お知らせ
東京教区ニュース第48号
1984年03月01日
3月20日プログラム
9:00 受付開始。
10:00 開会。
10:05 議長団選出。
10:10 活動報告。
10:50 基調演説。
11:20 組織検討合同委報告。
12:00 昼食。
13:00 難民問題分科会。
15:00 全体会議。予算決算。
16:30 閉会。
’84 代議員会 体質のひらきも壁 分科会で「難民対策」
教区は3月20日(春分の日)午前10時から、カテドラルで1984年度の代議員会をひらく。今回のおもな議題は(1)教区組織検討合同委員会の中間報告と(2)難民定住問題についての分科会。いずれも昨年の代議員会でとりあげられたもので、この一年をかえりみる。教区の組織は司祭評と布司協が合同で検討を重ねているが、なお慎重な審議を要するため、本年度の代議員会では中間報告にとどめ、結論は次回にのばす。難民定住対策では、経験の量が増すにつれ、いろいろ問題も出てきたので分科会を設け、小教区担当者が発題者となって話し合う。活動報告、基調演説、決算・予算などはいつもの通り。
教区が難民の定住対策を新たな活動方針の一つとしてから一年経つ。行動を起すにはまず状況を知ることが先決だとし、昨年の代議員会では勉強に重点をおいた分科会を設け、難民定住の為に何ができるかについて関係者から説明や報告をきいた。
ついで教区では、司教協議会の、難民に関する特別委員会からの要請で、事務局に「難民定住推進部」を新設することを提案、6月9日、布司協第2回会議で決定した。【部長・内山賢次郎(麻布主任)部員・粕谷甲一(国際救援センター特別顧問)後藤文雄(吉祥寺主任)金井 久(事務局)】なお、メンバーにはさらに修道女2名、ボランティア数名が加わる予定である。
同推進部は6月2日、各小教区に難民定住のための担当者あるいは委員会がおかれるよう協力を求め、白柳大司教も、6月27日の聖職者の集い、7月3日の教会委員連合会の際、協力を要請した。現在約50の小教区がこれに応じている。
各小教区の担当者の第1回の集まりは、9月10日、そう葉学園同窓会館で開かれた。「対策につき、何ができるのか具体的に示されたら」というのが会の狙いで、内容は(1)難民の現状について(2)里親について(3)吉祥寺教会難民援助後援会の紹介。
同連絡会の2回目は、11月12日、「難民に対する日本語教育の実際」をテーマに開かれた。また各小教区から、それぞれの教会で具体的にどのような活動をはじめているかについて説明があった。なおこの集まりの名称を「東京教区難民定住対策小教区担当者連絡会」と決めた。ちなみに、推進部では情報交換のため独自で「難民定住推進ニュース」を発行している。
活動をはじめて一年経ち、問題もいろいろ出てきたと思われるので、今回の代議員会はほぼ「難民」一本にしぼり、分科会を設けて、報告をもとに問題点をあげ、例えば推進部に対する要望などをも出し合うようにする。推進部では、あらかじめ意見をまとめるため、各小教区に対して難民問題についてのアンケートを行なった。分科会では小教区担当者が発題し、実践例をもとに話を進めることになるが、アンケートの項目は討議の柱にもなり、既によせられた回答は発言の助けにもなるので、いくつかを紹介して見た。
【現在まで難民のために行なって来たこと】
○難民のために何をすべきかについて意見交換。組織作り。
○難民のための英語、日本語教育。住居、職場、世話人探し。
○救援物資、献金等で協力。
○難民定住促進のPR活動。
○救援センター訪問。会食等。
○ミサ、クリスマス会へ招待。
○難民を連れ会社、教会訪問。
○難民生活について相談援助。
○対策先輩格より教えを聞く。
○教会境内の旧職員宅を貸与。
○ベトナム語ミサを行なった。
【問題点がいろいろあったことと思います】
○難民というが、よりよい生活をする為に故郷を捨てたの感。
○接触回数が少ないと相互理解が不足する。「日本語」も壁。
○謙虚さ?からこの種の行為を公にせぬので情報を集め難い。
○外国人を交えた会合で、日本人だけがかたまる傾向がある。
○難民同志の結束が固く、日本人との壁が厚い。
○難民の平均年令が低い。
○アパート組合で、人種差別の申し合わせをしている所あり。
○信徒の関心の低さとボランティアの少なさ。時間、金不足。
【成功例などお知らせ下さい】
○社長が侠気で社宅を貸す。
○名前を憶え、名前を呼び、呼ばれて会話したのがよかった。
○とにかく数多く面接したら、信頼感が生まれた。
○失業保険をかけておいたので仕事を変わった時に役立った。
○子供に人形贈って喜ばれた。
○住居を探すとき、当事者を連れて行ったのがよかった。
【失敗例などお知らせ下さい】
○面会の折、名刺を渡したら、貴方の所に就職したいと電話!
