ミサの映像配信に関して

2020年04月18日

新型コロナウイルスの感染拡大を考慮し、現在、東京教区では原則として「公開の」ミサが中止されています。そのため、信徒の皆さまが、主日で各自祈りの時を持つこと、霊的聖体拝領に与ることの助けとなるよう、主日と聖週間のミサ、典礼を映像配信してきました。毎週、数千人の方々が日本中、あるいは世界中からこのミサ映像配信を視聴してくださいます。引き続き、「公開の」ミサ中止期間中は、主日ミサの映像配信を継続いたします。

それに伴い、信徒の皆さまには、心に留めていただきたいことがあります。このミサ映像配信は、「公開の」ミサの中止と、東京教区のすべての信徒に対する主日のミサに与る義務の免除に応じた措置として行われているということです。

本来、主日及び他の守るべき祝日には、信者はミサに与る義務があります(教会法1247条)。しかし、新型コロナウイルスの感染が拡大し続ける現在、不特定多数が聖堂という閉ざされた空間に集まることは、自己の、そして他者のいのちを危険にさらす行為であると言わざるをえません。そこで教皇フランシスコも言うように「すべてのいのちを守るため」、菊地功大司教は教区司教に与えられた権限において、東京教区の信徒がその義務を果たすことを免除しています(教会法87条)。

その本質的に、ミサ、聖体の秘跡とは、同じ場に共に集まって執り行われるものです。したがって、実際のミサに与ることと、ミサの映像配信を視聴することは、厳密に区別されなければなりません。ミサの映像配信が、聖体の秘跡であるミサへの参加の代わりとなることは決してありません。「映像ミサ」「インターネットミサ」ではなく、あくまでも「ミサの映像配信」と呼んでいるのはそのためでもあります。

同時に、信者が重大な理由によってミサに参加することができない場合、個人でまたは家庭で祈りの時を持つことを、聖なる教会は強く勧めています(教会法1248条2項)。また、第二バチカン公会議は、司教の監督の下、ミサの聖なる祭儀の放送を慎重かつ厳粛に行うことの可能性についても触れています(『典礼憲章』20項)。東京教区のミサの映像配信は、教会の教えに基づき、霊的聖体拝領の機会を提供し、各自が祈りの時を持つことの助けとなるために行われています。

「ミサの映像配信」が持つ意味をよくご理解いただいた上で、この未曾有の危機と困難の中、このミサの映像配信が、皆さまお一人お一人が祈りのうちに主イエス・キリストと一致すること、そして、空間的に同じ場所に集うことができなくても決して壊されることのない教会共同体と一致することのお役に立てれば幸いです。

※霊的聖体拝領に関しては、3月30日に発表されている「霊的聖体拝領に関して」に詳しい説明があります。