東京教区ニュース第71号

1989年03月01日

5提案総会
計画案にあなたの声を

情報・養成・典礼・福祉・女性

教区は3月21日(火)・春分の日、午前9時30分から、港区白金・聖心女子学院で、「ナイス具体案の実現をめざして」-これからの東京教区を考える-をテーマに、1989年度の教区総会をひらく。白柳大司教は、前回の総会で福音宣教推進全国会議提案の実践をはかる必要性が指摘されたことを踏まえ、重要と思われる(1)情報センター(2)生涯養成(3)典礼(4)福祉(5)教会と女性-の具体化に積極的に取り組むことにした。すでに提案ごとに準備スタッフをきめて素案をつくり、宣教司牧評議会や司祭評議会、さらに機会あるごとに教区の意見を求めながら作業をすすめている。今度の総会ではその中間報告を行い、教区民全体で検討し、次のステップへの土台とする。もしこれが実現すれば、教区全体が真の意味で活性化されるとして、信徒の積極的な参加が望まれている。予算・決算の報告、新司祭の紹介などはいつもの通り。

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福音宣教推進全国会議の提案をどう具体化するかは、初めから今年の活動方針だった。教区は前回の総会や一連の流れを分析し、まづ情報・養成・典礼・福祉・女性-の5提案を取り上げることをきめた。

具体化のための素案は大司教が作る。しかし専門家の協力も必要とのことから、実際には大司教が核になるスタッフを任命し、必要に応じて経験者や一般人の考えをも聴くことにした。

スタッフはプラン作りの過程にあって、宣司評や司祭評なとに報告・説明し、諸意見を受け入れながら基本的な構想を次の総会で提出することを目標としてきた。今度の総会は、教区民全体でそれを検討し、次のステップへの足がかりにしようとするものである。

素案完成のあかつきには、大司教は正式に宣司評に諮問し、宣司評は、大司教の意図を理解して、よりよき具体化のために建設的な答申をもって協力する運びとなる。

具体化へ前進

総会は、まず午前には、諸説明のあと白柳大司教が挨拶し、続いて準備スタッフの代表が、諸提案の中間報告をする。午後の分科会は、提案の内容上すべてがこまかく分かれるわけではなく、「情報」と「養成」は一望に会し、「典礼」「福祉」「女性」だけが5~4組に分かれることになる。「次のステップへ」で各準備委員会は、分科会で出た共通の質疑や意見を踏まえ、これからの段階へと方向をのべる。終りにもう一度、大司教の挨拶がある。

参加者は(1)ブロック委員(2)各教会から2名以上(3)自由参加-となっている。申込書はすでに各母体にとどいているが、出席者は所定の欄に参加希望の分科会や所属母体などを書き入れ、3月5日までに教区事務局へ提出すること。

