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東京教区ニュース第88号

1991年12月01日

1992年は経済自立の年に 白柳大司教、教会財務委員会で語る

10月13日(日)、教区事務局において第26回教会財務連絡会が開催された。出席者は35名、司会は福川正三氏(麻布教会)。白柳誠一大司教は、「日頃の皆さんの教会活動に対するご協力を感謝しております。とりわけ本日のお集まりの皆様は、財政面でご苦労をおかけしております。
ご存じのように、教区創立100周年記念行事も無事に終了し、改めて新しい100年を迎えるに当たり、教区の財政問題についての私の考えをお話ししたいと思います。」と前おきをされた後、東京教区の財政の現状と展望を話された。

東京教区の財政の現状と展望

近年までの財政の流れ

東京教区100年といっても人的にも経済的にも、教皇庁・修道会・宣教会、そしてドイツのケルン教区など、ほとんど外国の教会のお世話で今日の姿があることを忘れてはならないと思います。毎年多大な援助をしてくださったこと、自分の必要よりも、苦しむ他の教会を進んで助けてくださったその精神的なことを決して忘れてはなりません。もとより、教区民一人ひとりの懸命な努力をも感謝していますが、改めてこれらの外国の援助を振り返ることは今後の財政を考える意味でも大切なことです。

最近の財政環境の変化

最近になってこのような財政体制が変化しつつあります。まず、教皇庁からの援助金を返上するという事です。教皇庁も財政が潤沢ではありません。その教皇庁からの打診で、東京の教会はこれまでの助成金を辞退し、もっと困っている教会のために、お使いくださいという決意をいたしました。段階的に助成金を減らしてもらい、92年度からは全くいただかない事にしました。
2番目に、40年近くもお世話になったケルン教区からの援助もその終りのときが近づいているということです。ドイツの統一にともないドイツの教会の状況も変化してきました。ながい間共産圏にあった東ドイツの教会を再建することは大変なことです。相当な覚悟をもってドイツの司教団は直面する課題に取り組んでおられます。過日、国際センターの設立の協力をお願いに行ったとき、快諾してくださいましたが、おそらくこれが最後のお願いになるだろうと私は思いました。
その反面、私たちの努力で築いた財政基盤と先人たちの残してくださった財産が今、役立とうとしています。ひとつは、江東区潮見の土地売却代金の収入で、もうひとつは、台東区浅草教会の土地再開発による定期的な収入源を確保したことです。
「蟻の町」として活動された方々の努力で教区が所有していた土地を司教団の要請により中央協議会に売却し、その利益が生まれました。また、「優良再開発建築物整備促進事業」の指定を受けた浅草教会の土地を再開発しました。そのために定期的に教区は収入を得ることになりました。
このような現状を鑑み、また、経済大国といわれる日本における私たちの教会の姿を考えるときに、海外の教会への依存の姿勢から脱却して、少なくとも経済的な自立をすべき時が来たと思います。これからは東京教区の経済的な自立を真剣に考え、皆さんとともに協議したいと思い、1992年を経済自立元年と覚悟したいと思います。

財政環境の変化への対応

上記のような財政環境の変化に対して、どのように対応すべきかを、私は財政評議会やその他に、次の3点について諮問し、素案をまとめました。
(1)教区財政の中長期的な基本方針と当面の重点課題の策定
(2)教区の従来の会計の整理と新しい財務体系の構築
(3)教区経理事務処理体制の強化と、効率化の推進

(1)については、従来は見通しのつく財源もなく、経済的ビジョンや計画を立てようにも立てられなかったのですが、わずかながらもまとまった収入が生じたので、将来の事を考える必要が生まれたのです。
(2)は、長い歴史の中で複雑化していた会計を整理し、時代に即した新しい財務体系を構築する必要がうまれました。また、小教区の皆さんが直接に協力し
ておられる特別献金など、皆さんの浄財による献金収入は、一覧してその収支状況が分かるような形に改めたいと思います。
(3)は、経理面の事務が増加しているので、電算機システムの利用など、効率化を図って行きたいと思います。また、会計規則などの制度面での強化も必要でしょう。

教会維持費納入者率の改善へ努力を

最後に私から皆様にお願いがあります。教会は皆で少しづつ重荷を背負いあって運営し、発展させていく共同体ですが、今この当然のことが小教区の中に浸透していない実情もあります。それが、経済面では、信徒数、世帯数に対する教会維持費の納入者の率が低いということであらわれています。
教会活動に対する無関心な人々を積極的な参加層にもっていくことは教会の急務です。信徒教育という面からも、維持費納入者率の改善に皆様の一層のご協力をお願いします。

カトリック東京国際センターに協力を

また、皆様もご存じのように、東京教区創立100周年記念事業として、「カトリック東京国際センター」の運営基金を募集中なのですが、目標の1億円には程遠く、現在5千万円弱しか集まっていません。滞日・在日外国人の司牧の問題は、国際都市東京にとっては重要な課題です。今後とも、この趣旨にご理解をいただき、皆様の小教区でも何か運動を展開してくださるようお願いいたします。

カトリック東京国際センター
設立基金は
52,639,498円
-11月10日現在-

カトリック東京国際センター(CTIC)

CTICは慣れない国で激しい労働に従事する外国人のために少しでも教会がお役に立ちたいという趣旨で、1989年9月19日、国際協力委員会の「滞在外国人と連帯する会」の教区担当者の呼びかけにより始められ、1990年7月21日教区の100周年の記念事業として事務所が開設されたものです。

<内容>
1.相談日時
月曜〜金曜 9:00〜17:00(電話でもOK)
スタッフとボランティアが対応する。
(将来は専任職員・ボランティア制に)
2.機 能
相談窓口、情報提供、人材銀行
3.研修、イベント・プロジェクトの育成
4.センターのPR(利用と協力要請)
5.維持運営のための基金の協力呼びかけ

<カトリック東京国際センター設立基金募集>
*募金の期間は創立100周年に当たる1991年1月1日  から12月31日までの1年間とします。
*送金には必ず指定の払込用紙を用いて下さるよう  重ねてお願いいたします。
<振込先>
銀行口座:富士銀行 目白支店
口座番号:1588605
名  称:カトリック東京国際センター基金
代表者名:白柳 誠一
郵便振替:
口座番号:東京1-5485578
名  称:カトリック東京国際センター基金
代表者名:白柳 誠一

<問い合わせ先>
カトリック東京国際センター  tel.3943-4894
(『東京教区司祭の家』地下1階)
東京大司教館 東京教区事務所 tel.3943-2301
〒112 文京区関口3-16-15

第4回福祉の集い開催 テーマ「第1回ナイス後を振り返って」

10月17日(木)11時から、カテドラル構内において第4回福祉の集いが開催された。この集いは、東京教区福祉委員会、地域福祉活動推進小委員会が主催するもので、今年のテーマは「第1回ナイス後を振り返って」であった。
地下聖堂において、福祉委員会担当の塚本伊和男神父、三好満神父、加藤英雄神父、とび入りの豊島教会マーフィー神父の共同司式によるミサの後、場所をカトリックセンターホールに移して塚本伊和男神父の講話が行われた。
今年は、福祉活動を通して、地域に開かれた教会づくりを呼びかけてきた当小委員会がその過程を振り返り、次年度の活動の力を養うことを目的として、白柳誠一大司教に出席をあおぎ、小委員会の現状を話し、助言を乞いたいとの目的で、特に「白柳大司教と語る」時間を設けた。

