お知らせ

お知らせ

教会の中の性的被害に対応

2019年05月31日

「誰にも言えない、話せない」。そんなあなたの声に耳を傾けます。

(菊地大司教メッセージ)

聖職者による性虐待についての東京教区の取り組みと決意について」(2020年2月7日)

東京教区子どもと女性の権利擁護電話相談窓口

TEL:

080-9046-9200

受付日時:

月~金 9:00~12:00、13:30~16:00

担当:

前川(東京教区 子どもと女性の権利擁護対応委員会につなぐ担当者です)


子どもと女性の権利擁護:東京大司教区の対応

【はじめに】

聖職者による性虐待が世界中で大きな問題になっており、教会の責任者による隠蔽も数多く指摘され、辞任に至った司教たちも少なくありません。教皇フランシスコは、この問題に教会が全体として取り組み、その罪を認め、ゆるしを願い、また被害に遭った方々と教会がともに歩むことを、繰り返し強く訴えています。

日本でも被害に遭われた方について報じられるなど、社会の厳しい目が向けられています。私たちカトリック教会が今後、どのような姿勢で取り組んでいくのかが問われています。

日本の司教団は、米国ボストン教区で聖職者による性虐待が公になった2002年以降、アンケート調査を行ない、プロジェクトチームを発足させるとともに、「子どもへの性的虐待に関する司教メッセージ」を発表(2002年)するなどしました。

2003年には司教のためのガイドラインを作成し、カトリック中央協議会に「子どもと女性の権利擁護のためのデスク」を設置するなど、対策を進めてきました。2013年2月には『教会が子どもの権利を守るために~聖職者による子どもへの性虐待に対応するためのマニュアル』も発表しています。

さらに2017年からは、四旬節・第二金曜日を「性虐待被害者のための祈りと償いの日」と定め、日本全国で祈りをささげ、真摯に反省するよう呼び掛けています。

【東京大司教区の取り組み】

2016年5月、「東京教区子どもと女性の権利擁護委員会」が発足しました。同委員会は2017年5月29日、司祭の月例集会で「教会における子どもへの性的虐待」について研修会を開催。カトリック中央協議会「子どもと女性の権利擁護のためのデスク」が作成したパンフレットを各小教区に配って注意を促すなどの活動を続けています。

東京大司教区では、窓口に相談が寄せられた場合には誠意をもって応じ、大司教に情報を集約したうえで対応委員会を開催します。必要な場合には弁護士やカウンセラー等を含む第三者委員会を招集して、より高度で適切な対応を委嘱することにしています。

これらの対応は、被害者に寄り添うことに主眼を置き、秘密厳守で進めてまいります。