教区の歴史

教区の歴史

司祭月例集会 帰天司祭・合同追悼ミサ

2011年11月28日

2011年11月28日 東京カテドラル関口教会にて

 

第一朗読 ローマ8・18-25

福音朗読 ヨハネ14・1-16

 

今日はこの一年間帰天されたすべての司祭方のため、永久の安息を願って、ご一緒にミサをおささげいたします。

今日までの一年間に帰天された司祭方のなかで教区司祭は次の三人の方々です。

使徒ヨハネ 粕谷 甲一 神父様、2011年2月9日に帰天、

ジョルジュ・ネラン(Georges NEYRAND)神父様が、2011年3月24日に、

パウロ 古川 正弘 神父様が、2011年8月8日に、それぞれ帰天なさいました。

また粕谷神父様とネラン神父様の納骨式は5月28日、古川神父様の納骨式は10月8日、それぞれ府中墓地で執り行われました。

粕谷神父様はいわば教会の外に、より福音的な世界を建設するための働きに献身されました。

  ネラン神父様は宣教師としてもっぱら日本の教会の外の人々へ、イエス・キリストの復活を告げ知らせることに生涯をささげられました。

古川神父様は主として小教区のために働き、生涯、牧者の務めを忠実に果たし、現職の主任司祭のまま帰天されました。

お三人はそれぞれ、「道、真理、命」であるキリストに従い、自分の召命を全うして父の家に帰られました。いま感謝を込めてその生涯を思い起こし、お三人のために永久の安息を祈りたいとおもいます。

 

今日はこの機会をお借りして四つのことを皆さんにお伝えしたいと存じます。

1. 11月8日、仙台で、日本カトリック司教団は『いますぐ原発の廃止を』というメッセージを発表しました。そしてその中でのべました。

「わたしたちキリスト者には、何よりも神から求められる生き方、つまり『単純質素な生活、祈りの精神、すべての人々に対する愛、とくに小さく貧しい人々への愛、従順、謙遜、離脱、自己犠牲』などによって、福音の真正なあかしを立てる務めがあります。」

この努力を目標にしたいと思います。

 

2. 最近教会の2010年の教勢報告を受け取りました。ここに非常に気になる数字があります。12,763。これは東京教区の居所不明者の数です。これは司牧者が通常の方法ではその所在を把握できない信徒の数です。この多数の不明者はどこでどう過ごしているのでしょうか?なぜ教会から離れているのでしょうか?どんな事情があるのでしょうか?皆さん、どうお考えですか?牧者として大いに懸念される数字です。

 

3. 2003年復活祭に宣教協力体が発足してから来年で9周年を迎えます。同じ宣教協力体のなかでひとりの司祭が複数の小教区の司牧責任者を兼任する場合が増えております。来春の司祭人事異動を考える季節となりました。宣教協力体の今後の在り方について皆さんに考えていただき、ご意見、ご協力をいただきたいと存じます。

 

4. 第2ヴァチカン公会議開幕50周年の2012年10月11日より2013年11月24日までを『信仰年』とすると、教皇ベネディクト16世が宣言しました。自発教令『ポルタ・フィデイ』で信仰年の趣旨を説明しています。後日一緒に研修したいと思います。