お知らせ

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東京教区ニュース第72号

1989年04月01日

教区総会第4回 情報センター設立へ意欲 5提案の具体化めざす

教区は3月21日、港区白金・聖心女子学院で1989年度の教区総会を開いた。テーマは「ナイス具体化の実現をめぎして」で司祭、修道者、信徒など約ハ00人が参加した。白柳大司教は、ナイス諸提案の中から(1)情報センター(2)生涯養成(3)典礼(4)福祉(5)教会と女性-を選び、この1年間スタッフを決めて具体化を進めてきたが、今回はその中間報告と教区民全体での討議がおもな内容。分科会や全体会で出た諸意見は次のステップへの土台になる。決算・予算の報告は例年通り。

会議は午前4時15分、伊藤雅子(秋津)、寺西英夫(事務局)の両氏を総司会者とし、祈りを聖歌で始まった。先ず白柳大司教が開会の挨拶「東京教区ではこの数年前より、真との中から福音宣教の動きが高まってきたのを感じ取っている。今日はナイス5提案の中間報告と討議ということだが、今までをふりかえり、更に進んでゆく決意をしたい」と述べた。

続いて森司教が、今日の5つの提案-情報・養成・典礼・福祉・女性が取り上げられた背景を説明「ナイスの基本テーマは-開かれた教会づくり-であるが、その具体的なあり方は、大会の宣言文”ともすると内向きに閉ぎされがちであった私たちの姿勢を真剣に反省し、神であるにもかかわらず兄弟の一人となられたキリストにならい、すべての人の憩い、力、希望となる信仰共同体を育てる”のなかに出ている。5提案はこの宣言文にうたわれているおもな要素をぬき出した形になっている。これらを具体化してゆくため、大司教はさきに課題ごとに適任者を選んだが、スタッフ達はこの総会を目指して懸命に準備してきた。今日はあくまでも中間報告。参加者から更に色いろな意見を聞き、いっそうの具体化を進めたい」と述べた。

分科会は午後1時から開かれた。分科会の数は福祉3(1グループは平均27名)、女性4(平均20名)、情報、養成、典礼はそれぞれ約100名が一堂に会して行われた。総会の主な目的がここでの討議だけに、会場はどこでの熱気に溢れた。

つづいて財政評議会の福川正三氏から、教区通常会計・88年度決算と89年の予算の報告があった。収入面に一つの変化が起ること、消費全と教会財務との関係についても触れた。

大司教による、新司祭・江部純一、加藤英雄師の紹介のあと、次のステツプへ向けて、各準備委員会代表から説明があった。具体化へのステップにはなじまないような、意識化とか連動課程に重点を置いた解説もあったが、提案の性質や素案作りの形がもともと違っているので、無理に足なみをそろえようとはしていない。

これをうけて、大司教は再び挨拶「たくさんの意見から取り入れるべきものは取り入れ、プロジェクトチームに托す。今年あるいは来年から出発するものもあろう。人的、経済的などの協力を願ってやまない」と述べた。

最後に祈りと聖歌もって午後4時30分解散した。

▽なお宣教のための献金総額は345、950円だった。

準備スタッフ

大司教が任命した素案作りの協力者は次の通り。(中間報各者、分化会の司会、書記、パネラー、次のステップへの説明者などはこの中から出ている)

【情報】
村山素夫(麹町)
国富佳夫(関口)
小林章雄(船橋)
矢島隆志(高円寺)
原田進(吉祥寺)
森一弘(司教館)

【養成】
吉池好高(関口)
田尻律子(女子パウロ会)
新谷太佳子(田園調布)
田中隆弘(秋津)
森一弘(司教館)

【典礼】
佐久間彪(世田谷)
関根英雄(木更津)
幸田和生(高円寺)

【福祉】
三好満(東京カリタスの家)
塚本伊和男(カタリス、・ジャパン)
秋保真理夫(洗足)
前田千恵子(ボランティア連絡協議会)
春見静子(上智大)

【女性】
伊藤雅子(秋津)
鈴木晴代(関口)
長島世津子(吉祥寺)
広戸直江(聖心会)
荒井佐よ子、山口一雄(大森)
渡部真(上野毛)
川原謙三(築地)
森一弘(司教館)

報告1.情報センター 教会と私たち、教会と教会、教会と社会を結ぶ情報機関を充実するために。(矢島隆志)

