東京教区ニュース第22号

1977年10月01日

偽らざる小教区の姿 明日へ活動の基礎資料 アンケート調査

今年の代議員会の主なテーマは「小教区共同体づくり」であったが、そのための基礎資料としてあらかじめ各教会に、
(1)先進例や模範例  (2)困難を感じたり、悩んだりしていること  (3)進めてゆかなければならないのに、実際にはとりくみが遅れていること  (4)教区をあげて特にこの1年、目標としてとりあげたいこと
などの諸点で問題をまとめるようアンケートを求めた。
回答のなかった教会はごくわずかで、これによって小教区の現状の大略をつかむことができる。なかでも教会学校、小教区と修道院などの協力、在籍不在者、入信の秘跡について指摘する声が多い。これは新しく加えられた方針「小教区の充実と発展」の具体的な柱となった。現実の教会の反省と課題の解決のためにも、同アンケートの諸項侯について、教区民1人1人がよりふかい問題意識をもつことが望まれている。

すぐ役立つ先進例も

新しい入信の秘跡
教区は代議員会で活動方針の新しい柱に「小教区共同体づくり」を加えたが、その1つ「新しい入信の秘跡の徹底」の具体策がこのほど典礼部を中心に実行のはこびとなった。「入信の秘跡」は本紙20号でもあつかわれ、ほかにも参考書や説明会によって紹介されているはずであるが、その浸透は必ずしも十分でなく、この秘跡について全く知らなかったり、なかには「8つ目の秘跡ができた」などと思っている信徒もいるという。
典礼部ではあらためてこの秘跡の解説についてのパンフレットをくばり、ともかくもP・Rに全力を注ぐことにしている。パンフレットは1回かぎりでなく、この秘跡について数回でたあと、そのほかの典礼に関することがらについても順次紹介してゆくという。
「新しい入信の秘跡」の実施については信徒の啓蒙もさることながら、司祭の意欲の問題でもあるとの声も出はじめた。これに対して当局は、パンフレットは司祭の手を経て信徒に流れるよう、毎月の集会の折に手渡し、くりかえし促進を訴えたいといっている。

1、典礼が共同体としての交わりの場となっているか
◆ミサにどのような工夫を
ほとんどの教会は先唱・朗読・侍者は交代で。壮年・婦人会などが担当する。共同祈願―独自のものを加える、献金・・・特別な意向、典礼・・・委員会の設置や集会など、聖歌・・・グレゴリアンからフォークまで幅広く。かわったものに、教会の祈りを加える(本所)提案箱を置く(成城)説教で質問(五日市)対話の場をつくる(喜多見)規則に忠実をモットー(碑文谷)などがある。
◆子どものためにはどのように
大多数が月に1回子どものミサを。これに代えて親子ともに与かることを強調したり、テキストを用いてみことばの祭儀・奉納などを子どもむきに工夫しているところもある。新しいこころみでは楽器を演奏させる(世田谷)回心の祈りでは子どもらしい具体例を(上野毛)聖体拝領後の按手(多摩)など。
◆ミサ後の信者の交わりは
喫茶などの工夫で、残って雑談しているところが多い。信者の多いところでは残る人が少なくその逆も、が大方の傾向とされる。
◆「入信の秘跡」実施と問題点
実施した教会35、したことのない教会27となっているが、実施したと答えたところでも成人洗礼を四旬節に段階的にやっているかどうかは疑問。問題点としては●復活祭にとらわれて求道者を待たせる●信仰は段階的に進むものではなく一度にパッとひらけるもの●卒業や転勤の時期と重なって落着かない●一般信徒には教会が期待するほど入信者の信仰教育に対しての責任の自覚と協力がない●大勢の前でやられるのはいや●入信者が多い時はミサが長い、など。
◆共同告解をしているか
している所としていない所と半分ずつ。人数が多すぎて出来ないとか、秘跡の尊厳性から混雑を避けたいなど消極的のむきもあったが、何よりも告解者の多いことがメリット。100%の教会も。ほとんどが年2回、待降節と四旬節とにおこなわれている。

催しは一石二鳥にも

2、教会委員会や協議会について
◆委員会や協議会は共同体の中でどのような働きを
ほとんどが予算と行事予定の任にあたっている。典礼や広報の仕事を兼ねているところも。
◆委員や協議会員の選出は
主任司祭の任命・使命・推薦によるもの。委員会の選出によるもの。委員会が選出して全体で承認するもの。