○要求がコロコロ変わり、世話する方がふり廻わされた。
○預金することを教えなかったので、全部使ってしまった。
組織より意識改革
教区の組織・運営に関し、継続的に審議することを目的に設けられた教区組織検討小委員会は、昨年度の代議員会の後、この問題で出た諸意見を次の五つに整理し、検討を始めた。
Ⅰ、小教区とブロック会議は遊離していないか。
Ⅱ、中間機関としてブロック会議は必要か。
Ⅲ、教区組織は重複し、複雑になっていないか。
Ⅳ、中央機関は、決定機関か諮問機関か。-新教会法と関連して-
Ⅴ、私たちの信仰と教区共同体の活動。
その後、検討は、大司教の意向によって、司祭評と布司協が合同で行なうことになり、7月11日の会合で「教区組織検討合同委員会」が発足。9月12日、この中にさらに小委員会を設けることにした。
討議の焦点は、現行の組織を司祭はどう見ているのか、ブロック会議等に司祭の出席が悪いが何故か-など、司祭と信徒の協力の進め方や、新教会法との関連などであったが、11月29日の第3回会議で次の三点の合同意見を見た。
(1)組織検討の結果は85年度の代議員会に提案する事とし、84年度の代議員会では中間報告を行なう。
(2)代議員会、布司協の性格はこれまで不明確さがあったが、新教会法の趣旨にそい、大司教の諮問機関とする。
(3)現行組織をどう見ているかについて、司祭には司祭評が、一番考えねばならぬ立場にあるブロック会議員には布司協が、それぞれアンケートを行なう。
布司協が現場から浮き上っているという声が急速に高まったのは、82年の夏ごろからであった。ここでいう布司協とは、中央機関を代表させる意味で使われ、ブロック会議、代議員会などをも含む。特にブロック会議への司祭の出席が悪く、布司協も原点へ戻っての組織の見直しを自らの課題とした。
そもそも現行の組織は、第二バチカン公会議の精神にのっとって開かれた教区大会によって生まれたものである。従来の悪い意味での小教区体制から脱皮し、特に司祭の一方的なリードだけではなく、信徒の自発性を重視してこれを汲み上げ、司祭と信徒が一体となってやってゆこうという合意で出来たはずのものである。したがって現行の組織そのものを全くつぶしてしまえ!という意見はさすがに僅少である。
しかし、組織の形態あるいはその運営が、当初の目的を果すのにそぐわぬようであるというのなら、改革にやぶさかであってはなるまい。ただ、全廃や改変をいうのは簡単であるが、せっかくできた組織に冷淡だったり、育てる努力を厭うようなことがあってはならない。今後の検討で、よりよいものが生まれるとしてもこちらの根性がなおらなければ同じことである。まこと改革すべきは「組織」ではなく「意識」ではなかろうか?
発言の手びき
1、あなたの小教区内に難民が定住していますか?
