宣教司牧方針策定のための10の課題まとめ

2020年03月13日

2018年の降誕祭に際して、東京大司教区教区長タルチシオ菊地功大司教は、「宣教司牧方針策定のためのお願い」を降誕祭のあいさつ の中で明らかにしました。そこには次のように記されています。

「教区司教としての私は、確かに教区の方向性を定める最終的な責任を担っています。しかしそのことは、私が一人で判断し決めたことを公示し、皆様に実施していただくことを意味してはいません。教区司教として最終的な責任は私が負いますが、基本的に多くの方々の意見を伺い、可能な限り様々なレベルでの意見交換の上で、方向性を定めていきたいと私は考えています。とりわけ、宣教と司牧に関することは、司教の独断で方向性を定めることは避けたいと思います。」

すでに2018年の聖霊降臨祭に大司教が発表した『多様性の一致を掲げて』の中で宣教司牧方針策定のために東京教区が取り組んでいく課題として10の項目が記されていました。これらの課題について、これから、それぞれの共同体で話しあいを行い、意見を交わした結果を集約して、文書で提出するようにと呼びかけました。 年が明けて2019年3月に『東京教区宣教司牧方針策定への協力のお願い』と題した文書が東京教区内の小教区、修道会に送付されました。そこには先に呼びかけた10の課題について教区をあげて取り組んでほしいとの大司教からのお願いが記されていました。話し合いのための10の課題とは次の通りです。

1. 修道会の垣根を越えた、教区における司牧協力体制の充実

2. 滞日外国人司牧の方向性の明確化と見直し

3. 継続信仰養成の整備と充実

4. 現行「宣教協力体」の評価と見直し

5. カトリック諸施設と小教区・教区との連携

6. イベントの豊かさだけではなく、霊的にも豊かな共同体の育成

7. 信仰の多様性を反映した典礼の豊かさの充実

8. 文化の多様性を尊重した典礼の豊かさの充実

9. 教区全体の「愛の奉仕」の見直しと連携の強化

10. 東日本大震災への取り組みに学ぶ将来の災害への備えの充実

話し合いのためには、①個人の意見ではなく複数の方々の意見の交換、②祈りの雰囲気の中で話しあいを実施する。③一つの項目につき概ねA4用紙2ページを超えない範囲とし、記名と所属小教区を明確とする。④積極的で前向きな提言。という注意が記されていました。 意見聴取の締め切りは2019年6月9日でした。

本文書は、東京教区の皆さんから寄せられた「東京教区宣教司牧方針策定」のための10の課題についての話しあいと意見交換の記録のまとめです。概要、各課題のまとめ、最後に今後の展開の順で記されています。各設問のまとめでは課題の簡単な説明と、現状の報告、提言、そして回答を受けた後での所感を付け加えました。

概要

寄せられた意見の数々は73通でした。A4用紙にして100ページを超えるものとなりました。その内訳は宣教協力体から1、小教区から28、小教区内の団体、グループから12、修道会から7、司祭(団)から1、 個人など24通でした。

寄せられた意見は作業グループ(菊地功大司教、小西広志神父、サンティアゴ・ディンド神父、浦野雄二神父)が取りまとめに関わりました。寄せられた意見を熟読し、内容ごとにスクリーニングを繰り返す実務については小西神父が中心となって担当し、小委員会で報告と文章化の作業を複数回行いました。寄せられた意見の表現をできるだけ損なわないようして、各課題ごとにまとめました。

各課題については、説明(課題の背景について)、現状(寄せられた意見の反映)、提言(課題と向き合う参考として)、ひとこと(作業グループの所感)という形でまとめられています。

各課題のまとめの詳細はこちらのファイルをお読みください。

今後の展開:宣教司牧方針策定を目指して

皆さまから寄せられた各課題についての回答を現状と提言の観点からまとめ、さらにそれぞれの課題の解説と回答に対する所感も加えました。 皆さまにとってはどのような感想、気づきなどがありましたでしょうか。今回の貴重な回答を無駄にしていかないためにも、また宣教司牧方針を豊かなもの、信徒の皆さんの思いが反映したものとするためにも、さらなる設問を用意しましたので、小教区で、グループで、修道会で、あるいは司祭団で話し合っていただきたいです。設問は以下の通りです。

1. 10の課題の中でどの課題のまとめが印象的でしたか?

2. 10の課題のまとめの中で、何か気づいたことがありますか?

3. 10の課題を受けて、あなたが属している信仰共同体(小教区、修道院 など)ではどの点から、どのような取り組みを果たせますか?

4. 多様化する現代日本社会の中で、教会が果たす役割とはいったい何でしょうか?

5. 教皇フランシスコの来日の際のメッセージや社会に対する影響力などを参考にしながら、わたしたちのカトリック教会はこれから、日本の社会 でどのような存在となればよいと思いますか。

以上の設問について、自由に話し合い、意見を分かち合って、前回同様、レポート(提言)をご送付ください。話し合いと提言にあたっては、以下の 諸点を心にとめてください。

1. 個人の意見ではなく、必ず複数の方で意見の交換をお願いします。

2. どのような集まりでも構いませんが、必ず、祈りをもって話を始め、祈りをもって終わってください。

3. 提言はパソコンなどでワードのA4サイズで作成してください。差し障りがなければ、話し合われた方のお名前と所属小教区、あるいは修道会名を明記してください。 また一つの項目についてはA4で2ページを超えることのない程度に、まとめてください。

4. 積極的に前向きで、教区の福音宣教をより良くするための提言をお願いいたします。

5. 提言はメールにワード文書を添付して送付ください。「件名」は、「宣教司牧方針」とご記入ください。

提言送付のためのアドレスを用意しました。 以下のアドレスは2020年6月15日まで有効です。なお提言送付以外の目的では、このアドレスをお使いにならないでください。

メールアドレス:dawatrim@gmail.com

メールを使われない方は、教区本部に郵送ください。
郵送の際には、封筒に、「宣教司牧方針」と明記ください。
メールも郵送も締め切りは、2020年6月1日(月)です。
みなさまのご協力を、心からお願い申し上げます。

2020年2月
東京教区宣教司牧方針策定のための取りまとめ作業グループ