社会に開かれた教会を目指して実践するためには、教会をとりまく社会への積極的な対応が必要である。情報センターの設立がナイスの重要課題とされるのも、社会との接点の具体的基盤を備えなければ教会が一歩も前に出られないからである。

「東京カトリックコミュニケーションセンター」(略称TCCC)は、ともに喜ぶ教会を実現する具体的手段の第一歩となるものである。

どうする人と金

このセンターには4つの機能がある。

第1は「データバンクサービス」で、信徒やボランティアの名簿などを整理して情報を提供することである。
第2には「情報交流サービス」で、セミナーの開催や、ミサ・学校・出版物などの案内をすることである。
第3は「PRサービス」で、マスメディアを通じてカトリックの情報をながすことである。
第4には「シンクタンクサービス」で、教会のビジョンのための資料を作ったり、社会へ向けてのイメージづくりをするために手伝うことである。

センター設立の第一歩として準備委員会が置かれ、東京教区を対象に、大司教館内で実現が進められている。コンピューターを入れ、名簿やデータ-を整備し、ファクシミリによる教区内のすべての教会との連絡網が開かれる。

センターはサービスのための手段であるから、いかにんの人に利用してもらえるかが、役割の上で重要である。電話、手紙、ファックス、マイコン、どんな方法でも相談できるようにすることが大切である。いちど出した回答は、誰でも、何度でも使うことができるようにしなければならない。

プライバシーの保護とか財源など、検討しなければならないこともたくさんあるが、社会の問題に真剣に取り組むためにはセンターは必要不可欠であると思われる。設立へ向け、教区全体の理解と協力を願いたい。

報告2.生涯養成 生活の中で振興を育てるために。(田尻律子)

「私たちカトリック者にとって、生涯養成って何んだろう」と周囲に間いかけたとき「これから作っていくことよ」と即答された。

私たちは生涯養成につき、まだ共通の概念を持っていないようだ。皆でとちらにも通じるイメージを作っていくことから始める必要がある。

そこで当チームは一つの案として「生涯養成についての基本理念」と、その実現に向けて「具体化への指針」を準備した。すでに取り組みが始まっている所もある。それらの体験をもとに、この案をたたき台として皆で考え、具体的なイメージを作り上げていきたい。

1、基本理念

生涯養成は、信仰を生きようとする私たちの基本的な課題である。このことの一人ひとりの自覚から始まる。今日の生涯養成ブームともいえる現状の中で教会こそその場である。教区・小教区で養成を具体的に考える時には多様性への配慮が必要である。ナイスで指摘された、分かち合いによる方法も促進されなければならない。既存のプロジェクトをいっそう活用すると同時に、社会と信仰を視点とするプログラムが求められている。

2、具体的なプラン

a.経験および情報の交換と提供。
b.テーマに沿った、一泊交流会・研修会などの企画。
c.小教区の教会奉仕にそなえた信徒の養成。
d.ナイスで提案された視点に治ったコースの設立。できるだけ多くの人が参与できるようにブロックなどへの主張、ダイジェスト版・ビデオの作成なども。
e.プログラム実現のために、任期を決めて企画スタッフを任命する。

報告3、典礼 人の心に訴えるような典礼を生み出すために。(関根英雄)

ナイスで典礼に関して提案されたことを推し進めるには、先ず教会の伝統に従って共通認識をもたなければならない。典礼は「これを私の記念として行ないなさい」というイエスの言葉が土台である。

これには2つの面がある。一つは典礼がイエスの制定に基づくということ。もう一つは神の民が共に記念する祭りということである。すなわち、復活のキリストに結ばれながら共に祝う神聖な儀式である。ミサを捧げるのは共に集うキリスト者であって、それは信者の具体的な信仰表現である。信仰により共同体の典礼として祝われるとき、参加する人はキリストの教えと業の偉大さを初めて体験するのではないだろうか。そこで信仰の神秘性を探る必要が生じるのである。

2番目に、イエスの制定による祭儀であるから、全教会との一致かなければならない。教会の伝統と秩序のなかにあるはすで、個人的な思いつきでミサに手をつけることはできない。