2、あなたの小教区内に難民が就職していますか?
3、難民のために職場を探しています。難民が働くような職場がありますか?
4、住居を探しています。家やアパートをお世話いただけますか?
5、現在まで難民のために行なって来たこと。
6、現在行なっていること。
7、これから行なおうとしていること。
8、今まで行なって来たことの反省。
(1)問題点がいろいろとあったことと思います。
(2)やってよかったと思われたこと。
9、成功例、失敗例など、おさしつかえのない限りお知らせ下さい。
“牛歩”でも地道10年
布司協
▽平和旬間実行委員会-4月7日の布司協で選ばれた責任者、ブロック代表、事務局で実行委員会を構成し、おそまきながら作業を進めた。8月6日、千鳥ヶ淵戦没者墓苑で恒例の「平和祈願祭」を開催した。今回から横浜、浦和両教区にも参加を呼びかけた。参加者は約500名。
翌8月7日、吉祥寺教会ホールで「講演と映画の集い」を開催した。講師は相馬信夫名古屋司教で、米国司教団教書「平和の挑戦-神の契約と我らの答えをめぐって」と題して話した。聴衆は約300名。平和旬間終了後、来年も同一メンバーが続けて担当するよう要請があり、これをうけ入れ、実績と反省をふまえて動き出した。
▽障害者問題小委員会-7月17日、麻布教会で第3回「障害者とともに考える会」をひらいた。参加者約60名。第1、2回に比べ、出席者はやや少なかったが、映画を観て自由に話し合う新しい試みと、リラックスした会場づくりもあってか、今までになくうちとけた集いとなった。
また障害者の出席が多かったのも今回の特徴だった。この集いは、健常者が障害者に対して関心をもつことを目的に、毎年各ブロックを巡回して開いているが、次回からは、当小委員会とブロックが共同で企画、実行し、ブロック内への働きかけを強化することになった。なお、「障害者とともに考える会」を「-考える集い」にかえる。
▽「ビジョンの会」小委員会-11月、教区コミュニケーション発展のために、「東京教区カトリック信者生活情報」を作るよう提案した。区役所で配っている便利帳のような雑誌を2、3年の間隔で発行したり、各小教区の春夏秋冬の行事、ニュースなどをのせた「ミニコミ紙」を発行したりすることである。
とくに「便利帳」発行のねらいは、各小教区の司祭・教会委員に対して行なった「布司協・ブロック会議に関する認識調査アンケート」の回答内容のお粗末さに端を発している。ニードが非常に大きいと思われるので審議が期待される。
▽靖国問題実行委員会-7月12日、カトリック中央協議会会議室で、日本カトリック正義と平和協議会と共催のもとに「靖国神社国家護持になぜ反対するのか」の集会を開いた。「これはお前らの罪だぞ」と題し、自衛官合祀拒否訴訟弁護人・今村嗣夫氏が講演、質疑応答も。
その他(1)靖国国営化阻止2・11東京集会(2)同8・15集会(3)中谷裁判全国活動者会議(3月4日他)(4)同全国連絡会(5月19日他)(5)カトリック正平協全国会議(10月8〜10日)参加。
▽教区組織検討合同委員会-(本文一面参照)
事務局
【総務部】
若手の神父が補充され、仕事が順調にすすむようになった。またワード・プロセッサ、縮小・拡大のゼロックスも整備され、仕事の能率も向上している。
代議員会であつかった「教区の中央組織」も、司祭評、布司協の合同会議で検討され、次第に態勢を整えている。これにともない、総務部も強化されつつある。
教区民が「私たちの教区」という意識をたかめることによってのみ、東京教区に「神の国」が設立される日も近い。新しい教会法を研究して「皆んなの教会」をつくるよう努めよう。
【典礼部】
▽典礼委員会-従来の活動を踏襲しながら、おもに次のことを行なった。
