お知らせ

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東京教区ニュース第167号

1999年11月01日

新しい千年期の教会作りに向けて
―宣教司牧評議会の審議資料―

諮問課題の背景と問題点

宣教司牧評議会(以下宣司評)は、 大司教の要請に応えて、 2001年3月に開催される合同評議会 (教区長が教区の宣教司牧に関する重要課題を話し合うために、 教区の代表を集めて4年に1回行う会議) に向けて審議した経過を発表した。

合同評議会に向けて、 より多くの信徒の意見を聞くためのアンケートが、 11月に実施される (東京教区ニュース166号)。 以下は宣司評の審議資料である。 「小教区の統廃合」 に関するこのアンケートに答えるにあたって、 参考にしていただきたい。

1、 司祭の高齢化と召命の減少
司祭の高齢化と召命の減少にともない、 数年後には一つの小教区に一人の司祭を任命することが不可能になります。 1996年4月現在の教区司祭年齢順一覧を参照すると、 東京教区内の小教区は、 分教会と巡回教会とを合わせて80以上あり、 教区司祭は84人、 内訳は次のとおりです。
75歳(定年)以上 14人
70代 15人
60代 15人
50代 16人
40代 18人
30代 6人
小教区担当司祭 58人
神学院担当司祭 3人
司教 2人
その他・高齢者・病気の者・他の仕事に従事する者 21人
平均年齢 60歳
また、 宣教会司祭の平均年齢も70歳弱で、 後継者は期待できない現状です。
修道会が担当している小教区には例外もありますが、 同じような傾向で、 司祭は不足しています。

2、 小教区成立の歴史
明治の初め、 教皇庁より日本の宣教を委託されたパリ外国宣教会は、 計画的に伝道所や教会を設立し、 すこしずつ教会制度も整備してきました。
しかし、 まもなく日本政府の国粋主義的思想統制や、 軍部の発言力が強くなり、 多くの宣教師が現場より身を引かざるを得なくなりました。
昭和12年、 土井大司教が選任され、 東京教区はパリ外国宣教会出身の外国人司教から邦人司教に委ねられることになりました。 また、 戦争の激化に伴い司祭・神学生も徴兵され、 司祭不足によって、 司祭召命のための運動が活発になりました。
第二次世界大戦敗戦後は、 宣教会・修道会の来日が急激に増加し、 信徒数も急増しました。 その結果、 多くの小教区が創設されましたが、 かならずしも教区全体の計画性の中で創設されたのではなく、 統一性がなくなりました。
・宣教会師、 修道会師のイニシアティブによって建てられた教会
・自分たちの地域に教会がほしいという願望が起こり、 信徒の善意によって土地・建物・建築費が負担されて建てられた教会
・修道会の活動が先行し、 そこに聖堂が建てられ、 信徒がミサに参加して、 その後小教区として承認された教会
・その結果、 城南地域や城西地域では、 多くの小教区が修道会・宣教会に委ねられています。

3、 小教区の基準 (規模) の見直しの必要性
小教区教会であれば、 小さくても、 教区長は信徒がミサや秘跡にあずかれるよう、 固有の司牧者 (主任司祭) を任命するように配慮しなければなりません。
現在、 東京教区内の小教区では、 在籍信徒数、 100名以下 (5ケ所) か1000名以上 (31ケ所)、 さらに9000人以上まであります。 (東京教区教会現勢調査報告1997年による)
そして、 司祭数は前出1、のような現状ですから、 小教区という格を保つための規模の見直しが問われています。

4、 小教区教会の配置の適正化の問題
小教区教会の設立の時には適正であった所在地も、 交通網の発達に伴って交通の便利なところに信徒が集まり、 その所属教会を越えて、 他の教会へ行く現象が生じました。
また、 都心の空洞化により、 名簿上の信徒数と実際にミサに参加する信徒数の差が大きく、 ミサに参加する信徒数の減少した小教区と、 逆に人口増加によって信徒数の増えた小教区ができました。
その結果、 東京教区内の小教区の配置のバランスが崩れ、 JR山手線や中央線沿線には小教区が密集し、 千葉地域では過疎となっています。

5、 新しいニードに向けて
1、の 「司祭の高齢化と召命の減少」 に伴う小教区の統廃合の問題と並んで、 重大なことは、 以下のような宣教司牧活動の多様化により、 地域を越えて協力し合っていかねばならない状況に直面していることです。
・外国人信徒の数は増えつづけ、 言語も韓国語、 英語、 スペイン語、 タガログ語、 ベトナム語、 インドネシア語などで、 一人の司祭、 一つのグループ、 単独の小教区では、 その宣教司牧のニーズには対応しきれない現状です。
・明日の教会を担う青少年の問題も、 小教区を越えた司祭・信徒たちの協力が要請されます。
・弱い立場にある人々 (幼児や身障者、 介護の必要な老人、 不登校児、 知的障害者、 失業者、 離婚や暴力に悩む者など) に対処する多様化した宣教司牧のニーズや小教区管理・維持について、 一人の司祭では対応できません。

6、 統廃合の問題解決のための意識改革の必要性
(a)主任司祭の意識の中には一国一城主的な考えが残存し、 小教区教会を私物化してしまう危険もはらんでいます。 小教区司祭となると、 任された小教区を最優先してしまいやすい傾向があります。
(b)信徒たちは小教区教会へ愛着しています。 自分たちの教会を持ちたいとの望みは、 素朴な当然の願いですが (歴史があり、 苦労して建てた教会ならなおさら)、 自己完結型の小教区、 「同好会」 的な教会となり、 生活環境や社会に目が向かず、 さらに信徒が主任司祭に過度に依存的になり、 社会の問題にも受動的な関わりしか持てない危険があります。

7、 情報開示の閉鎖性
教会の現実に対しての情報開示が乏しかったことが原因となり、 大多数の信徒たちはこの問題に関する認識が乏しく、 そのため、 司祭たちや信徒たちの理解なしに行った若干の試みは、 信徒たちに混乱を招き、 司祭や教区長たちに対する不信感を与えたケースもありました。

十周年を迎えたCTIC

1990年、 東京教区国際司牧センターとして出発したCTIC (カトリック東京国際センター) が今年で10年目を迎えた。 今年から目黒教会に拠点を移し、 亀戸の相談窓口を残しながらも、 司牧面での充実化を計ろうとしている。 所長の大原猛神父は、 「これまでの10年はあくまで準備の期間だと思っています。 全てはこれからです」 と決意を語っている。

今年の5月末、 CTICは一つの報告書を発表した。 そのタイトルは、 「東京教区外国籍信徒に関する司牧の実態調査98」 で、 昨年、 司祭を対象に行われたアンケートを集計・分析して、 教区における外国籍信徒の実態を分かりやすく報告したものである。