○会場には昼食の用意がないので、各自弁当持参で。
○駐車場も特に設けない。

5つの分科会

具体化される5提案には今まで色々な名がつけられたが、総会では次のように呼ぶ。解説や(素案)はほんの概略である。

1、情報センター

教会と私たち、教会と敷金、教会と社会を結ぶ情報機関を充実するために。

(素案)東京カトリック・コムニケーションセンターの設立。

2、生涯養成

生活の中で信仰を育てるために。

(素案)生産養成の情報誌。交流会・研修会の開催。教会奉仕に備えた信徒養成コース設立。新しい視点にそった生涯養成コース設立。

3、典礼

人の心に訴えるような典礼を生み出すために。

(素案)理解しやすい典礼、翻訳でなく私たちの真の信仰表現となる典礼-を模索する。

4、福祉

社会的に弱い立場に置かれている人びとの必要に答える態勢の充実のために。

(素案)組織化促進実行委員会の設立。ボランティアの養成と組織化。専門家、特殊技能者等の人材発掘と登用。

5、教会と女性

女性の信仰を育て、参加の場を広げるために。
(素案)教会と社会の中で、女性の力を活かす場を模索する。

「養成」では指針

(1)信仰における自己の生涯養成は、カトリック信者たらんとする私たち各自の、生涯にわたる基本的課題であり、全ての信者は、権利と義務を持っている。

(2)教会そのものが生涯養成の場である。教会がこれまで果たしてきた役割は、過少評価されるべきではない。

(3)信者として、各自の基本的課題への再認識を促すために、キャンペーン活動を任務とする。

(4)生涯養成プロジェクトの一元的実施は不可能である。多元性に応えるプログラムを、弾力的に生み出すことが必要である。

(5)信者が、人生経験のそれぞれの段階で出合うさまざまな問題に、福音への信仰からとのような方向性を見出してゆけるかをともに模索する。

(6)信仰の学びの場は豊かに用意されている。参加の潜在的欲求を持つ信者に対し、多様性に跳んだサービスが優先される。

(7)社会の良心となり、新しい社会の建設に責献できる人を育てる。分かち合いの場を設け、互いに信仰を育てる。

準備スタッフ

大司教が任命した素案作りの協力者は次の通り。

【情報】
村山素夫(麹町)
国富佳夫(関口)
小林章雄(船橋)
矢島隆志(高円寺)
原田進(吉祥寺)
森一弘(司教館)

【養成】
吉池好高(関口)
田尻律子(女子パウロ会)
新谷太佳子(田園調布)
田中隆弘、森一弘(司教館)

【典礼】
佐久間彪(世田谷)
関根英雄(木更津)
幸田和生(高幡)

【福祉】
三好満(東京カリタスの家)
塚本伊和男(カリタス・ジャバソ)
秋保真理夫(洗足)

【女性】
伊藤雅子(秋津)
鈴木晴代(関口)
長島世津子(吉祥寺)
広戸直江(聖心会)
荒井佐よ子、山口一雄(大森)
渡部真(上野毛)川原謙三(松戸)
森一弘(司教館)

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教区総会規約(’85年11月1日制定))

【開 催】
1、東京大司教区において、教区総会を開催する。

【目 的】
2、総会は、本教区民が、それぞれの立場において、より積極的に福音の宣教に努めるため、大司教を中心に会して互いに啓発し、本教区全体に対する認識を深め、本数区の宣 教司牧の基本理念・活動方針等への理解を高めることを目的とする。なお、合わせて本教区の予算・決算の報告を受けることとする。

【招集・主宰】
3、総会は、原則として年1回、大司教がこれな招集し、主宰する。

【出席者】
4、総会の出席者は、総会が招集される都度、本数区民の中から大司教が任命する。(以下略)

すでに先取る実践’88報告

宣司評

年間の方針は、「ナイスを受けて ナイス諸提案の具体化に向けて」。福音宣教推進全国会議が、これからの日本の教会の歩みのために無視することかできない重要なものであることを確認した。教区全体にその精神を浸透させ、全国会議5提案の具体化に向けて、準備スタッフの素案づくりに協力した。総会の用意などはいつもの通り。

事務局

【総務部】

▽庶務係-各部・委員会・小委員会等の連絡で、教区の活動に支障をきたさないよう努力している。教区が主催となっている行事について、色いろ問い合わせがあるので、それに答えるために、企画者は大体の内容、責任者、問い合わせ先を前もって知らせてはしい。

▽「ビジョンの会」小委員会-忙しい1年で、
(1)ナイスで検討されなかった部分の探究
(2)情報交換の具体化
(3)インフォーマルな社会に対する、教区、小教区の対応
(4)中央協と東京教区の、ナイスの進行情況についての勉強会-などをおこなった。

特に夏には、平塚の聖パウロ女子修道院でナイスを踏まえ、アイデアを踏み出すブレーンストーミング、関連性を表わすデーターの分類、領域の意味を考えタイトルをつける、全体のコンセンサスを得る-など、2泊3日の研修会を開いた。

【福祉部】

部内の組織が時代とともに少しずつ変化し、したがってその活動も多少変ってきた。長い間、小委員会制度がなかった上にメンバーも少なく、カリタス・ジャパンの募金などの代行機関として、ほとんどの時間を費さざるを得ない状態が続いていた。

今は福祉部のもとに、強力な2つの小委員会、即ち障害者者問題小委員会と地域福祉活動推進小委員会がある。福祉部は、これら小委員会の連絡調整や方針なとに関する審議をおもな活動とし、加えて従来の募金に関する必要な業務もやっている。

なお、東京カリタスの家は直接福祉部に属するものではないが、その福祉活動の大きな部分については、小教区と関係を持ちながら行っている。組織として小教区に欠けている相談による相互扶助活動は、福祉部との協力活動である。