心に響く様式を

3番目に、教会の規則にそって捧げる信仰の表現様式(文化)が取り入れられるはすで典礼の固着化なと、文化による違いが認められる面もある。以上が提案「人びとの心の琴線に触れるような典礼を生み出す」の前提となるが、具体的に進めるためには、

a.神秘性と荘厳さを常に念顔におくこと。
b.司教の指導のもとになされるべきこと。
c.典礼の本質をしっかり学びとること。
d.現行ミサ典礼書の様式であっても、小教区の情況に合せて行えば、まさに生きた典礼になるはすである。▽動作・所作をきちんとする。▽朗読をわかるようにする。▽沈黙・間をエ失する。
e.主日・週日のミサの違いをわきまえること。

などがおもな点としてあげられる。重要なポイントは、外的儀式の方法を論ずる前に、典礼とはキリストの祭司職にあずかる日々の信仰だという意識である。ミサに集うときには労働の実りや仕事の痛みなど、生活からの捧げ物を素直に捧げる心が求められているのではないだろうか。まことの礼拝は心から主を賛美し、日々の恵みを感謝する行動から始めるべきものである。

報告4、福祉 社会的に弱い立場に置かれている人びとの必要に答える態勢の充実のために。(春見静子)

ナイスの提案を具体化するため、教区がこれまで取り組んできた福祉実践や各教会における各ボランティア団体の活動について、社会的要求の多いものを検討した結果、各小教区に相談窓口を設けることをとりあげることにした。

今まで相談は司祭1部の信徒にすることはあっても、窓口という一般に認められる場がなかった。そのような場を組織的に作りことによって、

a.教会が悩みをもつ人と向き合い、姿勢を内向きから奉仕に変える
b.教会内に社会問題に敏感に応じる心と行動力を活発化させる
c.教会だけの活動に留まらず、相談員同士のつながり、相談員と専門職員との連携が望まれる。

また窓口と地域の相談機関、ボランティア団体やカトリック施設の協力なども期待される。

窓口の最大の特徴は、相談が皆ボランティアで、キリストの心を心として愛にあふれる対応と配慮を借まないことにあると思われる。

計画の第一歩として「相談悪口設置推進委員会」を設けるつもりでいる。委員会ば、総会出された意見が十分に反映さ丸るような方向でこの課題をする予定である。

女性の対等な参画を

報告5、教会と女性 女性の信仰を育て、参加の場を広げるために。(長島世津子)

Ⅰ、基本的理念と方向づけ

ナイスの諸提案の一つに「女性の参加の場を広げ、奉仕職(侍者など)、意志決定を含めた教会の運営に女性の対等な参画を実現する」とある。

ナイスの提案理由にもあるように、教会は従来とかく男性中心社会で女性の力と役側が十分生かしきれていない。社会の中で教会がその使命を果たしてゆくには、社会一般の認識に見られるように、女性のパワーを積極的に生かす必要がある。しかしながら、性別を理由に差別してきたこれまでの歴史の中でつくられてきた「女性はかくあるべし」という思い込みが男性にも女性の中にも相当根強くしみ込んでいる。

そうした思い込みや固定的な役割意識から解き放たれて、開かれた心、開かれた意識を共に作ってゆくことから「開かれた教会づくり」は始まるのではないだろうか。

▽文化起えた従順

私たちの固定観念や思い込みのなかで、とかく期待される教会の女性のイメージは、つねに「はい」としたがう従順なヘルパー、「イエス・ウーマン」、すべてを包み込み無条件的に受けスれる母のイメージ、いわゆるマリア的といわれるイメージであった。

しかしながら、マリアの柔順を一つの文化的色合いだけで見るのは不十分である。彼女の柔順は、男性にリーダーシップを委ねるという男性中心の文化への柔順ではなく、文化を超えた神の御旨への柔順であった。結婚以前に子を宿すことを受け入れるマリアの「はい」は、どう見ても当時の文化的常織に従うものではない。

彼女はまた息子を当時の文化的常識の中に収め込もうとしないで、偽預言者呼ばわりされるイエスの十字架の下に踏みとどまるまでの強さと霊的な自由さ、すなわち信仰に生きる力をもっていた。

従来、ややもすると、マリアの豊かさは、男性中心という狭い文化の脈絡の中でとらわれがちあったが、むしろ福音化という視点の中でマリアの新しい魅力が取られ直されなければと思われる。その意味で私たちが今女性の在り方を考えるとき、教会だけが時代遅れにならないために社会のなかでの対等さを教会のなかでも実現しようという、「文化的適応」のレベルで終始してはならないと思う。

