お知らせ

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東京教区ニュース第140号

1997年03月01日

目次

小教区の建造物・不動産に関してのお願い

皆様ご存じのように、宗教法人法が改正されました。改正されました宗教法人法第25条には、〔財産目録等の作成、備付け〕という項目のもとに、以下のような条文があります。

第25条
宗教法人は、その設立の時に財産目録を、毎会計年度終了後3ヵ月以内に財産目録および収支計算書を作成しなければならない。
2 宗教法人の事務所には、常に次の掲げる書類および帳簿をそなえなければならない。
1、規則および認証書
2、役員名簿
3、財産目録および収支計算書並びに貸借対照書を作成している場合には貸借対照書
4、境内建物(財産目録に記載されているものを除く)に関する書類
5、責任役員その他規則で定める基幹の議事に関する書類および事務処理簿
6、第6条の規定による事業を行う場合には、その事業に関する書類

宗教法人として、東京大司教区も、この条文に示された事項に応えていかなければならなくなりました。またこれは、法人本部だけではなく、宗教法人としての東京大司教区に包括されるすべての小教区にも及ぶものです。したがって、今後、各小教区の境内建物・財務・収支決算等の書類も、教区本部が、一括まとめ、教区本部に揃えておくことになります。教区としては、この条文に示された事項に対応できるよう、体制を整えていくことになりました。

まず、その手始めとして、これまで必要な時に、不定期に、開催されていた責任役員会を、毎月定期的に開催することにいたしました。財産・不動産に関する事項に関しては、責任役員会の議題として取り上げ、法人としての責任役員会が決定し、それをきちんと議事録に残すことにいたしました。小教区の主任司祭をはじめ、小教区の運営・維持に責任のある方々には、以下のような協力をお願いいたします。

1、小教区の建造物(司祭館・信徒会館・聖堂等)の新・改築・修理等の計画が生じた時点で、教区長(代表役員)の方にご連絡下さい。教区長は、その内容を見た上で、必要と判断したときは、責任役員会に議題として提出し、責任役員会の名において、計画の推進の諾否を決定いたします。小教区の建造物の新・改築等の具体的計画は、教区長の基本的承認をもって進めてくださるよう、お願いいたします。

2、教区長の基本的な承認を受けて、小教区の建造物(司祭館・信徒会館・聖堂等)の新・改築等の具体的な計画をすすめていくにあたって、小教区の教会委員あるいは財務担当者たち、さらには、信徒たちと、十分な意見交換を行い、きちんとした財政計画を作成するよう努めてください。

3、最終的に業者と契約を交わす前に、事業の詳細な説明等を教区長に行ってください。教区長は、財政評議会および必要なときには司祭評議会に諮り、その答申のもとに責任役員会で検討し、最終的な決定をいたします。

4、業者との契約は、宗教法人の代表役員との契約になります。

5、新築あるいは大規模な改築が行われた場合には、宗教法人としてあらためて登記を行わなければならない場合もありますので、必ず教区事務所にご連絡ください。

なお、すでにご存じのことと思いますが、小教区内の建物の新・改築等のために、財政面での支援制度がありますので、必要なときにはご利用ください。また、その他に、資金運用制度・相互扶助制度があります。説明書等は、教区本部事務所にあります。必要な方は申請してください。

1997年 元日 宗教法人東京大司教区 代表役員 白柳 誠一

’97 教区総会 意識改革 パート2 ーわたしたち一人ひとりの意識改革をめざしてー

3月20日(木)春分の日 9:30〜16:30

於:雙葉小学校(千代田区六番町14-1)
交通:JR・地下鉄 四谷駅下車

《内容》
1.基調講演とパネルディスカッション
2.宣教司牧評議会諮問課題の答申

《参加者》
1.ブロック委員
2.各章小教区より2名以上
3.上記以外の参加希望者

※いずれも必ず申込書をお送りください(郵送またはファクシミリ)
申し込みのない当日参加はできません。

詳細は「1997年度 教区総会開催のお知らせ」をお読みください。

●お問い合わせ 〒112-0014 文京区関口3-16-15
東京大司教区事務局
電話03-3943-2301 FAX03-3944-8511
●申込締切    3月1日(土) 厳守

ダイヤモンド祝・金祝・銀祝おめでとうございます

東京教区在住の祝司祭

(ダイヤモンド祝)
塚本 昇次師      (東京教区)
ロメリ バオリノ師   (フランシスコ会)

(金祝)
荒井 金蔵師       (東京教区)
スバルフェル イブ師   (パリ外国宣教会)
ミルサン エミール師   (パリ外国宣教会)

(銀祝)
吉川  敦師      (東京教区)
池尻 広幸師     (イエズス会)
粕谷 友介師     (イエズス会)

(終身助祭)
ルボー ジャン師   (ケベック外国宣教会)

東京教区に三人の新神学生!!