3、信者の地域毎の結びつきをどのように進めているか
家庭・地区集会が多い。それに代えて連絡簿・電話網を使っているところも。そのほか夫婦単位の集会をテストケースに(吉祥寺)家庭でミサを定期的にささげて好評を得ている(五日市)など。

4、教会内の親睦・交流をはかるために、どんな活動を
◆教会全体として
新年会・復活祭・クリスマス・敬老会・運動会などはどこでも。かわったものに恩師恩人の会(麻布)江戸殉教者の集い(高輪)がある。
◆グループとして
前述の催しを小規模で行うほか聖堂掃除・福祉活動・共同募金など仕事を通しての一石二鳥も。特別のものとして老人菊の会「聞くの会」(喜多見)元旦深夜ミサ後のマラソン大会(本所)があげられる。教会全体・各グループいずれも親睦は結構であるがそれだけにとどまるものたりなさも。

5、未受洗者をどのように迎えているか。
◆はじめての人への配慮と態勢
個人的接触はあるが全体として低調。案内係をおくところも。共にミサに与かり勉強(関口)など。
◆入門志願者の活動への参加は
大半がはじめからグループへ。
◆代父母の決めかたとその働き
本人の希望か司祭の紹介。役目は代父のよき友人。同地区の信者を選ぶ(茂原)社会的役割をもはたす(荻窪)などもある。

6、転出入者について、どのようにしているか
◆転出入の事務手続きは
事務員がやっているところもあるが大方は主任司祭の仕事。届け出をなおざりにせぬことが肝腎。
◆転出入者を信者に知らせる法
ミサのお知らせのほか、小教区報や「聖書と典礼」に印刷する。各会へ個人的に紹介することも。
◆移動信徒連絡事務所との連携
九州・東北など遠方からの転入者への配慮は少ない。その土地出身の信者を紹介する程度。連絡事務所(司教館内)は、あることさえ知らない人がいる。

さすらう信者いずこ

7、在籍不在者をどのように見出すか
◆確かめる方法と今後の対策
通信によるところが1番多い。中身は復活・クリスマスへの誘い、グループ活動のよびかけである。ついで司祭・近隣者・レジオ会員・代父母などの訪問と電話。誕生祝カードを送る(田園調布)ききこみをする(本所)もある。
方法については今後の対策をもふくめ、何もしていない、手が回らない、考慮中、どうしようもないなどと答えたものがかなりあり、問題の困難性を示している。
◆転出先をたしかめる方法
通信・訪問で調べたり、役所でたずねたりしているところもあるが、中途でほうりだしてしまうことも多い。
◆教会に来ない人との接触
ここでも通信・訪問。そのほかミサはどこでも自由(築地)機会があったとき(茂原)としている所がある。来られない主な理由。
・ 信仰・教理の不足。遠距離。
・ 家庭・職場・交通事情・病弱。
・ 対人・仕事関係。欠席つづき。
・ 信仰の公表不能。教会の変化。

信仰のふところ ウーマン・リブの船橋

船橋教会の誕生は1968年の復活祭だった。当時は25坪ほどのホールが仮聖堂で、信者数も200人ほど。東京のベッド・タウンとして人口の流入が激しく、すぐに超満員となった。皆で新聖堂をという声が起こり、73年2月着工、6月献堂式、これが今の聖堂である。ミサ後は半分に仕切って教会風にし、日曜学校に使っている。主任司祭は昨年4月から荒井金蔵神父、助任がD・ボイル神父。信者数は約1,100人。当教会の特長は次のよう。

◆守備範囲の広いこと
船橋・習志野・八千代の各市を中心に信者の分布は8市・2町・2村に及んでいる。
◆信者が急増していること
小教区内には次つぎと大団地が建設されてきたが、そのほかマンモス・ニュータウンをはじめ数かずの開発計画が目白押し。
◆子どもの多いこと 新住宅や団地には若夫婦が多いため。日曜学校は香部屋まで使っても溢れる始末。行事もいきおいお子様中心。
◆ウーマン・リブの強いこと
これは絶対によい意味で。子供たちの教育は全部お母さま方。教会の行事や洗濯・掃除など婦人層は大へんな戦力である。
◆地区制で活躍

