教区の歴史

教区の歴史

城西地域協力体

2001年12月15日

アンケートの集計結果

小教区名 担当区分 沿革 設立から 信徒数
赤堤教会 ケベック宣教会 ケベック会修道院設立。1972年、世田谷教会分教会。74年小教区に。 27年 466
喜多見教会 教区 1928年、伊東家のプライベートチャーチとして創設。31年、教区に献納され、戸田主任司祭着任。教区の事情により、土地を売却。78年、現在地(礼拝会)に移転。 70年 534
渋谷教会 ドミニコ会 1949年2月、カナダ管区ドミニコ会の宣教師による池尻教会創立とともに聖イメルダ幼稚園併設。1956年、渋谷区南平台の伊達宗彰公邸に教会敷地購入。60年、小教区となった。 41年 1118
三軒茶屋教会 フランシスコ会 1952年、フランシスコ会(ローマ管区)修道院設立。53年、土井大司教、小教区として認可。 48年 1113
成城教会 教区 1953年、喜多見教会出張所。ボストン大司教クッシング師寄付金を、土井大司教が成城教会設立基金とする。55年、献堂。 46年 1647
世田谷教会 教区 1945年、今田師、土井大司教に新教会設立を希望。46年、中西邸が米軍接収を嫌い、今田師と契約。渋谷教会として発足したが、48年の聖堂移転に伴い世田谷教会と改称。 55年 710
瀬田教会 フランシスコ会 フランシスコ会アントニオ神学院付属聖堂として発足。1954年、アントニオ神学院設立、1960年、現在の聖堂が完成。三軒茶屋小教区に属するが、分教会として独立した活動をとっている。 41年 686
初台教会 レデンプトール会 1951年、レデンプト-ル会、台東区より移動。初台で宣教活動を始める(修道院設立)。54年、ヨゼフ保育園設立。56年、世田谷から離れ小教区となる。 45年 1055
松原教会 淳心会 1953年、淳心会が当地に宣教所を開設。54年、世田谷の巡回教会として活動。55年、常駐司祭が任命され、宣教司牧活動が本格化。65年に新聖堂が完成し、淳心会に小教区として正式に委託された。 36年 1131

 

小教区再編成に対する全体的事柄に関する提案1・3・7のまとめ

小教区名 協力 具体性 会計問題 否定的見解
赤堤教会 修道会・宣教会の全面的な協力。
聖職者同士の意見の調整・統一と実践体制の確立。
段階的に緩やかに進める移行プログラムの作成。 伝統に基づく慣習を持つ各小教区が集まっての教会として円滑な運営管理の方法を考えること。
各小教区の財政格差、伝統的慣習、行事、献金方法の信徒間調整の必要性。
 
喜多見教会 大司教の提起されている問題と課題については賛成意見です。
教会、修道会、宣教会、教区それぞれの間のセクショナリズムをなくすことが必要。
やさしい、手のつけ易い事から実施する。難しい事、抵抗のある事から始めると、初期段階で失速する(実例は貢献の項目)。 最も難しいテーマとして再編成の形に従って時間をかけて解決すべき事柄
喜多見教会の建物は借用物であるが、保守・改修は数度、信徒の浄財と教区からの借入により実施した。
 
渋谷教会 提案された基本構想を進めるため司教、司祭、信徒が一堂に会し、貢献、参画の方法について考える。その際、各小教区には宣教会、修道会系の教会があるので、それぞれの特長、特性、またその霊性と多様性を損なわない配慮が必要である。 近隣の2、3の教会間での司祭・信徒の交流の活発化による近隣教会のグループ作り。
上記のグループによる合同のミサ、集会、聖書研究、青年の集いなど活動の積み上げを展開していくことが必要。
   
三軒茶屋教会 再編成は基本的に必要な措置。その配慮事項として①修道会預かりの小教区は最終的にすべて今回の小教区再編成に加わること。②同一敷地内における教区と修道会の併存による司祭指導の二元化を教区一元化に希望。 具体的なスケジュールの早期提示。