塚本伊和男師講話 第1回ナイス後を振り返って

第2回福音宣教推進全国会議(以下ナイス)の東京教区準備委員であり、又昨年4月1日から開局した「ナイス事務局」の事務局長でもある塚本師は、まずナイスの底流にある、第2バチカン公会議の精神をあらわす言葉「教会は秘跡である」について説明され「宣教活動も福祉活動も、神の神秘に参加する、目に見えない隠された神の計画に私たちが参加していくことだ」と述べ、講話を始められた。

第1回ナイス

第1回ナイスは1987年11月20日〜23日にかけて京都で開催された。参加者は293名(司教18、司祭129、修道士7、修道女46、信徒男67、女26)。
準備に約3年間がかけられ、各教区毎に公聴会が開かれた。14提案が司教団に提出され、司教団はそれに答えて、「ともに喜びをもって生きよう」の声明を発表した。
日本の教会の今後の指針は大きく分けて次の3つになる。
意識の変革
発想の転換
視野の拡大

第1回ナイス後の東京教区の動き

第1回ナイス後、東京教区も動き出している。
司教団声明「ともに喜びをもって生きよう」が発表され、14の提案について方向性が示されたが、東京教区としては教区総会等での協議を経て、5項目を具体化するとした。
(1)心に訴える典礼を目指し、典礼を身近なものとする。
(2)生涯養成を具体的に進め、生涯養成の研修、分かち合いの機会を多く持つ。
(3)社会に開かれ、仕える教会として、地域に奉仕する福祉活動を促進する。
(4)教会における女性の役割を大事にし、その働きと場を充実する。
(5)社会との交流を深めるため、教区の情報伝達の機能を整えるよう努める。
これらの具体的なあらわれとして、生涯養成コースの研修集会がすでに数回行われており、地域福祉活動も活発化し、教区ニュースの刷新、東京ナイス事務局設置、東京国際センターの開設等が行われ、活動が活発化している。

第2回ナイスへの呼びかけ

1990年の臨時司教総会で1993年秋に長崎で、第2回ナイスを開催することを決定し、信徒・司祭・修道者に対して声明文を発表した。テーマは「家庭」

第2回ナイスに向けて

これから第2回ナイスにむけて、各小教区、ブロックで「家庭」について大いに話しあってほしい。家庭は沢山の問題にかかわっている。家庭は社会の縮図であり、社会の福音化を考えるとき、第一に家庭の福音化が必要である。そういった意味で現実の家庭をありのままにさらけ出してこれを認識し、私たちに求められるものは何かをそれぞれに考えていくことが今後の課題である。

第2回ナイス東京準備会

東京教区としての対応の仕方を検討するとともに、教区内での話しあいを側面より支援し、資料を提供し、必要なら助言者の派遣を斡旋することを目的として発足した。
事務所 東京ナイス事務局内
〒112 文京区関口3-16-15 TEL03-3943-2277
委員 白柳誠一(東京大司教)
森 一弘(東京補佐司教)
司祭・塚本伊和男(東京ナイス事務局)
泉富士男(神田)
山本量太郎(喜多見)
立花昌和(立川共牧)
修道女・磯野きよ子
信徒・加藤正仁(松戸)
北村文代(喜多見)
織田智恵(高輪)
三池田薫(喜多見)
岡田晄子(関口)
中村紀子(渋谷)
稲留きよ子(高円寺)
高根和雄(八王子)
川下勝(修道会)

東京教区宣教司牧評議会(以下宣司評)

宣司評は第2回ナイスに向けて、東京大司教の諮問に応え、生の意見収集を行い、諸会合を企画・実施し、資料収集に努めるために以下3つの諮問グループを設けた。
事務所 東京大司教館内
〒112文京区関口3-16-15 TEL03-3943-2301
委員 白柳誠一(東京大司教)
森 一弘(東京補佐司教)
Aグループ 生の意見収集
塚本伊和男(ナイス事務局)
長谷部淳(城北)他
Bグループ 諸会合の企画
国富佳夫(中央)
高見福子(城南)他
Cグループ 諸資料収集
小林章雄(船橋)
西勝敬夫(武蔵野)他

東京教会管区ナイス準備会

横浜教区より北の6教区は、東京教会管区に属する。本年2月、6教区の司教、司祭評議会代表者の約40名が集まり、ナイスへの対応を協議した。その結果、管区準備会を発足させ、事務所を東京ナイス事務局内に置くことと情報交換を密にすることが合意された。事務局から「話し合いノート」が出版されている。
約1時間にわたって、豊富な事例をまじえわかりやすく、第1回ナイス後の動きを説明され、「これからの私たちの教会の歩みとしては、自分が変わること、自分が福音的に変わることを一人ひとりが心がけて教会全体が変わり、そのことによって社会の福音化を目指すことだ」を結んで講話を終えられた。

白柳大司教と語る

2時からは、白柳大司教をむかえて、地域福祉活動推進小委員会の活動報告が行われた後、各ブロックの連絡委員から状況報告、質問等が出され、それに応えて白柳大司教が次のように述べられた。
日頃皆さま方、大変地味なご活躍ですけれども、大変なすばらしい働きをして下さっていて心から感謝しております。
先程からお話しを伺っておりまして教会内でグループを作っていくことがいかに難しいかということを承わりました。
たしかにボランティアをする場合、個人ですることもあるのですけれども、私はやはり複数ですることがより教会的なあり方ではないかと感じます。教会はキリスト者の交わりですね。ですから一緒になってやるということはより教会的だと思います。イエズス様は弟子達を派遣する時にはいつも複数で送っていました。2人づつですね。もちろんこれは人間のあつまりですから、考え方の違い、性格の違いで難しさがあると思います。でもこれは克服するに値する難しさだと思います。なぜならば私たちが例えば信仰をお互いに分かち合うことによって、私たちは信仰が強められていくということがありますけれども、それと同じようにこういったボランティア活動のよろこび、悲しみ、悩みも共に話し合っていくことによって、私たちは学びあい助けられていく、あるいは不足をおぎなわれていくのです。ですから克服するに値する悩みだと思うのです。
ナイスの求めていたものは、このような教会の中にそういったグループができることでした。それ自体が福音の証しであり、福音宣教につながるものだからです。
しかしグループをつくるのにもう一つの手があろうかと思います。それは私たちが仲間を作るのではなくて、私たちが外にあるグループに仲間になっていくということです。そしてそのグループに福音的な価値観のもとに働いている自分の姿を反映していく、知らない間にそのグループも福音的な価値観によって働いていくようになる、ということもあってもよいと思います。
皆さま方の働きは地味ですから、だれも派手にとりあつかってはくれませんが、それだけに神様の心には強く訴えかけるものがあると思います。どうぞこれからもよろしくお願いします。