城から討って出るべしと小教区内に15の地区組織をつくり、神父様はそれぞれにトリデを回って布教・司牧に大車輪。早くも戦果が上ってきており本年度の受洗者戦車は20人。
「みんなで明るい教会を」を合言葉に、神父様と信者たち一丸となりただ今奮戦中。来年やっと10周年を迎える若い教会である。何分よろしくご指導、ご援助のほどを。

ひろば

健康診断で肝機能検査の結果、何も異常がなかったというと「あっ、それなら飲めますね。」といった返事が戻ってくる。不健康な生活をして、健康診断に依存していたのでは、健康を守ることはできない。健康診断は、これからの生活を保証するものではない。不健康な生活をして、健康診断に依存していたのでは、健康を守ることはできない。健康診断は、これからの生活を保証するものではない。

病気を心配する人が増えた。人間ドックが盛況ということは、健康への関心が高くなったとばかりはいっていられない。

病気があるという人は20年前より3倍以上も増えた。8人に1人といった有様だが、そんなに病人が多いようにも思えない。現代の健康についての問題点は、運動不足とストレス、そして気からの病の増加、健康に対する不安といえる。

疲れる、疲れやすいといった疲労感も4人に1人ぐらいは見うけられる。もっとも、それは平和であるがためともいわれるが、病気が増えて、平和で結構とすましているわけにもいかない。
病気を心配するより、病気を防ぐことが大切である。血圧を測定して、その結果に一喜一憂するより、血圧を上げない努力が必要となる。それは日常の健康生活による。

高血圧症の大部分を占める本能性高血圧症も、気からの病である心身症の1つに入れられている。清い心をもった人でも病気にはなる。心の健康で防げない病気も多い。しかし、心の平和な多くの人は病気を免れているはずである。病気にならねば気がつかないためであろう。

ストレスは、自律神経を緊張させ、余計なホルモンも分泌する。それが病気のもとであるから、ストレスを発散し、受けても耐える心の力が必要である。さらに重要なことは、平和な心がお互いのストレスを避け、他の人にも健康をもたらすことである。

(荻窪教会 小沼正哉)

あした葉

政教分離の初の裁判である「津地鎮祭違憲訴訟」の上告審で、最高裁は次のように判決した(1)憲法の政教分離原則は国家の宗教的中立性を要求するものだが、国家と宗教とのかかわり合いはその目的と効果にかんがみ、相当とされる限度を超えるものと認められる場合にのみこれを許さないものである(2)津の起工式は古来地鎮祭の名のもとに社会の一般的慣行として是認され実施されてきた習俗的行事であり、憲法20条3項が禁じた宗教的活動には該当しない。

この判決は、良識ある国民の最高裁に対する期待を真っ向から裏切るものであり、名古屋高裁の違憲判決を後退させ、国家と宗教との関係をあいまいにし、結局は無宗教者や宗教的少数者の人権の保障をないがしろにするものである。

しかし我々は政教分離原則を正しく解し津地鎮祭を宗教的活動として違憲判断を示した裁判官が5人に上ったこと、裁判長自らの追加反対意見があったことに注目する。

少数意見は、国家神道による宗教弾圧の歴史への反省から「信教の自由の保障」を完全にするため憲法は国家と宗教との徹底的な分離を定めたものであるとの明確な判断を示し、津地鎮祭は明らかな宗教的活動であるとの明確な判断を示し、津地鎮祭は明らかな宗教的活動であるとの違憲判断をした。

追加意見も少数者の宗教や良心の自由は、民主主義を維持する上に不可欠で最少限度を守らねばならない。精神的自由である。その審判は多数決でもっても許されず、ここにこそ政教分離原則の意義があるとのべている。

これらの判断と精神は、歴史的判決として宗教者学識者から高く評価された名古屋高裁の判決とともに、我々の戦いに長く継承されるであろう。いうまでもなく「靖国神社法案」が最高裁の判断においても、その再提出が憲法上許されないことは自明となった。これは津訴訟を含む我々「ヤスクニ」に対する戦いの大きな勝利である。

(S・A)

