教皇フランシスコ聖週間ビデオメッセージ

2020年04月06日

教皇フランシスコは、2020年の聖週間を前にしてビデオメッセージを発表しました。

 

 

親愛なる友人の皆さま こんばんは!

今夜、私はいつもとは違った方法で皆さんの家を訪れる機会を得ています。この困難と苦しみの時について、皆さんと数分間お話しすることをおゆるしください。私は、家の中で、感染症を避けるために慣れない生活を送っている皆さんのことを思っています。子どもたちと若者たちの元気な姿も思い浮かべています。それなのに彼らは、外に出ることも、学校に行くことも、本来の日常を過ごすこともできないでいるのです。私の心は、全ての家族とともに、特に、愛する人が病気で苦しんでいる家族、不幸なことに、コロナウィルスやその他の原因による死を悼んでいる家族とともにあります。この日々の中で、一人で暮らしているために、この状況に立ち向かうことがより難しい方々のことも度々思っています。そして何よりも、親愛なるお年寄りのことを思っています。

私は、新型コロナウィルスに感染している方々、入院している方々のことを忘れることはできません。私は、この感染爆発に対処するため、そして社会に必要不可欠な公共サービスを維持するために自分の身を危険にさらしている方々の寛大さをよく知っています。毎日、毎時間、なんと多くのヒーローがいることでしょう!私は、経済的な苦境に立たされている人や、仕事や未来について心配している人がどれほど多いのかも忘れることはありません。私の思いは受刑者の方々にも向かっています。彼らの痛みは、彼ら自身と彼らの愛する人が感染するのではないかという恐れによって、一層大きなものとなっています。そして私は、自分自身を守る家のないホームレスの方々のことを思っています。

今は、誰にとっても困難な時です。多くの方にとっては、さらに困難な時でしょう。私、教皇はそのことを知っています。そして、この言葉によって、私の親愛の情を皆さまにお伝えしたいと思います。可能ならば、この時を善いものとして生かすように努めてみましょう。寛大になりましょう。私たちの身近で困っている方々を助けましょう。最も孤独な方々を見守りましょう。電話やソーシャルメディアを使ってでもよいのです。イタリアで、そして世界中で困難の中にいる方々のために主に祈りましょう。たとえ隔離されていても、私たちの思いと心は、愛の創造性と共に、どこまでも遠くに行くことができます。愛の創造性、これこそが今、私たちが必要としているものです。

私たちは、今までとは全く異なった方法で聖週間を祝います。聖週間は福音のメッセージ、限りない神の愛のメッセージを明らかにし、要約するものです。使徒パウロは次のように言います。「その一人の方はすべての人のために死んでくださった。その目的は、生きている人たちが、もはや自分自身のために生きるのでなく、自分たちのために死んで復活してくださった方のために生きることなのです」(2コリント5,15)。復活したイエスにおいて、いのちは死に打ち勝ちました。この復活の信仰は私たちの希望を育みます。今夜、私は皆さまとそれを分かち合いたいと思います。それは、より善い時への希望です。その時、私たちはより善いものとされ、最終的に、悪から、そしてこの感染爆発から解放されるでしょう。それは幻想ではなく、希望なのです。

この日々の中で、互いに寄り添いながら、愛と忍耐をもって、より善い時の支度を調えましょう。あなたの家に入れてくださってありがとうございました。苦しんでいる方々、子どもたち、そしてお年寄りへの優しさを示してください。彼らに、教皇が側にいて祈っていることを、主はまもなく私たちを悪から救い出してくださることを伝えて下さい。そして、私のためにも祈って下さい。よい夕食を。またすぐにお会いしましょう!