この報告書は、 CTICの活動の内容をよく紹介しているし、 これからの方向を期せずして示している。

公式的に、 東京教区の信徒数は8万1千名となっている。 しかし、 現実には、 信徒は15万人を超えており、 半数は外国籍の信徒である。

この10年間で、 日本における外国籍信徒は、 急増した。

はじめは、 「ジャパゆきさん」 といわれたフィリピン女性たちであった。 そのうち、 外国人は女性から男性に代わっていった。 バブル経済の底辺を支える労働力として入国してきた人々である。 その外国人は、 日本国内を移動しながら定着していった。 その外国人の国籍がフィリピン、 ブラジル、 ペルー、 ベトナム、 韓国、 とカトリック信者の多い国であるが故に、 日本のカトリック人口が急増することにつながった。 CTICが亀戸に移った頃である。

亀戸の相談窓口は、 次第に多忙を極めるようになった。 結婚のトラブルから子どもの教育、 賃金の不払い、 労働中の災害の補償問題まで、 生活のありとあらゆる分野での相談が相次いだ。

スタッフも相談ケースと取り組んでいくに従って熟練していった。 他教区とのリンク、 各分野の活動団体との連携、 そして協力者を養成する学習会も定期的に開催された。

司牧の拠点としての目黒事務所
CTICは、 もともと東京教区国際司牧センターから発展した団体である。 ということは、 相談窓口とともに、 司牧に取り組む課題をかかえている。 目黒教会の敷地の中に事務所を開設した主要な目的は、 司牧の分野の拡充にある。
教区の信徒の約半数が外国籍信徒となっている現在、 外国籍信徒の司牧は、 教区が本格的に取り組んでいかなければならない課題である。 つまり、 これからは、 今まで以上に教区とCTICが協力していかなければならない。 大原所長の 「すべてはこれからです」 という言葉の背景には、 このような状況が見える。
CTICは、 目黒事務所の紹介を兼ねて10周年記念祭を計画している。

東京カトリック神学院新築工事始まる

1960年、 ケルン教区の援助のもとに建てられた東京カトリック神学院は、 その後老朽化が進み、 その修理に膨大な費用がかかることから、 かねてから新築することに決定されていたが、 この度、 神学院の土地の一部 (5分の1、 約1800坪) の売却契約を交わし、 それを資金にして、 いよいよ11月より工事が開始されることになった。 来年8月竣工の予定。

同神学院に関係する司教たちは、 新しい神学院が、 土地の売却で得た資金だけで建てたということですませずに、 信徒・司祭・司教たちも負担したということをシンボリックに表わすことも必要ではないかと話し合い、 各教区で自主的に、 神学院生活の中心となる聖堂の建築費用 (約1億2000万円) の一部の負担をしていくことを合意した。

東京大司教区では、 この件について、 司祭評議会で検討し、 2月のある主日のミサ献金を神学院聖堂建設に当てることに決定し、 各小教区に呼びかけることにした。

直接、 神学院に寄付をする方のための建設寄付金の口座は、 左記の通りである。

(1)東京三菱銀行 吉祥寺支店 普通1684028 名義・東京カトリック神学院代表者 寺西英夫
(2)郵便振替 00170-0-30449 東京カトリック神学院改築募金口

東京教区生涯養成委員会主催
第5回 小教区を支える信徒のための研修会
「小教区共同体の明日を考えるために」

東京教区生涯養成委員会は、 9月11日から10月2日の毎土曜日、 東京教区関口会館 (10月2日のみ、 新宿・学生の家) で、 第5回小教区を支える信徒のための研修会 「小教区共同体の明日を考えるために」 (秋のスケジュール) を開催した。 今年は、 参加者の希望で、 全8回を春、 秋に分けて行った。 研修会全日程終了後、 「研修会の豊かな実りを祈る1泊の分かち合い」 が、 学生の家と向いの新宿サンパークホテルで開催された。

9月11日は、 大阪教区の中川明神父が、 「小教区制度の歴史と現実」 「小教区制度の明日を考える」 と題して、 大阪教区の現状を説明しながら、 カトリック教会の教勢の衰え、 共同宣教司牧の定義、 私たちの信仰、 参加する教会等について述べた。

18日は、 森一弘司教が 「小教区共同体と地域福祉」 の現状の問題点を概観し、 現場の体験を田中茂雄氏 (ケアハウス慈しみの家) と原木初美氏 (横浜シャロームの家) が語った。

25日には、 南雲正晴神父が 「信徒の典礼における奉仕」 について、 幸田和生神父が 「典礼における信徒の役割」 について説明した。

10月2日には、 生涯養成委員会担当司祭の後藤文雄神父が、 「司祭からみた現代の信徒」 について話し、 全体討論で参加者たちが 「明日への決意」 を語り合った。

10月2日 第一講座 司祭から見た現代の信徒 後藤文雄神父
後藤神父は、 「司祭から見た現代の信徒」 について、 あくまでも同神父の 「経験からくる個人的な見解である。 その傾向は、 初代教会にもすでに見られ、 聖書にも記述されている」 と前置きして、 次のような傾向があると述べた。

(1)権力志向
マタイ20・20~28 ヤコブとヨハネの母の願い
マタイ23・6~12 偉い人は仕えよ
(2)名誉志向
マルコ10・35~45 ヤコブとヨハネの願い
ルカ22・24~30 一番偉い人は誰か
使徒言行録6・1 助祭職
(3)内向き傾向
使徒言行録11・1~3
(4)受身志向
(5)個人志向
ペトロ第一の手紙2・9~10 あなた方は神の民
(6)お恵み志向
マタイ7・21~23
(7)守銭志向
ルカ12・13~21 愚かな金持
ルカ16・19~31 金持とラザロ
マタイ19・16~22 金持の青年
(8)よい信者志向
ルカ15・11~32
(9)豊かさ志向
ルカ12・22~32 思い悩むな
マタイ14・13~21 パンの不思議なしるし
コリントIIの手紙 9・8~11 エルサレムのための献金
(10)男性優位志向
マタイ10・2~5 使徒選定
ルカ10・38~42 マリアとマルタ
以上のような傾向の信徒は、 どこの教会にも見られるが、 同神父は、 「そんなあなたに誰がした」 と問いかけ、 「司祭優位の教会が、 そのような信徒をつくった」 「よきにつけ悪しきにつけ、 信徒は教会の姿である」 と述べた。