もっと福音的な視点、神が男と女をパートナーとして造られた-「共に喜びをもって生きる」存在としてつくられたという、神の愛による創造の意図が、現代において実現されるのか-それをもとめてゆくことが、日本の社会に対しても「預言的な意味」を持っているのではないだろうか。

そもそも女性の参加の枠を広げようという動き自体が従来パートナーとしての対話的な関わりをお互いに持たなかったことによって失われてきたものの豊かさに、教会が気づきはじめたことを誓っているのかも知れない。愛、生命の尊厳、平和、祈りの失われつつある今の世界に、女性の積極的な参加によってのみ達成できる緊急な課題がよこたわっているのではないだろうか。

▽生き方こそ基本

そうした広い視野の中で共に福音的な男性と女性のかかわり方とは何かを、単に「女性の問題」としてではなく、「人間の生き方の問題」として考えてゆきながら、足下の解決できる問題から対処していくというのが、女性の参加のあり方を考えてゆく基本理念である。また基本的な方向づけとして重要なのは、単に教会内の女性のあり方のみに着眼するのでなく、今日の社会における女性の問題を私たちの問題としてにない、ともにいたみとして受け止めていく姿勢である。

例えば夫の単身赴任、離婚、母子家庭、子どもの養育、嫁と姑の問題、老親の介護の問題、性情報の氾濫と女性の蔑視、ジャパユキさんの人権、生殖工学の進歩と生命の尊厳の問題、池球汚染と健康……等は、教会において福音的な視野の下で地道に関わっていかなければならない「神の創造」への参加、神から重ねられた使命に対する応答の問題でもある。

Ⅱ、基本理念のこれからの具体的な方向づけ

1、基本理念について「上から」答えてゆこうとする仕方ではなく、草の根の生活レベルから共に考えてゆく。現実の体験や、体験されている問題や解決への手がかりを分かち合う、そのプロセスそのものを大切にすることによって、相互に意識化を深めてゆく。

2、一人ひとりが置かれている職場、地域、小数区、任意のグループなどにおいて基本理念を追求している個々の試みを吸い上げて紹介してゆく。

贈られた伴侶!

3、こうした分野を専門的に研究している人びと、実践的に取り組んでいる人びとと共に学習や研修の機会をもつ。

4、これからのプロセスを地道に育てあげてゆく。たとえば小教区のボランティアグループや、家庭セミナーなと女性の参加、話し合い等を育ててゆく。

5、小教区の教会運営における女性の参加のあり方を、具体的な事例に当たりながら次の望ましいステップを考える。

なお、準備委委員会は、司教を含めて男女ほぼ同数から成っている。女性の問題を、女性だけのために女性だけで考えるのではなく、神から贈られたパートナーの問題を、ともに福音的に識別してゆく委員会の姿勢が、これからの教会の姿を示すことを願っている。

刷新へ型多々

ナイスでは日本全国の神の民に提案があったが、、いま色いろな形で実現されつつある。そのなかでも個人の刷新は最も基本的なことである。一人ひとりが変えられてきていることを本人も気づいていることと思う。我われ自身が教会であるという意識が深まってきたことを感じとっている。

社会と共に、人々と共に歩んでゆこう-、裁くのではなくて思うやりある共同体をつくろう-、こういった個人的な心の問題、これは我われ一人に負わせられた大きな課題である。この面における意識化というものが進んでいることを大変うれしく思う。

また諸提案のなかには一人だけでなく、家庭あるいは小教区のレベルで刷新されてゆくべきことがらがあった。ある教会では弱い人とのかかわわ合いを大切にし、また文化的な活動を通して地域の人びととの交わりを深くしているところもある。教区レベルで今日の5提案の他にすでに実現しているものがある。例えば、教会共同体における青少年の使命と役割の積極的な評価、彼らが現代の諸問題に対応できる態勢づくりなどであるが、すでに担当者が集まりを重ね、青年自身も共に練成会に参加するなど、歩みを着実なものにしてゆく努力がなされている。