府中墓地に東京大司教区 『司祭の墓』完成

10月27日午後3時、小雨降る中、府中墓地に新たに完成された『司祭の墓』の聖別式が行われた。
これは、府中カトリック墓地におけるこれまでの司祭の墓に余裕がなくなってしまったため埋葬されていた一部分を掘り起こして、そこに、新たに納骨式の形で、完成されたものである。
聖別式の後、この日までカテドラル納骨堂に仮に納められていた西田師、小松師、塚本師、柴田師、佐藤師、関戸師の御骨が、丁重に納められた。
6人の亡き司祭を偲ぶ多数の参列者が、納骨された墓前で献香し、祈りを捧げていた。

ズームアップ

福川正三氏

信徒の時代といわれる今、教会の事情をよくわきまえた上でさまざまな分野で東京の教会を支えてきた信徒の一人と言えば福川氏がその筆頭にあたる。教区にとってはかけがえのない人材の一人である。教区の財政評議会のメンバーであり財務連絡会議の世話役である。財政に関して小教区で問題が起きた時には、多忙にもかかわらず、親身になって相談にのる。
いのちの電話には創立時からかかわり、1、2年前までは自ら夜を徹しての電話奉仕を行っていたという。
その他、各地で講演を行うと同時に中央協の財政評議会員、移住協議会監事、エキュメニズム委員会常任委員、朝祷会全国連合書記、「朝祷」誌編集担当として活躍。 (麻布教会所属 1914年生まれ。)

城南ブロック 東京大司教区創立100周年記念 「江戸の殉教者を讃えるミサ」

相つぐ台風に降りこめられて心配された空模様であったが、9月22日の午後、東五反田の高台にある旧島津邸跡の清泉女子大のキャンパスは、爽やかな初秋の日ざしが快かった。
城南ブロックでは、この日のために1年近く話し合いと準備を進めてきた。2年前に行われた高輪教会新築記念の共同祝賀ミサの感動が忘れられず、城南ブロック全体の行事として、いつかまた共同ミサを捧げたいという皆の願いが、教区創立100周年を祝う企画をとの白柳大司教の呼びかけに応え、この日をめざして一挙に盛りあがったのである。
ブロック会議内の実行委員会を中心として、典礼・広報・設営・講演会・教会史展など、幾つものワーキング・グループが自発的な活動を始めた。どの場合も、各教会・修道会に呼びかけて、できるだけ多くの人々が自主的かつ積極的に行事に参加し、均等に役割を分担できるよう配慮し、幾度も話し合いが重ねられた。
城南ブロックには、殉教者の元后に捧げられた、江戸の殉教者にゆかりの深い高輪教会と、キリシタン迫害の日本に単身潜入した最後の宣教師シドッチが携えてきた、悲しみの聖母「江戸のサンタマリア」の御絵を守ってきた碑文谷教会とがある。
江戸の殉教者の信仰と勇気を讃え、現在の私たちが江戸の殉教者たちのようにキリストのことばに誠実に応えていくには、今なにができるかを反省し、決意を新たにするためにこの日のミサは捧げられた。
午後2時には、城南ブロックの各教会から約650名の信徒が清泉女子大の講堂を埋めた。各教会から自発的に参加し練習を重ねてきた合同聖歌隊の先唱、新垣壬敏氏の指揮で入祭の歌「私たちは神の民」が高らかに歌われる中を、森一弘司教はじめ各教会修道会からの13名の司祭団が入堂。各司祭の自己紹介の後、共同司式が始められた。先唱、聖書朗読、侍者、奉納など各奉仕者も、8教会に役割が均等に配分された。
この日の説教者として、群馬県沼田教会から招かれたワレ・ジャン師(パリ外国宣教会)は、江戸の殉教地や転びキリシタンの墓と伝えられる遺跡を訪ね歩いたご自分の感慨を述べて、英雄的な殉教者のみでなく、無名の、あるいは棄教せざるを得なかった信徒たちの信仰生活の積み重ねの上に、今の私たちの教会があることを思い起こすように説かれ、最初から差別され圧迫されてきたカトリック教会は、今も差別され圧迫されている弱い人々の側にあるべきはずではないだろうか、と日本人顔負けの歯切れのよい江戸弁で力強く呼びかけられた。なおワレ師は、この後も城南ブロックで「昔の布教、今の福音宣教」と題して、現在の私たちに託された課題をお話して下さった。
(10月20日2時、大森教会にて)
合同聖歌隊による涌きあがるような「シャローム」の歌声に送り出された参列者一同は、夕映えの美しい改築されたばかりの中庭で、冷たい飲み物を手に歓談し、親睦を深め合った。
この日の会場と人々の話題に多彩ないろどりを添えたのが、講堂出入口の壁面を埋めつくした、8教会15修道会の歴史をビジュアルにまとめた約60枚のパネルだった。各教会、修道会の担当者たちが3月から準備を始め、各母体の設立以来の資料を集め、古い写真を整理し、夏休みを返上して思い思いにディスプレイを工夫した作品だった。この日一日の展示に止めるのが惜しいとの多くの参列者の希望に応えるため、当初の予定になかったが、全パネルを写真に記録し、今後も一覧し読み返すことができるよう、なんらかの方法を工夫することになった。100年の歴史の実りの一つとして、話し合い助け合うことができる、今の私たちの教会の活力を確信した午後であった。 (渡部 真)

