教区の歴史

教区の歴史

新しい一歩 ―21世紀の福音宣教にむけての小教区再編成―

2001年06月25日

2001年6月25日
カトリック東京大司教区
教区長 ペトロ岡田武夫

発行 カトリック東京大司教区事務局
〒112-0014 東京都文京区関口 3-16-15
Tel. 03-3943-2301 Fax. 03-3944-8511

  

 

 

目次 

 

資料 

 


カトリック東京大司教区の皆様

はじめに

昨年大聖年を祝ったわたしたちは本年、新しい世紀を迎えました。決意を新たにして、21世紀の福音宣教へむけて新しい一歩を進めてまいりたいと存じます。 

福音宣教という教会の使命を遂行するためにはさまざまな課題に取り組んでいかなければなりません。

東京教区の司教と司祭団は昨年11月、司祭集会を開き、小教区制度の現状と問題点、21世紀の福音宣教の在り方について話し合い、小教区の現状が、緊急かつ重要な課題に直面している、との基本的な共通理解に達しました。

そこでわたくしは、この課題に取り組むためにプロジェクト・チームを設け、わたくしも加わってともに検討を重ねてまいりました。

その結果を踏まえて、このたび、小教区の問題に焦点をあてて、わたくしの見解と要望を皆様にお伝えし、皆様のご理解とご協力をお願いすることにしたいと思います。

 

 

 

Ⅰ.現状の打開にむかって

すでに1987年に開催された『第1回福音宣教推進全国会議』(NICE-1)は「小教区制度の抜本的見直しと再編成」を訴えました。それは、社会状況の急激な変化のなかで、教会が人々の救いのしるしとなることが難しくなっていることを反省し、「開かれた教会」となるためには小教区の改革が必要である、と強く訴えるものでありました。

東京教区ではすでに第2ヴァチカン公会議後、小教区の問題について種々の機会に検討が行われてきました。1999年の司祭研修会と2000年の司祭集会では集中的にこの問題について話し合いを行いました。

その結果、教区と小教区の現状について、わたしたちはいま、「思い切った改革を行わなければならないときに来ている」、という痛切な認識をもったのです。

教区の宣教司牧は基本的には司教の任務です。司教は教区を小教区に分割し、小教区の宣教司牧を主任司祭に委託することによってその任務を遂行してきました。これが小教区制度の基本です。

ところでわたくしは、現状の小教区では司教としての任務をはたすことが非常に困難である、と感じています。

その理由としてまずあげたいのは、教区として取り組むべき緊急で重要な課題が多い、ということ、そしてまた、全国の教会へ奉仕する責任ももっている、ということです。実際そのために司教は、小教区以外の任務に多くの司祭を任命し、あるいは派遣しなければならないのです。

ところが他方、司祭の高齢化と司祭の減少は誰の目にも明らかな事実となっています。

この二つの事情が重なって、小教区へ配置できる司祭の数が減少し、その結果、いまのまま小教区を維持することが不可能になってきているのです。

このように考えてみますと、いずれにせよ、いま思い切った改革を行わなければ教会は行き詰まり状態のまま停滞し、明日の発展は望むべくもない、といっても過言ではありません。

以下には、さらに、この問題と課題について、事情と理由を説明します。

 

 

 

Ⅱ.問題と課題

1.小教区制度の限界を感じています

小教区は教区内をいくつかの区域に分け、線引きし、地域を分断して作られます。そしてほぼ全面的に一人の主任司祭に宣教司牧の責任が委ねられます。この一人の牧者に導かれる共同体は、ややもすれば閉鎖的社会となり、内輪のニーズと問題が優先され、外に対して排他的となりがちです。また、教区や司教協議会の呼びかけに心を開き力をさくことが難しくなります。小教区の壁を越えて教会どうしの交流と協力を進める、という試みはなかなか成功しないのが現状です。司祭どうしの横のつながりと協力をすすめるためには制度を改革する必要があります。

 