ちなみに、ナイス諸提案のうち柱Ⅰ提案4の具体化を目指す方向の中に、福祉部と東京カリタスの家との一そうの提携活動が話し合われたこともつけ加えておきたい。

「清流」が交流へ

▽障害者者問題小委員会-10月9日から10日まで、越後湯沢において「第8回障害者とともに考える集い」を開いた。定着した「ふれ愛旅行」をテーマに障害者36人を含む150人が参加、過去最多の人数を記した。

上越新幹線とバスを利用しての旅だったが、日曜日と「体育の日」の連休ということで、今までにくらべて時間的なゆとりがあった。初日はロープウェイで「アルプの里」へ、2日目は清流で魚のつかみ取り-と、山と川の自然を探った。夜はキャンプファイヤーを囲んでのバーベキュー、花火、あとホテルに戻って交流会を楽しんだ。

今回は企画から受付まで障害者自身が参加したことが特徴だった。今後もこのような催しにより、障害者と健常者の相互理解、教会内外の接点の場を積極的に広げてゆきたい。

▽地域福祉活動推進小委員会-2月9日、全小教区に呼び掛けて「福祉担当者の集い」を開いた。ナイス直後のせいか関心度が高く、33教会、約80人が参加した。初めに自柳大司教は「開かれた教会となり、それが福音宣教につながる道を再確認し、福祉活動を私たちとともに歩むものに」と挨拶した。つづいて3好神父から「教会としての福祉活動」というテーマで講和を聴いた。

午後は6グループに別れて情報を交換した。各ブロックに2人づつの連絡員を置き、小教区への連絡、情報収集など、小委員とともに活動に協力してもらうことにした。

5月には麻布教会、11月には三軒茶屋教会で「地域福祉を考える講座」を設けた。地域に開かれた教会とするために、地域社協から講師を招き、地域性とそのニーズについての話を聴いた。期間は4日だったが、小教区から約40人が参加した。

11月24日には、今年の活動のまとめとして「福祉を考える集い」を開いた。森司教から「細かれた教会とは」というテーマで講話があり、午後は各小教区の活動報告があった。ブロックの情報をまとめた「小数区福祉情報」を配った。

満動をとりたてて報告する必要があるかとの声も出たが、他からの情報によって活動意欲が湧くこともある。報告につづき活動の疑問点について、福祉部長三好神父が答弁した。

不当判決で生命

【社会部】

▽靖国問題実行委員会-活動はNCC靖国神社問題特別委、正平協靖国問題委、靖国神社問題連絡会議などと連係して行っている。

6月1日の、自衛官合祀拒否訴訟最高裁判決は、国の合祀申請行為の違憲性を全く問わないものであった。これにつき、本実行委は事務局長の名において、正平協靖国問題委と連各で「その論理は、我われにとって甚だ納得しがたい」という声明を発表した。その他(1)皇室儀礼をめぐる政教分離問題懇談会(2)靖国国営化阻止2・11、8・15東京集会(3)中谷裁判全国活動者会議・連絡会議(4)Ⅹデー情報センター設立準備会などに参加-した。

▽平和旬間実行委員会-6月15日、麹町教会において、共和会と共催で磯村尚徳氏の「世界の中にある日本について」と題する講演会を開いた。聖堂が一杯になるほどの盛況であった。 これは、一般の人に平和について語りかけるという考えを前提とし、実績をあげている既存東京フォーラムの団体と一緒に行動することによって実践しようとするもの。

8月6日には千鳥ケ渕戦没者墓苑で、恒例の「平和祈願祭」が行われた。一昨年から始められた、吉祥寺教会を中心とする武蔵野ブロックの平和祈願行進に、今年は城南・城北の両ブロックも加わり、祈願祭は参列者が700人を越す大きな行事となった。「平和」と書かれたローソクを手にしての光の行列は、墓苑関係者をも感激させた。

▽アジア地区(=ビルマ)委員会-昨年はビルマが注目を浴びた年であった。この国は、とちらかといえばまだ「ビルマの竪琴」の国である。

昨年の8月に起きた、首都ラングーンでの大規模なデモとそれに呼応した全国各地の「民主化要求威嚇連動」の報道は、新聞、テレビを通して全世界にビルマの現状を知らせることになり、おおっていたベールが一挙に剥される結果となった。人口の約半数を示めるビルマ族と、山岳地帯に生活の拠点を持ついくつかの小数民族が存在していることなども報ぜられた。その民族朋の争いが、意外に深刻であることもあきらかになった。