全体討論
生涯養成委員会担当スタッフから、 「今後の講座のために忌憚のない意見を聞きたい」 との呼びかけで、 活発な意見が出た。 そのいくつかを紹介する。 (順不同)
○ごく少数の人しか聞けないのは残念。 森司教の「教区の組織」 の話や教会法については、 信徒全員が知っておいてよいことだ。
●福祉の回で、 原木さんが講師として話したのはよかった。 次回から、 他宗教の方、 未受洗者の人の意見も聞きたい。
○今の教会は、 仲良しクラブ、 体力があり、 経済的にもほどほど、 精神的にも問題のない人の集まりだ。 叫びをあげている人が教会に来ているのか。 高齢者にどのように関わっているのか。 2、 3年教会に来なくなると忘れ去られる。 テーマに 「高齢者の司牧」 についてとりあげてほしい。
●春・秋2回に分けたのはよいが、 夏休み明けの9月は忙しかった。 後半のスケジュールを一考されたい。
○2回に分けたから、 全回出られたが、 9月初めはきつかった。
●毎週連続、 毎土曜日は、 きついので、 2週間に一度位のペースではどうか。
○今年の講座内容は、 1995年の内容に近い。 テーマが総花的である。 8回もやらないで、 テーマを絞ってはどうか。
●研修会の通知は、 どのように伝えているのか。 伝達方法を工夫してはどうか。
○研修会は、 5回目、 3回目位から参加者が減ってきている。 「教区の催し」 と 「うちの教会の行事」 が重なる時は、 「うちの教会」 が優先する。 忙しいので出られないというのは逆かなと思う。
終りに、 後藤神父は、 「私も含め、 司祭が信徒をつくっている。 果たしてそれがよいことなのか。 信徒は、 どういう形で司祭と協調していくのか。 信徒も、 司祭をつくってください」 と述べて、 研修会を締めくくった。

第25回千葉地域協力体大会開催される

9月23日 (祝)、 第25回千葉地域協力体大会が、 内浦山県民の森 (安房小湊) で、 森司教を迎えて開催され、 千葉地域の各小教区の信徒約250名が参加した。 (外国人信徒50名を含む)

午前11時から、 森司教主司式、 各小教区司祭の共同司式によるミサが行われた。 ミサ後、 野外ステージ周辺で、 各小教区の信徒たちは、 楽しく交流しながら、 昼食をとることができた。

千葉地域は広いので、 1年ぶりに再会する信徒も少なくない。 午後からは、 ハイキングやアトラクション、 聖書クイズ等で楽しんだ。

アトラクションでは、 ガリラヤの風 (茂原教会有志のバンド)、 銚子教会信徒の聖歌合唱、 五井教会信徒の聖歌合唱等が披露され、 最後に協力体会議事務局より、 ○X式の聖書クイズが出され、 子どもも大人も楽しんだ。 (=写真)

今回は、 千葉地域協力体会議 (旧ブロック会議) としては、 初めての南総での開催だったので、 参加人数が懸念されたが、 天候にも恵まれ、 約250名の参加があり、 成功の内に午後2時半終了した。

今年は、 規模は大きい大会ではなかったが、 一年に一度、 千葉地域の各小教区や修道会から信徒、 シスター、 司祭たちが、 ひとつに集まり、 ミサを捧げ、 交流できたことは神の大きな恵みだと思う。 来年は大聖年のため、 記念大会として、 大規模に第26回大会を開催する予定。 (事務局 石井伊佐久)

訃報

ルドビコ茨木 杉田栄次郎神父 (東京教区司祭)
1999年 9月26日 帰天 (73歳)
◆略 歴
1825年11月 5日 東京都江戸川区で生まれる
1961年 3月18日 司祭叙階
1961年 4月 本所教会 助任司祭
1965年 4月 松戸教会 助任司祭
1966年10月 大島教会 主任司祭
1971年 4月 八王寺教会 主任司祭
1974年 4月 荻窪教会 主任司祭
1977年 6月 大森教会 主任司祭
1987年 4月 上野教会 主任司祭
1994年 4月 本所教会 主任司祭

「東京大聖書展」 準備進む
森司教、 実行委員長に就任

今年6月に開催された 「千葉聖書展」 に続いて、 来年10月26日 (木) から11月8日 (水) までの2週間、 有楽町の 「そごう」 デパートで、 「東京大聖書展」 が開かれる。

「聖書展」 は、 一人でも多くの人々が聖書と出会う機会を作り、 聖書への興味をもっていただくことを目的に、 すでに各地で開催されているもので、 キリスト教会が教派を超えて行うイベントである。 3名の名誉会長の一人は白柳枢機卿、 実行委員長に森司教が就任している。

来年は、 キリスト降誕2000年にあたっており、 2000年関係の行事が数多く実施されることが予想される中でも、 この 「大聖書展」 は焦眉のイベントになることは間違いない。

今夏、 7月22日に、 実行委員会の常催会場である神田YMCAで、 キックオフ記念礼拝が開催され、 白柳枢機卿は、 「この聖書展が、 首都圏のキリスト教界を挙げての超教派の協働によるものとして、 新共同訳聖書の訳出以来の歴史的なものになる」 と述べ、 参加した約60名の委員を励ました。

「東京大聖書展」 の展示予定物のリストが委員会で発表されたが、 その中には、 「死海写本」 や 「バチカン稀観本」 等が含まれており、 教会の内外に話題を呼びそうである。

聖書展では、 展示に並行して、 関連したイベントやセミナーが計画されている。

イベントでは、 レーナ・マリアのコンサートを、 2000年7月1日に、 中野サンプラザで行うことがすでに決定されているし、 セミナーでは、 来年5月初め頃から、 聖書通読リレーや学習会等が計画されている。

教会向けのポスターは、 すでにできており、 近日中に発送されることになっている。 それとともに、 聖書展を支える資金への献金の呼びかけもされる。 一口1万円、 で要請の文書と振込用紙が各教会に届けられている。

教区広報担当者全国会議
「コンピューター2000年問題」と「救いの歴史の中に見る大聖年」

カトリック中央協議会広報部主催の教区広報担当者全国会議が、 10月4日から6日まで、 日本カトリック会館 (潮見) で開催された。 11教区28名の参加者は講師に高嶋哲夫氏 (博報堂) と石井健吾師 (フランシスコ会) を招き、 来る2000年を迎える広報の準備とした。

2000年問題 (Y2K問題)
コンピューターと関係をもちながら毎日を生きている私たち。 朝起きてテレビを使う時、 シャワーの温度調節、 自動券売機、 電話、 電車などなど、 このコンピューターが西暦2000年を迎える時 (1999年12月31日12時59分)、 異常を起こすかもしれないという 「2000年問題」高嶋氏から配布された資料をもとに話を聴くに従って広報担当者の顔が次第に深刻になっていった。

コンピューター2000年問題 (Y2K問題/YEAR=年、 2、 KILO=千) とは、 コンピューターの運用システム、 及び各種の電子機器に組み込まれた制御用マイコンチップが、 西暦年を習慣的に下2桁で処理してきたことから、 2000年を1900年と判断したり、 99や00をエラーやリセットの信号と判断した場合、 発生の可能性がある様々なトラブルを総称した表現。 世界には500~700億個のマイコンチップが存在し、 少なくともその0.1% (5000~7000万個) 以上には2000年元旦を基点にトラブルが待ち受けていると言われる。 対策は進んでいるが、 「完全」 な予防は不可能なため、 トラブルを想定した危機管理の策定が急がれる。 (高嶋氏資料)