ルポルタージュ家庭(9)-横田和夫-

女子高生監禁殺人事件

さまざまな事件を取材して感じるのは、家庭に何か問題が起きたときに、肝心の当事者には、だれも相談相手がいない、つまり孤立していることである。心のなかを打ち明けられる相談相手がいたら、事件の大半は未然に防げただろうと思う。それほど現代社会では、それぞれの家庭は孤立しているのである。
一昔前なら、未成熟な夫婦を祖父母が支えてやったり、近所の青年たちが父親代わりをしたものだが、急激な高度経済成長は地域社会を破壊し、共同体としての機能を発揮できなくしてしまった。
家庭問題を考える場合、一人ひとりが常に相談相手になれるようなかかわりを地域社会で保っているかどうか。問題を抱えた家庭があったとき、その共感者になれるかどうかが、私たちに与えられた課題のように思う。
東京・綾瀬の女子高生監禁殺人事件の家庭も例外ではない。
C少年の家庭は、父親は診療所の事務長、母親は同じ診療所で働く看護婦であったために、母親は職場の同僚に夫のアルコール依存症の問題は何一つ相談できなかったというのが真相のようだ。
職場では人一倍熱心に働く夫が、実は家庭に帰ったら人が変わったように無口になり、一人黙って酒を飲む。そのために子どもたちには馬鹿にされ、話し相手にもしてもらえないなどと打ち明けることは、よほど親しい関係にあるか、勇気がなければ無理であろう。
そのうえ、アルコール依存症の人間を抱える家庭は、近所に知られることを避けるため、近所付き合いはしなくなる。C家の不幸は、孤立を深める条件が何重にも重なったことにある。
B少年の家も、B少年が小学校に上がる直前に、会社の同僚との浮気がばれた父親が別居したため、母親はサパークラブのホステスとして働く羽目になった。生活の時間帯は逆転して午後8時から午前4時までの勤務だから、近所付き合いはほとんどなかった。
B少年が母親に反抗して暴力を振るうようになったとき、母親は児童相談所をはじめ東京都や足立区の相談機関に電話したが、どこも「子どもを連れてきて下さい」と言われ、途方に暮れた。
結局、母親は思いあまって警察に110番したため、C少年からは「自分の息子を警察に売り渡した」と恨みをかい、家に戻らなくなってしまったのである。
近所の人でもよいから、だれかが母親の相談相手になっていたら、110番をすることはなかっただろうと思う。
D少年の母親は、夫と離婚、昼間アルバイトをしながら生活保護を受けていたが、母子家庭という後ろ指を指されないために、厳しい子育てをした。
もちろん母親は近所付き合いをせず、孤立していた。
主犯格のA少年の場合は、もっと深刻である。
バブル経済の破綻で注目を集めている証券会社に勤務する父親は、入社9年目には200人の全営業マン中、株式部門ではトップになった。それほど証券マンとしては有能な人間であったが、大半の父親がそうであるように家事や育児を全て母親に任せ、仕事を理由に外泊や深夜帰宅を繰り返し、家庭では希薄な存在であった。
その結果、頼り、相談する相手のいない母親は、A少年から見ると鬼のように厳しい“教育ママ”に徹することで、ゆがんだ夫婦関係から生じるストレスを解消しようとしたのである。
宿題をさぼると靴べらでたたいたり、段差のある床に3時間も正座させて、「痛い目にあいたくないなら勉強しないと駄目」と説教した。今、日本でも問題になっている児童虐待の典型例と言ってもよいほど母親は体罰を振るった。
近隣に母親の悩みを聞いてあげられる親しい人がいれば、一人で全責任を背負うという緊張感から、母親は解放されたであろうと推定できる。
昨年の大阪に次いで、この5月に東京でも開設した「子どもの虐待110番」には、連日、子育てに悩む母親からの電話相談が相次いでいる。
夫に相談しても、会社で全精力を使いはたしてきた“会社人間”には聞く耳がなく、生はんかな返事しかしてくれない。実家の親も、ただ「頑張りなさい」というだけで、本当に悩みを分かろうとしない。
電話のベルは現代社会で孤立する家庭のなかで、苦しみもがく母親たちの悲鳴のようだ。(了)

家庭・出会い・交わり -第2回福音宣教推進全国会議に向かって- 東京大司教白柳誠一

東京教区のみなさん、いつも教会活動にご尽力頂き、心から感謝いたしております。
さて、この9月末までは教区創立100周年記念行事に専念するため、ナイスⅡへの準備を訴えるのを控えておりました。皆様のご協力で記念行事が無事終了したこの機会に、改めて第2回福音宣教推進全国会議に向かっての準備を呼びかけたいと思います。
1.第2回福音宣教推進全国会議が開かれます。
すでにご存じのことと思いますが、再来年(1993年)秋、第2回福音宣教推進全国会議(以下ナイスⅡと略します)が開催されます。日本司教団は、本年6月の定例司教総会で、ナイスⅡについて次の6項目を合意事項として発表いたしました。
(1)福音宣教推進全国会議は、「福音宣教推進のために」開く。
(2)福音宣教推進全国会議は、「日本の教会として」開く。
(3)ナイスⅡは、ナイスⅠの精神と方向性を踏襲するものである。
(4)ナイスⅡのテーマは「家庭」とする。
(5)司教団はナイスⅠと同様、「聴き、吸い上げ、活かす」姿勢で臨み、ナイスⅡに向かっての「準備プロセス」を重視する。
(6)上記(5)のために、全教会の様々の場や機会で、ナイスⅠ以降の歩みと実りの確認をナイスⅡの準備して行っていく。
2.東京教区としても、上記の合意事項に基づいてナイスⅡの準備を進めます。
前述の司教総会の合意事項に基づいて小教区を始め、ブロック会議その他の会合でも、ナイスⅠ以降の歩みと実りを話題にし、「家庭」をテーマに話し合いを活発に行なって頂きたいと思います。
まだ司教団として「家庭」というテーマをどのような視点から、どのような断面から見つめていくかを決定していませんが、教区としては「聴き、吸い上げ、活かす」にそって、教区のみなさんが互いに家庭のさまざまな姿を語り合い、現実を知った上で、信仰の光に照らした家庭のあり方を考えていただきたいと思います。家庭は出会い、交わりの場でもあります。夫婦の出会いから始まった家庭は近隣社会との交わり、職業・教育・社会福祉等を通して社会全体と関わりを持つものなのです。家庭に関わる諸課題を自由に話し合っていただきたいと思います。
教区としてそれらの働きをサポートするため、すでに「第2回福音宣教推進全国会議東京教区準備委員会」(略称ナイスⅡ東京準備会)を本年5月発足させております。また、教区宣教司牧評議会でも「家庭」をテーマに、諮問グループができました。東京ナイス事務局でも諸資料を収集し整理しています。話し合いを進める上での相談・サービスを希望なさるときは、右記の機関に申し出てください。
終わりに、ナイスⅡに向かって、活発な話し合いがなされ、司教団に積極的に提言してくださるよう重ねてお願いいたします。ナイスⅡへの準備を通して、福音宣教への熱意が更に喚起されますように。話し合いに参加されるみなさまの上に豊かな神の恵みがありますように祈ります。
1991年10月15日

お願い ボランティア募集

すくらんぶる編集室では、編集ボランティアを募集しています。ワープロならまかせて!というあなた、デザインなら朝飯前というあなた、とにかく情報社会の申し子「すくらんぶる」を手伝ってくれる人、連絡ください。
連絡先 東京ナイス事務局
〒112 文京区関口3-16-15 TEL03-3943-2277 FAX03-3944-6677

「子育てのさ中で」も研究会に出席できる!! 第2回生涯養成コース始まる

第1回10月12日(土) 「子供の信仰教育」

小さい子供を持つ母親達は、研究会などへの参加は今迄困難であった。これを打開する一つの方法として今回の企画が始まった。即ち小さな子供達を会場で預かる係として、保育園の保母と幼稚園の先生を5〜6名集めること、又保育園か幼稚園の保育室を借りることなどの準備が、講師を探すことと同じ位重要だと感じながら用意した。
申込者は母親とSr.で33名、預って欲しい子供19名。
第1回「子供の信仰教育」の10月12日は台風の影響による大雨にも拘らず大人21名、子供8名の参加。

森司教あいさつ

信仰生活のための教育が一番必要な世代は皆さんだと思う。子供の信仰教育の始まりに、ことばは大切だが、子供の内面のいのちは母親が持っている。昔は同じ信仰を持つ村という共同体が教育を受け持ったが、現代は地域に共通のものがなくなった。
更に家庭の中まで外から各種情報がどんどん入り込む。(特にTV)こうした中で子供の信仰を育てることは大変な仕事。