世界の目が注がれていた民主化要求デモの動きは、1ヶ月後の軍事クーデターであえなくつぶされてしまった感がある。東京教区としては、この現実を踏まえても、兄弟的援助を続けたい。
軽視するな経験・人材

【教学部】

▽教会学校部-こどもの信仰教育にかかわるリーダーたちは、この奉仕が自己の福音化に大へん有益であると核心している。そのため、年に6回開かれる研修会の内容は、その方法云々よりも、信仰を豊かに育てるものが多くなって来ている。ナイスで授業され、司教団も積棲的に取り組む姿勢を示した青少年の信仰教育が、教会学校の活動を通して展開されていることは評価できる。

最近は他のキリスト教の学校関係との分かち合いも増えている。教会学校へ来る子どもの減少が目立つため、プロテスタソト諸派はその分析や対応を真剣な課題としている。カトリックにおいても最近10年の統計によれは、リーダー総数にはあまり変化がないものの、児童数の減少は事実であり、とくに洗礼を受けていない地域の子ともの参加が急勾配で下り続けている。 子どもへの福音宣教は現代の大きな課題である。ミサがカトリックの教会学校活動の中心に位置づけられている理由もここにある。単なる教話や遊びは信仰ではないという考えも強くなってきた。いすれにせよ、教会学校は未来の教会によい実りをもたらす稲床として、その充実が期待される。

▽聖書週間-3月18日から27日まで、上智大学において、聖書委員会やキリスト教研究所との共催により開かれた。

今回の総合テーマは「神の創造の霊」で、9人の訳師が旧約時代・中間時代・新約時代からそれぞれの課題を展開した。受講者は総数1000人を越え、例年にない盛り上がりをみせた。

聖書を深く読みたいという熱意の高まりは、すべての人の認めるところだが、問題がないわけではない。聖書を手軽に、しかし勝手にではなく、しっかりとした背景を踏まえて読めるようになるには、わかりやすい手引書の発行や指導者の養成など地道の努力が不可欠である。そのためには教区をあげて、真剣に方策を考える必要に迫られている。

黙想・瞑想・観想

▽要理教育講座-1989年度の講座「魅刀ある福音宣敦」のセミナーに備えて休講とした。 7月26日、四谷かつらぎ会館において、第16回東京要理教育学会を開いた。テーマは「現代人と祈り」で、カルメル会管区長・奥村一郎神父が「現代人の瞑想」という基調講演をおこなった。

「瞑想とは、日本で文化的受肉した言葉であり、黙想と観想の中間に位置していて、日本人の霊性にピックリくる青葉である」など、易しくしかも味わい深い内容を、ユーモアを混じえて楽しく話され、80人以上の参加者にあらためて「祈り」の大切さを教えた。

午後は、同神父を中心としたシンポジウムを開いた。Sr・皆川葉、福川正三氏、司会を兼ねた斎藤いつ子氏などが、テーマ「現代人と祈り」について興味深い具体的な発言をして会を盛り上げた。

▽イエズス探求会-全国会議において、信者の生涯養成の必要性が説かれたが、教区ではすでに10年前から、男子信者の生涯教育・養成の場としてイエズス探究会を発足させている。年に2度の開催で、地味ではあるが着実に回を重ね、参加者も延べ550人を超えた。

昨年は、11月4日から6日まで、第20回を記念して特別な催しを企画、実施した。最終日にはパーティを開催、これまで探求会に参加した者が一堂に集まり、会が10年間も続いたことを神に感謝した。探究会発足の中心であったウォード神父や金沢正雄氏も久々に顔を見せ、設立の経緯をはじめ、当時の苦労話を披露した。

今後は、新しいメンバーを募ること、特に1人の参加者も出したことのない小数区に、どう呼び掛けるかを課題としたい。

▽使徒職研修コース-通算して第13回目である。今年は「生涯養成の一端を担うコース」と名づけ、4月から7グループで開始した。

第1-木曜日、10時半~12時半。町田教会。参加者は平均15名。2才の男の子を連れてくる母親がある。今年も約半数は横浜教区の信徒。主任神父の勧めによる。

第2-水曜日、10時半~12時半。赤羽教会。埼玉県・川口、大宮、上尾からも参加し、平均約15名。

第3-隔週火曜日、10時半~13時。木更津教会。申込者16名。途中から減って平均約10名。気軽に内心をさらけ出して話し合う雰囲気が強まる。スタッフの都合で89年度は休会の予定である。