アメリカのプロテスタントの教会でも準備を始めた様子が紹介された。

ホームページで注意を促したり、 倉庫を建て教会や地域の人のために穀物の貯蔵につとめたりしている。 危機が去った後は、 貯蔵品は貧しい国の人々に配られるという。

日本でも谷口明法牧師が信者に2000年問題の準備を呼びかけている。

高嶋氏の資料の中の一般紙の記事も 「年末年始は旅行を控える」 「例年より多額の現金を手元に残す」 「日用品の買いだめ」、 ある3人家族は 「1ヵ月ぐらい暮らせるだけはそろった」 と紹介されている。 一方政府は 「コンピューターの誤作動で起こるかもしれないトラブルよりも、 過剰な反応の方が心配だ。 政府は引き続き、 こまめに情報を流す。 国民は情報を冷静に受け止め、 過大でも過小でもない対応を考えて欲しい」 (朝日新聞) と情報に注目し冷静な対応を促している。
高嶋氏は 「最後はコミュニティーの問題として教会でも考えてもいいのではないかと思います」 と語った。

誰も予測はできないが可能性としては大きい。 自分のところでは大丈夫でも他から起こってくる連鎖反応もある。 石油なども、 99%を外に頼っている日本は危機的状況にあり、 システムが回復するまで2~3ヶ月はかかるので、 特に寒い時期高齢者には負担がかかる。 自分が備蓄していても近隣でしていないということもある、 「コミュニティーの問題」 と強調した。

●この記事の提出日 (10月9日) の朝日新聞朝刊に 「政府は 『食料、 水、 などの備蓄要請へ』」 とトップで出ている。

救いの歴史の中に聖年を見る
石井健吾師は紀元2000年の 「聖年」 を 「歴史の中で見る」 重要性を語った。 第二バチカン公会議は歴史を見直す作業であり、 神の創造の継続としての私たちの存在を明らかにするものであるとして教皇ヨハネ23世について歴史家としての人柄についても話した。
20世紀の教皇たちは聖霊の息吹を感じながら、 大聖年のための準備を重ねてきた。
石井師は、 教皇ヨハネ・パウロII世使徒的書簡 『紀元2000年の到来』 を読むように勧めた。 書簡には 「紀元2000年の大聖年の広い意味での準備は、 第二バチカン公会議によって実際に始まりました」 とあり、 神学的考察と歴史的説明があると次のように語った。
「時」 満ちて救いのみことばのこの世への介入 (受肉) は、 具体的で時間の超越であった。 被造物の世界に創造主が身を置かれ、 今も創造の延長線上にある2000年前の出来事は宇宙的意味をもつ。 「時」 の中に救いが目に見えるものとして入って来た。 人間の歴史は受肉によって神が人間の時間に入ってくることにより完成された。 この 「時」 は重要でここに 「聖年」 を祝う意味がある。

時間の主であるキリスト
地理学者、 古生物学者、 神学者であるテイヤール・ド・シャルダンの”宇宙全体への意識化”を取り上げながら、 永遠の中に神が最初に与えた衝撃的なエネルギー、 アルファとオメガを復活徹夜祭の典礼において使われる復活したキリストを象徴するろうそくを使って説明した。
「キリストは、 きのうと今日、 始めと終わり、 アルファとオメガ、 時間も永遠も彼のもの、 栄光と支配は彼に、 世々とこしえに」 と司祭は、 その年の年号をろうそくに刻みながら、 このことばを宣言し唱える。 年も日も時もみな、 キリストの受肉と復活によって包括されている時間を聖化する務めの儀式。
この 「時間」 の中に神の救いの計画を意識化させ、 教会の歴史の中で継続されている 「聖年」 を理解することができる。
「2000年の歴史を見てくると神と人とのコミュニケーションである。 それは旧約・新約の聖書に尽きる。 現在は、 世界中の学問がそのほんの一部として聖書の言わんとすることをバックアップしてくれている」 と語った。

高嶋哲夫氏
1979年博報堂入社。 ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世及び、 マザーテレサ訪日時に広報活動を実施。 現在、 (株)博報堂コーポレートコミュニケーション局情報デザイン1部、 マーケティングデザインディレクター。

石井健吾師 (フランシスコ会)
1965年3月司祭叙階、 同年10月ローマのアントニオ大学入学、 1970年より聖アントニオ神学院にて教会史を教える。 現在、 聖アントニオ大神学院教授。

CTIC 東京国際センター通信

交通事故が増えている?

交通事故の相談が何件かあった。 いずれも、 保険会社への損害賠償の請求の相談である。 今回は、 自転車に乗っていて車にぶつかった子供のケースを紹介したい。

F君は、 小学校4年生。 日本生まれの、 日本育ちだ。 国籍は、 在日フィリピン大使館へ無届けだがフィリピン国籍。 しかし、 両親は超過滞在、 その母国語タガログ語は全くできない。 日本語は流暢に話す、 というよりも同年代の子供たちと同じだ。 好物は納豆と豆腐である。

そのF君が放課後、 自転車で遊びから帰る途中、 事故にあった。 相手は4WDのランドクルーザーだ。 大腿骨骨折、 全治3ヶ月の重傷だ。 両親の必死の看病もあって、 幸い命に別状はなく、 怪我の回復も順調で、 後遺症は残らなかった。

ここからが今回の相談である。 F君のお父さんが相談にきた。 実はこの事故が起こったのは2年前。 怪我が完治して1年以上もたっていた。 相談の内容は、 「慰謝料を保険会社と交渉して欲しい」 とのこと。 保険会社とのやり取りの記録は何も持っていない。 保険会社から今まで連絡があったのかと聞くと言葉を濁す。
CTICでは、 相談に来る前に、 「持っている書類は全部持ってくるように」 とお願いしている。 書いてあるものが読めない、 理解できないことだけが、 トラブルの原因になっていることもあるからだ。

うろ覚えの保険会社の名前から、 何件か電話をかけると、 幸いこのケースの担当者と連絡が取れた。 先方も、 片言の日本語で連絡してくるF君のお父さんに手を焼いていたようだ。

保険会社との今までの経過を担当者に聞くと、「病院の治療費に関しては、 保険から全額カバーできている」、 「F君の代理人として今まで五人の日本人から連絡があって、 なかには暴力団関係者と思われる人もいて、 会社に乗りこんできた」、 「問題は、 F君にも一時停止無視の過失があり、 額面上は150万円位の慰謝料があるが、 過失相殺すると、 逆にマイナスになってしまう」、 「今までの代理人にも、 F君のお父さんにも、 過失相殺のために現金で支払う保険金がないということをなかなか理解していただけない」 とのことだった。

民法では、 「被害者に過失があるときは、 裁判所は損害賠償の額を定めるにあたりこれを考慮することができる (722条)」 と定めている。 これを一般に過失相殺と呼んでいる。 例えば、 AさんとBさんとの間にもめ事があって、 Aさんの損害が50万円、 Bさんの損害が50万円だとすると、 このもめ事の合計損害は100万円になる。