今年4月から那須・ガリラヤの家で東京教区の神学生として生活を始める3人の方を紹介します。高円寺教会出身の小池亮太さんと豊島治さん、多摩教会出身の田村路加さんです。

パウロ 小池亮太さん(高円寺教会出身)

私が生まれたのは1970年3月5日で、洗礼を受けたのは2ヵ月後の5月3日です。もちろん、その時の事は覚えていませんが。司祭を志すようになったきっかけは、本当にささいな事だったのですが、「神父になりたい!」と思ってしまったら、それが心から離れなくなってしまうし、嬉しいような、くすぐったいような、なんとも言えない「力(ちから)」のような何かが体中に広がって来るし、何だか不思議な感じでした。昔からお世話になっている神父様にそんな話しをして、相談してみると、「神学院に入学するための準備を始めなさい、でも司祭というのは、なりたいからなれる、というものではないよ」と言われました。沢山の時間があったのに、たいした準備も出来ないまま入学審査を受け、そして神学院に入る事を許可されました。今、やっとスタート地点に着こうとしている所です。自分が召命と感じたものが本当に神様からの呼びかけであったのかわかりませんし、どんな事が待っているのかわかりません。でも私は歩き出します。神様に導かれ、6名の新神学生と共に。

使徒ヨハネ田村路加さん(多摩教会出身)

私は23歳になる現在まで、ずっと多摩教会で育ってきました。洗礼を授かったのは生後6ヶ月の時でした。多摩教会では3年前に仮聖堂が建つまで、マンションの一室を聖堂として使ってきました。そして、カーペットの上に正座してミサに預るというのが当たり前のスタイルだったので小さい頃の私にとって、ミサとは足のしびれとの戦いだったのを今でもよく覚えています。神父様の話は聞いていませんでした。そんな私が司祭の道を志す決心をしたのは、教会離れしていた15歳の頃でした。自分がどんな生き方をしたいのかと真剣に考えることのできたこの時期、それに答えてくれるのは司祭の道なのではないかと、素直に感じ取ることができたのでした。今考えてみると小さい頃、ただ正座に堪えていたわけではなく、大人達が大切にしている神様というもの、精神的な支えとなっている教会というものを肌で感じ取っていたのではないかと思います。4月から新しい生活が始まりますが、これからも関わる全ての人達と共に、信仰を育てていけたら良いと思っています。

パウロ 豊島治さん(高円寺教会出身)

私は1972年に新宿で生まれその年の4月に目黒教会で洗礼を受けました。幼児洗礼です。その後高円寺教会に転入し、現在に至っています。高円寺教会は司祭の移動が頻繁にある所で、それ故いろいろな神父さんと、接する機会に恵まれました。そして色々な神父さんはいるけれど、皆キリストの為に働いている姿に感動し、中学の頃そのような仕事もしてみたいなという憧れをもちました。神父さま方の司牧の中心はみことばであったと思います。高校を卒業後教会学校の高校生会のリーダーをしていましたが、青年層の教会離れが顕著にみられる時期でもあり失敗しては悩む日々が続きました。しかし今、振り返ってみるとこれらの経験は自分にとって無駄ではなかったと本気でそう思えるので不思議です。4月が初年度の養成として那須のガリラヤの家で過ごすことになりますが、「不安はたくさんあるけれど、迷いはない」というのが今の心境です。皆さんのお祈りをお願いします。

訃報 洗礼者ヨハネ徳川泰國神父

1996年12月24日帰天
1921年3月8日生まれ、神田教会で受洗
53年12月12日 司祭叙階
54年3月 浅草教会助任
56年5月 パリ留学
58年11月 東京大司教館
59年 北町教会主任
67年 志村教会主任
75年4月 大司教館事務局長
87年4月 大森教会主任
この間東京カトリック幼稚園・保育園連盟事務局長・聖園幼稚園園長、東星学園理事等を歴任した。
92年より病気療養のため、司祭の家で静養していた。

カンボジアに行ってきます 長縄美也さん(カトリック信徒宣教者会)

1月11日に松原教会で、カトリック信徒宣教者会の派遣式ミサが担当の池長潤大司教の司式で行われた。5人の新しい信徒宣教者たちの1人、田園調布教会所属の長縄美也さんへインタビュー。

まず、派遣式の感想は?