宣教・司牧に足がかり 聞いてよ!草の根の声

アンケートはつづいて、
(1)共同体メンバーのグループ活動  (2)信仰を深めるための努力  (3)宣教への努力  (4)基盤としての家庭  (5)地域社会への奉仕・交流
についてたずねている。回答は極めて簡単なもの、くわしいものなど教会によりさまざまで、とくに計数の面ではっきりしない。しかしこの試みに対し一般的に協力的であったことは、宣教・司牧についての前向きの姿勢の現われと評価されている。

自信をもって教えて

◆各活動グループの名称・会員数を紹介してほしい
壮年・婦人・青年会は月並み。部・会の分け方にもよるが、教会学校、高校生会、JOC、聖歌隊、ボーイスカウト・典礼・財政・広報部、共助組合、福祉ボランティア、掃除班、趣味娯楽の会などつくればなんでも。

◆各グループ活動の内容と問題点を指摘してほしい
すべてのグループに共通ではないが、主な問題点は次のよう。
・ 人数が少なく、たえずかわる。
・ とくに男性側の出がわるい。
・ それぞれのグループに老齢化が目立ち、若年層が少ない。
・ 指導者に責任感なく欠乏気味。
・ 場所不足・設備貧弱・光音難。
・ 特定の人の集まりになってしまい、新しく入るには勇気がいる。
・ 試験・多忙・転職・遠距離。

◆各グループ間の交流はあるか
合同役員会、全体協議会、連絡協議会などが月に1回ひらかれるところが多い。行事を合同で行なうとき、打ち合わせのために集まるのは勿論であるが、教会によっては月毎に立てた目標の達成にどれだけ協力し合ったかを報告する。互いに仲良くなれない会もある。

◆教区・全国レベル使徒職団体の活動への関心と参加
個人参加が多く、一般的には無関心である。司祭の熱意如何によるのではないかとの意見がある。しおん会援助・文書伝道などブロックのものにかなりの関心が。

◆信仰を深めるためにどのようなことをしているか
・ 教理・聖書の勉強会は大地どこでも。信徒教育講座(麹町)などめぐまれたところも。
・ 人生・信仰体験の話し合いは、黙想・錬成会などの折に行なわれる。家庭会のときにもこのような話は出やすい。しかし自分の経験をひけらかす危険性の指摘も。

◆子どもの教育についてどのような配慮と努力を
土・日曜学校が軸で、夏期錬成会、キャンプ・侍者会・学習塾がこれをおぎなう。
指導者対策は、
・ 青年が自分たちで研究する。
・ 母親のグループがあたり、資金援助、教育問題につき話し合う。
・ 教会学校講師のための研修会をひらき、養成講座に参加させる。
・ 親の責任を強調し、家庭で聖書や祈りに親しむようにうながす。
・ 家庭における宗教教育では母親が主役。会合をひらいて理解を深め、相互啓発の場とする。

◆中・高生についてその宗教教育と諸問題は
◇宗教教育
中学生・・・ブロック単位の行事に参加(多摩)司牧問題で決意宣言(城東)
高校生・・・難しいさかりだがやり方ひとつ。
◇問題点
受験・塾・信仰幼稚・アルバイト・指導者と内容不足・唯物論・教会と宗教嫌い。

◆説教について要望があればきかせてほしい
・ 実生活に結びつく身近な事を。
・ 1点にしぼれ。教会の動きも。
・ 時には他神父に。ながすぎる。
・ 心の糧を。子供にも。難解だ。
・ 時事問題も。やさしい言葉で。
・ 日本語正しく。わめかないで。

教会サロン化はイヤ

◆未受洗者の教理(要理)クラスについて
・ 人びとを集めるための努力・・・個人勧誘の他チラシ、小教区報
・ 司祭以外のものの協力・・・・・・修道士・シスターほか信徒・カテキスタが。共に学ぶ信徒も。

◆宣教する信徒が養成されるよう努力しているか
何もしていないというところも多い。要理教育講座・使徒職研修コース・クルシリヨ・神学講座・教会学校指導者研修講座に人を送るぐらい。そのほか「親に子どもを教えられるよう教育している」(浅草)「信者1人1人が周囲の導き手になることを目標にしている」(市川)などがみられる。