このもめ事の原因に関しての過失割合がAさんは20%、 Bさんが80%だとすると、 Aさんは合計損害額100万円の20%、 つまり20万円を負担することとなり、 Aさんの損害が50万円だから、 差し引き30万円しかBさんに請求できないことになる。

Aさんの立場で考えると、 過失割合からすると20:80であるから、 被害者という意識が多分に強いと思われるが、 被害者であるのに、 自分の損害額の全額を請求できないのは理解はできても、 なかなか納得がいかないのではないだろうか。 

さて、 今回のケースもこの過失相殺をF君、 お父さんに理解・納得していただくのに非常に苦労した。 様々に図解しながら説明するのだが、 分かったと言いつつ 「ところでキャッシュはいくらもらえるのか」 となってしまう。 保険会社にも理解をもとめ、 示談しやすい条件を検討して頂いた。

最後には、 理解・納得してもらったが、 多分私が当事者であったなら同様に納得できなかったかもしれない。 (CTICスタッフ有川憲治)

神学院ザビエル祭 中止のお知らせ

このたび、 私ども、 東京カトリック神学院では、 新築のための工事が行われることになりました。

そのため、 本年度のザビエル祭を中止することになりました。

毎年、 ザビエル祭を楽しみにしておられる方々には申し訳ありませんが、 事情をお察しの上、 ご了承くださいますよう、 お願いいたします。

1999年度 東京カトリック神学院 学生会執行部 会長 川邨 裕明

ミャンマーの教会の顔を見 声を聞く ミンガラバ No.12

ミャンマーは、 限りなく赤道に近い所に位置している。 首都のヤンゴンは、 いつも30度を越えているし、 夜も、 いわゆる熱帯夜そのものである。 そんな暑さの中にも、 スコールもあれば時折涼しい風も吹く。 暑いことは暑いが、 さほど暑さを感じない。

それに比べると、 東京の暑さは異常である。 特に今年の暑さは猛烈だった。 弱い方は身体にこたえたと思う。

ミャンマーから帰って、 羽田の空港ビルから出たとたんに、 ミャンマーでも感じたことがない暑さを感じた。 気象上の暑さに加えて、 都市特有のエアコン熱が東京中に充満していて、 人々を更にビルの中に押し込めている印象だ。

今年の夏、 伊藤幸史師と2人の青年と私の4人は、 東京教区ミャンマー委員会とインターナショナル委員会から派遣されて、 2週間ミャンマーを訪問した。

ミャンマーと東京教区は、 いわば姉妹教区のおつきあいで、 その歴史はすでに四半世紀を越えている。

毎年11月の第3日曜日は、 教区ミャンマーデーとして、 その日曜日のミサの献金が集められ、 ミャンマーの神学校に送られている。

最近、 ミャンマーへのツアーが盛んになりつつあるので、 日本人の一般旅行客がヤンゴンやマンダレーで珍しくなくなったが、 10年前、 20年前は、 国境の壁が厚い 「神秘的な」 国だった。

仏教の強い国でありながら、 経済体制は社会主義、 その上民政に移行したといいながらも、 なんとなく軍政の雰囲気をただよわせる政治。 ミャンマーの不思議さである。

今でこそ、 飛行機がヤンゴン直行になっているが、 長い間、 バンコックからでないと行けない所だった。

神学校への援助として、 ミャンマーデーに集められた献金が届けられ、 感謝の手紙が帰ってくるのだが、 ミャンマーの教会の顔が見えない、 声が聞こえないという不満が残る。

今回のミャンマー訪問の旅の動機は、 ミャンマーの教会の顔を見、 声を聞くというところにあった。

その点からすると、 たった2週間ではあったが、 朝から晩まで、 人に会い、 人と語り、 人の声を聞かせていただいたので、 訪問の目的は、 十分に果たせたと思う。
ミャンマーは、 ビルマ族という大きな民族と、 それをとりまくかのように、 山岳小民族で構成されている。 ビルマ族はいうまでもなく、 小乗仏教徒であり、 ミャンマーの顔になっている。 キリスト教は、 カレン、 シャン、 カチン族等の山岳小民族に信徒をもっている。

必然的に、 キリスト教の教会は、 プロテスタントもカトリックも、 厳しい生活条件の中で生きている人々によって支えられている。

東京の生活から、 いきなり山岳民族の生活に入っていくと、 その落差に大きなとまどいを感じる。 電気のある生活と、 電気のない生活の違いがそこにあった。

東京では、 教会は週1回日曜日に、 信徒の霊的糧を与える所だが、 ミャンマーの田舎の教会は、 信徒の生活の大切な部分を毎日支える役割をも果たしている。

いきおい、 司祭はその村全体のリーダーであったりする。

どちらがいいとは言えない。 しかし、 いずれもが、 神の恵みのすばらしさを表わしている。 私たちは、 双方のすばらしさを認識し合わなければならないと思う。 一方が一方を援助するということではなく、 双方に与えられている恵みを分かち合う心が求められていると思う。 そうしてこそはじめて、 姉妹教区としての兄弟性が高められていくのだと思う。

旅行中のある日の夕方、 村の空が夕焼けに染まった。 こんな美しい夕焼けがあるのかとしばらく動けなかった。 神は東京にない自然の恵みを、 ミャンマーの人々に与えていらっしゃるなと感じた。 このことは、 今度の旅の大きな収穫である。
(レオ・シューマカ神父)

◆ 「揺れる司祭像」は、 休載します。

教会・修道院巡り (72) 『 スピノラ修道女会 』

「本会の目的はイエスの聖心の栄光を表すことである」 (マルセル・スピノラ)
聖心のはしため会 (日本においてはスピノラ修道女会) は一八八五年七月、 スペインのカセレス県コリア市において、 司教マルセル・スピノラ=写真右とセリア (マドレ・マリア・テレサ=写真左) により創立されました。
会の創立の意向は、 キリストの愛に応え、 教育を通して使徒的奉仕を行い、 人々にキリストの愛を伝える、 聖心に捧げられた共同体を教会の中に創立することでした。
教会の中で、 私たちはキリストに徹底的に従うよう招かれています。 キリストの人格的愛、 聖心、 愛そのものであり愛の表現であるキリストの人格の深みを真髄とする会の霊性を生きることにより、 私たちはその招きに応えます。 (会憲)
会員の奉仕生活は、 キリストの愛をきわみまで生きた最初のエスクラバ (婢女) マリアのように、 謙遜、 単純、 喜び、 誠意をもって神と人々に惜しみなく奉仕することです。
このため、 祈りの生活は霊性の最も深い一面で、 使徒職の会ですが、 一日2時間の個人的祈りをします。
現在、 会はスペイン、 イタリア、 ブラジル、 アルゼンチン、 南米各国でキリストの愛を伝える使徒活動に励んでいます。
1996年12月には、 内乱で苦しむアンゴラに新しく共同体が創立されました。
日本管区においては、 1953年2名のシスターにより杉並区荻窪に東京修道院を設立、 近隣の方々の要望に応えて始まった幼児教育は、 現在、 双百合幼稚園として40余年を迎えています。
大阪教区では、 和泉市で幼稚園と祈りの家、 滞日外国人の司牧等を行っています。
また30年間協力させていただいた西宮の仁川学院 (聖フランシスコ会) を離れ、 横浜教区の浜松海の星高等学校・幼稚園で子女の教育にたずさわっています。
フィリッピンではマニラ、 サンボアンガとイピル教区で夜間も含む学校教育、 基礎共同体作り、 家族と若者の信仰教育の強化、 医療施設のない地域での保健衛生指導等、 使徒活動を行っています。
創立者スピノラは、 「私たちの使徒活動は、 会の霊性の中心であるキリストの聖心の愛の体験から溢れ出る」 と絶えず繰り返していました。
創立者方に続き、 「聖心のはしため」 である私たちも、 聖心の愛の泉から日々いのちの水を飲ませていただきながら、 これからも、 御国のために献身して参りたいと思います。 (Sr.秋月)
杉並区南荻窪1-4-11 電話 3332-7142 FAX 5370-6668

