2016年聖香油のミサ説教

2016年3月24日、東京カテドラル

[聖書朗読箇所]

説教

本日、聖木曜日は司祭職制定の記念する日です。

「初心忘るべからず」といいます。わたしたちは聖香油のミサのなかで司祭の叙階を受けたときの決心と約束を更新します。

現行の叙階式の式次第によりますと司祭の叙階を受ける者は次のように決意を表明します。 

  1. 聖霊に導きのもとに主の群れを司牧するにあたり、司教団のよい協力者なり、司祭団の一員として、たえず、与えられた祭司の務めを果たします。 
  2. 福音を宣べ伝え、カトリックの信仰を表すことによって、神のことばに奉仕する務めを誠実に果たします。
  3. 神を賛美し信じる民を神に導くために、キリストの秘儀、特に感謝の祭儀とゆるしの秘跡を、教会の伝統に従って敬虔に正しく執り行います。 
  4. たえず祈るようにとの主のご命令に従い、自分にゆだねられた民のために神のあわれみを祈ります。 
  5. 教会共同体の助けのもとに、貧しい人、苦しむ人、助けを必要とするすべての人に、主の名によって、神にいつくしみを示します。
  6. 司教とのきずなの中で、尊敬の心をもって司教に従うことを約束します。
  7. わたしたちのためにご自身を清いささげものとして御父にささげた大祭司キリストに日ごとに固く結ばれ、キリストとともに自分自身を、人々の救いのために神にささげます。 

 

この決意表明を受けて司教は祈ります。「あなたがたのうちに、よい技を始めてくださった神ご自身が、それを完成してくださいますように。」

 

今日はまた、司教と司祭の関係について思いを新たにするときです。 

司教の務めについて教会法は次のように定めています。(新教会法典384条参照) 

  1. 司教の務めとは、協力者、助言者である司祭の意見を聴取しまたその権利を擁護すること。 
  2. 司祭が任務をふさわしく実施できるよう、司祭の霊的並びに知的生活に配慮し、そのために有益は手段と制度を整備すること。
  3. 司祭がふさわしく生活できるように配慮し援助すること。

 

最近行われて司教叙階式において教皇フランシスコは最近次のように言っています。 

  1. 司教になすべき第一のことは、「祈る」ということ。
  2. 司教は司祭に会う時間が取れないほど忙しくしてはならない。 

 

一部、既に述べたことと重なりますが、司祭と司教の関係について、次のように考えます。 

  1. 司祭が司教によく協力できるためには、司教は司祭の意見と提案によく耳を傾けなければならない。
  2. 司教は、司祭の霊的知的生活を守り支え導く人である。そのために司教自身が祈りと研修に励む人でなければならない。 
  3. 司教は、病気などの困難な状態にいる司祭に特別な配慮を示し支援する。
  4. 司教は、司祭の間のよい関係を築くために配慮し努力する。
  5. 教区司教は、修道会・宣教会とのより良い関係を推進するために意を注ぐ。
  6. 首都圏に住む人々の精神的霊的必要に応える。孤独、心身の疾患と障がいなどに悩む人々に寄り添い慰め励ます。
  7. 神の民の信仰の生涯養成、信徒による福音宣教を推進する。
  8. 多国籍・国際的な教会共同体として、神の民がそれぞれの国籍、立場、文化、言語、習慣などを互いに尊重し理解し協力するように努める。