最初は実感がわかなかったのですが、人も司祭が来て下さったり、涙ながらの派遣者のお母様の共同祈願があったりで、ミサも盛り上がり、私たちごときにこんなにして下さってよいかのと・・・。それだけ重い使命があるのだと感じました。

このような生き方を目指すことになったのは?

フィリピンスタディツアーで、いわゆる第三世界の人々にふれた時、「自分は、ものさしで計っていた」と感じ、「それ以上によいものが貧しい中にもある」と知って。

この会に入るきっかけは?

信徒宣教者たちのプロジェクトを見て。フィリピンよりもっと難しいカンボジアで、同じアジアの人々と生きている姿に心を打たれ、このように私も働きたいと。

「このように働きたい」とは?

具体的にはいろいろ言えますが、根本的に「一人でも多くの人と会って関わりたい。そこにいる人々の場にもっともっと入って、その人々を知りたい。日本人としての自分も知ってもらって、互いに理解し合い、学び合い、喜びや悲しみ、そして自分自身を分かち合いたい」という気持ちです。

8ヶ月の養成期間はどのような準備を?

語学や宣教のためのトレーニングもありましたが、それよりも自分を直視させられたことが大きい。つらいことなのですが、それをバネに次に進めるようになりました。

何年くらい働くのですか?

半年のカンボジア語の語学研修後、2年間働きます。延長もできます。

人生の目標とモットーは?

過去を振り返ってばかりでなく、前向きに上を向いて歩こう!自然体で、私らしく。

カトリック信徒宣教者会 TEL03-5632-4480、3321-8643

「すべての人々の救いのため」に、信者として宣教活動のために働く信徒宣教者を養成して海外派遣し、支援しているカトリック信徒宣教者会は、一九八四年に司教協議会で認可され、中央協議会国際協力委員会の下におかれている。「宣教」を、お互いの違いを越えて、出会い、関わり、大切にし合おうとするものと考え、具体的には「持っている技術、現地の生活様式、文化、信仰、自然やパーソナリティーを分かち合い、学び合う交流と対話」のために働く。現在カンボジアの他に、極東ロシア、ネパール、カメルーン、パラオなどで活躍中。

東京大司教区 司祭人事異動

高木賢一師
東京カトリック神学院 モデラトール
(荻窪教会主任) 括弧内旧任地

第4回東京教区集会司式者 聖体奉仕者養成講座終了 認定者59名

10月6日から関口会館ケルンホールで開催されていた第4回東京教区集会司式者・聖体奉仕者養成講座(全8日間、内容は第3回同講座と同じ)が終了した。同講座に全日出席し、97年1月25日〜26日の黙想会に参加したうえで認定願いを提出した次の59名が、集会司式者・聖体奉仕者に認定された。(集会司式者・聖体奉仕者36名、聖体奉仕者23名)なお、有効期間は1997年1月26日〜98年1月25日。