田中師の講話

(イ)環境=子供の環境は親が選ぶ。その中で子供は色々学びとり、基礎的なデータが子供の心にファイルされる。
母国語のことばの概念も出来て行く。小学1年までに「神はいない」という基礎データをファイルした子供が、入信するのは大変むつかしくなる。従って、信仰教育は早ければ早い程よい。
(ロ)信仰が喜びとして伝えられること。子供達は、「今」救われるべきである。物心ついた時から競争社会を体験するが、もう一つの要素、超越した社会(神の国)を知らなければ片手落ちである。宗教の最終的完成点は自立すること。聖アウグスチノは「私達は神に向うものとして創られた」と言うが、神に向うのは自主的で自発的でなければ意味がない。愛される体験、認められ、必要とされていることを体で感ずること、親がいそいそと教会へ行くなら、子供も又そうなる。
(ハ)共同体の体験
教区創立100周年記念行事の一つ「子供の集い」で集った子供は約800名、一緒に来た大人約400名が神学院の大聖堂に一杯になった。こんなに多勢信者がいると体験し、喜んで帰った。
時々大イベントに集って多勢の仲間がいると実感するとよい。

質疑応答

最初、司会者の呼びかけに手をあげる人がなかったが、ぼつぼつ、3名が質問し、森司教と田中師が答えた。
最後にアンケート用紙を配り、次回の講師に質問したいことを書いて欲しいと依頼した。

訃報

松方為子修道女(聖ドミニコ会)10月19日午後4時15分、東京都世田谷区の病院で急性腎不全のため帰天。82歳。
聖ドミニコ学園理事長、聖ドミニコ会東京修道院長。葬儀・告別式は、聖ドミニコ女子修道会と聖ドミニコ学園の合同葬として、23日午後1時から渋谷区南平台18-13の渋谷カトリック教会で行われた。

お知らせします 【生涯養成に関する企画】

★接心 坐禅を組んで心の静けさを取り戻す。
日時:1月1日夕食〜5日昼食。指導:シスター・キャスリン。会場:秋川神冥窟。申し込み:同会場へtel.0425-98-0850

★祈りへの招き
8日間の霊操 12月6日18時〜15日朝。指導:ギハロ神父。問い合わせ・申込み:イエズス会黙想の家 tel.3920-1158(9時〜18時)

★祈りの日
こころ(現代情報社会の中で心を発見し、心を育てるセミナー&黙想会)日時:12月21日〜23日 クリスマス 場所イエズス会黙想の家。tel.3920-1158。1月17〜19日 人生の意義 場所:東村山祈りの家 tel.0423-93-3181。持ち物:筆記用具、日用品。会費:1万4千円 連絡・問い合わせ:W・キッペ 〒204 清瀬市中清戸1-611-14 tel.0424-92-5883。

★祈りの集い
「みことばとわたしたち」
12月21日(土)16時〜18時 礼拝会喜多見修道院 テーマ:神のいのちを伝える 派遣。参加費:3千円。指導:北原隆師(イエズス会)申込み・問い合わせ:礼拝会 Sr.塩満
tel.3489-1974

★祈りの一日
「主日の福音を中心に祈りましょう」 12月8日(日) 10時ミサ〜17時。場所:明泉会 新宿区南元町6-2 tel.3351-0297/6508 参加費:1千円。
担当:マリアの御心会会員。
個人黙想をお望みの方は何時でもどうぞ。

★〔オアシス〕夜の祈り
毎月初金の夜、19時30分〜21時 聖体礼拝・祈りの分かちあい。明泉会にて。問い合わせは同会へ tel.3351-0297/6508

★キリスト教信仰講座
聖イグナチオ教会 信徒会館地下ホール 18時45分〜20時30分。講師:リーゼンフーバー神父。12月6日「希望する勇気」、12月13日「自己実現と神の意志」。12月21日クリスマスのミサとパーティー

★キリスト教入門講座(かつらぎ会)18時〜20時30分
1時間の講話と1時間半のディスカッション。講師:フローレス神父。上智大学 6号館 1階。テーマ12月10日「聖母マリアとキリスト教的女性」12月17日「キリスト誕生(クリスマス)」12月24日クリスマスの集い 19時ミサ上智大学 10号館講堂。

★チャリティー音楽会(ベトナムのクリスマスキャロル)
12月8日(日)13時30分〜16時30分 関口教会地下聖堂にて。出演:ベトナム東京共同体聖歌隊、藤沢共同体聖歌隊 共演:蒲田教会聖歌隊、大森教会聖歌隊。プログラム:ベトナムの教会で歌われるクリスマスの歌。入場料:ご好意による寄付をいただきます。問い合わせはtel.3945-0126

★電話で祈ろう
毎週金曜日21時〜21時40分。自宅で。費用:都内の方は1回500円程度。連絡先:西出悦子tel.3915-8953 井口加代子tel.3485-4065(詳細はカトリック情報誌『すくらんぶる』7号、5ページを参照)

★第1回 千葉ブロック信徒の生涯養成コース
信仰の源泉に立ち戻る典礼
主催 千葉ブロック司祭団・千葉ブロック会議
第3回 12月8日(日)
講師 酒井 俊雄(西千葉教会司祭)
テーマ『主日のミサの構造と意味』
第1回「信徒に今求められること-教会共同体と信徒」講師森司教は、12月15日(日)に変更になりました。
第4回 1月12日(日)
講師 小沢 茂(佐原教会司祭)
テーマ『ミサと生き生きとした信仰共同体づくり』
第5回 2月9日(日)
講師 デニス・カラン(保土ヶ谷教会司祭)
テーマ『聖書に親しむための手ほどき』
第6回 3月8日(日)
講師 ロランド・ケルン(茂原教会司祭)
テーマ『みことばの分かち合いにおけるリーダーシップ』
コース全体のまとめ
時間 13時30分〜16時
講話、分かち合い、お茶、まとめ、引続きミサ
場所 茂原教会
〒297 茂原市高師992 TEL&FAX 0475-22-2420
JR外房線 茂原駅下車 徒歩20分
参加費 2千500円(部分受講は、1回につき500円)
申し込み&問い合わせ
茂原教会 ケルン神父 tel.0475-22-2420
佐原教会 小沢神父 tel.0478-52-4079

カトリック修道院のチャペルで聴く

中世のクリスマス

響き合う聖なる歌、祈りと音楽は、時代を越えて
演 奏 つのだたかしとアンサンブル・エクレジア
波多野睦美 (歌)
つのだたかし(リュート)
田崎 瑞博 (フィドル)
山岡 重治 (リコーダー)
川西 龍二 (オルガン)
近藤 郁夫 (ダルシマー、パーカッション)
日 時 12月13日(金)、14日(土) 18:30開場 19:00開演
会 場 聖パウロ女子修道院チャペル
港区赤坂8-12-42  TEL.3479-3943 FAX3479-9157
料 金 前売り3,500円 当日 4,000円
主 催 テクラサウンド(女子パウロ会)
後 援 イギリス大使館・スペイン大使館・木の葉画廊・
アサヒビール・WAVE

クリスマスコンサート 主催 東京純心女子短期大学 音楽科

☆12月7日(土) 14時開演
○江角記念講堂 (東京純心女子短大内)
〒192 八王子市滝山町2-600 tel.0426-92-0326
○入場無料
○内容
・グレゴリオ聖歌 指揮シスター石川和子
キリエ4番  羊かい達よ何を見たか!他
・トリオ メンデルスゾーン作曲
ピアノ3重奏第1番より
ヴァイオリン 天日倫代
チェロ 毛利巨塵
ピアノ 本学補手
・専攻科学生による
ピアノ 独奏・重奏
声楽  独奏・重奏
パイプオルガン独奏 他
・弦楽合奏 コレルリ作曲
「クリスマス・コンチェルト」