◆具体的な宣教活動が行なわれていたら知らせてほしい
・ 教会学校・ボーイスカウト・幼稚園・保育園の父兄会を通じて。
・ 案内書・ポスター・チラシで。
・ クリスマス・パーティ・バザー・講演会などの教会行事を通じて
・ 結婚式・婚約式・葬式の折に。
・ 老人ホーム・青少年センター・刑務所訪問などの福祉活動の折。
・ 共同募金・心のともしびで。
ブロックとしては、文書伝道を行なっている(城南)英会話教室を開いている(千葉)がある。
特別なものでは、司祭が学校の講師をしている(三河島)聖書配布(西千葉)チラシを新聞にはさむ(赤堤)「カトリック生活」配布(碑文谷)要理解説ゼミナール(下井草)リーフレット定期配布(吉祥寺)しおん会(荻窪)からしだね学校(多摩)などがある。
宣教を広い意味でとれば地域社会への奉仕・交流もはいる。社会問題との対決を通して間接的に宣教できる。その意味でとくに信者外の青年に集会の場としても教会を使用させている(五日市)。

◆未受洗者のいる家庭に教会共同体はどんな配慮を
信者当人が聖化されること、熱心すぎてつまずかせぬこと、平和をもちかえること。未受洗者へのよびかけがある。司祭の家庭訪問など家族ぐるみの交際が望まれている。

◆家庭の信仰を深めるために共同体はどんな配慮を
家族一同での祈り、司祭を招いての話し合い、聖書研究などがすすめられる。組織だったものには黙想会・夫婦錬成会・家庭集会があり、家庭祭壇(市川・吉祥寺)定期家庭訪問(茂原)の効果も。

◆家庭会を行なっているか、その成果はどうか
平均して約3分の1の教会が実施している。準備中のところも。成果としては次のようなものが。
・ 未受洗者の参加がふえた。
・ 教会では質問しにくいことを聞くことができ、信仰に役立った。
・ 近隣の信者間の連帯ができた。
・ 未受洗者家族によい影響を。
・ 子供たちが信仰を見なおした。
・ 初めて聖書をまじめに読んだ。

土地っ子と結ぶ闘い

◆ボランティア活動は行なわれているが
大多数のところで行なわれているが、教会としてか個人としてかは別。「小教区にカリタスの家の窓口を」も軌道にのりつつある。
いちばん多いのが、病人・老人・福祉施設の訪問で、盲人テープの作成や教会への身障者送迎も。
ほかに心身障児と遊ぶ会(麹町)脳障害の回復訓練所(松江)の手伝い、テレビ英語担当(館山)かぎっ子への配慮(小岩・国立)。

◆地域との親睦・交流はどのように行なわれているか
よく行なわれているのは、クリスマス・パーティ・バザー・盆踊り・ボーイ及びガールスカウト・防災訓練・古着市木市・ラジオ体操・レコードコンサートである。町のサークル・教室・町内会に場所を貸しているところも多い。
特別のものには、公開講演会の真和会(麹町)喫茶店(三河島)図書室解放(高円寺)などがある。

◆社会活動への参加は行なわれているか
大多数が共同募金で、つぎが献血。これらを除くと教会としてより個人参加が多い。ブロックレベルでは新幹線敷設反対(城北)緑を守る運動(多摩)などがある。
かわったものでは子供の広場確保(上野)ポルノ雑誌販売機撤去(吉祥寺)街頭清掃(日野高幡)暴力反対(館山)があげられる。宣教のところでもふれたように、五日市はこの社会運動にもっとも力を入れているという。地域の文化活動に広い場を提供し、公害反対・部落解放・日韓連帯・反戦・反基地・労働者救援、裁判闘争などの諸活動では西多摩が中心となっている。このほか教区レベルのものとして信教の自由を守る立場から「靖国神社法案」や「津合憲判決」反対があるが関心は低い。

◆子どもとその親に対する配慮がなされているか
土・日曜学校、ボーイ・ガールスカウト、幼稚園、保育園とその父母の会を通してというのがほとんど。特別のものとして母親相談室(上野毛)未洗者の子どものための「こばと会」(初台)などをきく。勉強会をひらいているところもあるが、大方の評判はよい。