集会司式者聖体奉仕者認定者リスト

飯塚初江 女 板橋 集・聖
石井伊佐久 男 成田 集・聖
石黒英子 女 秋津 集・聖
伊藤トキ 女 秋津 集・聖
伊藤幸雄 男 梅田 集・聖
今井幸子 女 三軒茶屋 集・聖
遠藤和輔 男 多摩 集・聖
岡田春美 女 女子パ 集・聖
小倉明美 女 町田 集・聖
小林昇一 男 梅田 集・聖
近藤重昴 男 喜多見 集・聖
斉木千枝 女 秋津 集・聖
佐久間香子 女 豊島 集・聖
佐竹一弥 男 田園調布 集・聖
正田京子 女 小平 集・聖
城井美満子 女 関口 集・聖
菅原耕路 男 小平 集・聖
鈴木晴代 女 関口 集・聖
鈴木祥友 男 千葉寺 集・聖
瀬戸善行 男 神田 集・聖
富山 惺 女 上野毛 集・聖
長富由紀子 女 高輪 集・聖
中村友太郎 男 渋谷 集・聖
南部征枝 女 関口 集・聖
野宮英子 女 秋津 集・聖
林 亮博 男 三軒茶屋 集・聖
樋口大輔 男 あきる野 集・聖
樋口忠保 男 成城 集・聖
廣岡祐一 男 梅田 集・聖
間島忠大 男 田園調布集・聖
松田るい子 女 梅田 集・聖
村田桂子 女 女子パ 集・聖
森 成人 男 小岩 集・聖
矢野 勉 男 田園調布 集・聖
結城康博 男 本郷 集・聖
依田真智子 女 田園調布 集・聖
阿野豊見 男 赤羽 聖
井出瑛子 女 三軒茶屋 聖
稲生佐喜子 女 田園調布 聖
稲生 博 男 田園調布 聖
太田祥子 女 田園調布 聖
大山萬夫 男 麹町 聖
奥田恵美子 女 麹町 聖
勝村すず代 女 田園調布 聖
勝村訓吉 男 田園調布 聖
木下慶子 女 関口 聖
栗田孝子 女 目黒 聖
古賀安子 女 松戸 聖
小暮一二三 女 蒲田 聖
小林章雄 男 船橋 聖
小林和子 女 船橋 聖
佐藤寿子 女 葛西 聖
鈴木 晋 男 麹町 聖
丹野正子 女 小平 聖
富田和子 女 田園調布 聖
堀内 聡 男 渋谷 聖
水井富佐子 女 田園調布 聖
南 泰雄 男 梅田 聖
八木澤紀子 女 田園調布 聖
(五十音順敬称略)

注)
集ー 集会司式者
聖 ー 聖体奉仕者

CTIC 東京国際センター通信

いつも多くのかたがたに支えられながら、 私たちのセンターも新しい年を迎えることができました。 今年もどうぞよろしくお願い致します。

ある母子家庭

年末からかかわっている母子家庭のことを少し書きたいと思います。母親はコロンビア人、14歳と13歳の息子たちの住むアパートを出て、うんと安い部屋を捜すことになりました。生活保護だけに頼って暮らさなければならないからです。あした食べる物がなくて空腹を抱えることもしばしばで、シスターたちがお米やパンを夜届けることでなんとか助かった日々も。パンは福島県のある女性の善意でよく送られてくるものです。いつもいろいろな家族が助けられているパンです。安い部屋を捜すために一緒に不動産屋をまわりました。条件はいくつかあって不安が母親の顔にひろがりました。まず家賃が月5万8千円以下で(福祉の住居手当ての上限額)、駅からあまり遠くないこと。日当たり良好、1階の部屋で子供たちの学区内であること。

母親の頭は下の子供が重いぜんそくで苦しんでいることでいっぱいだからこのような条件を考えていたのです。彼女は暇を見ては自分の足で部屋探しを続けていました。地元の不動産屋を4軒訪ねたのですが、彼女の話を聞きながらどの方も即座に同情を示し、他社の物件のパンフまでどっさり机の上にのせて検討して下さいました。親身な対応をして下さり、誰も外国人だからと嫌な顔ひとつせず、特にぜんそくの子供のことは心配してくれました。

その子供は登下校の途中にも発作をおこすことが多く、勉強についていくこともままならないありさまです。その子が通う小学校におじゃまして、校長先生と話をすることができました。学用品の購入について支給される福祉からのお金の説明は通訳を入れて事務員のかたがして下さること、入退院の際に担任の先生がお世話して下さること、学校ぐるみでその子がたくましく過ごせるように手をかしている様子をつぶさに説明して下さいました。若くて、はつらつとした校長先生の優しさに救われる思いがしました。

ぜんそくの子供は見るからに虚弱で3年生くらいにしか見えません。中1の兄は、学校で定められているマフラーやセーターも買ってもらえずにいました。これを知ったある人の行動は素早いものでした。自分の高校生の息子のおさがりと、近所に呼びかけて走りまわり1日で大量の衣類を集め、夕食の準備の忙しい時間に車に乗せて道路の途中で待機して私にバトンタッチしました。

