大司教
週刊大司教第二百五十一回:復活節第二主日
2026年04月13日

復活節第二主日は、教皇ヨハネ・パウロ二世によって、いつくしみの主日と定められています。
今回のメッセージの中で触れている、2005年4月3日の教皇ヨハネ・パウロ二世最後のメッセージは、こちらのリンクからお読みいただけます。またいつくしみの主日についての解説も、その末尾に記されています。
教皇レオ14世は、現在の世界情勢、特に中東における米国やイスラエルの主導する戦乱を憂慮され、4月11日の夕刻に平和のための祈りを行うことを決め、参加できる方には一緒に祈るようにと呼びかけました。ローマ時間の夕方ですので、日本時間では日曜の午前1時という深夜とでしたが、こちらのリンクから録画をご覧いただけますし、ご自分のよい時間に、教皇様の平和への移行に心を合わせて、お祈りください。
以下、11日午後6時配信、週刊大司教第251回、復活節第二主日のメッセージです。
復活節第二主日
週刊大司教第251回
2026年4月12日前晩
週の初めの日の夕方、恐れて隠れていた弟子たちのもとにおいでになった復活の主が、最初に口にした言葉は「あなた方に平和があるように」でありました。
一年程前、2025年5月8日。教皇選挙の二日目の夕刻、第267代の教皇に選出されたレオ十四世が聖ペトロ大聖堂のバルコニーに姿を現し、集まっていた多くの人たちに、牧者として語りかけた最初の言葉も、この「あなたがたに平和があるように」という呼びかけでした。
教皇様は続けてこう呼びかけました。
「愛する兄弟姉妹の皆さん。これが、神の民のためにいのちを与えた、よき牧者である、復活したキリストの最初の挨拶です。わたしもこう望みます。この平和の挨拶が皆さんの心に入りますように。・・・これが復活したキリストの平和です。謙遜で、忍耐強い、武器のない平和、武器を取り除く平和です。この平和は神から来るものです。」
各地で武力による暴力の行使が続き、神からの賜物であるいのちが危機に直面するこのとき、絶望の暗闇のうちあるわたしたちに、主は「あなた方に平和があるように」と呼びかけておられます。
さらに5月18日に聖ペトロ大聖堂前で行われた就任ミサの説教において、教皇レオ十四世はこう述べておられます。
「わたしたちの第一の大いなる望みはこれだと言いたいと思います。すなわち、世の和解のためのパン種となる、一致と交わりのしるしである、一致した教会です」
こう呼びかけることで教皇は、分断と対立をもたらす暴力が支配する現代社会の中で、和解と一致を生み出すことはキリストの弟子であるわたしたちにとって、重要な使命であることを指摘されています。
復活節第二主日は、教皇ヨハネ・パウロ二世によって、「神のいつくしみの主日」と定められました。聖ファウスティナが受けた主イエスのいつくしみのメッセージに基づいて、神のいつくしみに身をゆだね、互いに分かちあう大切さを黙想する日であります。
よく知られていますが、2005年4月2日に帰天された教皇は、その翌日の神のいつくしみの主日のためにメッセージを用意されていました。そこには、こう記されています。
「人類は、時には悪と利己主義と恐れの力に負けて、それに支配されているかのように見えます。この人類に対して、復活した主は、ご自身の愛を賜物として与えてくださいます。それは、ゆるし、和解させ、また希望するために魂を開いてくれる愛です。」
神のいつくしみを目に見える形とするのは、わたしたちの愛の具体的な実践です。わたしたちの教会共同体における愛に基づくゆるしと和解は希望を生み出し、わたしたちを一致と交わりのしるしであるパン種へと育んでいきます。
教会は絶望を生み出す対立の場ではありません。混乱する世界の中で、互いの愛のうちに、平和を生み出すパン種として、あかしする者でありたいと思います。