生涯養成委員会主催 一泊交流会へのお誘い

信仰生活の導き手である神父。

しかし神学校への入学者は年々減少の一途をたどっています。 もし教会に司祭がいなくなったら、 私たち信徒はどうすればよいのでしょうか。 森司教の貴重なお話を指針に、 私たち自身がこの問題に立ち向かい、 体験や意見を分かち合ううちに明日の教会が見えてくるかも知れません。 多くの方々のご参加をお待ちしています。

講話とミサと分かち合い
「明日の教会をめざして」
~教会から神父が消える日?~
講師 森 一弘 司教
日時 12月4日(土)13時~12月5日(日)12時迄
場所 サンピア多摩 東京都多摩市落合2―31―1
募集人員 45名 (定員になり次第締め切らせていただきます。)
申込締切日 10月31日(日)
参加費 13000円 (会場費・一泊夕・朝食付)
◆宿泊不要の方は5000円 (会場費・夕食代)
申込方法 (1)申込書を郵送又はファックスで左記までお送り下さい。
〒112―0014 文京区関口3-16-15
東京教区事務局 生涯養成委員会一泊交流会宛
ファックス03-3944-6677 (電話での申し込み受付はいたしません)
(2)参加費 13000円をお振り込み下さい。
郵便口座 00140―6―769130
宗教法人・東京教区生涯養成委員会
入金が確認された時点で申込受理・完了とさせていただきます。
お問い合わせ・ご連絡は 電話03―3943―2277 FAX03―3944―6677 (教区事務所)

第2回 「Y.G.T.」 に参加してみませんか

この 「Y. G. T.」 とは 「Youth Gathering in Tokyo」 の略称で、 共に集い語らう、 東京教区主催の 「青年たちの集い」 のイベントです。

第2回目は、 11月21日(日)に開かれ、 近いのに遠く感じる存在、 韓国から金枢機卿を迎えて、 「私達に出来ることは…?~日本・アジア・キリスト~」 というテーマで、 講話式のカテケージス (良き知らせを、 響き合わせるの意) を行い、 それを小グループで分かち合ったあと、 青年によるミサを、 教会を支える全ての人と捧げます。 ミサ本来の 「教会に集うすべての人と共に捧げる」 その素晴らしさに迫れたら、 と思い準備しています。

開催日:11月21日 (日)
会場:関口会館 (東京カテドラル構内) 地下ケルンホール
参加対象:青年
内容:
(1)13:00~ 受付・歌練習
(2)14:00~ 金枢機卿カテケージス
『私達に出来ること』 ~日本・アジア・キリスト~というテーマでの講話を行います。
(3)15:30~ 小グループでの分かち合い
(4)17:30~ 共に捧げるミサ
金枢機卿の講話と分かち合いは、 青年のみの参加となりますが、 私達青年を見守り支えて下さる皆さんと共に、 金枢機卿司式の青年のためのミサを、 捧げたいと思います。
(5)19:00~交流会
せっかく、 皆が集うのだから互いに 『出会い』 の時間を多く持ちたいと、 交流のための時間をとりました。 軽食も販売いたしますので、 時間のある方は共に 『出会い』 ましょう。
この 「Y.G.T.」 が、 ミサ、 教会の素晴らしさと、 改めて 『出会う場』 となれるように、 皆さんが、 集っていただけることを願っています。

東京教区キリスト生誕2000年への準備企画
講演会とテーマ対談のお知らせ

I. 講演会
『明治・大正時代の宣教のあり方を問い直す』
―21世紀のミッション (宣教) にむけて―
1.日時:1999年11月13日(土) 午後1時30分~5時00分
場所:真生会館〈4階〉学習センター
講師:太田淑子氏 (聖心女子大学講師)
シェガレ・オリビエ師 (パリ外国宣教会司祭)
司会:幸田和生師 (東京教区司祭)
2.日時:1999年11月27日(土) 午後1時30分~5時00分
場所:真生会館〈4階〉学習センター
講師:ガイヤール・ジュリアン師 (パリ外国宣教会司祭)
太田 勝師 (福音の小さい兄弟会司祭)
司会:大原 猛師 (東京教区司祭)
* 参加費:2回で1,000円 (当日払い。 原則として2回参加)
II. テーマ対談
『新しい世紀に向けて共生への光を求めて』
―やさしいまなざしを―
日時:1999年11月20日(土) 午後1時30分 ~ 5時00分
場所:東京カテドラル構内 ケルンホール (関口会館地下1階)
対談者:辺見 庸氏 (作家)
石牟礼道子氏 (作家)
司会:森 一弘師 (東京教区補佐司教)
*参加費:大人 1,000円 学生 800円 (当日払い)
問い合わせ先:〒112-0014
東京都文京区関口3-16-15 東京大司教館事務局
Tel. (03) 3943-2301
Fax. (03) 3944-8511
主催者 東京大司教区 大聖年特別準備委員会

ホスチア(オスチア) 焼成の変更についてのお知らせ

この度、 白柳枢機卿様のご要請を受け、 東京女子カルメル会よりホスチア(オスチア)焼成を当会が引き継ぐことになりました。
聖体・司祭職・典礼に奉仕する使命を受けている、私たち師イエズス修道女会にとり、 日本の教会の中で、 この使徒職を果たせますことを心から喜んでおります。
今後、 より一層の精進を重ねてまいりたいと思いますので、 どうぞよろしくお願い申し上げます。
連絡先 〒192-0004 八王子市戸吹町1490 師イエズス修道女会 オスチア係 電話 0426―91―3260 FAX 0426―91―3319