母親の希望する部屋は見つかり、私たちスタッフが3人かけつけてカーテンレールなどを取りつけ、なんとか再スタートにこぎつけました。ここまで至るには他にも語りきれないことがありましたが、いろいろな人の善意で大きな岩が動いたことに感動を覚えます。別居しているご主人とは離婚調停が進行中なのでまだ大変です。しかし、この母子家庭を生きていかねばなりません。みなさんのご理解とお祈りをお願いしつつ。
(秋保真理夫神父)

神さまに電話したことがありますか? 東京教区ナイス2 「家庭プロジェクト・チーム」 第3回〈家族のための祈り文 募集〉

家族のために、 私たちは何を願い、
どのように祈っているでしょうか。
家族のための祈りを分かちあいませんか。

どんな祈りでもかまいません。
心から、 本音で、 あなたの家族のために神様に向かって
ささげる祈り、 願いごとをお寄せください。
神様に語りかけるつもりで、
あなた自身のことばによる祈りの文を書いてみませんか?
応募方法
・用紙/字数 自由 (手書き・ワープロどちらも可)
・記事項  住所・電話番号・氏名(フリガナ)・年齢・性別・職業
・所属教会
(以上の事項を、 祈り文を書いた紙の余白に明記すること)
・応募先 〒112-0014 文京区関口3-16-15
東京教区事務局 ナイス2 「家庭プロジェクト・チーム」
・問い合わせ 同係  TEL03-3943-2277  FAX03-3944-6677
・締め切り 97年3月31日 (当日消印有効)

◆応募していただいた祈り文は、 原則として本にする予定です。
◆応募してくださった方全員に、 記念品を贈呈します。
◆祈り文の募集は、 今回が最終回となります。

97年度教区教会委員連合会「新年の集い」 1月12日

1月12日(日)午後1時30分からカテドラル構内で、東京教区教会委員連合会「新年の集い」が開催された。今回の当番教会は松原教会。

各小教区から参加した約百八十名の教会委員たちは、「21世紀の主役は私たち、私たち自身が変わらなければならない。私たちには、キリストの福音を伝える役割があり、正義と平和と愛の世界になるよう努めよう。教会が福音宣教を力強く生きるように力を貸してほしい」という白柳誠一枢機卿のあいさつに励まされた。

教区教会委員連合会は、教会委員の修養と相互の親睦を図るために、年2回(6月と1月)に開かれている。今回は、サンケイリビング編集委員の山谷えり子さん(田園調布教会)を講師に迎え「聖と俗〜信徒は聖か俗か〜」というテーマの講演を聞いた。山谷さんは、カトリック校での自身の経験から、カトリック大学における序列(ヒエラルキー)の存在-公立学校よりもミッション校の方が冷たい現実-にふれ、キリスト教のもつ父性的側面、母性的側面、さらに現代社会の特徴などのさまざまな側面から「聖なるものは何か」を語ろうとした。

カトリックセンターでの新年の集いで、森一弘司教は、今年度の東京教区の方針についてふれ、「小教区共同体における典礼に関する司牧指針」(東京教区ニュース139号掲載)、「小教区建造物・不動産に関するお願い」をよく読んで理解してほしいこと、また「東京大司教区大聖年特別委員会」が発足し話合いが続けられていること、近々東京教区ニュースの紙上で経過を伝えることなどを話した。

次回当番教会の豊田教会の音頭で乾杯のあとは、白柳枢機卿、森司教を囲み参加者は親睦を深め、情報交換を活発に行い、午後4時半過ぎに散会した。

教区委員会紹介その(10)「東京教区生涯養成委員会」

東京教区生涯養成委員会は、第1回福音宣教推進全国会議の提案を受けて具体化され、現在15名程の委員で運営されています。委員会は3つのグループに分かれて、それぞれの計画、実行にあたっています。

第1のグループは1泊交流会で、お互いの分かち合いによる交流を目指し、信仰生活の経験や現実の生活に根差した分かち合いをこころがけ、1泊することで成果をあげています。最近の例では、96年4月に「人生を安らかに終えるために─ホスピスの現場から─」と題して、聖ヨハネ会桜町病院名誉院長戸塚元吉先生をお招きし、サンピア多摩を会場に開きました。また96年11月には「日々の生活の中で祈る─現代の詩編の誕生を願って─」と題して、森一弘司教を講師にお願いし開催されています。

