お知らせ
三回目の緊急事態宣言解除を受けて
2021年06月21日
カトリック東京大司教区の皆さんへ
カトリック東京大司教区 大司教
菊地功
三回目の緊急事態宣言解除を受けて
三回目となる緊急事態宣言は、6月20日をもって解除され、東京教区の管轄する地域の大半は、7月11日までのまん延防止等重点措置の対象地域に移行しました。
検査において陽性と確認された方の人数はある程度の減少傾向にあり、重症の方の人数も減少しつつあります。ワクチン接種は進んでいますが、大多数の方が接種を受けるまでには、まだ時間がかかるものと思われます。教会においては、特に高齢者施設で生活されている方を中心に、感染後に亡くなられた信徒の方が少なからずおられることや、司祭や信徒で感染された方もおられるとの報告は受けています。なお、教会活動を起源とした感染拡大は、現時点では報告されていません。
とはいえ、今後、オリンピック・パラリンピックの開催も予定されており、首都圏には多くの方が来訪される状況が見込まれていますし、いわゆる変異株の拡大の可能性も報道されていますので、教会としても、これまで同様の感染対策を当面の間は続けていきたいと思います。
緊急事態宣言の解除にあたり、今年4月12日に公示した、「まん延防止等重点措置をうけて」に記した「ステージ3の対応」に、基本的には立ち戻ります。
長期に及んでいる感染症への対策に、心の思いの相違を超えて、多くの方がご協力いただいていることを、心から感謝いたします。同時に、日々緊張を強いられる生活が続いているためなのか、多くの方の心を不安が支配するような影響が出ているとも感じています。
困難なときだからこそ、教会共同体の見えない絆で、互いが強く結びあわされていることを思い起こしましょう。さらに、その中心には、世の終わりまで、主イエスご自身が必ずともにおられ、わたしたちと歩みをともにしながら導いてくださることをあらためて心に留めましょう。そして、この困難な時を一日も早く乗り越えることが出来るように、聖霊の導きを、父である神に、ともに祈り求め続けましょう。
以上
<参照>若干の変更があります。変更部分は下線部です。
2021年6月20日以降におけるステージ3の対応
1: 聖堂内で、互いに最低でも1メートルの距離を保つため、入堂人数の制限をします。それが不可能な場合は、聖堂を典礼に使うことはできません。またミサ中に充分な換気が出来ない聖堂構造の場合も、聖堂を典礼に使うことは出来ません。ミサ後には、順序よく退堂し、聖堂内や周辺での「あいさつ」「立ち話」は、当分のあいだお控えください。
聖堂内で距離を確保するための具体的な方法について、主任司祭の指示に従ってください。また、ミサのある教会を求めて、移動することをお控えください。ご自分の所属教会、または共同体の一員となっている教会の指示に従ってください。なお小教区は、感染が発生した場合に保健所の要請に応えるため、ミサ参加者の情報を把握します。情報の取り扱いには注意し、後日破棄します。
2: (削除)
3: 高齢の方・基礎疾患のある方は、できる限りご自宅でお祈りください。ただし、教会での年齢制限は行いません。ご家族から懸念が表明されたときも、ご自宅でお祈りください。なお、主日のミサにあずかる義務は、教区内のすべての方を対象に免除します。
4: 2020年1月31日以降の当初から行われてきた手指消毒など感染症対策を充分に行い、換気を保ち、しばらくの間は全員マスクを着用してください。
5: しばらくの間、ミサや集会などで、聖歌を「全員で一緒に歌う」こと、「祈りを一緒に声を出して唱える」ことを控えてください。オルガン独奏や、マイクを利用しての独唱を基本とし、広い空間があり換気が出来る場合に、ごく少数の聖歌隊による歌唱は可能です。その場合も、互いの距離を1メートルほど確保してください。
6: しばらくの間、ミサでの奉納も行いません。またしばらくの間、聖体拝領は、必ず拝領の直前に消毒をした手でお受けください。口での拝領を希望される方は、特に司祭の手指を介した他者への感染を防ぐため、事前に司祭にご相談ください。
7: ミサ以外の、会議や会合、集い、勉強会などの対面の活動は、可能な限りオンラインとするものの、会場の収容人数や換気、時間(最大でも2時間以内)に慎重に配慮しながら、実施することも出来ることといたします。なお飲食を伴う行事は控えてください。
8: ゆるしの秘跡については、衝立を使うなど飛沫感染に留意して下さい。フェイスシールドはマスクの代わりにはなりません。フェイスシールドを使う場合でも、マスクを併用ください。なお2020年3月26日付の、「一般赦免に関する使徒座裁判所内赦院からの通達に関して」の公示は、現在も有効です。
付記:75歳以上の司祭にあっても、司式や聖体授与を行って構いません。聖体を授ける司祭や臨時の奉仕者は、必ず直前に手指を消毒し、マスクを着用してください。信徒の方に「聖体授与の臨時の奉仕者」をお願いすることも、主任司祭の判断にゆだねます。