教区の歴史

教区の歴史

司祭月例集会 帰天司教・司祭合同追悼ミサ説教

2014年11月17日

東京カテドラルにて

[聖書朗読箇所]

説教

皆さん、死者の月にあたり、なくなったすべての司教・司祭のかたがたの永久の平安を願ってミサをおささげいたしましょう。

本日はとくにこの一年間に主のもとに召されました教区司祭のかたがたを偲びたいと思います。この一年間になくなられた次の6人の神父様方です。

十字架のヨハネ井上洋治神父様。3月8日に帰天されました。
チェレスチーノ・カヴァニャ神父様。4月14日、帰天されました。
ヨハネ・マリア・ヴィアンネ佐久間彪(たけし)神父様。7月27日、帰天されました。
使徒ヨハネ宮内薫行神父様。7月30日に帰天されました。
ルカ荒井金蔵神父様。8月23日に帰天されました。
ペトロ岩橋淳一神父様。10月24日に帰天されました。

6人の神父様方はそれぞれ司祭職という尊い使命を受け、司祭の任務を全うして天の父のへ帰られました。

6人の神父様方についてわたくしはそれぞれ深い思いを持っておりますが、とくにチェレスチーノ・カヴァニャ神父様には特別な思いがあります。チェレ神父は11年間、教区本部に勤務し、わたくし岡田大司教を支え助けてくださいました。こんなに早い死去はまったく予想できないことでした。あらためてチェレ神父に深甚なる感謝の意を表し、永久の安息をお祈りいたします。

さて、先月、わたくしはヴァチカンで開催された臨時シノドスに出席するというお恵みを頂きました。 シノドスとは共に歩む、という意味です。ローマの司教である教皇を中心にして世界の司教の代表が共に歩む会議がシノドスであります。

「イエスは言われた。『わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない。』」(ヨハネ14・6)

シノドスに集まった司教たちは道、真理、命であるイエスと共に、父なる神のもとへと一緒に歩むのであります。

父への歩みが終了するときは、イエスの再臨のときであり、すべての被造物の完成のとき、すべての被造物が滅びへの隷属から解放されるとき(ローマ8・21)であると思います。その解放のときの到来への信仰と希望を持ってご一緒に歩んでまいりましょう。

今年の12月8日、無原罪の聖マリアの祭日、わたしたちはこの「東京カテドラル関口教会聖マリア大聖堂」の献堂50周年を迎えます。

しかし、12月7日が待降節第二主日ですのでこの日に「献堂50周年記念ミサ」をささげ、ケルン教区への感謝を新たにし、また合わせてカテドラル建設のために尽力くださった白柳誠一枢機卿様の追悼を行います。

さらにカテドラルは教区の祈りの中心となる教会でありますので、カテドラルでの教会の祈り・晩の祈りを開始いたします。多数の参加をお願いしたします。

どうか、東京カテドラルを東京教区の祈りの家の中心とする神の民が、主イエスを信じる信仰の喜びを日々生きることができますように。

東京教区の神の民が現代の荒れ野におけるオアシス・泉となり、多くの人の潤い、慰め、希望のしるしとして歩むことができますように。

この祈りを聖母の取次ぎによっておささげします。アーメン。