2000年 インターナショナルデーのご案内

例年 『インターナショナルデー』 の開催日は 「4月の最終日曜日」 となっておりますが、 来る2000年は、 4月23日 (日) が御復活祭となるため、 日程を

5月21日(日) 開催

とさせていただきたいと存じます。
委員一同、 2000年のインターナショナルデーを、 大聖年にふさわしい、 人々の心温まる集いの場にしたいと念じております。
(インターナショナルデー委員会)

読者から

■ 毎年、 この時期になると、 全国の広報担当者が、 中央協に集まって研修を受けることになっている。 以前は、 地方を巡って開催していたそうだが、 このところ専ら東京一本である。
今年のテーマは「2000年」。 広報担当者にとっての「二千年」は、 なんとなくつかみどころのないものだったが、 個人としては 「Y2K問題」 の話はとてもおもしろかった。 おもしろいというより、 どこか戦慄を覚える話だった。
[Y2K問題」 とは、 コンピューター2000年問題」 である。 つまり、 紀元2000年を迎えてコンピユーターが誤作動を起こし、 社会に不測の事態を生ぜしめるということである。
実際どんなことが起きるかということは、 誰にも断言できないが、 コンピューター先進国アメリカでは、 まるで臨戦体制でこの問題に取り組んでいるとの事。 日本人のこの件に対するおおらかさには、 ただただあきれるばかりだと講師の高嶋哲夫さんはおっしゃる。
例えば、 ミシガン州のある教会では、 倉庫を建てて食料を備蓄したり、 地域の人々のための避難所としての役割を果たしていけるよう準備を進めているそうである。
アメリカのような緊迫感は持てないにしても、 どうにかなるだろうではすまないと思う。 さて、 このことをどう伝えていけばいいのだろう。 大きな宿題が残った。 (西川哲彌)

■ 教区広報担当者全国会議からもうひとつ、 初日の各教区の現状報告に続いて、 台湾大地震の被災地の様子が話された。
新潟教区の広報担当者である石黒神父と中央協広報部の松隈氏が9月末から、 10月初旬にかけて視察団の一員として台中を訪れたので、 その報告が急遽スケジュールに組み込まれた。
台湾のカトリック信者は、 およそ38万人、 その八割は、 原住民と呼ばれる小民族の人々 (高砂族他九民族) で、 今回はその人々の住む地域が大きな被害にあったとのこと。 漢民族と比べて、 貧しい人が多く、 復興の谷間になることを現地の司教様は危惧されているという。
テレビの映像も、 一般紙の報道も、 ビルの手抜き工事に大きなスペースを当てており、 私の関心も、 被災された人々のことについてよりも、 建築物の方が先だった。
映像の持つ影響力の大きさを今更のように実感し、 また、 おおいに反省した。
ビデオとともに、 生の報告を聞いて、 広報の難しさを痛感するとともに、 やりがいを感じてもいる。 (A・A)

お知らせ

バスと電車で巡る 江戸切支丹殉教ゆかりの地
(A2版 十字折り カラー印刷 一部 300円)
このリーフレットは1991年、 大司教区創立百周年記念事業の一環として発行された、 教区内の殉教遺跡巡りの便利な案内書です。 既に公式販売は終わっていますが、 少し残りがありますので、 カテドラル構内スペースセントポールで販売しています。 どうぞご利用ください。 なお郵送はご容赦ください。 (発行責任者)

五日市霊園をご利用される皆様へ

五日市霊園の玄関より休憩所にいたる坂道は、 現在カトリックあきる野教会建築のために、 一方通行の片側通行となっています。
また、 当面は工事用の大型車両が、 頻繁に通行しておりますので、 ご注意下さい。 ご不便をおかけしますが、 しばらくの間のご協力をお願いいたします。
工事期間 2000年4月初旬迄の予定です。 (休、 祝日は工事は休みとなります)カトリックあきる野教会建築委員会

VIVID

◆個人指導の黙想会
◇テーマ 修道召命を考える ◇日時:11/12(金) 20:00~11/14(日) 16:00まで ◇対象:20代~30代未婚の女性信徒 ◇ヘルパー:Sr. シュラッツ、 Sr. 柴田 ◇場所:調布修道院 (〒182-0034 東京都調布市下石原3-55) 京王線 調布駅より徒歩15分 ◇参加費:\4,000 (宿泊費、食事代等) ◇持参品:聖書、 筆記用具、 洗面具等 ◇申込み:11月10日(水) までに下記へ 〒182-0034 調布市下石原 3-55 コングレガシオン・ド・ノートルダム Tel 0424-82-2012Fax 0424-82-2163 シスター秋山

VMIカトリック高齢者会主催の講座

◆11月の勉強会
(1)◇日時:11/16(火) ◇会場:三軒茶屋教会◇指導:塚本伊和男師 (2)◇日時:11/19(金)◇会場:高輪教会 ◇指導:泉富士男師 (3)◇日時:11/30(火) ◇会場:吉祥寺教会 ◇指導:塚本伊和男師 ◇時間:各会場共通 13:30~15:00◇会費及び申込:不要
◆カトリック山口教会 (F.ザビエル教会) 他巡礼 (F.ザビエル来日450年記念第 3 回) ◇日時:11/ 9 (火) 羽田 ― 宇部空港 (貸切バス) ― 宇部教会ミサ (貸切バス) ― 山口市内観光 (貸切バス) ― ホテル(泊) 11/10(水) 山口教会ミサ ― ザビエル資料館 ― 温田温泉(泊) 11/11(木) (貸切バス) 津和野 ― 津和野教会ミサ ― 乙女峠殉教地 ― 鴎外旧居 ― 宇部空港 ― 羽田◇参加費用、 集合時刻、 集合場所等詳細は別途■以上いずれも、 ◇申込・問合せ先:荒川区西日暮里1-61-23 リレント西日暮里102 VMI東京支部事務所 Tel/Fax 03-3806-9877■

◆第22回 「聖フランシスコ・ザビエル
友 ゆうクラブ俳句会」 (VMI東京支部)◇句会日時:11/26(金) 11:30~15:30 ◇場所:カトリック神田教会信徒会館 ◇投句:ハガキで ◇兼題:「秋」 雑詠 3句以内 ◇投句先:住所・氏名・電話番号・所属教会・出欠 (投句のみは欠席) を明記の上、 〒101-0065 千代田区西神田 1-1-12 カトリック神田教会内 「聖フランシスコ・ザビエル友ゆうクラブ俳句会」、 または下記係宛 ◇締切り:11/18必着 ◇参加資格:年齢不問 ◇当日会費:\1,000 ◇年会費:\1,500 ◇持参するもの:天景 (\500以下の品物)・筆記用具 ◇運営方法:互選 (準備済)・食事 (当番準備済)・互評 (気軽に輪番で自由に)・散会 (結果は作品集を全会員宛に郵送)◇問合せ先:木田英也(世話人) 〒279-0011 千葉県浦安市美浜1-6-611 Tel/Fax 047-355-7478