第2のグループは小教区の教会奉仕にそなえた信徒の養成を目指したもので、小教区の現場に役立つ研修の機会を提供しようと、8週間毎土曜日の連続講座として総合的内容をもった研修会を開催しています。「小教区共同体奉仕者及び教会委員を対象とした研修会」と題したこの研修会では、教区の歴史、財政、制度、組織、典礼、教会法、信仰と社会、地域、外国人、小教区の運営などの内容を網羅しています。教会委員だけが出席できる講座という誤解をなくすため、今年からは「小教区をささえる信徒のための研修会─より豊かな小教区共同体となるために─」と名称をあらため、第3回が5月、6月の8週間予定されています。

第3のグループは、実生活に即した信仰生活理解への養成コースで、2回ないし3回に分けて忙しい方々にも参加しやすい形をとっています。最近の例では「自分らしさを生きていますか」と題して、斉藤神父を講師に招き95年6月に2回にわたり懇談を含めた集会がもたれました。また96年2月から3月にかけての3回にわけて「人間関係成功のカギ」というテーマで、聖公会牧師吉村先生を講師に招き開かれています。会場もカトリックセンター等の集まりやすい所を使用して好評です。

本当の意味で私達の信仰が生きた力、光となるためには、たえず学び、たえず深めていこうとする積極性が必要だと思います。日本の教会が複雑に変化していくなかでは、いままでにもましてその努力が要求され、第1回福音宣教推進全国会議では次のように提案されました。「社会と共に歩み、人々と苦しみを分かち、社会の良心となり、新しい社会の建設に貢献できる人々を育てる養成プログラムを作り、それを実施することが必要です」と。

この提案を具体化した東京教区生涯養成委員会は、生涯養成の必要性を訴えつつ、知恵をしぼり、プログラムを作成し、それを実施しています。
(浅草教会 春宮伸光)

五日市霊園区12区 申し込み受付中です

昨秋10月に申し込み受け付けを始めました五日市霊園の12区は、まだアキがありますのでご案内します。この12区は既成6区の東側にあたり、日当りのよいところです。使用料は一画3平方米が84万円、一画2.5平方米が70万円となっています。また、2画(6平方米)お求めになれる区域も設けてあります。お申し込み資格は、「五日市霊園に墓地を持っていない東京教区の信者」とします。

ご希望の方は、現地(あきる野市伊奈一)に行き、ご自分の目で墓地を選び、現地管理人の確認印をもらってください。そのあとの申し込み手順は「12区申し込みについて」に詳しく記載されています。

なお、墓地は投資の対象になりませんので、ご注意ください。

現地事務所は、あきる野市伊奈一番地(電話0425-96-2330番)、武蔵五日市線の終点「武蔵五日市」駅と「武蔵増戸」駅のほぼ中間で、武蔵増戸駅から徒歩で15〜20分のところです。

府中納骨堂も申し込み受付中

カトリック府中墓地(府中市天神町4丁目13-1)内の聖堂地下に設けられていて申し込みを受け付けています。申し込み資格は東京教区の信者となっていますが、信者でない家族の分もお求めになれます。

カテドラル納骨堂について

東京カテドラル納骨堂は平成六年春に全区画予約済みとなりましたので、一般の申し込みを打ち切りましたが、配偶者がカテドラル納骨堂にすでに納骨されている方で、ご自身の入る区画のないまま亡くなられた場合には、管理事務所にご相談ください。

霊園・墓地・納骨堂についてのお問い合せは、カトリック東京大司教区霊園管理事務所(文京区関口3-16-15 電話3947-0312)安藤まで

茂原教会 教会墓地分譲のお知らせ

茂原教会では、千葉県御宿町に墓地用地を取得、共同墓地の建設を進めておりますが、この度第1期工事を完成いたしました。工事は引き続き継続いたしますが、ここに墓地の取得を望まれる皆様に概要をお知らせし、墓地使用の申し込みを受け付けます。茂原教会共同体一致によるこの作業が、皆様のお役にも立ちますように。

墓地の概要

1、 所在地

千葉県夷隅郡御宿町高山田1610 御宿霊園内。
交通 東京駅より外房線・特急 「わかしお」 にて83分。
・太平洋に面し、 年間を通じて暖流が岸を洗う御宿ビーチより、 歩いて16分。 墓地から見渡す四囲は緑織りなすなだらかな丘陵が幾重にも広がり、 移りゆく季節の彩りとともに、 心のやすらぎを得る、 静寂な霊園です。
・年に1度、 死者の月に、 墓前にてミサを行います。