☆12月14日(土) 18時30分開演
○朝日生命ホール(新宿西口)
○入場無料
○内容12月7日と同じ
但し 弦楽合奏の代りに
・合唱 レクィエム -アヴェ・マリア-
指揮 田中信昭
作曲 内田勝人(教授)

☆12月16日(月) 18時30分開演
○甲府市総合市民会館芸術総合センター
○入場料 1千円
○内容 12月14日と同じ
但し 合唱の代りに
メゾソプラノ独唱 “7つのスペインの民謡”
メゾソプラノ 保多由子(講師)
ピアノ 川上恵美(助教授)

2年ぶりに「ふれ愛旅行」 障害者問題小委員会主催

テーマ「神さまとなかよし 自然ともなかよし」

2年間休止状態であった障害者、介助者が出合いふれ合う、従来の「ふれ愛旅行」を復活させるきっかけとなったのは、昨年秋に行われた講演会・交流会での障害者の方々の声だった。「またふれ愛旅行をして下さい」。「函館のトラピスト修道院に行きたい」……
残念ながらスタッフの力不足で北海道というわけにはいかなかったが、今回は従来の「ふれ愛旅行」のように民間の宿泊施設ではなく、ベタニア修道会が運営する那須の「黙想の家」に御世話になることにした。幸いなことに近くに「トラピスチヌ修道院」があるので、そちらの夕の祈りに参加させて頂き、トラピストの祈りの雰囲気に触れることにした。
「黙想の家」ということで収容人数も制限があり、従来の「ふれ愛旅行」に比べ参加者が少なくなったのは残念だが、露天風呂、鱒釣り等も計画、今回のテーマを、神さまとなかよし、自然ともなかよしとした。
10月26日(土)、東北新幹線で那須塩原で下車した私達は、一路湯本の露天風呂へ、車椅子の人もお互いに助け合いながらゆっくりと2時間を過ごした。今年は長雨で紅葉もいま一つだが今が見頃、この中をトラピスチヌへ向かう。トラピストの祈りは今回の旅行の参加者のほとんどが初めての経験、しかし静かな自然の中にたたずむ修道院の中の祈り、神様を賛美するシスター達の聖歌は言葉で言えないすばらしい雰囲気を私達に与えてくれた。
「黙想の家」に着いた私達は夕食後、「ふれ愛旅行」恒例の夜の分かち合いの部へ。今回は障害者も、健常者も平等に楽しめるゲームとして、味覚、嗅覚、触覚、そして第六感に対して、あなたの感度は?である。柑橘類の味を見分け、花の臭いを当て、袋の中の物を当て、大好評のようだった。近くにある神学生の初年度養成機関である「ガリラヤの家」からも東京教区の神学生が合流し、本当に楽しいひとときとなった。
10月27日(日)、前日のトラピストの祈りに魅せられた人達が早朝の祈りに再び参加、その後「黙想の家」でみんなで主日のミサに参加した。さて、この日は全国的に雨天となった為、計画していた鱒釣りは中止、代って「黙想の家」でゆっくりくつろぐことになった。スタッフそして参加者にとって残念だったが、全ては神様のなさること、これもきっと恵みの雨、前夜遅くまで分かち合いをして眠い人はゆっくり休み、また皆で語り合う時間ももてたようだ。神さまとなかよし、自然となかよしの一日となってしまった。
今回の「ふれ愛旅行」は参加者は45名、内障害者13名(車椅子6名)と今までの旅行の半数だが、車椅子の人数は今までの最高となった。
最後に、「黙想の家」のいろいろの規律の中にあって、この旅行を楽しいものにしてくれるために、献身的に奉仕して下さり、またいろいろな便宜を計って下さった修道会、シスター方に深くお礼を申し上げたい。  (阿部泰久)

『一粒の麦』 -東京教区100年の歩み-発行

東京教区創立100周年記念誌編集委員会 編集
上智社会事業団出版部 発行 販売
写真をふんだんに織り混ぜたA4版 140頁

頒布価 3,500円 税込・送料別
申込先 東京ナイス事務局
〒112 東京都文京区関口3-16-15 Tel3943-2277 Fax3944-6677
※教会・修道院などで、10部以上まとめてくだされば、送料は無料となります。

【一粒の麦】 正誤表

この度、皆さまのご協力を得て、東京大司教区創立100周年の記念誌「一粒の麦」を発行しましたが、私どもの怠慢と未熟のため、たくさんの誤植と間違いをいたしました。
執筆してくださった方々、読者の皆さまに深くお詫びし、訂正させていただきます。
編集委員一同

誤 → 正
5 目次 20 大二次 → 第二次
10 本文 1 東京教大司教区 → 東京大司教区
11 本文 2 繰  して来た → 繰り返してきた
20 写真下   (田園調布教会内部) → 北町教会内部
28 3   観脚 → 観客
33 写真上解説   戸塚師の帰朝歓迎会 → 戸塚師訳「天主の完徳」出版記念
43 写真   白百合学園 聖堂[写真が反転している]
45 写真上   フェスナー枢機卿 → ヘフナー枢機卿
写真下   フェスナー枢機卿 → ヘフナー枢機卿
52 写真解説上   献堂式 → 復活祭ミサ
    → 関口信徒会館の祝別
56 38 築地 来ていた → 築地に来ていた
63 18 本城晶平師 → 本城昌平師
65 9 司牧をは担当 → 司牧を担当
66 12 ポー1ン・ヴィグル → ポーリン・ヴィグルー
70 10 ドルワール神父も → ドルワール神父を
71   23 高木カジ太郎に → 高木カジ太郎が
73 31 明治8年8日15日 → 明治8年8月15日
76 6 見付け が → 見付けたが
80 写真真下 13 毎日暁星中学校で → 毎月暁星中学校で
83 33 城教会出身 → 山城教会出身
86 2 裕仁欽王 → 裕仁親王
4 その後 → その間
16 1927(昭3)年 → 1927(昭2)年
87 4 起 った → 起こった
88 1 (中見出し)「出版物統制の動きと教皇の回勅」 → 削除
89 31 1942(昭17)年年 → 1942(昭17)年
90 19 (塚原嘉平次) → (塚原嘉平治)
22 「日本キリスト教 年表」 → 「日本キリスト教史年表」
91 14 1932年十月四日 → 1932年10月4日
93 7 平 秀応 → 平 秀鷹
14 同四42年 → 同42年
94 右下 6 青年 発行 → 青年会発行
95 3 その為、戦争の → 戦争の後、新聞のほか
97 20 云葉 → 言葉
111 写真解説   フリングス枢機卿 → (向かって右から2人目) → (中央)
  佐久間神父(左から2人目) → (右から2人目) 
  粕谷神父(右から3人目) → (左から2人目)
114 16 197 年 → 1970年
17 教区大会運 営委員会 → 教区大会運営委員会
127 4 フェスナー枢機卿 → ヘフナー枢機卿
  29 ヘスナー枢機卿 → ヘフナー枢機卿
136 氏名25番   今田健美 生年月日 → 1910年10月8日
   30番   大越菊次郎 霊名 → ヨゼフ
137   23 佐久間 彪 (1928-12-25) → (1928-2-25)
138   73 本田 清次 → 本多 清次
139   79 福島 健一 (1956-3-25)35 → (1949-9-5)42
あとがき   3 握めず → 掴めず
    東京教ナイス事務局 → 東京ナイス事務局