◆追悼ミサと研修会
◇日時:11/10(水) 10:30~14:00 ◇場所:追悼ミサ:東京カテドラル聖マリア大聖堂 (司式:白柳枢機卿) 研修会:関口会館2F (教区スペース) ◇参加費:\1,000 ◆特別聖書講座 ◇講師:稲川保明師(東京教区) ◇テーマ:みことばを生きるために―今月の主日の聖書朗読から◇日時:■11/4(木) 13:30~15:30 ■12/2(木) 13:30~15:30 ◇場所 関口会館2階 ◇参加費:\500 ■いずれも主催 東京教区カトリック女性同志会 ◇申込み・問合せ先:森脇 03-3447-2231/武藤0423-78-9377/滝口03-3844-7066■

◆土曜日の午後のひと時、 いつも共にいてくださる主の内にじっと私をおいてみませんか
◇新しい力をいただいて主とともに歩むための月に一回の “神様ブレイク” ◇日時:第三回11/27(土) 14:00~16:00、 第四回 12/18(土)14:00~16:00 ◇祈りたい方、 祈りの体験をしたい方はどなたでも ◇場所:八王子市戸吹町1490師イエズス修道女会 八王子修道院 ◇連絡先:Tel 0426-91-3236 (シスター加藤)

◆聖母女子短期大学同窓会 第14回セミナー
◇テーマ:夫遠藤周作の看護を通して思うこと◇日時:11/27(土) 14:00~16:00 ◇会場:聖母女子短期大学新校舎講堂 ◇参加費:\2,000 (学生\1,000) ◇申込方法:■往復葉書 住所・氏名・電話番号を明記下さい。 ■Fax 住所・氏名・電話番号・Fax番号 (職場Faxの場合部署名) 明記下さい。 上記■■のいずれかでお申し込み下さい、 折返し葉書またはFaxにて受講票を送付します。 ◇申込・問合せ先:聖母女子短期大学同窓会セミナー 担当 吉沢まで 〒161-8550新宿区下落合4-16-11 Tel&Fax 03-3954-7145

◆江戸キリシタン (小伝馬、 鳥越) 殉教の地を訪ねて
◇テーマ:大聖年の準備として、 地域内のキリシタンの歴史および殉教の歴史を学び、 巡礼とミサを通して、 地域としての福音宣教の未来を考える ◇日時:11/23(祝) ■巡礼:小伝馬牢屋敷跡~鳥越刑場~カトリック浅草教会 (徒歩で約3km) 集合:十思公園 (日比谷線、 小伝馬町2番または4番出口) 10:50 集合、 雨天決行■講演会 (14:00から浅草教会で):「キリスト教開教450年を記念して-フランシスコ・ザビエルの宣教によって開花した信仰が、 殉教によって実を結んだ-」 講師:石井健吾神父 (フランシスコ会) ■地域殉教者に捧げるミサ(16:00から):城東地域協力体合同ミサ (どなたでも)◇参加費:無料、 昼食は各自 ◇申込:不要、 途中参加歓迎 ◇問合せ:城東地域協力体事務局 (赤羽教会内、 担当者 林) にFax 03-3902-3508 で。 折返し連絡します。 急ぎの場合は、090-8856-6757へ

◆若い人々の黙想会
◇テーマ:私は本音で話したい-生きがい、 愛、 孤独、 選び- ◇日時:11/6 (土) 夕~11/7 (日) 夕 ◇場所:汚れなきマリア修道会町田祈りの家 ◇対象:青年男女 ◇指導:清水一男師 (マリア会) ◇参加費:\4,000 ◇申込:10/31 (日) までに、 電話、 Faxで下記へ 〒194-0032町田市本町田3050-1 Tel 042-391-4952 Fax042-395-2092 汚れなきマリア修道会 Sr.小林

◆モーセ五書・詩篇・新約聖書リレー通読会
◇日時:11/21(日) 11:30 ~ 11/23(火) 20:00◇場所:カトリック小金井教会 ◇2000年には1995年と同じように旧約・新約聖書全巻朗読を予定していますが、 今年はカトリック聖書週間に約30分に区分し、 区分されたそれぞれの箇所を二人一組で読みつなぎます。 参加希望者はお申込ください。 ◇問合せ先:カトリック小金井教会〒184-0005 小金井市桜町1-2-20 Tel 042-384-5793 Fax 042-384-6592

◆カトリック下井草教会50周年記念 祈りと賛美 -カトリック作品によるコンサート-
◇日時:12/12(日) 14:30 ◇場所:カトリック下井草教会聖堂 ◇出演:合唱 コロ 97 東京、 アヴェス・ウヴェネス ソプラノ独唱 相馬宏美オルガン 新井尚子 ◇入場料:\1,300 (前売り\1,000) ◇取扱い・問合せ:カトリック下井草教会事務室 (担当:前田) Tel 03-3396-0305

◆Jesus2000 聖霊による刷新全国大会 -大聖年をともに喜ぼう-
◇テーマ:主の栄光への招き ◇日時:2000年2/11(金) 13:00~ 2/13(日) 15:00 〔12日(土)には白柳枢機卿司式のミサがあります〕 ◇場所:東京ホテル浦島 (晴海) ◇講師:トム・デイロレング神父 (ボストン大司教区教区司祭)◇定員:600名 ◇会費:二泊六食付 シングル\31,000/ツイン\29,000、 日帰り1日\3,000◇対象:どなたでもどうぞ (部分参加も可) ◇申込締切:規定の振込用紙で11/26(金) までに ◇問合せ:〒160-0002 新宿区坂町5 SKハイム 103 聖霊による刷新事務所 (ヒスロ)Tel 03-3357-8138 Fax 03-3357-9504

三位一体の聖体宣教女会 『祈りの家』 講座

◆聖書で祈る
◇指導:雨宮慧師 (東京教区司祭) ◇日時:2/26(土) 17:30 ~ 2/27(日) 16:00 ◇対象:女性信徒

◆召命を考える祈りの集い
◇指導:星野正道師 ◇日時:■ 11/28(日) 10:00 ~ 17:00 ■ 2/11(金) 10:00 ~ 17:00 ◇対象:女子青年

◆聖書に親しむ集い
◇テーマ:2000年に向けて 御父、 御子、 聖霊との交わり ◇講師:Sr.マグダレナ (三位一体会) ◇日時:11/25(木) 14:00 ~ 15:30 ◇対象:一般信徒

◆キリスト教講座
◇毎週木曜日 10:00 ~ 11:00
◆十字架の使徒職 (司祭のために祈る集い)
◇対象:信徒・求道者 ◇指導:本会会員 ◇期日:第1グループ:毎月第2金曜日14:00 ~ 15:30第2グループ:毎月第1木曜日14:00 ~ 15:30 ■上記講座のいずれも、 場所・問合せは下記まで、〒189-0003 東村山市久米川町1-17-5 Tel 042-393-3181 Fax 042-393-2407 三位一体の聖体宣教女会まで■