カトリックとは

カトリックとは

イエスって?

今から2000年ほど前、現在のパレスチナのベツレヘムでイエスという幼子が生まれました。イエスはナザレという町で30歳まで大工として働いた後、人々に教えを説き始めます。

イエスの教えの中心は「愛(アガペー)」です。これは「大切にする」「尊重する」という意味のことばです。イエスは「父である神を愛すること」「自分のように隣人を愛すること」こそが最も大切な掟であると説きました。

当時のユダヤ人にとって、「隣人」とはユダヤ教の律法を忠実に守るユダヤ人のことでした。しかしイエスは、社会の中で弱い立場の人、差別されている人、罪人として差別されている人、そして異邦人とさえも親しく交わり、同じ食卓を囲みました。

民衆はそんなイエスを慕い、後に「使徒」と呼ばれる十二人を中心に、多くの弟子がイエスに従いました。しかし、ユダヤの宗教指導者達はイエスの教えと存在を危険と見なし、イエスは捕らえられ、十字架刑という最もむごたらしい刑罰によって処刑されます。

十字架による死から三日目のこと、イエスの遺体が墓から消え去り、イエスを見捨てて隠れていた弟子たちのもとにイエスが姿を現します。その後もイエスは何度も弟子たちの前に姿を現し、生前と同じように弟子たちと話し、同じ食卓を囲みました。この不思議なできごとをキリスト教では「復活」と呼んでいます。

わたしたちキリスト教徒は、このナザレのイエスが、神と等しい「神の子」であること、私たち人間を罪から救うために世に遣わされた「救い主(キリスト)」であること、死から三日目に復活したことを信じています。