執筆者のご要望により、以下訂正致します。

85     中扉 : 「大震災後の教会復興と邦人司教の誕生」 → 「昭和期と戦時中の概観」
86     冒頭 : 中見出しとして「大震災後の教会復興と邦人司教の誕生」
89 右下から6   中見出し「東京焼失教会」 → 削除

教会・修道院巡り(12)『八王子教会』

1876年より下壱分方を訪問していたテストヴィド神父は、1里ばかり手前の八王子にも福音を伝えようと、その足を止めた。彼は下壱分方の人々に対するように、熱心に宣教を試みたが、当初は大した成功を収めることはできなかった。
しかし横浜で信者となった塚本五郎氏の一家が、郷里の八王子に住むようになると、彼らは自分たちの家を、テストヴィド神父に提供したので、神父は彼の家を宿泊所とし、たびたび八王子を訪れるようになった。塚本氏の影響もあって、信者は次第に増えていった。
1884年、八日町に1軒の家を借りて伝道士が住むようになると宣教活動は本格化し、大きな成果があがった。1889年、礼拝堂が三崎町に完成した。
1892年、八王子は神奈川県から東京府へ組み入れられた。人口も次第に増加し、町としても大きく発展していった。
八王子の宣教に情熱を燃やしたテストヴィド神父の活躍はめざましい。その活動は埼玉県全域、神奈川、そして西は浜松にまでおよんでいる。
過労のため病気になったテストヴィド神父が、1890年八王子を去ると、レゼー神父、ヴィグルー神父、カディヤック神父らが自分の受持ち地域とともに下壱分方、八王子をも巡回し、信者の世話をした。
1892年11月、メイラン神父が主任として赴任した。その年の1月に全村を灰塵と化した大火から、まだ立ち上がることができなかった下壱分方に本拠地を置くことが出来なかったので、彼は八王子に司祭館を置き拠点とした。
1896年には本町に600坪の土地を購入し、聖堂建築を開始した。同年10月、盛大な献堂式が行われた。しかしこの聖堂は、わずか半年後の1897年4月22日、八王子の大火で焼失してしまった。廃墟の中に至急立てられた小さな平屋が、お聖堂、伝道館、司祭館として使用されることになった。
10数年後の1913年、ようやく待望の聖堂が完成し、レイ大司教司式による荘厳ミサで祝別された。
1936年、八王子地区での44年の宣教活動を終え、邦人司祭に司牧をゆだねたメイラン神父は、清瀬に引退した。神父の感化によって司祭への召命は多く、現在も各地でその活躍がみられる。
八王子小教区区域の中から、立川教会、原町田教会、青梅教会、五日市教会、豊田教会が次々と独立し、今日活発な宣教活動が続けられているが、宣教師たちが広い地域に惜しみなく蒔いた種が、今豊かに実っていると言えるだろう。

ラスキンクラブ満1歳!「歌に会う、人に会う」

昨年8月31日、約300人の来場者による熱い声援の中、プレビューを果たしたラスキンクラブは今年9月に1周年を迎えた。「歌に会う、人に会う」というキャッチフレーズのもとに、「出会い」の場を提供してきたラスキンは、約50名のスタッフによって試行錯誤を繰り返しながら、渋谷教会の御厚意に支えられてこれまで会員200名、出演者、バンド約40、そして毎月150名程の来場者と接して来た。ナンバー1から始まったラスキンニュースもナンバー15を数える。
出演者も「クチコミ」で広がっていき、プロテスタントの教会の人や浄土真宗のお坊さんをはじめ、本当にいろいろな人たちが参加してくれている。ラスキンをライブハウスと感じるか、出会いの場と感じるかは、来てくれる人の見方ひとつで決まってくる。月1回、ライブを楽しみながらグループや小教区を超えた人と出会えるスペースがあるということはゴキゲンだと思う。ラスキンの唱える「出会い」は福音的なもの。学校や会社の仲間に、宗教宗教した雰囲気ではないコミュニケーションスペースとして気軽に声をかけられる場所である。教区の青年ネットワーク事務局関係の行事である100周年記念としての京都ライブキャラバンや9月の青年祭へも協力して来た。
ラスキンでは、パフォーマンスの内容、ジャンルが毎月変わる。従って、自分の好きなステージに巡り合うかは、来て見なければ分からないのだが、逆に考えれば、今まで自分からは接することのなかった物に出会い、新たな魅力に触れる可能性があるわけだ。来場者はある意味で自分を解放している。世の中が多様性の時代に入っている事は周知の事実だが、心の多様性を考えると、「出会い」によって自分の心の多様性に気づくのであって、「他者」との出会いなしではそれは見つけることは出来ない。
これからも、せわしない毎日の「オアシス」的な役割として、大阪の「MUSIC101」や、10月に2号店がオープンした「エポペ」といった先輩たちを目指して続けて行きたいものである。 (ラスキンクラブ 代表安藤秀樹)

情報誌「すくらんぶる」発行

教区の広報委員会の編集のもとに、年間10回発行の情報誌「すくらんぶる」が発行されています。
教区のプロジェクトや委員会とも密接な連携を保ちながら、最新の情報を掲載すると同時に、皆様の声や、体験記も紹介しながら一層の充実を図ってまいりたいと考えております。
どうぞたくさんの情報をお寄せください。また、この情報誌の定期購読もお願い致します。
購読料 年間1,600円(10回 送料込み) 1部 100円(送料別)
郵便振替 東京7-25420
「すくらんぶる」申し込み・問い合わせ先  東京ナイス事務局 tel.3943-2277

一粒の麦 白柳大司教、教区100年を語る

1990年9月22日、東京大司教区では白柳誠一大司教によって教区創立100周年の宣言が行われ、1年間の準備の後、今年の9月29日(日)の感謝の祭儀をもって、100周年記念行事は終了した。
昨年、時を同じくして「東京教区ニュース」も新たな歩みを始め「過去に感謝し、今を確認し、明日に向かう」のキャッチフレーズのもと、教区の歴史にくわしい白柳大司教様に江戸の殉教者を中心に教区の100年を語っていただいた。大司教様のわかりやすく暖かい語り口は読む者の心をゆさぶったのではないだろうか。
好評だったこの「一粒の麦」白柳大司教、教区100年を語るも、第87号のこぼれ話をもって終わったが、今月は編集部からのこぼれ話をお送りすることにした。

「夜泣き石の碑」は今どこに?