また我われの教会は「開かれた教会」でなければならないとして、他の教区あるいは他の国との交わりを持ち、助け合ってゆこうと言う提案あった。我われは幸い35年前、ケルン教区と霊的姉妹関係を結び、その交流がますます深くなってきたことを感ずる。自分のことを後回しにして先ず人を助けるというケルン精神をもって、我われも他の国に何かできないだろうかということで、10年ぐらい前からビルマの教会と特別の関係を結び、助けてきた。ビルマの政情というものが大変不安定で、公に援助することができないけれども、教区で集められた献金はおもに神学生養成のために送られている。あちらの教会の事情も大変複雑で、現在は宣教師が入国して働くことが一切できない状況にある。従ってビルマ人の司祭の養成は急務を要し、ビルマの教会は大変そこに力を入れているわけである。その他パンクラデイシュとか、或いはフィリピンにも献金をもって助けさせて頂いている。また国内では昨年の暮以来、新潟教区と協力関係を結んではという話も出ている。こうして色いろな形で我われの教会を開かれたものにしなければならない。神の国の1日も早い実現のためにいっそう力をつくして下さることをお願いしたい。

(東京大司教白柳誠一)

-連続講演会- 宗教と政治

最近、昭和天皇の「大喪の礼」ならびに新天皇の「大嘗祭」をめぐって政教分離静が盛んになっている。他方カトリック教会は第2バチカン公会議以来「福音はこの現実の世界を変革する神の力である」ことを説き、「社会の現実に福音の光をあてる」ことを強調している。このような観点から、「宗教と政治」はいかなる関係にあるべきだろうか?この問題に取り組んでいる人びとの話を聴く。

第1回 5月12日(金)
「政教分離について」
(深水正勝・正義と平和協)

第2回5月19日(金)
「日太国憲法の政教分離」
(今村嗣夫・弁護士)

第3回 5月26日(金)
「第2バチカン公会議からみた宗教と政治」
(松本三朗・中央協事務局)

第4回 6月2日(金)
「旧約の予言者による宗教と政治」
(大田道子・聖書センター)
いづれも18・50〜20・50

第5回 6月9日(金)
「イエス・キリストの生き方と政治」
(本田哲郎・フランシスコ会)
18・50〜21・00

まとめ
「宗教と政治-政教分離の2つの意味」
(岡田武夫・宣教研究所)

○場所 真正会館第1会議室
○構成 講演約1時間の後、質疑応答
○申込み 各日会場受付
○参加費 1回500円
○問い合わせ 351-7121
主催 真正会館「宗教憩談会」

教会財にも一部消費税 決算報告

<収入>

▽小教区負担金-本来のもの(94、702、521円)はほぼ予算通り
▽団体・個人献金-墓地基金からの繰入れを含む
▽通常助成金-ロ-マからの助成
▽受取利子-教区基金と墓地基金の利子を繰入れ
▽借入金-収入不足を補うため墓地基金から借入れ。

<支出>

▽福音宣教推進部-活動がまだ具体化しなかったために減額
▽小数区補助金-各教会の自立努力が実って減額
▽司祭医療費-健康保険からの給付によってまかなう。

【予算解説】

<収入>

▽小教区負担金-本部献金3、(68、000、000円)は、司祭給与の月5000円増額を含む。本来のもの(100、000、000円)は500万円増
▽団体・個人献金-墓地基金からの操入れを含む
▽福音宣教特別献金-カテドラル勘定から操入れ
▽借入金-収入不足を補うため墓地基金から借入れ。

<支出>

▽教学部-教会学校部(2、200、000円)青少年司牧費、(500、000円)聖書週間(200、000円)イエズス探究会(100、000円)使徒職研修コース(200、000円)
▽福音宣教推進部-5プロジェクトの具体化に備えて
▽五日市教会-改修工事完了により打切る
▽立川・豊田教会-新たに活動補助
▽司祭給与-そのうち本部献金3からの振替分(62、100、000円)。給与ベース115、000円
▽小教区補助金-各教会の一層の自助努力に期待して減額
▽職員給与-公務員ベースアップに準じ2、3%あげ
▽予備費-本来のもの(5、401、746円)司祭医療費手当準備金(6、000、000円)。

註1、借入金残高は、88年度残高3000万円に89年度借入金2000万円を加え500万円。
詮2、浅草教会隣地の再開発プロジェクト完成による今後の収入増のため、借入金の返済は十分可能の見込み。
詮3、4月1日からの消費税には、教会としてもー部においてかかわりが出きるので、各教会財務担当者のご協力を乞う。

(財政評議会)

会計監監査
小林章雄(船橋・東京ガス)