合同堅信式は昨年にならい、聖霊降臨の祝日に。人数は前年より少なかったが、今後もつづける予定である。
生きた典礼をめざす集いも10月2日、渋谷教会で。佐久間神父による「日本の教会の典礼の可能性をさぐる」という講演が行なわれた。当日は同教会が巡礼指定教会のため、講演会のあとミサがあった。
諸式文作成は昨年度から引きつがれ、8月末には合宿までして式文を検討した。この継続事業のため、典礼委員の任期が84年末まで延期となった。
【財政部】
▽財政委員会-江東区八号埋立地にある蟻の会敷地払い下げなど、重要な案件がかさなったため、委員会の会合は殆んど毎月で、計11回ひらかれた。
資産運用相互協力制度には3教会が新規に加わり、加入教会数は44となった。預託金も29件の申し込みがあって、9200万円余も増加し、年度末合計は8億7700万円余となった。決算配当利息は年7.8%。なお融資は完済2件、新規5件で、その融資残高は7件・6492万円となった。
教会財務連絡会は、3、7、11月の3回開催。収益事業の課税強化への対策など、当面する諸問題について協議した。なお、教会従業員の社会保険加入については持ち越しとなった。
【広報部】
▽広報委員会-例会は奇数月の第1木曜日。5月8日、カトリック・センターで第9回東京教区「広報大会」を開く。第1部「カトリック・マスメディアを考える」では、森山勝文(前カトリック新聞編集長)、嶋津悦子(女子パウロ会単行本編集長)、大手利公(主婦と生活編集部)の3氏が発言し、質疑・応答があった。第2部は講演で「コミュニケーションの欠如から校内暴力を見る」と題し、教育専門・若林繁太氏が話した。
全国広報担当者会議には、当委員会から2名参加。教区ニュース5回発行。滞納金徴収も。
【福祉部】
前年実施した、障害者問題についての小教区に対するアンケートの集計結果で報告書を完成し、各小教区司祭に月集の折り配布、説明、同問題のアピールを行なった。
教会用語についての標準的な手話を定める研究会に協力し、ミサ通常式文についての成案を完成、目下イラストを作成中。近く編集を終了し、出版の運びになる予定である。また11月13日にはエキュメニカルな集い「障害者と教会」東京集会に参画した。
その他、全国カトリック・ボランティア連絡協議会、カリタスジャパン、カトリック障害者連絡協議会に対する協力。なお四旬節「愛の募金」についての呼びかけ、配分申請の募集、対象者の選定、配分金の伝達などの業務も例年通り実施した。
【召命部】
▽召命委員会-司祭評、布司協、男女修道会・宣教会、神学院から選出されたメンバーたちが、月1回の定例会を通し、司祭、修道者への召命促進について真けんに取り組もうとしている。しかし、目標が深遠で広範なため、決め手に欠けている状態である。委員会と現場とのギャップもあり、翌年層を対象とした召命練成会的な集会、侍者講習会的な集会等、具体的な案も提示されているが、実施には至っていない。
多くの修道会や団体が、召命にかかわる黙想会等を企画、実施している現状は頼もしく感じられ、今後の委員会活動にとっては大きな力になるものと評価される。
▽東京教区一粒会-2月に総会を開き、会計報告のあと、献金の目標額を2500万円と定める。一粒会だよりを2回発行。伊東清寛氏の転勤にともなって一藤甫氏が委員長に選ばれた。
なお、今回、一粒会の会則を現状に合うよう改正した。委員の任命書を大司教名で発送し、10月16日、東京カトリック神学院で、大司教以下60数名の委員参加のもとに総会を開き、新会則の承認を得た。
ついで新機構による運営委員会を開催、1984年度の活動予定を検討し(1)一粒会だよりは年4回発行、教区内の各神学校を順に紹介してゆく(2)総会は4月、10月と2回開催する(3)家庭の献金に向けて、ジュースの空缶に貼るシールを作製し、小教区に配布する-などを決めた。
