教区の歴史

教区の歴史

「新しい一歩」について城南協力体での話し合いのまとめ

2001年12月15日

1 大司教のメッセージが十分に理解されていない

  • 現段階では司教・司祭、司祭同士、教区と修道会の問題。信徒に意見をもとめられても戸惑う。
  • 説明が十分ではない。抽象論すぎる。
  • 協力体の現状分析が十分でない。
  • 問題提起だけで具体的なことを述べてないのでわかりにくい。
  • 教区が現在の状態に至った原因の分析と説明が不十分なため、体制の改革のみで刷新できるか疑問。
  • 上からの一方通行では共同体はできない。下からの積み上げで必要性が理解されれば構築は早い。
  • 東京教区全体の問題として、理解を促してほしい。
  • 意識改善策なのか、弱者救済のための改革案なのか、ポイントはどちらなのか。

 

 

2 具体案を示してほしいという要望

  • 再編成のイメージがつかめない。共同司牧を目指すのなら、現在それをおこなっている他教区の実態を紹介してほしい。
  • モデルケースを設定してあるべき姿になるよう、問題を克服していく方法。
  • 現状のままでいくと将来どうなるかという教区の姿を、実際にシュミレーションしながら具体的に議論する。
  • 信徒の努力すべきことを、具体的に遠慮なく言ってほしい。
  • 現状の小教区制度にもよい点、問題点両方あるので、具体的な案を示してほしい。 

 

3 メッセージを理解・賛成

  • メッセージそのものには賛成。
  • 小教区間、協力体間での交流ができるので賛成。
  • 再編成のキーワード「協力」には賛成する。
  • 教区の問題や課題があることがわかった。
  • 小教区同士のつながりが深まるのはよいことである。
  • 教区の現状と将来は明るいとはいえないが、将来に向けて教区を活性化するためにはどうしたらよいが問われている。
  • 教区長が将釆像を示されたことは、解決しなければならない問題を先送りしたくないという点で評価する。課題に対する取り組みに、なみなみならぬ決意を感じる。
  • 現実問題としてやむをえない。
  • 司祭に過重な負担を負わせるよりも、相互に助け合っていくことを望む。

 

 

4 再編成は急ぐべきではない

  • 再編成について、信徒はまだ時間的な余裕があると考えている。時間をかけて検討すべきだと考えている。
  • 再編成は、10年後の状況予想のうえにたって進めるべき。
  • すぐにも可能な短期的策と、十分に時間をかける長期的策にわけて考える必要がある。
  • 再編成は大枠としての区分を決めておいて、緩やかに移行することを希望する。
  • 再編成が行われ具体的なこと(たとえばミサ)が変わっていくのは随分先のことのように思われるので、切迫感がないままに議論が進みそうで怖い。

 

 

5 修道会・宣教会の協力なしには再編成はありえない

肯定的な意見

  • 修道会、宣教会の理解と協力をお願いしたい。
  • 東京教区の小教区の司牧を引き受けた以上、教区長の要請に従う寛容さをもっていただきたい。
  • 教区、修道会、宣教会、信徒が互いを補いつつ進めることによって将来性、発展性がある。互いの垣根を取り払う努力が必要。
  • 教区と修道会、宣教会のあいだには相当の温度差があるように思う。もっと具体的に相互の共通理解を深める必要がある。
  • 今まで以上に修道会、宣教会の協力を求めていく必要がある。

 

否定的な意見

  • 教区司祭と修道会、宣教会司祭との共同司牧には無理がある(修道生活、異なる宗教法人間での財政など)。
  • 再編成によって信徒がどの教会でも同じサービスを受けられるメリットがある反面、修道会、宣教会の特性が失われる懸念を感じる。
  • 修道会の司牧に魅力を感じて今の小教区を選んだ信徒としては、修道会の特性が失われるのは残念である。

 

 

6 再編成をすすめるにあたって必要なこと①(司祭と信徒の意識の転換、信徒の養成や積極性)