東京教区ニュース第76号6面に、こんなくだりがあります。

カテドラルにもある石碑

-このカテドラルもそのような史跡の一つだとうかがっていますが……

いや、そうではなく、このすぐ向こう側の小日向に新井白石とシドッチで有名なキリシタン屋敷がありましたが、その跡にあった記念碑をこちらに移したのです。
あそこには家が建って、キリシタン屋敷跡を示す石碑が道端に追いやられて、あわれな状態になっていたものですから、移しました。
それと「夜泣き石」と呼ばれている石です。夜な夜な泣くという石ですが、それをルルドの側に持ってきてあるんです。

たまたまカテドラルを訪ねてみえた知人に「夜泣き石の碑はどこに?」とたずねられた時、ルルドの近くの木立ちの中にひっそりとあった石碑がありません。そこでそれが今どこにあるかをこぼれ話を伺っている時に、大司教様に伺いました。

「昨年の暮れごろ、文京区茗荷谷町会の会長さんである高松秀幸さんが訪ねてこられ、「カテドラルに長く保存されてきた「泣き地蔵様」と「夜泣き石の碑」をもと在った「切支丹屋敷跡」に移して大切に保存したい」と申し出てこられました。そこで次のような覚え書をかわして、切支丹屋敷跡に移したのです。

覚え書

今般、貴教会の境内において長く保存され、心ある多くの人々の思いが寄せられて来た「泣き地蔵様」と「夜泣き石の碑」をかつて在った「切支丹屋敷跡」に移すことをご快諾賜わり誠にありがたく、地元住民を代表して深く感謝申し上げます。
この上は地域の文化財として区の指定を受け、永久保存を図って参る所存でございます。
ここに謹んで謝意を表明し、一筆認めて覚え書きと致します。
平成2年12月14日
文京区茗荷谷町会  会長 高松 秀幸
社会教育部長 信井 文夫
宗教法人
カトリック東京大司教区
代表役員 白柳誠一大司教様

早速切支丹屋敷跡に行ってみました。切支丹屋敷跡の記念碑に並んで夜泣き石の碑もありました。江戸切支丹殉教ゆかりの地巡礼の折、どうぞ一度ごらんになることをおすすめします。

なお、山田野理夫著、「江戸きりしたん巡礼」(東京新聞出版局、昭57)にこう書かれています。ご参考まで。
「キリシタン牢獄の番卒に奥州先代生まれの八兵衛という若者がいたが、幽閉の宣教師に接している間に切支丹に帰依し、牢回りにかこつけてはバテレンに会って、そのうち番所の機密を漏洩したとの廉で延宝7年7月12日、穴の中へ逆さに埋められ、その上に一塊の伊豆石を置いて目印としたのが「八兵衛石である。八兵衛は時に19歳の少年であった(一説には奥州で捕らえられた盗賊であったともいう)。『新篇江戸誌には、石の付近には草も生えず、鳥も止まらず、金鼓の音が石に響くと書いてあり、その石に向かって“八兵衛さん悲しかろう”と呼びかけると石が返事をし、また夜な夜な忍び泣いたという。この石はキリシタン屋敷跡の住居の一、豊川良平氏宅の庭の隅に長さ2尺3寸、回り4尺ほどの焼け石があった。この石のことと思われる』(三田元鐘「切支丹伝承」大意)
この八兵衛石はその後好事家(こうずか)に持ち去られたものと見え、いまはその所在はわからない。」

投稿募集!

「家庭」について

第2回福音宣教推進全国会議のテーマは「家庭」に決まっていますが、今回、白柳大司教は『家庭・出会い・交わり-第2回福音宣教推進会議に向かって-』という教書を発表なさいました。(3面参照)
広報部では、今年1年間、共同通信社編集委員・横川和夫氏に「家庭」をテーマにご執筆いただき、好評をえましたが、来年1年間は、引続き「家庭」をテーマにした、信徒の生の声を反映させたコラムを連載する予定にしています。
信徒の方々で、結婚について、夫婦について、子育てについて、父親の育児体験など……ぜひ書いてみたいと思われる方の投稿をお待ちしております。
長さ、形式は問いません。
また、自分は書けないが、あそこにすばらしい家庭がある、あの方のことをとりあげてほしいという自薦、他薦も受けつけております。広報部がペンとカメラをかかえて、かけつけたいと思っております。

ズームアップ

写真とその説明。あなたの教会生活の1シーンをほのぼのと。

ちょっとおたずねします

私たちが信仰生活を送る上で疑問に思うことがありましたらどんなことでもお気軽に。

信徒の声

『教区ニュース』にどんどん皆さまの声をお寄せください。

以上の投稿の送り先はいずれも、〒112 文京区関口3-16-15 東京大司教館内『東京教区ニュース』編集部宛。
毎月の原稿締切りは、15日。編集の都合上、文章を省略させていただいたり、表記の統一をさせていただく場合がありますのでご了承下さい。皆さまの投稿をお待ちしております。

編集部から

東京教区創立100周年記念誌「一粒の麦」をお買い求めいただいた方に、教区ニュース87号でお知らせいたしましたが、本号に正誤表を差し込みで入れてございますので、ご参照下さい。

教区ニュース87号(11月号)の訂正とお詫び
3頁写真キャプション
マリアさまのおみこし→イエズスさまのおみこし

やっと秋晴れの日曜日、生後6ヶ月の男の子を中心にしたブラジルの若いご夫婦、韓国の学生達、日本の子供、大人総勢19名と小犬1匹、ニコニコ顔で外に出て、みかん狩りをしてきました。武蔵村山市にあるみかん山で、心も体も豊かな実りを味わいました。皆様のご家庭では休日をどのようにおすごしでしょうか。今年最後の12月号「家庭」についての投稿、編集部一同首を長くしてお待ちしています。

先月号で白柳大司教の「教区100周年を語る」は、完結いたしました。多くの方々にご愛読いただき、1冊の本にまとめてほしいとの読者からの要望もございます。編集部でもぜひ実現したいと願っています。
また、白柳大司教は、「季刊哲学12号=電子聖書(ハイパーバイブル)」の中に“古くて新しい聖書”というテーマで聖書についてお書きになっていますのでご紹介いたします。なおこの本は、哲学書房出版です。

カトリック東京国際センター基金のために

世界のオルガニストによる「平和への虹の響き」新発売!
CD 2枚組  定価 5,200円

このCDの売上収益は、主催者と演奏家のご好意により、カトリック東京国際センター基金に献金されます。また、特に教区を通じて購入される方には、1991年末までを期限として、割引価格1部 4,000円で、お求め戴けます。

演奏オルガニスト

ベルハルト・グフレラー  (オーストリア)
ゴットフリート・ブレーラー(ドイツ)
カレビ・キビニエミ    (フィンランド)
ヘンリック・グワルダグ  (ポーランド)
デビッド・シュレーダー  (アメリカ)
酒井 多賀志 (日本)
児玉 麻里 (日本)

収録オルガン曲

第1集:バッハとモーツァルトの調べ
バッハ「恵み深きイエスを迎えよ」など
第2集:世界の彩なすオルガン曲:シベリウスなど

このCDは、1991年3月、東京カテドラルで開催された第1回インターナショナル・オルガン・フェスティバルのライブCDです。
お問い合わせ先 東京ナイス事務局 TEL 03-3943-2277 FAX03-3944-6677
代金納入先 銀行振込:三和銀行目白支店 普通3587529 郵便振替:東京 9-135997