第4-火曜日、19時~21時。吉祥寺教会。約20名。荻窪、立川、調布からも参加。

第5-第3火曜日、19時~21時。洗足教会。平均約10名。蒲田、高輪、大森、目黒、喜多見、多摩からも集まる。

第6-休会。

第7-第3土曜日17時~日曜日16時半。日野・メルセス会黙想の家。平均12~13名。前年度よりもっと生活に密着した話し合いが可能になった。

修了後の動きとして、昨年のあるグループの参加者16名が4つの組を作り、地域の未信者を集めて、話し合いの運動を始めている。

【難民定住推進部】

6月と11月の2回、小教区担当者連絡会を開き、情報の交換と活動の報告をした。出席者は毎回30人から40人。現場の状況に応じた適切な知らせが求められているが、これに対して大きな役割を果した。

「にゅうす」の第2号、3号と、「基金だより」の第3号、4号を発行した。多くの人に現状を知ってもらうようにと、日本の生活習慣や制度の違いを、難民からのレポートによって特集した。

「相互扶助基金」は、奨学金や生活補助のための資金を援助するのが目的。教会27、修道会7、学校・団体4、個人59と、多くの献金が寄せられている。

【典礼部】

▽典礼委員会-5月22日・聖霊降臨の主日、カテドラルで合同堅信式が行われ、およそ100人が受堅した。数少ない教区行事の一つとして、ほぼ定着したといえる。

6月19日には、「教会音楽祭」が開かれた。これはエキュメニカル運動であり、教区も第1回から参加しているが、認識はまだ充分には浸透していないようである。

修道会、小教区オルガニストの育成のためのオルガンレッスンは、去年と同じように、カテドラル、徳田、西千葉各教会のオルガンを借りて行われた。9月23日には徳田教会で、レッスンを受けている人たちの発表会も開かれた。

【広報部】

▽広報委員会-5月8日・広報の日、カテドラルで「第14回広報の日の集い」を開いた。広報の目的は宣教ということで、加賀乙彦氏を招き「キリスト教への道」と題する講演を聴いた。司会・杉浦強氏の講師紹介や授洗司祭・門脇神父によるエピソードの被露などもあり、約1300人の聴衆を感動させた。なお同氏の了解を得て当日の録音を活字にし、「キリスト教への道」(みくにさ房)を出版したが、こちらも大好評。

7月13日~15日、広島で「ナイス後の教区広報」をテーマに、教区広報担当者全国会議が開かれ、代表者が参加した。

出家志願ピンチ

【召命部】

▽召命委員会-5月5日、「召命担当者の集い」を開いた。「ナイスを受けて」を課題に、修道会、宣教会、教区の担当者が集まり、森司教の発言にもとづいて召命を問い直してみた。召命は、修道会、宣教会、教区司祭とそれぞれ異なり、ひとからけに諭ずることには限界を感じている。

今年の東京教区の、志願者がないという現状を踏まえ、召命に結びつくもっと具体的な活動をする必要があると思う。教区には、青少年担当や神学生養成担当の司祭もいる。対象と目的を持ち、もっと有機的なつながりをもって活動を展開することが肝腎ではないか。

▽東京教区一粒会-一粒会だよりの発行、家庭献金のシールやしおりの作成、オルガンの夕べの開催なとを通して運動の拡大に努め、小教区一粒会委員は鋭意その浸透を計った。また経済面でも教区一般会計から独立した特別会計を設け、信徒の自覚を促がしでいる。

しかし89年度には教区神学生の数が8人に減ることが予想され、この運動も転換期を迎えたことを痛感する。今後は地区と結びついた運動に変えてゆくことが肝腎であるとして、「一粒会の集い」を各ブロックごとに開く。召命をふくめて何が出来、同をなすべきかを考えながら、地区に根を下したものにしてゆこうと、一粒会委員たちによってすでに一歩が踏み出されている。

【教会財務連絡会】

会合を3月、7月、12月と3度開き、初めの回には教区会計の87年度決算と88年度予算について詳細な説明や報告をした。

7月には資産連用相互制度の87年度決算を報告した。また一粒会の87年度決算と88年度予算についても解説し、各教会の財政の現況とともに意見を分かち合った。最後の回には、福音宣教推進全国会議から見た教会財務のあり方について岡田武夫神父の講話を聴き、89年度教区予算の概略を説明した。