【教学部】
▽要理教育講座-5月6日から12月9日まで、「現代キリスト教の問題点をさぐる」をテーマとして、第9回目の講座をひらいた。キリスト教が日本でかかえる問題は多様であるが、教義と方法と実践の面で緊急を要するものに絞り、重点的に問題の深化をはかって刷新の効果をあげた。信徒の参加が多かったことが今回の特色で、受講者は57名を数え、36名が修了証を受領した。
第13回東京要理教育学会大会は、9月23日、安井光雄神父を講師として「新教会法と信仰教育」のテーマで開かれ、シンポジウム「日本人の福音化を妨げるもの」と合わせて、約50名の学会員が興味深く有意義な研修を行なった。
▽カト高生活動指導者会-3月下旬、2つの練成会を開いた。小教区高校生の活動を活発にすることを目的にしたものと、超小教区的にボランティア活動をしている生の高校主催するもので、双方ともテーマは「本音を語ろう」だった。
4月以降、高校生のグループ活動の指導をしながら、若い指導者の養成、国際的交流を求める声に対応する体制づくり、小教区高校生会の指導者達と連絡をとること-に努力した。特に後の2点はカト高の新路線探求だった。問題点(1)「生活の見直し」という方法論を導入するか(2)東アジア高校生練成会にどう対応するか(3)予算20万円削られた事務所維持をどうするか。
▽使徒職研修コース-本年は9回目。案内書の通り、9グループで開始、出席率は75〜80%で約120人が研修した。今回の特ちょうの1つは第3グループで、中級的、即ち使徒職の実際活動にできるだけふれて、参加者が具体的に活動を始める足掛りを掴むねらいで始め、途中第2期の半分をボランティア講座に切りかえ、45名の参加者を得て、ボランティア活動の拠点が松戸教会につくられるようになったことである。
各グループとも参加者の希望は「続けてほしい」ということであるが、指導者の確保、とくに司祭の協力を求めることが時どき困難である。ことに4月からの協力者を探す時、3月に転任になるかも知れないから-と確答を得られないケースが多いので、84年度は試しに9月から始めて見ようということになった。
▽教会学校部=リーダー、父母むけの「教への手帖」誌(月刊1200部)を編集・発行した。また年4回、リーダー養成講座を開講。他教区リーダー養成協力と連帯。子供のミサ大会、その他の集会を企画・実施。
【社会部】▽ビルマ委員会-第3回ビルマ・デーを開催(詳細は本紙第47号を参照)。
【難民定住推進部】(本文1面参照)
ブロック
よびかけに応えて難民・平和
【中央】布司協の報告をうけその内容を理解した上で、教区に協力出来るための意見交換。
その中でも難民問題が中心となり、麹町教会からは、10月2日、国際救援センターより50名の難民を招いてミサをおこない、食事をともにしたとの報告があった。
8月6日の平和祈願祭と、12月4日の聖年ミサには、この2つが地区内で行なわれたこともあって、ブロックとして積極的に参加した。
【城東】難民定住問題へのとりくみでは、3月の会議に慶大の小松教授をパネラーとして招き、同問題についての理解を深めた。葛飾集会所と小岩教会で行なった8人家族のベトナム難民の住居探しが、具体例として9月の会議で報告された。
ブロックの運営では、交通の便などから全体を3つから4つに分け、小グループ会議と従来の全体会議を交互にやって見たらとの案が出され、現在これについて審議中である。
【城西】全体を4つのグループに分け、運営委員の選出、地区別毎の集会を行なっている。今年度の主な活動テーマは、各母体活動の交流、難民対策の推進、教区行事への協力などで、各地区で宣教活動の報告や、情報交換があった。