2.司祭が交代しても大きな混乱が生じないようにしたい

小教区が一人の主任司祭に委ねられた結果、小教区の活動と在り方は主任司祭のイニシャティブ、人柄、個性、考え方に大きく依存し影響されます。主任司祭が代われば小教区の雰囲気も変わるし、微妙な点で変化がでてきます。それはやむを得ないことであり、場合によっては望ましいことでもあります。しかし、主任司祭の交代によって小教区の共同体の有り様がすっかり変わってしまい、混乱が生じることも稀ではありません。これでは、教区としての首尾一貫した宣教司牧態勢が感じられない、との批判も当然です。責任者の司祭が交代しても、一貫した不変の基本的方針と方向がなければならないのです。

 

3.ひとりの司祭には限界があります

小教区の人事異動についても困難が存在します。小教区の責任者である司祭には教会の運営管理を含めて、実に多様な能力と対応が求められています。しかし、能力に限界のある一人の司祭があらゆる問題に対応することは不可能です。多くの課題に対して、現行の小教区の枠組みを越えて、司教と司祭、司祭どうしのチーム・ワークによって対応する以外に打開の道はありません。そればかりではなく、司祭・助祭、そして信徒・修道者の加わった共同宣教司牧を真剣に考えるときが来ています。

 

4.司教は司祭人事に多大な困難を感じています

司祭の人事は司教の重要な任務です。その任務の遂行に、多大なる困難を感じている、というのがわたくしの司教としての偽らざる心境です。

司教は、小教区に司祭を派遣するだけではなく、小教区を越えた宣教司牧の要請にも応えて人事を行わなければなりません。ところが、小教区の数と、小教区以外の任務への司祭の派遣を考えたとき、人数の面でも人材の面でも、多方面の要請に応えていくということは、全く不可能といわざるをえない状況です。

 

5.司教と司祭の、司祭どうしの協力が大切

制度を改革しても、結局一番大切なのは、制度を担う人間の在り方と人間どうしの協力です。それは司祭の養成と司祭の霊性に深く係わる重大な課題です。また、教会の使命、福音宣教という基本的なことについて共通理解が必要であることはいうまでもありません。

わたしたち司教・司祭は自分の限界を自覚し、互いにゆるしあい、和解して、謙虚に受け入れあい助けあって、キリストの体のよき奉仕者となるよう、生涯にわたって学び祈ることが求められます。

司教は、じっくりと腰をすえて小教区担当司祭とその共同体の現状をよく見きわめ、現場の声と要望によく耳を傾けなければならないでしょう。司祭どうしも、互いの立場や経験を越えて、耳を傾けあい理解しあうように努めていただきたいと願っています。

チーム・ワークで働くためには自制と忍耐、寛容が求められます。「一国一城の主」として小教区を束ねるという発想に慣れてしまったわたしたち司祭にとって、チーム・ワークには困難が伴います。しかしこれはどうしても克服しなければならない課題であると思います。

 

6.司祭は高齢化し、また人数も減少しています

いまの小教区の数をそのままで維持し運営していくことがすでに困難になっています。そのもっとも明白で端的な理由は、小教区へ派遣できる司祭の減少です。そのおもな理由は、いうまでもなく司祭の高齢化、召命の減少、日本へ派遣される司祭の減少です。しかしそれだけでなく、司教協議会や神学院等への司祭の派遣、小教区を越えた教区レベルの仕事の増加なども要因となっています。すでに、存在する小教区・準小教区(分教会)すべてに司祭が居住するということは不可能になっています。しかし、司祭が居住しないからそこに教会が存在しない、と考えないでください。これからは、司教、司祭、信徒がいっしょに、現在の信者共同体を刷新することが切に求められているのです。

 

7.財政と建築に関して、このままではいけない

独立採算制を原則とする小教区制では、財政格差が拡大する一方で、小教区どうしの財政協力を育てることが難しい状況にあります。建築についても、各小教区がそれぞれのニーズを優先させるため、教区全体の方針が小教区の建築に反映されません。

