菊地大司教

    シノドスの歩み、開始です

    2021年10月18日

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    2023年秋に開催される第16回通常シノドス(世界代表司教会議)は、これまでとは異なるシノドスです。

    これまでは、バチカンの事務局から世界中の司教団に課題が示され、それに対する各国司教団の回答をもとに作業文書が作成されて、本番の会議には集まった代表の司教による討議がなされ、教皇様に対して提言が出て、最終的には教皇様が使徒的勧告で答えらるというプロセスでした。

    今回は、シノドスの準備と言うよりも、シノドス自体が、もう始まりました。

    10月10日のローマでのミサを持って、教皇様は23年秋まで続くシノドスを始められました。もっともそのシノドスは、教会全体を巻き込んだともに歩むプロセスであると教皇様は言われます。神の民全体で歩みをともにしながら識別をするのだというのです。そのために、まずは各教区で、理解を深め、ともに歩みながら識別をすることが求められ、世界中の教区では、来る10月17日にその開幕を告げることになっています。

    東京教区でも、10月17日午前10時の関口教会主日ミサをわたしが司式し、教区におけるシノドスを始めることを宣言します。

    ただしこの教区でのシノドスは、特別な会議を行うことではありません。まずは一緒になって理解を深めるところから始めたいと思います。東京教区のシノドス担当者である小西神父様がまとめてくださった招きの文書にはこう記されています。(招きの文書はこちらのリンク

    ここでは、三つの動詞が大切となります。「参加する」、「聴く」、「識別する」。教会は人々に「参加する」ようにとうながさなければなりません。そのうながしに応えて人は、信者であれ未信者であれ、積極的に「歩み」に「参加」するのです。教会は人々の声に耳を傾けて「聴く」ようにと神から招かれています。また人は隣人の声なき声に真摯に耳を傾けなければならないのです。耳を傾けあうところに「交わり」が生まれるからです。そして教会は、自らがどこに向かっているかを反省的に「識別する」必要があります。混迷する現代社会にあって、教会の果たす役割と務めを知らなければなりません。そして、数々の情報に翻弄され真実を得ることが難しくなっている現代社会を生きる人々もまた生きる方向をしっかりと見極めて行かなければならないのです」

    バチカンの事務局からは、10の設問が送付されていますが、同時に今回は、その設問に直接「回答」することではなくて、それを道しるべとして、教会のあり方を振り返り、同じ共同体で信仰を生きているお互いの理解を深める事が求められています。(なお10の設問は、中央協議会のこちらの特設ページにリンクがあります)

    シノドスという言葉の意味も、小西神父様の招きの文書にわかりやすく記されていますので、ご参照ください。なおこの招きの文書の内容は、別途ビデオとして作成され公開される予定です。また今後順次、今回のシノドスが求めている方向性を理解するために、解説のビデオが、順次作成されて、公開されます。教区のホームページの、シノドス特設サイトをご覧ください

    以下、本日公示した、教区におけるシノドスの道程の開始に関する文書です。

    2023年世界代表司教会議(シノドス)に向けた歩みの開始について

    教皇フランシスコは2023年秋に世界代表司教会議(シノドス)の第十六回通常総会を開催することを決定され、そのテーマを、「ともに歩む教会のため-交わり、参加、そして宣教-」と定められました。

    教皇は、今回のシノドスが、その意味するところである「ともに歩む」プロセスを教会が具体的に生きる存在となることを望まれ、新たなシノドスのあり方を定められました。教皇は、今回のシノドスが、ローマで開催される2023年10月の代表司教たちによる会議だけに終わるのでなく、世界中のすべての教区が、ともに識別の時を過ごし、神の民を構成するすべての人が、その歩みに加わるようにと呼びかけられています。

    今回のシノドスのプロセスの開始は、すでに10月10日の教皇ミサを持って告知されていますが、同時に教皇は、世界中の教区が10月17日の主日を持って、それぞれのシノドスの歩みを始めるようにと指示をされています。

    東京教区では、10月17日に関口教会の主日10時ミサを大司教司式ミサとし、それを持って教区のプロセスを開始しますが、同時にこの主日の小教区主日ミサでも、シノドスの歩みに聖霊の導きがあるようにともにお祈りください。

    なお今回のシノドスの歩みに取り組むために、東京教区の担当者として小西広志神父様を任命して準備を進めております。今回の歩みは、イベントや多数決で何かを議決する会議を開催することが主眼ではなく、神の民のすべての部分が、共通の信仰の理解を持ち、交わりを深め、福音を宣教する共同体へと変わる回心の歩みであります。それは東京教区の宣教司牧方針の具体化とともにある歩みでもあります。来年の2月までの期間、教区の皆様と歩みをともにし、ともに識別することが出来るように、さまざまな材料を今後提供してまいります。その後も、2023年のローマでの会議が終了するまで、関連する情報を、教区ホームページや教区ニュースで随時提供してまいります。

    どうか一緒になって、交わりと参加の歩みをともにしてくださいますようにお願いいたします。