お知らせ

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駐日教皇大使からの手紙 新型コロナウィルス感染症に伴う試練の時、四旬節、3.11東日本大震災にあたり、フランシスコ教皇からの祈り

2020年03月11日

駐日教皇大使からの手紙 新型コロナウィルス感染症に伴う試練の時、四旬節、3.11東日本大震災にあたり、フランシスコ教皇からの祈り

カトリック東京大司教区の皆様

カトリック東京大司教区 大司教
菊地 功

2020年3月11日付で駐日教皇大使ジョセフ・チェノットゥ大司教から日本の全教区の司教たちに宛てられた手紙の日本語訳と原文を掲載いたします。


司教様、

四旬節の季節にあたり、また、新型コロナウィルス感染症に伴う試練の時にあたり、フランシスコ教皇が司教様方とカトリック共同体の司祭、修道者、信徒の皆さまに心を寄せ、祈りのうちに共にいることをお伝えしたく、お手紙をお送りしております。

2020年の四旬節のテーマは「聖霊によって新たにされる」です。このテーマはフランシスコ教皇の使徒的勧告『喜びに喜べ』からとられたものです。四旬節はいつもにも増して祈りを深め、回心し償い、助けを必要としている兄弟姉妹に連帯し、復活祭に向け準備をする時です。復活祭はキリスト者の生活の中心的な神秘です。この感染症の危機に直面し、聖パウロの言葉を思い起こしましょう。「今やわたしは、あなた方のために苦しむことを喜びとし、キリストの体である教会のために、キリストの苦しみの欠けたところを身をもって満たしています。」(コロサイの信徒への手紙1章24節)

フランシスコ教皇は昨年11月の日本への司牧訪問を感謝のうちに思い起こされています。そして、今日3月11日に三重の被害(地震、津波、原発事故)をもたらした東日本大震災から9年目を迎えるにあたり、教皇は犠牲者の方々のために祈り、この惨事に見舞われ今も困難の中にある家族の皆さま、またその方々を支えておられる皆さまに心を寄せておられます。

3月13日はフランシスコ教皇がローマ司教および教会の最高の牧者として選出された記念日で、7年目を迎えます。カトリック共同体の皆さん、どうぞフランシスコ教皇のためにお祈りください。

実りある四旬節となりますように。司教様方との主においての兄弟的なつながりを新たにしながら。

キリストにあって、心を込めて、
ジョセフ・チェノットゥ
駐日教皇大使