小教区が分断されているため、財政と建築の計画もばらばらで、教区全体としてまとまりのある財政と建築のプランを策定することが難しくなっています。

まず、教区全体として今後の宣教司牧計画を明確にし、その上で各地域、各教会共同体の建築計画を策定すべきではないでしょうか。

 

8.教区として対応すべき課題が増えています

日本のカトリック教会において、最近特に顕著な変化が見られます。それは、教会が急速に著しく国際化している、ということです。特に、首都圏の教会ではこの傾向が顕著です。おそらく日本国籍の信者を上回る外国からの移住者・滞在者の信徒が、わたしたちの教会のメンバーになっています。多数の外国からの兄弟姉妹をいかに受け入れ、ともに歩んでいくかという、緊急にして重要な課題に教会は直面しています。この課題は小教区を越え、さらに教区を越えて取り組むべき課題なのです。ご存知のように東京教区では『カトリック東京国際センター』(CTIC)を設立し、『CTIC相談センター』と『CTIC司牧センター』を拠点にこの課題に取り組んでおります。

後で述べますように、この他にも小教区を越えて取り組むべき緊急で重要な課題が多いということをご理解いただきたいと存じます。

 

 

 

III.東京教区の責任者として

1.刷新の歩み

以上の問題を前にしてわたしたちは、あらためて「教会の使命は何か」を考えてみなければなりません。

教会の使命はイエス・キリストからいただいた使命です。キリストの使命、それは天の父のみこころを行うこと、神の国の福音をのべ伝えること、大祭司としてご自身を十字架上で天の父にささげることでした。

2000年にわたる歴史の中で教会はおかした過ちを正し、現状を改革し、自からを新しくするよう努めてきました。その際、立ち返るべき原点はいつも主イエス・キリストでした。

1962年から65年にかけて開催された第2ヴァチカン公会議はもっとも大きな教会改革の試みであったといえましょう。

日本のカトリック教会はこの公会議の教えにしたがって自己を刷新する努力を重ねてきました。わたしたち東京教区でも『東京教区大会』などさまざまな刷新の努力を行ってきました。

 

2.教会とは

2000年9月3日、東京教区の大司教に就任するに際し、わたくしは司教の紋章の中に、「五つのパンと二匹の魚」のデザインを取り入れました。それはこのイメージが、「教会とは何か」を考える上にヒントを与えてくれるように感じたからです。

わたしたちは自分の共同体をどのようにとらえているでしょうか。

教会は立派な人、健康な人、道徳堅固な人だけの集まりではありません。むしろ、弱い人、病んでいる人、まちがいを犯す人、罪人が含まれる集団です。それはまさにイエス・キリストの周りに集まった貧しい人々の群れのようです。

第2ヴァチカン公会議の『教会憲章』は自らを「旅する教会」とよび、また、「自分のふところに罪人を抱いている教会は、聖であると同時に常に清められるべきものであり、悔い改めと刷新との努力を絶えず続けるのである」(8項)と述べています。

教会とはイエス・キリストによって集められ、イエス・キリストを中心として歩む、貧しい人々の集まりです。そこにあるのは「五つのパンと二匹の魚」で表されるわずかなものです。わたしたちはそのわずかなものを分かち合い、分かち合いを通して神の恵みに与ります。

教会とは、罪のゆるしを信じ、神への信頼と希望のうちに、自分の弱さを自覚しながら、受け入れあい、恵みをともにしながら、祈りと感謝と賛美をささげつつ、貧しい人として貧しい人とともに歩む寄留の民ではないでしょうか。その中心にはいつも復活されたキリストがおられます。

わたしたちはそのような者です、「どうぞ仲間になりませんか」、と人々に呼びかけたいと思います。

 

3.決意表明

前述の『第1回福音宣教推進全国会議』のときに、参加者一同、次のような『宣言』を発表しました。

「ともすると内向きに閉ざされがちであったわたしたちの姿勢を真剣に反省し、神であるにもかかわらず兄弟の一人となられたキリストにならい、すべての人に開かれ、すべての人の憩い、力、希望となる信仰共同体を育てるよう努めたいと思います」。