世話人司祭の役割の明確化。

会計処理等の事項について再編後の相手教会の早期提示とそれとの綿密な調整の必要性。  
成城教会 司教と司祭、特に教区と修道会の調整の問題であると思う。

プロジェクトに信徒、修道会を参加させるべき。

教区本部はもう少し具体的な案を。

司祭、修道会、信徒が現状を認識し、直面している問題を討議する時間が必要。信徒の十分な理解と同意も必要。

各教会の信徒数、建物、財政等への十分な対応と考慮。各小教区間の財政格差における問題を考えるチームが必要。  信徒の危機意識は少ない。司教のリーダーシップ、教聖力が必要。
性急な改革は事態を混乱させ、信徒の教会離れを招く危険性がある。
再編成で信徒と司祭の結びつきが弱くなるのはマイナスだ。
小教区の問題と司祭数の減少は別の問題。いっしょにしないで。
再編成が唯一の解決策ではない。
世田谷教会 高い品性と廣い識見と深い霊性を有する司祭を一人でも養成すること。     再編成について本部の意見が理解できない。今すぐ具体的に何かをする必要は全くないと考える。
小教区編成は時期尚早であり、時機到来を待つべきと考える。
信徒はサービスの受け手であるから、改革に伴う煩わしさが教会離れを招く可能性がある。
瀬田教会 再編成には現在の協力体外の教会も考慮してほしい。(同じ修道会、近隣である等)
司牧チームと信徒との具体的な協力体制を協議。
具体的な問題を話し合う信徒と司祭からなる協議機関の設置

グループ化される教会を早めに決め、現在の小教区を維持しながら信徒活動の情報交換や連携、お互いの足りないところを補う試み。

多くの信徒は現在の小教区のために維持費や献金をしている。合同財政になると実感と離れて大きな問題となる。  
初台教会 協力体を基盤として協力する 司祭団と信徒が協力し納得のいく方法で教会の発展を考える。
統合した方が有利な小教区を優先すべきで、全体として、徐々に進んで行く方がよい。
   
松原教会 再編成の基本構想は信徒の70%が理解。反面、司祭数、信徒数、財政面、立地条件すべてに恵まれているので実感がない。 各教会が持っている独自の歴史、伝統、運営方法などが崩れないことが大切。
各教会間の得意、不得意分野のカバー。
小教区の独立採算制はいずれ限界が来るので教区全体で考えるべき。
教会ごとの財政面の問題の有無や内容を考慮すべきである。
教区からの情報が少なすぎる。再編成に対する情報不足と認識不足。
再編成、統廃合を考えず、協力し合う教会を考えるべき。もし再編成されても主任司祭を明確にする。
教区を越えた交流、協力が必要なときには、自然に行われるので、無理をしなくてよい。

 

地域社会での宣教司牧に関する問題、提案2・4のまとめ

小教区名 意味 具体性 不足 将来 連携 その他
赤堤教会 教会とイエスの存在を知ってもらうことが第一。 教会行事に来られた人を大切にする。 積極さ。 自分自身の勉強が必要。 教区全体の活動状況の把握と協力。  
喜多見教会 我々の罪を背負って下さるイエス・キリストがいつも一緒におられる喜びを苦しむ人、貧しい人に知らせること。 聖書の勉強会、専門医師による保健相談、礼拝会のシスターとの共同司牧。   教区レベルでとっつき易いカトリック要理と入門書の作成。宣教のための信徒の勉強。
他の教会との情報交換と共同宣教。
優れたタレントをお持ちの司祭との交流。
隣接する礼拝会修道院のシスターと協力しての宣教活動。
 
渋谷教会 主が招いておられることを、その地域のそこに教会があることで示しており、すべての人に開かれた教会を維持発展させること。 教区合同のミサのほか、地域協力体でもこれを行い、教区の司祭、信徒が一つであることを証しする。        
三軒茶屋教会     信者、未信者を問わず子供の信仰教育の重要性、特に中高生の教育問題。     宣教司牧の将来的ビジョンを具体的に示して欲しい。
成城教会 弱者が来易い教会に。 特にしていない。司祭個人はされている。 宣教の熱意と努力のなさ。信徒の使徒職教育。現実の社会生活と信仰生活の調和。 周辺地域の人々への教会開放による信徒の増加。 一粒会の強化と永久助祭と修道士助祭の育成。
小教区司牧、宣教における司祭同志の一致と連帯感
司祭職とは司牧ではないか。教区自身のイニシアティフに期待。
世田谷教会           宣教司牧は今以上する必要はない。
満ち足りていてこれから行うことは特にない。
瀬田教会 問題があまりに一般的で答えられない。 施設や山谷でのボランティア活動。入門クラス。ガールスカウト、イベント多数。 上記のような活動を担う若者。 これまで以上に地域に開かれた教会。 具体的にはまだ考えていない。  
初台教会           意見8を参照してください。
松原教会   外国人信徒のための英語ミサの実施、近隣へのバザー招待、ホームページの運営。 若者たちを引き付ける魅力に不足。 小教区の本来あるべき姿(小教区の役割、存在意識、司祭の役割、信徒の役割)を模索すべき。魅力ある教会作り。 福祉関係のネット・ワーク作り、他教会との情報、意見の交換。   

 

