大司教

週間大司教第百三回:待降節第一主日

2022年11月29日

待降節となり、降誕祭に向けての霊的な準備の時期が始まりました。

また日本の教会では、待降節第一主日から、ミサにおける式文の翻訳が新しくなります。

今日のメッセージでも触れましたが、聖書週間中です。今年は11月20日から27日まで。今年のテーマは、「教皇様の回勅『兄弟の皆さん』より「あなたの隣人とはだれか」(ルカ10・25-37)とし、聖書のことばは「行って、あなたも同じようにしなさい」(ルカ10・37参照)」と中央協議会のホームページに掲載されています。聖書週間は聖書に親しみ、聖書をより良く理解するために日本のカトリック教会で設けられました。現在私が副理事長を務めさせていただいている日本聖書協会でも、この聖書週間に合わせて活動への協力を呼びかけています。

以下、26日午後6時配信の、週間大司教第103回目のメッセージ原稿です。
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待降節第一主日
週刊大司教第103回
2022年11月27日前晩

待降節となりました。今日から、降誕祭に向けての霊的な準備期間が始まります。待降節の前半は主に世の終わりに焦点を当て、後半では救い主の誕生に焦点を当てながら、その全期間を通じて、本日の福音に記されている、「目を覚ましていなさい」、「用意していなさい」という主の言葉を心に留め、それに生きるようにと促しています。

待降節という言葉自体が象徴するように、わたしたちは救い主の再臨を待ち望んでいます。当然ですが、待つことには様々な態度が思い起こされます。いつだろうとそわそわしていることも待つことですが、なにもせずに眠りこけていたとしても、それは待っていることに変わりはありません。しかしイエスの指摘される「待つ」姿勢は、目を覚まして準備すると言う二つの行動を柱とする待つ姿勢です。わたしたちは時のしるしをよく識別できるように、常に目覚めたものでありたいと思います。より良い準備ができるように、主ご自身の模範に倣って、愛といつくしみに積極的に生き行動するものでありたいと思います。助けを必要とする人々のところへ出向いていこうとする、積極的な待つ姿勢の教会でありたいと思います。

教会は11月の第三日曜から第四日曜までを、「聖書週間」と定めています。今年は王であるキリストの主日から待降節第一主日までが、聖書週間です。聖書週間は、すべての人、とくに信徒が、聖書により強い関心をもち、親しみ、神の心に生きるように、様々な啓発活動を行うときとされています。

第二バチカン公会議の啓示憲章には、こう記されています。

「教会は、主の御からだそのものと同じように聖書を常にあがめ敬ってきた。なぜなら、教会は何よりもまず聖なる典礼において、たえずキリストのからだと同時に神のことばの食卓からいのちのパンを受け取り、信者たちに差し出してきたからである。・・・神の霊感を受け一度限り永久に文字に記された聖書は、神ご自身のことばを変わらないものとして伝え、また預言者たちと使徒たちのことばのうちに聖霊の声を響かせているからである。(21)」

あらためて聖書を紐解き、響き渡る聖霊の声に耳を傾けましょう。