わたしは着座式の中で、この『宣言』に立ちかえり、いままでの司祭・司教としての歩みを踏まえて、次のように決意表明を行いました。

「本日わたくしはこの決意を新たにいたします。わたしたちの教会がすべての人に開かれた共同体、とくに弱い立場におかれている人々、圧迫されている貧しい人々にとって、やすらぎ、なぐさめ、はげまし、力、希望、救いとなる共同体として成長するよう、力を尽くします」。

さて、わたくしはこのような方針と姿勢のもとに、小教区の直面している問題に取り組み、それを解決し克服するよう全力を傾注する所存です。

小教区は宣教の拠点としての役割を担って来ました。その役割は今日でも変わりありません。しかし、時代の推移とともに、いわゆる司牧を中心とする内向きの閉鎖的共同体となってきたことも否めません。

また、傷つき倒れた人々にとって近づきやすい共同体である、とはいいにくい面をもっています。

宣教する共同体、弱い立場の人々の救いとなる共同体として教会が刷新されるためには、小教区の在り方を根本的に見直すことが不可欠です。そしてそのためには、まず、「小教区の再編成」が緊急最重要課題である、と考えます。

 

そこでわたくしはいま、以下のような構想を前提に、皆様のご理解とご協力をお願いしたいと存じます。

 

 

IV.小教区の再編成と教区としての宣教司牧の強化

1.小教区再編成の基本構想

基本的に次のような基本構想で小教区再編成を行います。

この構想のキーワードは「協力」ということです。司教と司祭の協力、司祭間の協力、教会共同体内の協力(教区と修道会との協力、修道会の間の協力も含めて)、教会共同体間の協力、様々な活動グループの協力など多種多様にわたるものです。

 

(1) 各地域協力体を基盤にする

小教区の再編成にあたり、その出発点として現行の地域協力体を活用することを提案します。 現在、教区内に9つの地域協力体があります。この9つの地域協力体をさらに分割して(原則として2分割、場合によっては3分割)20くらいの協力体に再編成します。現在ある小教区は、新たに設立される20内外の協力体として再編成されます。

 

(2) 新しい地域協力体からの世話人司祭の選任

信徒の皆さんにとっては自分の教会に司祭が住むのか、いなくなるのかということが気にかかることでしょう。そのことを視野に入れた対応も新しい地域協力体それぞれの課題であります。

協力体で働く司祭の中から代表者を選任し、教区との連絡窓口、協力体内の調整役を担っていただきます。

将来的には、新しい地域協力体が現在の小教区の役割を担い、司祭、助祭、修道者、信徒からなる宣教協力チームが編成されることを目指します。

 

(3) 会計などの問題

もちろんこの構想には幾多の困難と課題が伴います。新しい体制への移行に伴い、従来の小教区の会計や事務処理をどうするか、新しい共同体はどのように位置付けられるのか、などの問題が生じます。関係者で検討しながらひとつずつ解決し乗り越えて行きましょう。

 

 

2.教区としての宣教司牧の強化

小教区の再編成に呼応して教区レベルでの課題への取り組みを強化したいと考えています。

教区としてなすべき宣教司牧の働きのなかには、すでにのべたように、外国からの移住・移動信徒の司牧、生活の援助、その子供たちの教育を助けることなどがまず考えられます。現在CTICを中心に取り組んでおりますが、さらなる努力が必要です。CTICの活動を強化すること、教区を挙げてこの問題をより深く認識し、力を合わせて取り組んでいくことなどが必要です。

その他にも教区として取り組むべき課題は多くそれぞれが重要です。

以下にはその項目を列挙します。

どうか教区の働きの充実と強化が必要であり重要である、ということをご理解くださるようお願いします。(その内容の説明は後日の機会に譲ります)。

 

