「ラウダート・シ・ムーブメント」が掲げる10の価値

2021年09月08日

「ラウダート・シ・ムーブメント」が掲げる10の価値をご紹介します。

※原文(英語)はこちら

信仰に基づくこと

カトリックの信仰は、わたしたちを行動へと駆り立てます。ラウダート・シはわたしたちの使命に息吹を与えます。イエスに従う者として、わたしたちの決断は、聖書とカトリック社会教説に導かれます。わたしたちは、信仰の伝統とキリスト者としての生活の中で、被造界の保全を高め、神の被造界を気遣うことの価値を認識することで、教会に奉仕します。

霊的な変革を目指すこと

わたしたちは、創造主と被造界への愛を深めるために、心を継続的に変革する「エコロジカルな回心」を約束します。わたしたちは「畏敬と驚嘆の念を持って」(LS11)、被造界の中にある神のメッセージに耳を傾ける時間をとります。わたしたちは、自分の言葉や行動を振り返り、足りない部分を謙虚に認め、単純で被造界と連帯する新しい生き方を実践します。

互いを気遣うこと

わたしたちは、互いに、自分自身に、そしてわたしたちの共通の家を分かち合うすべての生物に対して「ケアの文化」(LS 231)を育みます。

預言的であること

わたしたちは、「大地の叫びと貧しい人の叫び」 (LS 49) に耳を傾け、生態系と気候の正義のための野心的な行動を促します。わたしたちは、将来の世代を含め、生態系の危機に不当な重荷を負っている共同体と連帯して行動します。わたしたちは、戦略的に罪の構造に挑戦し、対話に開かれながらも 「徹底した変化」 (LS 171) を求めます。わたしたちの預言的な働きはいつも無党派で非暴力的です。

総合的なアプローチを選ぶこと

“あらゆるものはつながっています”(LS 91)。わたしたちは、生態学的、文化的、社会的問題が絡み合っていると考える総合的なエコロジーの世界観を受け入れます。わたしたちは、子宮から墓場にいたるまで、すべての人間の生命の保護と、他の種の保護を約束します。

多様性における一致を育むこと

わたしたちは、被造界の豊かな多様性と教会内の多様性によって養われ、個人や組織がもたらす独自の賜物を尊重しながら、わたしたちの共通の家を気遣うために一致するよう努めます。わたしたちは、「地球規模の連帯の霊性」(LS 240)を生きています。この霊性は、地域の状況に合わせて国際的に調整された活動のためにわたしたちを団結させます。

教会の中に、そして世界の中にあること

わたしたちは、聖職者、修道者から草の根の信徒に至るまで、カトリックの家族全体とともに奉仕します。わたしたちは、キリスト者の中では環境主義者であり、環境主義者の中ではキリスト教者である 「キリスト教環境主義者」 として教会と環境運動の間に関係性を築きます。

橋を架けること

わたしたちは、国境や地域を越えた組織や個人の間に協働の場を開きます。わたしたちは、他のキリスト者や他の信仰共同体、社会運動や環境運動と手を取り合って、ひとつの人間の家族として活動します。

観想と行動を一致させること

わたしたちは観想的であり、活動家でもあります。わたしたちは被造界の歌を楽しみ、被造界の叫びに慈しみをもって応えます。わたしたちは、振り返りと祈りのうちにゆっくりとした「エコロジカルな霊性」を実践し、危機の緊急性に合わせて素早い行動主義を実践します。

希望に生きること

“物事は変わりうると、わたしたちは知って”います(LS13)。復活の喜びとともに、わたしたちは回復と生命の物語を祝います。わたしたちは、わたしたちの生命とすべての被造物に対する神の愛の表現として、この務めを喜びます。わたしたちの働きを、聖霊と被造界の女王であるマリアに委ねます。

訳:カトリック東京大司教区広報