城西地域協力体分割案に関する提案5のまとめ

小教区名  
赤堤教会 教区教会内での分割がいいと思うが、他教会の実態がわからないので回答保留。
喜多見教会 <成城-喜多見-世田谷>に異存なし。特に、特定の教会という意見はない。
渋谷教会  
三軒茶屋教会 特に希望はないが、交通の利便性を考慮して欲しい。
成城教会 基本的に教区と修道会とは分けて検討すべき。
3分割案として<赤堤-松原-初台><成城-喜多見-世田谷><三軒茶屋-瀬田-渋谷>
世田谷教会 小教区同士がユニットを組む(現聖堂存続で)。
3分割案として、<赤堤-松原-初台-渋谷><三軒茶屋-瀬田-田園調布><成城-喜多見-世田谷>
瀬田教会 具体的にはまだ考えていない。
初台教会 3分割案として、<松原-初台-渋谷><三軒茶屋-瀬田-赤堤><喜多見-成城-世田谷>
松原教会 わからない、無回答46%。<松原-世田谷-赤堤>と他で3分割 25%。
<松原-赤堤-世田谷-渋谷-初台>とほかの4教会の2分割11%。 

 

小教区再編成のための問題と課題に関する提案6のまとめ

小教区名 限界 交代 司祭 人事 協力 高齢化 財政 課題
赤堤教会               老齢化問題以外は教区本部と各司祭、修道会、宣教会の関わりの問題及び司祭の資質の問題である。果たしてこれが小教区再編成により解決できるかは疑問。
喜多見教会   司祭が交代しても混乱が無いよう運営されている。 それぞれ得意分野をお持ちなので、信徒も対応を考えている。   信徒もそのため役立つよう協力すべきである。 司祭の重荷と責任を減らすような新体制を作る。   司教様の「課題の検討」プロジェクトに信徒の参加を考慮してほしい。
渋谷教会 小教区割以外の地域から来る信徒もいる。教区、宣教会、修道会という多様性はカトリックの豊かさであり、恵みである。ゆえに、地域に捕われない小教区のあり方はあってもよい。 同感。 同感。司祭、助祭、信徒、修道者の加わった共同宣教司牧を推進すべきと思う。 司教と教区司祭、宣教会司祭、そして修道会司祭同志の活発な交流によって、司祭団として問題に取り組む。 上に同じ 召命の恵みを願う。 教区全体としての今後の宣教司牧計画を明確にされることを期待。  
三軒茶屋教会 意見ありません。              
成城教会 感じていない。 どのような組織でも指導者の交代は常にあるが、成城では司祭交代で混乱はない。 当然です。 どの世界でも人事は大変。泣き言を言われても困ります。司教としての使命。 当然です。 終身助祭を多く作る。修道士を助祭にする。 教区レベルで実情を把握し伝えてください。小教区の財政は現行通り、宣教区としての共通経費のみを合同財政にするのが妥当。 外国人増加には出身国司祭を招き、高齢者のための聖体奉仕者・集会司式者養成講座を開き、司祭不在時に備える。
世田谷教会               これらの問題と課題は世の常であるから発生した時点で考える。制度を改革しても中身は変わらない。優れた司祭を養成しなければならない。
瀬田教会                
初台教会 感じていない。 主任司祭交代で混乱した経験はない。 当然です。 世間どこでも人事は同じこと。上に立つ者はみな同じような苦しみを持つ。 当然です。 同感です。   確かに仰るとおりです。
松原教会 感じていない。 混乱したことはない。 司祭の仕事の優先順位を東京教区で決めて欲しい。 邦人司祭にこだわらなくてもよい。 近隣教会同士の相互援助、協力。 司祭を育てる為に子供への見守りを大切に。 他教会との会計は別にすべし。 司祭の召命育成に力を入れ、シスター、一般信徒による集会司式の養成を進める。自分で選んで教区内の好きな教会に行く。

 

自慢の小教区(提案8)