(1) さまざまな「こころの問題」へのケア

(現在『東京カリタスの家』で行っておりますがさらにその働きを支援すること、また教区としての新しい取り組みを考えていく可能性)

 

(2) 社会の動きに対する預言者の働き

(『正義と平和委員会』の働きを強化すること、教会として現代社会の動きに対する預言者としての役割を自覚し、その働きを強化することなど)

 

(3) 要理教育(カテキズム)の充実と典礼の刷新

(第二ヴァチカン公会議後の新しい要理を研修する生涯養成講座など、教区レベルでの努力。典礼委員会の充実など、典礼の刷新と研修、その他)

 

(4) 福音宣教者の養成

(教会のメンバー全員が福音宣教者となるための研修と養成)

 

(5) 人権と差別の問題

(既存の教区の委員会の『正義と平和委員会』『部落問題委員会』『福祉委員会』などの活動の充実・強化を含む)

 

(6) 家庭・家族に関する問題

(『第2回福音宣教推進全国会議』での司教団声明『家庭と宣教』、2001年の司教団メッセージ『いのちへのまなざし』で呼びかけていることへの教区としての取り組みなど)

 

(7) カトリック学校と施設がもつ諸課題

(困難な状況にあるカトリック学校・幼稚園と施設への協力と連帯など多くの課題)

 

(8) 教区本部機能の充実と財政改革

(以上あげました教区としての課題に取り組むことを含めて、司教協議会への協力、東京教会管区での責任を果たすことなどのために、教区本部の機能を強化する。また財政を含めて本部の在り方を改革することなどが必要)

 

なお、この機会に是非、皆様にご理解いただきたいことがもう一つあります。それは、東京管区、教会法務事務局のことです。この部門は結婚生活が破綻に終わってしまった方々が、その後の信仰生活に支障をきたさないように無効宣言・解消手続きなどを担当しています。六教区の離婚ケースは増加の一方であり、担当者たちは休養も交代もできない状況に置かれています。この分野を充実させることは、管区すなわち六教区の緊急課題の一つです。

 

 

 

 

結び

わたくし自身、司教の任務を果たすには大変微力であります。

皆様に支えられながら「主に望みを置く人」としてこの課題に取り組んでまいりたいと存じます。

教区の皆様のお祈り、ご理解、ご協力を重ねてお願いする次第です。

 

教会の母なる聖母の取次ぎを願いながら、皆様の上に主イエス・キリストの恵み、父である神の愛、そして聖霊による知恵と理解、判断と勇気の賜物が豊かに与えられますよう祈ります。

 

2001年6月25日

東京大司教 ペトロ 岡田 武夫

 

追記

皆様には別紙の要領で、この課題への取り組みに関して、意見の提出をお願いいたします。

            

 

 

〔お願いとお知らせ〕東京教区事務局より

 

1.大司教メッセージ「新しい一歩」で提案された課題に取り組むために、以下の手順を踏んでまいります。

  

(1) 7月1日(日)午後1時30分より、教会委員連合会が開かれます。ここでは、簡単な説明が行われます。

 

(2) 7月22日(日)午後2時より、教区集会が開かれます。「新しい一歩」で提案された課題を、プロジェクトチームが説明し、質疑応答が行われます。

 

(3) 上記(2)の教区集会のために、「新しい一歩」の内容について、特にⅣ-1小教区の再編成の基本構想について、ご意見とご質問をお寄せください。締め切りは7月15日(日)です。ファクシミリ・郵送・E-mailでも結構です。寄せられた質問に基づいて、教区集会でこの課題の核心に迫ります。

 

(4) 教区集会後は、各小教区・地域協力体で話し合いを行ってください。その際には、具体的・積極的な意見を出していただけるようお願いします。

  • 「新しい一歩」で提案された基本構想を進めるにあたって、どんな問題をクリアーしなければならないか。
  • その地域社会の中で宣教することの意味は何か。宣教するためにどのような具体的なことをしているか。あるいは何が足りないのか。これから特に何をしなければならないのか。
  • 小教区の再編成にむけて今後のプログラムはどのように進めたらいいか。
  • Ⅳ-2で今後の課題として取り上げられている項目(教区としての宣教司牧の強化)を進めるためにはどうしたらいいか。
  • 自分たちの地域協力体を2ないし3分割するとすれば、どのようなグループに分けられるか。等。