2、 墓地の形式

共同墓地・地下納骨堂。  納骨堂内部は、 納骨室が150室あります。
納骨室の大きさ。 タテ30×ヨコ30×奥行き60センチ。
(1つの納骨堂に、 成人のご遺骨が2基収納できる大きさです)
・納骨室なので、 ご夫婦、 ご家族のご遺骨を1ヶ所に集めて収納することができます。

3、 全工事完了予定

平成10年 (但し、 現在納骨は可能です)

4、 ご使用(分譲)方法

お申込みは1墓室単位です。 但し、 複教室のお申込みができます。
今回分譲の墓室は30室 です。

5、 価格(1墓室に付き)

永代使用権料 20万円
年間管理料    1千円
永代管理料     10万円
管理料は、 年間管理料、 永代管理料のいずれかをお選びください。
使用権利料以外の料金には、 消費税がかかります。

6、 お申込み

はがきかファクスでお願いいたします。 折り返し必要書類をお送りし、 また、 ご希望によって、 現地をご案内致します。
カトリック茂原教会 〒297 千葉県茂原市高師992
TEL 0475-22-5723  FAX 0475-22-2420

カトリック東京教区生涯養成委員会 主催 一泊交流会 『笑いの効用 -心とからだ、 そして祈り-』

笑いは心を健やかにし、からだの治癒力を高める。祈りと信仰に裏打ちされた前向きな生き方を、1昨年の交流会で参加者に強い感銘を与えられた村田先生のお話をもとに考えたいと思います。暖かな春のひとときを、あなたの心とからだの充電にあてませんか。

お話/村田忠良先生(聖母会 天使病院顧問・柏葉脳神経 外科病院医長)
日時/97年4月19日(土曜日)午後1時30分より、20日(日曜日)正午まで
会場/東京都多摩市落合2-31-1  財団法人・厚生年金事業振 興団「サンピア多摩」
参加費/1万3千円(宿泊費、夕朝食費を含む)
締切/97年3月20日
お申し込み・お問い合わせは東京教区生涯養成委員会一泊交流会係(〒112文京区関口3-16-15、TEL3943-2277)へ

千葉ブロック司祭 1泊司祭研修会を開催「典礼に関する司牧指針」について話し合う

1月20日(日)から21日(日)にかけて、千葉ブロックの司祭たちが、千葉のビジネスホテルを会場に研修会を行った。本部からは森司教も参加。総勢十一名。

メインテーマは、今年度初め教区長が発表した典礼に関する司牧指針について。これを小教区の責任を担わせられている司祭として、どのように理解したらよいか、またどのように信徒たちに指導したらよいかなど、経験を分かち合いながら、話し合いを行った。また、宣教司牧評議会が答申を準備している「ブロック会議、宣教司牧評議会等のあり方」についても、意見交換を行った。

千葉ブロックにおいては、他のブロックとは異なり、ブロック会議は、これまで千葉ブロック全体の活性化のために貢献してきており、また主任司祭たちとの関わりもスムーズにいっていることから今回の「ブロック会議のあり方の見直し作業」において、千葉ブロックのこれまでのまとまりが崩れることへの不安ある

という発言もあり、これを宣司評に伝えて欲しいという要望が出された。また、見直される宣司評にメンバーの人選に関しては、地域の意見が反映されるような人選を望む声が、千葉ブロックにあることも伝えて欲しいという要望が出された。

この他、レイミッショナリ活動や青少年司牧活動報告が行われ、それについての意見交換を行い、今後も司祭団として協力して支えていくことが確認し合った。最後に今年度の司祭会議の日程の調整して研修会を終えた。

東京修女連主催研修会「キリストが愛した地球は、今?女性に求められるリーダーシップ!」

東京教区在住の修道女を対象に、1月4日恒例の東京修女連主催の研修会が開かれた。渋谷の聖心女子大学マリアンホールに350人余りが参加し、「キリストが愛した地球は、今?|女性に求められるリーダーシップ|」というテーマで朝9時30分から1日熱心に研修した。

まず、白柳誠一枢機卿と森一弘司教のミサで今年1年の初の顔合わせをし、主と一致し、互いの多幸を祈り合うことで始まった。続いて、会長・シスター北爪の挨拶と講師の紹介でジャーナリスト・幸田シャーミンさんの基調講演が行われた。

