教区の歴史

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マルチアリス青山和美神父納骨式ミサ説教

2013年04月06日

2013年4月6日(復活の土曜日)カトリック府中墓地聖堂にて

 

第一朗読 使徒言行録4・13-21

福音朗読 マルコ16・9-19

(福音本文)

イエスは週の初めの日の朝早く、復活して、まずマグダラのマリアに御自身を現された。このマリアは、以前イエスに七つの悪霊を追い出していただいた婦人である。マリアは、イエスと一緒にいた人々が泣き悲しんでいるところへ行って、このことを知らせた。しかし彼らは、イエスが生きておられること、そしてマリアがそのイエスを見たことを聞いても、信じなかった。

その後、彼らのうちの二人が田舎の方へ歩いて行く途中、イエスが別の姿で御自身を現された。この二人も行って残りの人たちに知らせたが、彼らは二人の言うことも信じなかった。

その後、十一人が食事をしているとき、イエスが現れ、その不信仰とかたくなな心をおとがめになった。復活されたイエスを見た人々の言うことを、信じなかったからである。

それから、イエスは言われた。「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。

 

今日、復活の土曜日、わたしたちは1月25日に帰天された青山和美(かずよし)神父様のご遺骨をお納めするためにここカトリック府中墓地に参りまして、ごミサをおささげしております。

今日の福音はイエスの弟子たちが復活したイエスに出会ったことを簡潔に告げています。

まずイエスはマグダラのマリアに現れ、ついで田舎へ向かう二人の弟子に、そして十一人の使徒たちに現れました。

わたしたちの教会はこの弟子たちの体験、つまり、彼らが復活したイエスに出会った、という体験という基礎の上に成立しました。

イエスは弟子たちに命じました。

「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。」(マルコ16・15)

多くの人々がこの呼びかけに答えました。青山和美神父様もその一人です。神父様は主イエスから召し出しを受け、56年にも及ぶ司祭の奉仕を全うして、主のもとに帰られました。

通夜の祈りの際に申し上げたことですが、1月17日、神父様はわたくしにお手紙を届けられました。これは、苦しい息の中で神父様が記された遺書でありまた信仰告白の手紙でありました。

「何も書けなくなりました。神と教会とあなたを信じます。青山和美」

これは、神父様が最後の力を振り絞って行った信仰告白です。

いまわたしたちは「信仰年」を過ごしています。神父様は信仰年のわたしたちにこのメッセージを残されました。きょうあらためて青山神父様の信仰告白に感謝します。

わたしたちは父と子と聖霊の三位一体の神を信じています。わたしたちはまず父である全能の神を信じます。そして父から生まれた御子イエス・キリストを信じます。そして、父と子とともに神として礼拝される聖霊を信じる、と信仰告白します。

聖霊を信じるわたしたちは、聖霊が宿り聖霊が働いている教会を信じます。 わたしたちの教会には多くの問題・課題があり、困難なことがありますが、それでも、聖霊が教会に注がれており、聖霊がわたしたちを導き助けてくれることをわたしたちは信じています。

わたしたちは、お互い、弱く脆く、罪に陥りやすい存在でありますが、互いに弱さを認め合い、赦し合い助け合ながら、聖霊の導きを受けて、任務を遂行して行きたいと思います。

今日の第一朗読でペトロとヨハネは勇敢に宣言しました。

「神に従わないであなたがたに従うことが、神の前に正しいかどうか、考えてみてください。」(4・19)

このような勇敢な信仰告白ができますように、そして復活したキリストのあかしを立てることができますように、ともに祈りましょう。

聖霊、助けてください。アーメン。