2022年復活祭メッセージ

2022年04月17日

皆さん、御復活おめでとうございます

復活祭に洗礼を受け、新しく共同体に加わった皆さん、おめでとうございます。

感染対策の不自由さの中で、漠然してはいるものの不安な思いを抱きながら、三度目の復活祭を迎えました。教会にとってのこの喜びの季節に、皆でともに集まって祈りのうちに喜びをともにすることができずにいることは、大変残念です。教会で感染対策に取り組んでくださっている方々に心から感謝します。復活の主が、病床にある人たちに回復を、医療関係者に守りを与えてくださるように祈り続けましょう。

わたしたちの信仰は共同体の信仰です。迫害の時に、一人隠れて祈っていたとしても、それは普遍教会の共同体に霊的な絆で結ばれる中での孤独です。常に共にいてくださるという主の約束に信頼し、実際に集まることができなくても、わたしたちは霊的に結ばれています。この二年以上の不安な日々は、困難のなかにあって霊的な共同体の存在を実感させるときでもありました。

困難なときだからこそ、わたしたちは暗闇に光を輝かせる共同体でありたいと思います。一人ひとりの光は小さくとも、共同体の絆に結ばれたとき、それは力強い光となります。復活徹夜祭で、わたしたちは闇に輝く小さなローソクの火をいただき、それを聖堂内の全員で分かち合い、大きな光としました。復活された主から受け継いだ光を、大きな光として、この困難な時代を生きる社会の中で輝かせましょう。

今年の四旬節を、わたしたちは、戦争の脅威の中で過ごしてきました。国家間の対立を武力の行使を持って力尽くで解決しようとする行動を認めることはできません。とりわけその行動が、神からの賜物であるいのちの尊厳をないがしろにし、暴力的に奪うようなことを、認めることはできません。教皇フランシスコの呼びかけに一致して、あらためて、政治のリーダーたちに対話による平和の確立を呼びかけたいと思います。

ウクライナをはじめ、ミャンマーや、世界各地の紛争地域で、また気候変動の影響を受けている地域で、危機に直面するすべてのいのちを、いつくしみ深い神がその御手を差し伸べて、守ってくださいますように。

死を打ち破り、新しいいのちへと復活された主が、いつもともに歩んでくださいます。

東京大司教
タルチシオ 菊地功