教区の歴史

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日韓青年交流会派遣ミサ説教

2016年02月22日

2016年2月22日、聖ペトロの使徒座、目黒教会にて

[聖書朗読箇所]

挨拶と説教

日韓青年交流会は今回が第22回の開催です。残念ですが今回をもちまして一旦途切れることとなります。交流会を担当してくださった司祭の皆さん、ご指導ご支援ご協力くださった皆さん、参加してくださったすべての皆さんに厚く御礼申し上げます。
今日は聖ペトロの使徒座の祝日です。韓国のカトリック教会も日本のカトリック教会もともに同じ聖ペトロの使徒座であるローマの教会のもとにあり、互いに姉妹教会としての交わりを結んでいます。この交流会はその交わりの絆を深め強めるためによい機会でありました。交流会の再会を希望します。
主イエスは言われました。
「わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。これがわたしの掟である」。(ヨハネ15・12)
互いに愛し合うとは互いに相手を大切に思い、尊敬し、赦し合い、受け入れ合うことです。
今日の第一朗読で使徒パウロが教えているように、わたしたちは同じキリストの「からだ」の一部です。お互にそれぞれの役割を持っています。お互いの違いを尊重し、交流し協力し一致するよう努めましょう。自分以外の人を、自分にはない優れた賜物に恵まれた人として尊重するように致しましょう。この掟は個人の間だけでなく、国と国、民族と民族の間にも当てはめられます。
わたしたちは、互いの文化の違いを尊重しなければなりません。両国の間には大変残念な歴史があります。日本国民は過去の過ちの事実を真摯に見つめ、心からの反省をし、お詫びをしなければなければなりません。
世界中のカトリック教会はいま『いつくしみの特別聖年』の時を過ごしています。「いつくしみ」は「愛」と重なる言葉です。わたしたちは天の父がいつくしみ深いようにわたしたちもいつくしみ深い者でなければなりません。
神の似姿である人間、イエス・キリストによってあがなわれた人間はすでに神の愛に包まれたかけがえのない存在です。欠点、罪、問題があるわたしたちを神は赦し受け入れ大切にしてくださいます。その神の愛は主イエスによって完全に現されました。主イエスに倣うものとしてともに歩みましょう。
主イエスがわたしたちを癒し慰め助け励ましてくださいますよう、祈ります。
アーメン。