 

各地域協力体ごとにまとめて、お送りください。締め切りは、12月15日といたします。

 

(5) 9月からプロジェクトチームに新しく任命される司祭(3~4名)を加え、皆さんの意見・提案を集約します。①小教区再編成に向けたシミュレーションを行いながら、②集約された意見・提案を分析し、次の段階に移ることができるよう提案を行ってまいります。

 

2.その他の参考資料は、プロジェクトチームでのまとめや教区事務局での整理がついた段階で、何度かに分けて皆さんにお送りする予定です。

 

資料

小教区に関する資料

中央 城東 城西 城南 城北 武蔵野
多摩 総武 千葉 属人 閉鎖  

 

 

中央地域協力体
教会名 信徒数2000年末現在 司祭数 所在地 担当区域の人口 最寄り駅 担当
麻布 1,275 1 港区 

75.7万人

六本木10分 教区
大島 28 0 大島町  元町港10分。岡田港からバス。 教区
神田 1,217 1 千代田区 水道橋5分 教区
麹町 10,488 8 千代田区 四ツ谷2分 イエズス会
関口 2,014 2  文京区 護国寺10分/江戸川橋12分/目白駅よりバス椿山荘前下車 教区
築地 376 1  中央区 築地8分/新富町7分 教区
本郷 466 1  文京区 駒込7分 教区

 

 

城東地域協力体
教会名 信徒数2000年末現在 司祭数 所在地 担当区域の人口 最寄り駅 担当
赤羽 1,308 2 北区 149.6 万人 赤羽2 分 コンベンツアル会
浅草 402 1 台東区 浅草橋8 分 教区
足立 457 1 足立区 赤羽または 王子からバス サレジオ会
梅田(分) 254 1 足立区 梅島7 分 教区
上野 317 1 台東区 入谷6 分 / 鴬谷 6 分/ 上野10 分 教区
亀有 359 2 足立区 亀有15 分 コンベンツアル会
本所 766 1 墨田区 錦糸町より 大塚行きバス,石原3 丁目下車 3 分 教区
三河島 664 1 荒川区 三河島8 分/新三河島12 分 サレジオ会
町屋(分) 133 1 荒川区 町屋10 分 教区

 

 

城西地域協力体
教会名 信徒数2000年末現在 司祭数 所在地 担当区域の人口 最寄り駅 担当
赤堤 466 1 世田谷区 108.7 万人 松原3 分/ 経堂10 分/ 下高井戸15 分 ケベック 宣教会
喜多見 534 1 世田谷区 喜多見1 分 教区
三軒茶屋 1,113 2 世田谷区 三軒茶屋13 分 フランシスコ 会
瀬田(分) 686 1 世田谷区 二子玉川12 分/ 用賀12 分 フランシスコ 会
渋谷 1,118 1 渋谷区 渋谷15 分/ 神泉10 分 ドミニコ 会
成城 1,647 1 世田谷区 成城学園前2 分 教区
世田谷 710 1 世田谷区 下北沢5 分/ 池ノ上3 分 教区
初台 1,055 1 渋谷区 初台8 分/ 代々木八幡7 分/ 代々木公園8 分 レデンプトール 会
松原 1,131 3 世田谷区 明大前3 分 淳心会

 

 

