大司教

東京大司教区のミャンマーデーは11月21日

2021年11月19日

Myanmar

東京教区の2021年ミャンマーデーは、来る11月21日、王であるキリストの主日です。 この日はミサの中で、ともにミャンマーの平和のために祈りましょう。またこれまで通り、ミャンマーにおける神学生養成を支援するために献金をお願いします。(写真は2019年2月、ミャンマー北部マンダレー教区のマルコ・ティン・ウィン大司教と)

ミャンマーデーは1979年に始まりましたが、その起源はさらに時代をさかのぼり、戦後のケルン教区による東京教区支援が始まりです。2004年2月、東京とケルンの友好50周年を迎え、当時の岡田大司教様のメッセージには、こう記されています。

「1979年、両教区の友好25周年にあたり、当時の白柳誠一東京大司教(後に枢機卿)は「ケルン精神」を学び、ケルン教区の召命のために祈るよう教区の信者に呼びかけました。そして、来日した当時のケルン教区長ヘフナー枢機卿と白柳大司教はケルン精神をさらに発展させようと考え、25周年以降は力をあわせてミャンマー(旧ビルマ)の教会を支援することに合意しました。こうして東京大司教区では、毎年11月の第3日曜日を「ミャンマーデー」と定め、ミャンマーの教会のための献金を呼びかけることになったのです。ミャンマーが支援先に選ばれたのは当時ミャンマーが最も貧しい国の一つであり、わたしたちの援助を非常に必要としていたからであります。」

また、2004年1月22日付けで、岡田大司教様の次のような言葉が教区ホームページに掲載されています。

「ところでわたくしは1月8日から13日まで、ミャンマーを訪問し、ミャンマーの司教様方と話し合うことができました。その中で、ミャンマーの教会の活気に触れることができ、深い感銘を受けました。また、お互いの友好関係を再確認することができました。25年前、白柳枢機卿様がケルンの精神にならって始められたミャンマー(旧ビルマ)との友好関係を、今後より確かな、意味のあるものにしたいと考えております。ミャンマーには約240人の大神学生がいますが、司教様方が一致して望んでおられることは、この神学生たちのために適切な勉強と生活の場を整えることであり、この面での援助を期待していることも分かりました。東京教区にできることはわずかかもしれません。しかし幸い、ケルン教区が東京教区と協力して、ミャンマーの教会への援助を申し出てくださっています。」

白柳枢機卿様に始まり、岡田大司教様の時代を経て今に至るミャンマーデーです。特に今年は、ミャンマーでのクーデターの後、混乱する現地の平和を祈ることも、大事な意向となっています。ケルン教区との関係やミャンマー支援の始まりについては、教区のホームページのこちらをご覧ください。

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昨年2月、コロナ禍直前に、東京教区のミャンマー支援を担当するレオ神父様、高木健次神父様を中心に、わたしも含めて数名で訪問団を結成し、ミャンマーで東京教区が支援する神学院などを視察して友好関係を深めてきました。その時点では、直後にコロナ禍が始まったり、その後にクーデターが発生するなど、全く想像もできませんでした。

この状況で、現地とは自由に行き来ができませんが、断片的に、神学生の養成の継続などについて情報は伝わってきます。ミャンマーに16ある教区全体の哲学過程の神学院(2年間)として、マンダレー大司教区のピンウーリンに設置されている神学院では、東京教区の支援で、これまでに宿舎や教室、食堂、図書館、ホールなどのために2棟が完成しています。昨年2月の訪問時には3棟目の起工式を行いました。神学生たちのためにもお祈りください。