なお11月には約50人が品川の国際救援センターを訪れ、ベトナム難民との合同ミサ、会食、懇談を行なった。これはその後の難民救援の取りくみの大きな指標となっている。
【城南】6月19日、目黒教会で、第5回「宣教活動のあり方についての講演と話し合い」を開催。講演はネメシェギ師の「私の見た日本人とその信仰」で、参加者は約120人。
8月14日、上野毛教会で、平和旬間談話会を開き「神の平和のために働くには」をテーマに平和についての司教教書の解説と話し合いを行なった。11月20日には、高輪教会で「江戸の殉教者記念ミサ」を。同教会の広報部は、江戸の大殉教に関する小冊子を発行した。
なお「難民定住のためのチャリティー・コンサート」が、12月2日、田園調布教会で催された。ヴィオラ演奏は兎束俊之氏。また粕谷甲一神父が「難民の実状と国際救援センターの現状」と題して講演した。参加者約230人。
【城北】会議の出席率は約3分の2程度であったが、代議員会の反省をはじめ、特別聖年、難民定住、一粒会、典礼、平和旬間、「祖先崇拝」など、いろいろと活発な討議がなされた。なかでも難民定住問題には熱心で、自分達キリスト者としてどうしたら良いかが論議された。
その結果、難民を深く理解するためにと、この問題で特に働いている粕谷甲一神父を招き、講演会を開いた。また少数の難民を自分達の教会によび、ともにミサにあずかり、会話の場を持って、何んとかして難民を理解し、出来うる援助にはどんなことがあるかを探っている。
【武蔵野】聖歌について、各母体の現状報告から始めた。とくに母体が独自に使用している聖歌の紹介を行ない、改善の一助とした。
平和祈願祭などの教区行事に対し、積極的に呼びかけた。平和旬間行事の1つであった講演は、会場が吉祥寺教会となり、同教会の全面的な協力で盛況裡に終った。
難民定住問題では、まず各母体に担当者を置く、センターを訪問したり、難民を招いたりして互に理解し合う、基金造りを始める等の活動が行なわれた。
【多摩】ブロックの活動の柱となっている「青少年の育成」は、4月末の、夏の中・高生練成会リーダー志願者登録から始まる。今回も約50名の大学生が、神父達とともに8月にむけて用意を始めた。
恒例の大学生・社会人のための研修会、スポーツ大会、クリスマス会、一泊練成会なども、9月から3月にかけて行なわれた。なお過去10年間のブロック活動の足跡を「多摩のうた」という60ページの冊子にまとめて発行した。典礼聖歌集多摩版の補遺の出版も。
【千葉】西千葉教会によって計画された「千葉」教会創設100周年の記念事業は、宣教師の足跡をたどる巡礼など、数かずの催しを開き、83年11月、西千葉教会での式典を最後に、2年間にわたる幕をとじた。
召命問題小委員会は、中・高生男女の「召命を考える合宿」を開き、30人が参加した。また青少年活動として毎年行なわれている中学生の練成会は、リーダーの養成もかねて開催された。なおこの活動を側面から協力するため青少年小委員会も発足した。恒例のブロック合同ミサと運動会は9回目を迎え、聖母マリア幼稚園と下総グランドを会場に、参加者430人を得て盛大に行なわれた。
日本語基礎講座
◇日時・4月1日、4月8日、4月15日(日曜日14時〜16時)
◇場所・カトリックセンター
◇講師・今井幹夫氏(千駄ヶ谷日本語学校)
◇テキスト・「わかる日本語の教え方」(900円)
※受講費・テキスト代を含めて3000円(受講者または小教区が負担)
司祭異動
〇関町教会主任兼教区総代理/宮内薫行師
〇小平教会主任/青山和美師
〇館山教会主任/西川哲弥師
〇高輪教会主任/岩崎 尚師
〇五日市教会主任/斎藤 巍師
〇八王子教会助任/本多清次師
〇中央協議会付/岩橋淳一師
〇教会法研究/吉池好高師
〇教会法研究/稲川保明師
〇病気静養/岩子竜男師