教区の歴史

教区の歴史

2001年 新年のメッセージ

2001年01月01日

21世紀を迎えるにあたり、東京教区の皆様に心からの挨拶をお送りいたします。

2001年という年が、皆様にとって、恵みと平和と希望の年となりますように。

イザヤ預言者は告げます。「主に望みをおく人は新たな力を得、鷲のように翼を張って上る」(40章31節)。

21世紀の福音宣教への門出を迎えた今、わたくしは、「主に望みをおく人」として、希望をつよめつつ、21世紀の福音宣教へむかって歩んでまいりたいと存じます。

昨年の着座式に際し、わたくしは次のように申しました。

「わたくしたちの教会が、すべての人に開かれた共同体、とくに弱い立場におかれている人々、圧迫されている貧しい人々にとって、やすらぎ、なぐさめ、はげまし、力、希望、救いとなる共同体として成長するよう、力を尽くします」。

この決意をどのように実行したらよいでしょうか。

わたくし たち司祭団は、昨年11月、小教区制度の現状とその問題点、21世紀の福音宣教の在り方について話し合いました。

その結果わたしたちは大筋において、小教区の現状が、緊急かつ重要な課題に直面している、との基本的な共通理解に達しました。

そこでわたくしは、この課題にとり組むために委員会を設け、問題の所在を明確にし、取り組み方を協議し、そのためのプログラムを検討することにいたしました。委員の名前は、過日発表した通りです。

福音宣教は、司教、司祭だけのものではなく、神の民全員のものです。

わたくしは、この課題への取り組みに一人でも多くの人々が参加されるよう、また多くに機会に、この課題が話し合われるよう願っております。

皆様のお祈り、ご理解、ご支援を切にお願いする次第です。

2001年の「世界平和の日」にあたり、聖母の取次ぎにより、皆様の一人ひとりの上に、主イエス・キリストの平和、神の愛、聖霊による希望が豊かに与えられますように祈ります。

 

2001年元旦 神の母聖マリア