財政評

昨年度からの懸案だった江東区潮見・蟻の会の敷地整理について教義を重ねた結果、年末までに解決を見た。浅草教会の聖堂敷地以外の再開発についても鋭意努力したが、このほど大方の目途が立ち、89年早々には建築着工の予定となった。

本郷、築地間数会の改築や再開発の話にはまだ結論は出ていない。資産運用相互協力制度の87年度決算配当は、金利低下によって5.3%となった。

教区総会における予算・決算の報告も財政評の仕事になって両いる。

ナイスごころ一すじ

ブロック

【中央】

活動の主なものとしては「関わりあいによる福音宣教セミナー」を開いたことがあげられる。この演習の最大の特徴は、各自の生活体験を分かち合い、そのなかにキリストの現存を実感しようというもの。1月20日から7月7日まで昼と夜の部それぞれ11回、忙しさ、空しさ、喜びなとについて問題提起したあと小グループに別れて分かちあい、最後にそれを聖書で裏付けるという方法で行われた。はじめうまくゆくかどうか心配だったが、予定した50分近い時間が足りなくなるほどみな積極的に発言した。

ともすれば小数区どまりだった横のつながりが、各教会間でもてるようになった。また今までの司祭主導の型を脱皮して、準備委員が対等でこの備しを用意した。出席者も半年という長い間、減らなかった。

【城東】

2月11日、浅草教会で、森司教と全国会議教区代表者を迎え「ナイスを聞きこれからを考える会」を開いた。小冊子「ともよろ」を片手に約100人が参加したが、今後の宣教活動にむけて、自己変革をせまられる貴重な集会だった。

5月29日には、梅田教会で全体会議を開催した。ここでは(1)外国人移住者に対する奉仕(2)典礼に関する新しい試み-の問題が提起された。難民も含めて、アジア地区からの移住者が多いのは当ブロックの特色である。またスペイン語圏、英語圏からもたくさん来ている。特に言葉にハンデキャップをもつ人への奉仕について検討した。これらの問題については、以後の地区別会議でも情報収集と意見交換を続けた。

【城西】

先ず2月6日の例会で、ナイス後の対応について討論した。ブロック会議そのものを充実すべきだとぃうことで、生涯養成の一環として典礼を中心とした勉強会を実施することにした。

またマリア年を祝い、5月22日、関口教会信徒会館で教区と共催の聖母展を開いた。これは聖パウロ女子修道会が中心となって企画したもの。約17の修道会からユニークなマリア像が出され、聖母の珍しい切手なども陳列されて大へんな賑わいだった。

5月29日には「じゃばゆきさん救済問題」でSr.長谷川の体験談を、「家庭でどう祈る」のテーマ、Sr.増田の溝話を聴いた。7月24日、松原教会で「カトリック信徒宣教会」について、吉田氏と米沢氏のマカオでの体験談があった。

9月18日にも、世田谷教会で「第2バチカン公会議の光と影」と題する沢田昭夫氏の講演会が開かれた。11月27日の例会は、フランシスコヴィラで「ミサを考える」という山本量太郎神父の話があり、ミサの1つひとつの動作の意味を解説した。これらの催しはそれぞれ好評で、今後は一般信徒も参加できるよう推進してゆくべきだとの声もあがっている。

落成を共同行事で

【城南】

1月24日、ブロック新年会の折、福音宣教推進会国会諦に出席した国富、荒井の両氏を招いて報告と感想を聞いた。これを受けて、3月および5月の定例会話では(1)生涯養成コースの場への私たちの希望は?(2)分かち合いの場としてどんなことが私の教会で可能か?私はなにをするか?(3)教義・掟を中心とした司牧とはなにか?ともに喜びをもって生きる倍仰とはなにか?をテーマとし、約10人づつのグループに別れて話し合った。いずれの組でも活発な意見が交わされた。

7月には「あなたの教会のミサになにを感じ、なにを求めますか?」の統一テーマで、全員の意見を聴いた。9月は「城南ブロックの共同行事を考える」の課題で話し、今春の高輪教会の落成を協力して祝うことに合意した。11月の例会では「今年の議題をふりかえって、来年どのように活動するか」について討論した。

