大司教

週刊大司教第百四回:待降節第二主日

2022年12月05日

待降節第二主日です。12月の最初の主日は、「宣教地召命促進の日」と定められています。

中央協議会のホームページには、こう記されています。

この日、わたしたちは、世界中の宣教地における召命促進のために祈り、犠牲をささげます。当日の献金はローマ教皇庁に集められ、全世界の宣教地の司祭養成のための援助金としておくられます。

またこういった活動を管轄する司教協議会の部署「教皇庁宣教事業」が、ホームページを開設していますので、ご覧ください。日本の「教皇庁宣教事業」の担当責任者は東京教区の門間直輝神父様です。このホームページに、教皇庁宣教事業の活動の詳細な解説が掲載されていますので、ご一読ください。

以下、3日午後6時配信の週刊大司教第一〇四回、待降節第二主日のメッセージ原稿です。
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待降節第二主日
週刊大司教第104回
2022年12月4日前晩

マタイによる福音は、主の来臨を告げる洗礼者ヨハネについて記しています。

「荒れ野で叫ぶ声」は、ただむなしく響き渡る夢物語ではなく、人々の心に突き刺さる力ある声でありました。その厳しさの故に、後に洗礼者ヨハネは捕らえられ殉教の死を遂げることになります。洗礼者ヨハネが告げる言葉には神の力が宿っており、それを受け入れることのできないものは、いのちに対する攻撃という負の力を持って、神の言葉を否定しようとしました。

教会は、その誕生の時から聖霊によって導かれ、聖霊によって力づけられながら、その時代における預言者としての務めを果たそうとしてきました。

教会憲章(12)には、「神の聖なる民は、キリストが果たした預言職にも参加する。それは、とくに信仰と愛の生活を通してキリストについて生きたあかしを広め、賛美の供え物、すなわち神の名をたたえる唇の果実を神にささげることによって行われる」と記されています。

わたしたちは現代社会を旅する神の民として、常に恐れることなく神の言葉をあかしする預言者でありたいと思います。

待降節第二主日は、宣教地召命促進の日とされています。

宣教地において、すべての信徒が福音をあかしする使命を果たせるよう、また宣教に従事する司祭・修道者がよりいっそう増えるよう祈ることは、とても大切なことです。この日、わたしたちは、世界中の宣教地における召命促進のために祈り、犠牲をささげます。当日の献金はローマ教皇庁に集められ、全世界の宣教地の司祭養成のための援助金としておくられます。日本も宣教地の一つですから、この日には日本における召命促進のためにもお祈りください。

教会が神の民としてふさわしく預言者としての使命を果たしていくことができるように、豊かな召命が与えられるよう祈り続けましょう。