聖職者による性虐待についての東京教区の取り組みと決意について

2020年02月07日

聖職者による性虐待についての東京教区の取り組みと決意について

2020年2月7日

カトリック教会における聖職者には、神の賜物である尊厳あるいのちを守るために最善を尽くす義務があります。残念ながら、その模範たるべき聖職者が、とりわけ性虐待という他者の人格を辱め蹂躙する行為におよび、いのちの尊厳をおとしめる事例が、過去にさかのぼって多数報告されています。

また保護を必要とする未成年者に対する性虐待という、卑劣な行為を行った聖職者の存在も明らかになっています。

加えて司教をはじめとした教会の責任者が、聖職者の加害行為を隠蔽した事例も、世界各地で多数指摘されています。

日本の教会も例外ではなく、聖職者から性的な虐待を受けた事例があります。とりわけ被害者が未成年や子どもであった場合、深い苦しみと大きな葛藤のなかで、何十年も経ってからはじめて、その事実を公にできたという方もおられます。

そのような深い苦しみと大きな葛藤を長年にわたって強いてきた聖職者の加害について、被害を受けられた皆様に、心からお詫びいたします。

東京教区では、2016年5月に、「東京教区子どもと女性の権利擁護委員会」を発足させ、相談のための窓口を設置し、対応メンバーも任命してきました。

この窓口に相談が寄せられた場合には真摯に応じ、大司教に情報を集約したうえで対応委員会を開催しています。必要な場合には、弁護士やカウンセラー等を含む第三者委員会を招集して、より高度で適切な対応への助言をお願いすることにしています。

虐待の事案が報告された場合、その事案に応じて第三者委員会による調査を行い、それを通じて加害責任を明確にします。また加害責任が明確になった聖職者に対しては、教会法はもとより、事案に応じて国内法上の対応も決して怠ることのないようにいたします。

また聖職者に対する啓発の研修を重ね、同時に対応委員会を強化して、聖職者による性虐待の撲滅を目指して活動いたします。

すべてのいのちを守り抜く教会共同体の実現を目指して、聖職者がその先頭に立って模範を示すことができるように、自らを律していくことを誓います。

東京大司教  菊地 功

 

【関連ページ】

2020年「性虐待被害者のための祈りと償いの日」について
https://tokyo.catholic.jp/info/diocese/36678/

東京教区 教会の中の性的被害に対応
https://tokyo.catholic.jp/archdiocese/organization/35779/

東京2019性虐待償いの日
https://tokyo.catholic.jp/info/diocese/35499/