  • 信徒の自覚を促す必要がある。
  • 現行制度を今後も続けることが不可能なことは理解できる。信徒および司祭の意識改革が必要である。
  • 刷新のためには信徒も真剣に考える必要がある。
  • 司祭も信徒も信仰を強め大人になる必要がある。
  • 信者同士のつながりが必要。
  • 信徒の積極的な活用は考慮すべき。ただし、最終的な決定は司祭の手に。
  • 次の世代の信者の育成を考慮して、再編成のプログラムを組み立ててほしい。
  • 信徒への教育、意識改革が必要。
  • 司祭には司祭でなければできない仕事に専念してもらい、他のことは信徒が担当していく。
  • 信徒による集会祭儀などが行えるよう養成していく。
  • 司祭の結婚、女性の司祭などを認めていく。
  • 信徒は覚悟が必要である。信徒は何をしたらいいのか教えてほしい。
  • 多様で魅力的な福音の学びが教会内で行われることを望む。信徒のタレントを信頼しつつ育てていってほしい。

 

 

7 再編成をすすめるにあたって必要なこと②(地域協力体の強化・充実)

  • 地域協力体の司祭同士、教区司祭と修道会、宣教会司祭が連携してチームワークよく働けるようにしてほしい。
  • 地域協力体の各小教区がどのような問題を抱えているかわかちあう必要がある。
  • 再編成について他の小教区と話し合いたい。
  • 地域協力体の各小教区の特徴を整理し協力司牧を。
  • 小教区間の情報交換をする。
  • 地域協力体がもっと活発になってからの再編が必要。
  • 地域協力体、小教区は所属信徒だけではなく地域への配慮も必要。

 

 

8 小教区の再編成にはかなりの抵抗がある

  • 改革の必要性はわかるが、反発も多く二歩前進一歩後退のように行う必要がある。
  • 各小教区には歴史と伝統があり、地域に根ざしている。また多くの信徒の信仰のよりどころである。急に編成しなおすのは至難である。
  • 大きな改革の中で小さいよいものが失われないように。
  • 小教区再編成によって、通う教会が遠くなるとこどもや高齢者には大きな負担となる。
  • 小教区のことだけで手いっぱいである。信徒一人ひとりの意識改革が進むには、相当の時間がかかる。
  • 小教区再編成によって自分の所属する教会に対して愛着がなくなるのでは。
  • 小教区再編成によって、大きな安定している教会だけに信徒が集まってしまうのではないか。再編成によって意図している方向に果して行くのか。
  • 小教区再編成が行われた場合、今までの所属小教区への帰属意識を変えられるだろうか。
  • 残念なことではあるが、場合によっては所属小教区がなくなるのも仕方がない。
  • 今の自分の所属教会をなくしたくない。
  • 信徒の積極的な協力で、現小教区を維持できるように努力する。
  • ○○教会という名称を残してほしい。
  • 今までどおりであってほしい。
  • 現小教区で財政的に独立しているところはそのまま存続するようにしてほしい。
  • 「あたらしい一歩」にはどこの小教区を廃止するとはひと言も書かれていない。自分が所属する小教区を残すためにはこのような方法がありますという具体的な意思表示をおこなったらよい。

 

 

9 「小教区再編成というようなことが出てくるのは、司祭の数が足りないからだ。それを解消するには、司祭の数を増やしたらよい。」という意見

  • 今の環境を活用し努力するのがよい。司祭の育成、信徒の増員、召命の喚起に全力をあげる。
  • 司祭の「召命」と「養成」を同時に考えなければならない。終身助祭の養成よりも司祭の養成が最優先課題である。
  • 司祭の数が足りないから教会数を減らすというのは、福音宣教に逆行している。
  • 司祭の数を増やせば現状のままでよいと思うので、そちらに重点をおいてほしい。
  • 司祭不足のためであれば、女性司祭を認めれば解決できると思う。
  • さまざまなニーズに対応できる司祭の養成が必要。

 

 

10 その他

  • 外国籍の信徒へもメッセージを伝えるべきではないか。
  • 祈りの必要。
  • 全力を尽くし、あとは神にゆだねていく。
  • 小教区再編成の前に教区の再編成が必要ではないか。