小教区名 特色 奉仕活動 自慢/売り 貢献
赤堤教会 閑静な住宅地のこじんまりした家庭的な教会。土曜学校在籍数60名。ガールスカウト、ボーイスカウトがある。 コンサ―ト、教養教室の開催、病院奉仕など。 周辺地域最大のバザーによって開かれた教会としての役割を果たしている。 他小教区への手伝いは先方が必要とすれば喜んで協力する。
喜多見教会 駅の至近距離にあって立地条件がよい。スロープ、車椅子、車椅子用トイレがある。委員長なしの教会運営委員会と一人一役で自主的に教会に貢献している。   小聖堂に長谷川路可画伯のフレスコ画が壁面を飾る。15世紀の鐘があり、行事 に鳴らす。1975年以来の教会ニュースと写真が整理保存されている。 青年層が多く活動も活発である。山谷へのボランティア。手話の勉強会を主催し、主日ミサに手話を実施。困窮社会への寄付を目的としたバザー。複数の福祉作業所との運動会。
渋谷教会 当教会は、ドミニコ会司祭によって司牧されており、聖ドミニコの精神を現代社会に引き継いでいる。司祭の指導は、信徒の信仰を深めるものとなっている。      
三軒茶屋教会 意見ありません。      
成城教会 色々な司祭を招いてミサと黙想やお話など聞く。バリアフリーの教会である。信徒会館にEVなど。ボーイスカウト(創立40周年)、ガールスカウトがある。エキュメニカルな集いをしている。 信徒有志、育成団体を通してボランティア活動をしている。   信徒会館は地域集会などに利用してもらっている。
世田谷教会 「特色、奉仕、自慢、売り、貢献」に対しては信仰共同体にNGOのような社会活動を強要しているかのようだ。教会とは内面的な信仰を高める為に助け合うところである。 奉仕や貢献を強要すると信徒が教会から離れる。 世田谷教会は真のミサを行う真の教会であることを信徒一同が自負している。ミサに霊性、深みがある。 当教会の緑の森は地域住民に安らぎを与えている。建物は木造で親しみやすい。
瀬田教会 アントニオ修道院付属教会という意識が強い。遠方から大勢ミサに来る。ガールスカウト、土曜学校在籍数30人以上。手話の会・ゴスペルの会・マルタの会・聖体奉仕の会・発達障害を持つ子の親の会など信徒活動が活発。司祭やシスターを囲んでの勉強会は週6クラス。   特別ミサの企画、信徒発案による信徒活動、青年からお年寄りまでの対象の勉強会、信徒と司祭の協力による子供のための要理教育プログラム、廣いグラウンドと雑木林など。  
初台教会 司祭と信徒の信頼と一致によって26年前から主日にフォークミサがある。女性侍者奉仕(20年前)。主日ミサは土曜も含めて両形態の聖体拝領。 信徒は冠婚葬祭委員会を作って挙式者のアフターケアに力をいれている。身障者用設備は完備している。手話の会がある。 司祭たちは協力して週に9つの講座をもって広く門戸を開放している。 子供減少地区だが教会学校には大勢の未信者がいて地域に開かれている。教会学校在籍人数(2001年11月3日現在)小学生47名、中学生11名、リーダー13名で1/3は信徒ではない。他教会との連携も盛ん。
松原教会 修道会・教会あわせて5~6名の司祭がいる。フォークミサ、グレゴリアンミサ、テゼーの祈り等バラエティに富んだミサの実施。能を通じてのキリストの宣教(祈祷会)。 チャリティ・コンサート開催。ボランティアビューローによる活動。レジオマリエ海外向け援助活動(ブラジル)。 毎月第三日曜日午後2時より英語ミサの実施。 バザー収益金の国内外への寄付。山谷ホームレスへの援助。病院での奉仕活動。A.Aへの場所提供。

 

 

アンケート

 

平成13年  月  日

 

カトリック初台教会内 

城西地域協力体担当司祭

頭島 光神父様

               

小教区名:       教 会

 

提案書「新しい一歩」に対する意見書

 

 

提案1.「新しい一歩」で提案された基本構想を進めるにあたって、どんな問題をクリアしなければならないか。

 

提案2.

  1. 地域社会の中で宣教することの意味は何か。
  2. 宣教するために、どのような具体的なことをしているのか。
  3. あるいは何が足りないのか。
  4. これから特に何をしなければならないのか。

 

提案3.小教区の再編成にむけて、今後のプログラムはどのように進めたらいいか。

 

提案4.教区としての宣教司牧の強化を進めるためにはどうしたらいいか。

 

提案5.自分たちの地域協力体を2ないし3分割するとすれば、どのようなグループに分けられるか。

 

提案6.「問題と課題」(1~8)への率直な感想。

  1. 小教区制度の限界を感じています。
  2. 司祭が交代しても大きな混乱が生じないようにしたい。
  3. ひとりの司祭には限界があります。
  4. 司教は司祭人事に多大な困難を感じています。
  5. 司教と司祭の、司祭どうしの協力が大切。
  6. 司祭は高齢化し、また人数も減少しています。
  7. 財政と建築に関して、このままではいけない。
  8. 教区として対応すべき課題が増えています。

    

提案7.小教区再編成に伴う問題の解決のための助言。

 

提案8.

  1. 皆様の共同体あるいは地域協力体は、どんなユニークな特色を持っていますか。
  2. どのようなことで教区と教会、社会に奉仕しますか。
  3. あなたの教会の「自慢」・「売り」は何ですか。
  4. 自分たちの共同体はどんな点で特に他の共同体と社会に貢献できるとお考えですか。

以  上

 

 (締め切り日:次回の城西地域協力体会議の日)