教区の歴史
クリスマスと新年のメッセージ
2012年12月26日
カトリック東京教区の皆さん、
主イエス・キリストのご降誕、おめでとうございます。新しい年2013年がより平和に恵まれた年となりますよう、お祈りいたします。
2012年10月11日より『信仰年』に入りました。この年、わたしたちは自分自身の信仰と教会共同体の信仰を確かめ、さらに深め、わたしたちの信仰を人々へ伝えるために力を尽くしたいと思います。
わたくしは先日、皆さんに『信仰年を迎えるにあたって』という手紙をお送りいたしました。『信仰年』にあたっては次の5つのことを心がけるようにしていただきたいと皆さんにお願いしております。
1) イエス・キリストをより深く知る。
信仰の創始者であり完成者であり、道であり、真理であり、命である
主イエスをより深く知ることは何よりも大切です。
2) 第二ヴァチカン公会議と『カトリック教会のカテキズム』を学ぶ。
公会議は何を目指していたのかを学びましょう。
3) 「信条」を学ぶ。
ミサのときに唱える「信条」の意味を学びましょう。
4) 典礼と秘跡、日々の祈りと黙想を大切にしましょう。
5) 信仰と愛のあかしを心がける。
多くの人が人間としての尊厳を傷つけられ、また深い孤独感に苦しんでいます。
現代の厳しい環境において、わたしたちが、日々神の愛に触れ、神の愛に生き、
互いに、一人ひとりをかけがえのない存在として尊重することができますよう、
聖母の取次ぎによって祈りましょう。
わたくしの心には人類が求めてやまない平和の実現している場面が浮かんできます。それは旧約のイザヤ預言者が告げている次の光景です。
「狼は小羊と共に宿り
豹は子山羊と共に伏す。
子牛は若獅子と共に育ち
小さい子供がそれらを導く。
牛も熊も共に草をはみ
その子らは共に伏し
獅子も牛もひとしく干し草を食らう。
乳飲み子は毒蛇の穴に戯れ
幼子は蝮の巣に手を入れる。
わたしの聖なる山においては
何ものも害を加えず、滅ぼすこともない。
水が海を覆っているように
大地は主を知る知識で満たされる。」(イザヤ11・6-9)
この日がいつか到来すると聖書は言っています。それを信じ、この年を、この信仰と希望を深めるためにおささげしましょう。