2021年 降誕祭 菊地大司教メッセージ

2021年12月25日

「互いに助けるもの」となるように

大司教 タルチシオ 菊地功


皆さん、降誕祭おめでとうございます。

人となられた神の言である主イエスは、私たちとともにおられる、いのちの希望の言葉です。先日、赤羽教会を訪問した際、ミサの聖書朗読の後に侍者の少年が、「神のみ言葉」と大きな声で告げてくれました。まさしく、ミサで朗読されるのは書物としての聖書ではなく、神の言葉です。言葉を通じて主は私たちとともにおられ、その言葉を、世界に向かって大きな声で告げしらせるようにとわたしたちを招きます。

今年もまたいのちの危機を感じる感染症の状況の中で、主の降誕を迎えました。この事態には明るい兆しも見られるものの、感染の再燃を危惧する声もあり、これから先の道筋が完全に見通せるようになったわけではありません。困難な状況は、新しい年になっても続くものと思われます。

幼子の誕生を迎えた聖家族もまた、暗闇の中で泊まる場所もなく、不安のうちに夜を過ごしたことでしょう。家族として支え合い、助け合いながら、いのちを守り、ともに道を歩み続けました。わたしたちもこの2年間、困難な状況の中で互いに支え合い、助け合いながら、ともに道を歩むことの大切さを肌で感じました。わたしたちは、「互いに助けるもの」となるようにといのちを与えられています。聖家族に倣って、助け合い、支え合いながら、いのちを守る道を歩んでいきましょう。

新しい年、2022年が、どのような年になるか、まだ分かりません。以前のように安心して暮らすことができるのか、まだまだ慎重な行動が必要なのか、これからも模索が続くことでしょう。このクリスマスに、そして新しい一年に、共にいてくださる神の言葉である主イエスの、豊かな祝福がありますように。