◆クリスマスにおける地域との交流はどうか
チラシで宣伝、パーティに招待し、プレゼントを配布するということから1歩進んで、みことばの祭儀・キャンドルサービス・カロルをともにするまで。プロテスタントと合同で祝うところもある。他の保育園と一緒に公会堂で「世界平和を祈る子供の集い」(三河島)やまた「町内の主だった人・カテドラルで結婚式をあげた夫婦・こどもを招く集い」(関口)も。

◆地域の文化活動の場となっているか
地域との親睦・交流とかさなりあっている。いろいろの教室やコーラスなどの集会に場所を提供しているところが多い。
特別のものに真和会(麹町)荒川区合唱団参加(町屋)俳句会・英語教室(高輪)子供の図書貸出し(青梅)と毎年の音楽会(多摩ブロック)などがある。
調布は神学校をもち、附近には教育関係の修道会も多いので、さまざまの文化活動の場となっているといわれる。

韓国「政治犯」を救え 信徒発意で緊急署名

日本カトリック正義と平和協議会は、信徒の自発的な運動として始められた在日韓国人「政治犯」救援のための署名運動を全面的に支持する。

韓国において「小さき人びと」のために発言することによって、自ら苦しみをひき受けてきた韓国キリスト者の人権のためのたたかいを支持してきた当協議会は、最近韓国政府の人権抑圧政策が緩和される兆しを示し、すでに1名のカトリック司祭を含む10数名の人々が解放され、今後も多数の政治犯が釈放される可能性があることを喜ぶと同時に、こうした動きと反比例して崔哲教・陳斗鉉・白玉光・李 哲・康宗憲5人の在日韓国人死刑確定者の処刑される危険性が高まったことに憂慮を深めている。

このため当協議会は最近、朴大統領と福田総理にこの5氏の処刑をさせないよう願う電報を打ち、アメリカの人権外交に影響力をもつアメリカ正義と平和委員会にも打電しこの人々への深い関心を韓国政府に伝えることを依頼した。さらにローマ教皇庁正義と平和委員会を介して教皇様に特別な関心をもって下さるよう依頼し、また世界各国の同委員会にもこの5氏の生命を救うべく国際世論を喚起するよう要請してきた。

当協議会がこのように5氏の在日韓国人の処刑阻止に微力ながら力を尽くすべきと判断したのには次の如き理由(要点のみ)で彼らが政治的な道具として使われ、生命まで奪われることになるという、人権擁護の立場から到底許し難い事態を深く憂慮するからである。
・ 「政治犯」の逮捕は反政府人を捕らえるための恰好な機会となる。
・ 北鮮からのスパイ事件は、人権抑圧政策を正当化するに好都合。
・ 在日韓国人は韓国内に知人も少なく、抗議の声を上げる人が少ない。
・ 日本で多くの思想的な影響をうけているため「赤」と見られる。
・ 日本政府に人権救済の感覚がないことを韓国政府は知っている。
・ 日本国民も人権問題に鈍いから在日韓国人の危険に反応しない。

根本的には、こうした人々の背景にある日本国内の差別と人権抑圧の状況に対し、今まで日本のカトリック者はあまりにも無知であり、何もしてこなかったことを悔い改め、遅まきながらこの人々の救援活動に参加し、これをきっかけとして今後は日本のカトリック者が日本国民の人権感覚を目覚めさせる上での「地の塩」の役をひき受けていかねばならない。

その意味で5人の助命運動に深くかかわっている信徒の発意による朴大統領あての助命嘆願書に日本の司教方が積極的に協力して下さったことを協議会としても嬉しく思い、始まろうとする教会内での署名運動に多くの信徒の協力が得られるように期待している。

(正義と平和協議会)

被爆者の霊よ安かれ 千鳥ヶ渕平和祈願祭

教区は今夏も千鳥ヶが渕戦没者墓苑で例年どおり平和祈願祭を行なった。参加者約200人。終戦記念日の前後には、同墓苑でも各宗教団体による戦没戦災者慰霊祭や追悼式が多く、他の団体と歩調を合わせての平和運動の一環にと、数年前から信徒使徒職協議会の手ではじめられたもの。
今年は主催が布司教にうつってから3回目。同協議会メンバー司祭4人による共同司式ミサを中心に、戦没・戦災者のめい福と平和が祈られた。また共同祈願の中にはとくに広島教区「平和を願う会」の望みで、原爆犠牲者への祈りも加えられた。ミサの終わりには代表10人の献花があったが、縁者がフィリッピンで自決したとの知らせを数日前にうけたという人もこの日の催しのあることを知って参加、とくに献花を申し出て参列者一同により身近な思いを抱かせた。なおこの催しには参加できなかったが、心を合わせて平和のために祈った小教区もあった。

