教区の歴史

教区の歴史

こどものミサ説教

2012年10月14日

2012年10月14日 東京カテドラル関口教会にて

 

第一朗読 ローマ8・10-17

福音朗読 ルカ11・1-4

 

(福音本文)

イエスはある所で祈っておられた。祈りが終わると、弟子の一人がイエスに、「主よ、ヨハネが弟子たちに教えたように、わたしたちにも祈りを教えてください」と言った。

そこで、イエスは言われた。「祈るときには、こう言いなさい。

 『父よ、

御名が崇められますように。

御国が来ますように。

わたしたちに必要な糧を毎日与えてください。

わたしたちの罪を赦してください、

わたしたちも自分に負い目のある人を

皆赦しますから。

わたしたちを誘惑に遭わせないでください。』」

 

いろいろな教会からカテドラルに集まったこどもたち、教会学校のリーダーの皆さんと保護者のみなさん、このミサに参加しているすべての皆さん、ことしもこのように多くのかたがたが「こどものミサ」に参加してくださり、大変うれしく思います。

ことしの「こどものミサ」のテーマは、「祈りを教えてください」(ルカ11・1)です。

祈りとは何でしょうか?祈りとは神様とお話することです。神様の言葉を聞き、神様に向かってお話することです。わたしたちは家族や友達とお話します。同じように神様とお話します。

神様は目に見えないかたですので、神様とお話しするためには信仰が必要です。わたしたちは信仰をもって、信仰によって、神様からの呼びかけを聞き、神様に話しかけるのです。

神様はいつも、どこででも、わたしたちと一緒にいて、わたしたちに話しかけ、わたしたちの声を聞いてくださるのです。 

わたしたちは神様に何を申し上げるのでしょうか?祈りとはまず神様にお願いすることです。何をお願いしたらいいでしょうか?

イエス様は、弟子たちに、どのように祈ったらいいのか、何を神様に願ったらいいのか、ということを教えてくださいました。イエス様の教えてくださった祈りが「主の祈り」です。

「主の祈り」でわたしたちは何を祈りますか?主の祈りで何をお願いしていますか?昔から「主の祈り」にはイエス様の教えである福音がすべて含まれている、と言われています。今回、「主の祈り」の内容をしっかり学ぶようにしてください。

主の祈りでわたしたちはまず何を願いますか?

 「み名が聖とされますように。」

 「み国がきますように。」

 「み心が天でお行われるとおり、地でも行われますように。」

わたしたちは自分に必要なことを願う前にまず神様のことを願います。神様のみ心が行われることを願います。わたしたちが、神様のみ心を知り、わたしたちがみ心を実行できますように、と祈ります。

次にわたしたちは謹んで自分の願いを申し上げます。自分の思いではなく、天の父である神のみ心が行われることを優先しなければなりません。この順序が大切です。逆であってはいけません。

神様はわたしたちが願わなくともわたしたちの願いをご存知です。でも、神様は、わたしたちが心から神様に願い求めることを望んでおられます。神様は、わたしたちが善いこと、正しいことを願うこと自体を望んでおられます。

わたしたちみな弱く誘惑に陥りやすいものです。誘惑に負けないように祈りましょう。

教皇ベネディクト十六世は、10月11日から『信仰年』が始まると宣言されました。信仰を学び信仰を深めるためにもっとも確実で大切な道は「主の祈り」の内容、その意味を良く学びことです。

皆さんの上に、聖霊の導きが豊にありますように祈ります。