お知らせ
待降節以降の感染対策の緩和について
2021年11月19日
カトリック東京大司教区の皆さんへ
カトリック東京大司教区 大司教
菊地功
待降節以降の感染対策の緩和について
東京教区内の小教区などにおいて、感染症対策にご協力いただいている皆様に、心から感謝申し上げます。緊急事態宣言が9月末日をもって解除となって以降、毎日報告される新規の検査陽性者は激減し、またワクチン接種率も高い水準となる中で、政府にあっては行動制限の緩和策などについての検討も行われています。
同時に、今後さらに今一度の感染の増加があり得るという専門家の指摘もあり、政府も3回目のワクチン接種を検討するなど、いのちを守るための慎重な対応は、まだまだ必要だと考えられます。
そこで東京教区においては、感染の現状が大きく変わらないこと、または改善することを前提として、現在のステージ3の感染対策を、待降節第一主日から、多少ですが緩和いたします。添付の一覧をご参照の上、小教区などにおける感染対策にあたってください。
なお、いわゆる「密」を避けるために、互いの距離を1メートル取るようにと定めていますが、厳密に「1メートル」であることよりも、それぞれの現場で充分と考えられる間隔を取ることを念頭に適応されますようにお願いいたします。また、生活を通常ともにしている家族、特に小さなお子さんが一緒の場合には、家族が間隔を空けずに着席することも可能としてください。
この困難の中で、感染症への対策にご協力いただいている皆様に、心から感謝いたします。「感染しない、感染させない」ことを念頭に、自分の身を守るだけではなく他の方々への十分な配慮をもってお互いのいのちを守るための隣人愛の積極的な行動であることを、どうか心に留めてください。
あらためて申し上げますが、困難なときだからこそ、教会共同体の見えない絆で、互いが強く結びあわされていることを思い起こしましょう。待降節を迎えるにあたって、わたしたちと共にいてくださる主への信頼を新たにし、歩みをともにいたしましょう。この困難な時を一日も早く乗り越えることが出来るように、聖霊の導きを、父である神に、ともに祈り求め続けましょう。
以上
<参照>
2021年11月28日以降におけるステージ3の対応
1: 聖堂内で、互いに1メートル程度の距離を保つため、入堂人数の制限をします。生活をともにする家族は、一緒に着席して構いません。充分な換気が出来ない聖堂構造の場合や、間隔を空けることができない場合、聖堂を典礼に使うことは出来ません。ミサ後には、順序よく退堂し、聖堂内での「あいさつ」「立ち話」は、お控えください。
対策の具体的な方法について、主任司祭の指示に従ってください。また、ミサのある教会を求めて、移動することをお控えください。ご自分の所属教会、または共同体の一員となっている教会の指示に従ってください。なお小教区は、感染が発生した場合に保健所の要請に応えるため、ミサ参加者の情報を把握します。情報の取り扱いには注意し、後日破棄します。
2: 高齢の方・基礎疾患のある方は、できる限りご自宅でお祈りください。ただし、教会での年齢制限は行いません。ご家族から懸念が表明されたときも、ご自宅でお祈りください。なお、主日のミサにあずかる義務は、教区内のすべての方を対象に引き続いて免除します。
3: 2020年1月31日以降の当初から行われてきた手指消毒など感染症対策を充分に行い、換気を保ち、しばらくの間は、全員マスクを着用してください。
4: ミサや集会などでは、聖歌は通常通りとし、主に聖歌隊が歌い、祈りや応唱などは全員で一緒に唱えます。広い空間があり充分に換気が出来る場合、聖歌隊の歌唱にあわせて皆で歌唱することも可能ですが、マスクを必ず着用してください。
5: しばらくの間、ミサでの奉納も行いません。またしばらくの間、聖体拝領は、必ず拝領の直前に消毒をした手でお受けください。口での拝領を希望される方は、特に司祭の手指を介した他者への感染を防ぐため、事前に司祭にご相談ください。
6: ミサ以外の、会議や会合、集い、勉強会などの対面の活動は、可能な限りオンラインとするものの、会場の収容人数(定員の半分程度)や換気、時間(最大でも1時間半程度)に慎重に配慮しながら、実施することも出来ます。なお食事を伴う行事は控えてください。
7: ゆるしの秘跡については、部屋の換気にご留意ください。なお2020年3月26日付の、「一般赦免に関する使徒座裁判所内赦院からの通達に関して」の公示は、現在も有効です。
付記:聖体を授ける司祭や臨時の奉仕者は、必ず直前に手指を消毒し、マスクを着用してください。信徒の方に「聖体授与の臨時の奉仕者」をお願いすることも、主任司祭の判断にゆだねます。なお、マスクはワクチン接種の有無にかかわらず着用してください。フェイスシールドはマスクの代わりにはなりません。フェイスシールドを使う場合でも、マスクを併用ください。また、不織布マスクを使用されることをお勧めします。