21世紀に向かう今、私たちは環境問題とどう取り組まなければならないかに、具体的に触れた講話で多くの人の心をとらえた。「私たちは環境問題といっても、その多くは五感で感じられない問題である。例えば、オゾン層の破壊が問題になっても、眼に見えることではない。具体的に気づく時、もうどうしようもなくなっていることが多いのが、環境問題の特徴である。今、私たちに出来ることは、まず気づくこと。ゴミの問題など、小さいことからかかわっていくこと。自分たちの出すゴミをできるだけ少なくすること。過重包装をしない。教育の現場にいる人は、そのことを生徒に伝えていきながら、自分でも実行していく」講話は次第に女性問題に及び、「世の中が何かしてくれることを期待するのではなく、今、自分に何が出来るかという意識改革が大切だ」と指摘。

午後からは親睦をかね、日本ではただ一人と言われるフィンランドの楽器カンテレ奏者のはざた雅子さんの演奏で、「さくら」やフィンランド民謡「ガレリアの丘の上で」やバッハの「主よ人の望みの喜びよ」などを楽しんだ。参加者たちは、「充実した研修でした。私も出来ることから環境問題に取り組んでいきたい」と口々に感想を述べていた。

インターナショナルデー’97

インターナショナルデー’97
上を向いて歩こう  Walk In The Light

4/20(SUN)

国際ミサ Mass 1:00p.m.〜2:30p.m.
バザー Bazaar 11:00a.m.〜5:00p.m.
歌・踊り Attractions 2:30p.m.〜5:00p.m.
国際カラオケ Karaoke 11:00a.m.〜5:00p.m.

St.Mary’s Cathedral Tokyo
東京カテドラル聖マリア大聖堂

東京教区ナイス2 家庭プロジェクト・チーム主催〈学びと黙想の集い〉

– 家族の癒しと家族による癒し –

同じ1つの屋根の下で生活しながら、しかし、共通の目的を失い、内実はバラバラになって、孤独に追いやられていく家族。互いの弱さ、限界ゆえに傷つけ合う家族。そんな家族をどうしたら癒すことができるのでしょうか。現代社会の中で揺さぶられる家族の救いと、家族による人間の救いを、今回の「学びと祈りの集い」のテーマにいたしました。多くの方々のご参加をお待ちしております。

講師  金盛浦子   東京心理教育研究所長
指導  森 一弘   東京教区補佐司教
とき  97年4月12日(土) 午後2時受付  13日(日)午後3時解散
ところ イエズス会黙想の家
〒177 東京都練馬区上石神井4-32-11
TEL03-3920-1158
参加費 7千円(含3食・宿泊費)
定員  40名
締切り 3月31日(月) ※ただし定員になり次第締切ります

申込み・問い合わせ先
東京教区ナイス2家庭プロジェクト・チーム
〒112 東京都文京区関口3-16-15
TEL03-3943-2277  FAX03-3944-6677
お申し込みと同時に参加費7千円を郵便振替口座「宗教法人東京教区生涯養成委員会/00140-6-769130」にお振り込み下さい。「学びと黙想の集い」と明記して下さい。

編集部から

東京教区の私達の中から、さわやかでたくましい3人の青年が司祭職を目指して歩み始めたことは大きな喜びで、神様に「ありがとう」と感謝の言葉が出てきます。ガリラヤの家における1年間の共同体の生活経験は、これから続く神学院の生活にとって貴重なものだと伺っております。そこに生活する一人一人の神学生のために祈るとともに、今後も若者達が勇気をもって神様の呼びかけに応えて3人の新神学生につづくことができますよう祈りましょう。

先月は「東京教区ニュース」がお休みでした。休み明けの今号は、喜ばしてニュースがたくさんで、うれしいかぎりです。特に神学校に入る人、卒業して教会に遣わされる人の記事に注目です。自然界は人間界よりひと足早く春を感じ始めています。「東京教区ニュース」からも春を感じてもらえましたか。

春は、社会人たちにしても、教会で働く私たちにしても、ちょっとばかり、情緒不安定になる可能性を潜めています。何故って?だって、異動があるんだもん!まだ来ぬ将来を、つい、あれこれと考え、不安が不安を呼ぶからです。私たちの生き方“今・ここで”の大切さを噛みしめています。