菊地大司教

    あらためて緊急事態宣言となります

    2021年07月10日

    四度目となる緊急事態宣言が、地域を限定して発出されることになりました。東京都はその対象地域の中に入っており、期限は7月12日から8月22日と報道されています。また千葉県にあっては、現在のまん延防止等重点措置が継続ということです。

    ずーっと緊張を強いられているので、ちょっと疲れました。これで7月23日には東京オリンピックが、また8月24日には東京パラリンピックが、首都圏を中心に、各地で開催されるというのですから、心配にならないわけがありません。首都圏では無観客との報道もありますが、それはそれで、実際に競技をする選手の皆さんにはお気の毒としか言いようがありません。世界各地から選手や関係者が集まることから、感染の再拡大を懸念する声も聞かれます。

    先日も書きましたが、東京教区では本来、この世界的行事に合わせて来日する多くの方の霊的必要に応えるために、オリンピック対応チームを結成して、各小教区でどのような準備が必要か、また教区としてどう対応するかを数年前から検討していました。またカナダのバンクーバー教区からは、そういった対応の専門家が何度も来日し、さまざまに対応を考えてきました。選手村での霊的必要に応えるために、諸宗教団体が組織委員会から要請される事もありますし、来日する多くの観客への対応も必要と言うことで、いろいろと考えてはきましたが、そういった対応はすべて中止とし、今回のオリンピックのための特別な対応は行わないことにいたします。唯一、組織委員会から諸宗教に要請が来ている、選手のためのビデオでの宗教対応に応えるために、教区広報担当者がビデオを必要数だけ準備はしています。無観客とは言え、選手以外に報道関係など、この時期に東京圏に来られる方々も少なくない模様です。そういった方々には、来週以降、現在の小教区における感染対策を提示し、教会に関連する行動の自粛をお願いする予定です。

    今回の緊急事態宣言への教区としての対応は、12日の月曜に公示します。

    さて、小教区などに出かけていってミサを司式すると、例えば堅信式などですが、ミサ後に説教の原稿があるかどうか尋ねられることがあります。答えは、そのときによって異なるので、どちらとも言えないのです。でも簡単に見分けることが出来ます。

    この下の写真のように、朗読台から落ち着いて話しているときは、多くの場合、原稿があるときです。

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    この下の写真のように、目線を上げて、手を動かしてジェスチャーがあるときは、多くの場合、原稿がないときです。

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    わたしはその昔、アフリカのガーナで主任司祭をしていましたが、ガーナでは、ミサの説教を普通でも30分くらいするのです。ほとんどが原稿なしでした。どちらかというと、身振り手振りが入った、パフォーマンスみたいな説教でした。もちろん事前に何を話すか、しっかりと考えては行きます。それでもガーナの神父様たちの、熱烈な説教には、その足元にも及びませんでした。

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    そんなわけで、もちろん事前によく考えてから(というか黙想してから、です)、メモを持って行くこともあれば、頭にメモをしていくこともありますが、小教区を訪問するときは、そこにあつまった皆さんを見ながら、共同体の雰囲気も勘案しつつ、原稿なしでお話しすることが多いのです。そうすると結構、お話しする時間が不正確になります

    カテドラルや、大きな行事の時には、時間のこともあるので、原稿を用意することが普通です。わたしの場合、40字×40行のA4用紙で2ページ書くと、概ね10分の説教となります。毎週土曜日に配信している「週刊大司教」のメッセージは、毎回40字×40行のA4で1ページとしています。

    昨年2月から、公開ミサを中止していた関係で、関口教会からミサの配信を始めました。そのときに、配信ミサには、必ず字幕を入れることを、担当者と決めました。最初は調子よかったのですが、そうなると毎回毎回、字幕入れの作業に間に合わせるため、一週間前には次の日曜の説教原稿を完成させていなくてはならなくなりました。メモを作るのは簡単ですが、完成した原稿を作るのは、結構大変です。もちろんどちらにしろ、説教準備は実際に文字にする前の準備が時間を要するものです。

    そして現在は「週刊大司教」。これは3回分をまとめて、事前に撮影しています。ですから、例えば今の段階で7月分はすべて撮影が終わっており、わたしは8月分のメッセージを書き続けています。もちろんそれが仕事ですから当然なのですが、そのまま読んでもおかしくない原稿を用意する作業は、なかなか手間がかかるものです(その原稿のまま、字幕が出ますので)。

    毎回、全体のプログラムを11分程度に収めるようにしていますので、多くの方に「週刊大司教」をご活用いただけたら幸いです。周りの方にもご紹介ください。Youtubeの「カトリック東京大司教区」のチャンネルからご覧ください。このチャンネルの動画一覧からは、過去のすべての「週刊大司教」や、ロザリオの祈りのビデオをご覧いただけます。