このほか7月10日には洗足教会で、宣教委員会による「第10回・福音宣教についての話し合い」が開かれた。ナイスにこたえ、「私たちの教会で今できることは?」のテーマで8教会の代表が報告した。また(1)福祉委員会による聖フランシスコ子供寮への援助(2)平和祈願行進への初参加(3)一粒会城南ブロックの集まりなとの活動があった。

【城北】

運営委員会は毎偶数月、定例の会合は原則として奇数月の第2日曜日に開催している。外面的には可も不可もない状態と受けとられ勝ちだが、内容の充実には目を見はるものがあった。

平和祈願行進を実現したことがその一つである。関口教会・ルルド前でロザリオの祈りを捧げ、徒歩で千鳥ケ淵の平和祈願祭への参加を呼びかけた。約100人が集まり、はやくも来年以降への情熱をかきたてることに成功した。

その2は、城北ブロック一粒会の集いで、小教区一粒会担当者を手伝ったことである。ブロック会議の存在価値を再認識する機会となった。昨今は、やがて示されるべきナイスの具体案に、どう取り組むべきか手ぐすね引いて待ち構えている。

【武蔵野】

情報ネットワークの検討については、そのようなことが考えられるといった程度で終った。生涯養成では、必要性を理解しながらも、制度として推進するには目途が立たないというのが実状である。信徒の自己教育力をどう育てるか、そのための外的条件をどのように作ってゆくかは問題として意識された。

福祉活動については、先づ実践報告があれ、ブロックとして次のステップをどう歩むかを考えている。各母体はすでに色いろな活動をしている。母体の独自性をそこなうことなく、相互の連帯をつくってゆけるかどうかが、次年度の課題の一つになるだろう。

若者育成はや16年

【多摩】

青少年の育成を第1として、16年の間活動を続けて来たが、今年も春の一泊練成会、夏の中学生練成会、高校大学・社会人のワークキャンプ、秋の研修会、年末のクリスマス会などの青少年活動が、多くの人たちのエネルギーにささえられて行われた。このような催しの裏には、積み重ねた経験と育て上げた人材が大きく責献している。

その他、典礼音楽講座なども年2回ひらいているが、ブロック会議の場自体を、もっと有効に使えないかという声から、とりあえず各小数区の現状報告と分かち合いを始めている。

【千葉】

5月8日、聖母マリア幼稚園で「ナイスを我われのものとするために」と題し、ブロック臨時大会を開いた。森司教をはじめ約150人が参加、各教会から、すでに実行し或いは実行しようとしていることについて発言があり、森司教、岡田武夫神父、福川正三氏などから助言をうけた。今後は統一テーマ決め、ナイスの具体化に向けて積極的に取りくんでゆくことにした。

4月23日~24日、5月21日、6月11日、青年たちのリーダー研修会を行い、おもに練成会の準備なとについて話し合った。その練成会を、今年は中高生合同により8月2日から5日まで、館山教会で開催した。参加者は28人。青少年育成委員中心に、18人の父母が助手として参加し、青少年と交流できたことは有意義であった。

第14回目の千葉ブロック大会「合同ミサとレクリエーション大会」は、9月4日、聖母マリア幼稚園に森司教を迎えて開かれた。約400人が参加し、各教会対抗の綱引き、フォークダンス、それに模擬店なども出て盛況だった。

12月25日には、マリアセンターにおいて、青少年育成委員会の主催で「青少年と大人のクリスマス会」を開いた。参加者は少なかったが、ビンゴ、輪投げ、クイズなとで楽しく、和やかなひと時を過した。

昨年から、フィリピン入信徒宣教者委員会が設けられ、専門的な訓練をつんだフィリピン入信徒宣教を招く運動を続けてきたが、肝腎のビザが発給されず、いまだに来日が果たされていない。ただいまビザの再申請を行い、実現に向けて努力している。

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ブロック会議規約から

【取扱事項】
3、ブロック会議は次の事項を取り扱う。
(1)ブロック内の宣教司牧活動の推進・具体化に努めること。
(2)構成団体またはブロック会話委員の琴言または意向のうち、妥当と思われるものを宣教司牧評議会に具申または伝達すること。
(3)教区本部夢群島または宣教司牧評巌会からの要請に協刀すること。
(4)その他、ブロック会議が必要と務める事項を処理すること。

(’85年11月1日制定)