千鳥ヶ渕戦没者墓苑とは?
この墓苑には太平洋戦争でなくなった軍人、軍属、準軍属ら220万の戦没者の遺骨のうち、政府等が外地から持ち帰り、遺族に渡すことのできなかった約30万体(1977年5月現在)の遺骨を納めてあり、国のたてた墓である。すなわちわが国の「無名戦死の墓」と称してもよいものである。

日暮れて道遠し

教区活動方針のなかで事務局を中心に推進させてゆかねばならぬものは、
(1)在籍不在者
(2)教会学校
(3)入信の秘跡
とされる。
運営委や布司教ではそれぞれの問題について検討をかさね具体化をいそいでいるが、いずれも消化には長期の見通しが強い。

(1)在籍不在者
教会に籍はあるが当該居住地に不在の者の転出手続きを完全にすることからやる。事務局長を中心に、本問題検討のための研究会をつくり、具体案を出すという。移動信徒事務所や布司教メンバーの協力により、まず各ブロックから代表を集め10月22日(土)司教館で会合をひらく。
(2)教会学校
今の教会学校部は、主として教師養成の手伝いを目標としているのでここだけでは無理ではないかとの懸念がある。しかしこの問題は、小教区から起った切実な叫びであるだけに、教区としても真剣に対処しなければその姿勢が問われることがら。担当者の任命もさることながら、推進の責任者をまずはっきりとの声が。
(3)入信の秘跡・・・本号1面参照。

山荘にどなたでも

カトリック東京教区研修所
942-21 新潟県妙高高原町池の平
電  話  02558-6-3478
宿泊料  大3,000円、小2,700円
予約金  1人につき500円

聖書週間近づく

第1回「聖書週間」が11月20日(日)〜27日に予定されている。同週間は第二バチカン公会議が「神の啓示に関する教義憲章」のなかで示した精神を具体的に現すため、宣教司牧司教委から提唱され、日本司教団によって設けられたもの。目的は、「信仰の最高の規準」であり教会に託された啓示の宝が人びとの心をますます満たし、神のことばに対する尊敬を高めることだという。

◆テーマ  「聖書を知ることはキリストを知ることである」
◆教区の担当者  吉池(青梅)関根(柏)吉川(西千葉)の各師。
◆企画のあらまし
聖書の種別や購入法の紹介、研究・展示会、説教・集会などで意識の高揚を、「カトリック聖書協会」を設立する構想もある。

「カリタスの家」に教皇がことば

「カリタスの家の支援、ボランティア活動を拡げる」は教区の方針の1つであるが、その一環としてはじめられた「小教区に窓口をふやす運動」も、福祉部を中心に順調にすすめられ、現在24ヶ所。
地域ニードの受け入れづくりは内外から高く評価され、パウロ6世も今春同機関で組織された巡礼団に次のような言葉を贈った。

「私は、カリタスの家の方がたの日本からの訪問を歓迎できることを心から喜んでおります。あなた方の組織が、第二バチカン公会議の精神と活力によって造られ、今も私が心からの尊敬をもち、思いだす故土井枢機卿によってはじめられたことをよく知っております。そして私は、あなた方が目ざしている目的に対して、私の感謝を喜んで表明します。すなわち、見捨てられたり、孤独であったり、病気である人達に仕えるということに対してです。この目的は、まさに、キリスト者としての高い理想に価するものであり、主イエズス・キリストの次の御言葉を思い出させるものであります。
「あなたが、私の兄弟の最も小さな者の1人にした事は、私にしたことである」。
これらの御言葉は、まさにすべてのキリスト者に与えられた使命でありますが、このみ言葉を充分に生かそうとするあなたがたの意欲は、日本の教会に名誉をもたらすものともなり、キリスト教的に正当な関心の表明でもあります。天におられる御父の光栄のために、我が主が、良き業に励むべくあなた方と共におられるように祈ります。イエズス・キリストの名において、父としての心をもってあなた方に教皇の祝福を贈ります。」