城南地域協力体
教会名 信徒数2000年末現在 司祭数 所在地 担当区域の人口 最寄り駅 担当
大森 656 1 大田区 219.8 万人 大森10 分/ 大森海岸8 分 教区
蒲田 524 1 大田区 蒲田12 分 教区
洗足 821 1 大田区 長原6 分 教区
高輪 1,356 2 港区 品川 6分/ 高輪台5 分 教区
田園調布 3,034 3 大田区 田園調布10分/多摩川園5分 フランシスコ 会
上野毛(分) 1,704 1 世田谷区 上野毛5 分 カルメル会
碑文谷 1,833 2 目黒区 学芸大学15 分/ 都立大学15 分 サレジオ会
目黒 1,393 2 品川区 目黒3 分 教区

 

 

城北地域協力体
教会名 信徒数2000年末現在 司祭数 所在地 担当区域の人口 最寄り駅 担当
秋津 601 1 清瀬市 249.9 万人 秋津13 分/ 新秋津18 分 教区
板橋 750 1 板橋区 大山 5 分 フランシスコ 会
北町 664 1 練馬区 下赤塚10 分/ 営団赤塚10 分 教区
清瀬 1,324 1 清瀬市 清瀬7 分 教区
志村 276 1 板橋区 志村三丁目6 分/ 蓮根6 分 教区
下井草 2,203 2 杉並区 井荻 13 分/ 下井草 13 分/ 富士見台15 分 サレジオ 会
関町 1,518 1 練馬区 武蔵関 10 分 教区
徳田 1,114 1 練馬区 沼袋15 分 教区
豊島 1,250 2 豊島区 椎名町5 分/ 要町5 分 コロンバン 宣教会

 

 

武蔵野地域協力体
教会名 信徒数2000年末現在 司祭数 所在地 担当区域の人口 最寄り駅 担当
荻窪 481 1 杉並区 195.0 万人 高井戸 12 分/ 荻窪25 分 教区
吉祥寺 5,224 6 武蔵野市 吉祥寺5 分 神言会
高円寺 1,490 2 杉並区 東高円寺10 分/ 新高円寺10 分/ 高円寺15 分 教区
小金井 1,436 1 小金井市 武蔵小金井20 分 /バス 桜町病院前下車3 分 教区
小平 1,063 1 小平市 小平15 分 教区
調布 1,236 2 調布市 調布15 分 サレジオ 会
府中 656 1 府中市 府中10 分 ミラノ 宣教会

 

 

多摩地域協力体
教会名 信徒数2000年末現在 司祭数 所在地 担当区域の人口 最寄り駅 担当
あきる 野 189 1 あきる 野市 214.9 万人 武蔵増戸20 分 教区
青梅 420 1 青梅市 東青梅 5 分 教区
高幡 758 1 日野市 多摩動物公園 10 分 教区
立川 1,772 2 立川市 立川10 分 教区
多摩 712 1 多摩市 京王永山12 分/ 小田急永山12 分 教区
豊田 310 1 日野市 豊田8 分 教区
八王子 2,031 2 八王子市 八王子10 分/ 京王八王子17 分 教区
泉町(分) 八王子からバス 教区
町田 1,870 1 町田市 小田急町田 7 分/JR 町田15 分 教区

 

 

総武地域協力体
教会名 信徒数2000年末現在 司祭数 所在地 担当区域の人口 最寄り駅 担当
葛西 837 2 江戸川区 326.8万人 葛西 / 西葛西 アウグスチノ 会
小岩 622 1 江戸川区 小岩10 分/ 京成小岩7 分 教区
潮見 358 1 江東区 潮見5 分 教区
市川 862 1 市川市 JR 本八幡10 分/ 京成八幡8 分/ 地下鉄本八幡5 分 教区
豊四季 1,913 1 流山市 豊四季 教区
松戸 1,415 1 松戸市 松戸8 分 教区

 

 

千葉地域協力体
教会名 信徒数2000年末現在 司祭数 所在地 担当区域の人口 最寄り駅 担当
鴨川 54 1 鴨川市 407.7 万人 安房鴨川20 分 教区
木更津 530 1 木更津市 木更津 10 分 教区
五井 496 1 市原市 五井 6 分 コロンバン 宣教会
佐原 75 1 佐原市 佐原10 分 教区
館山 100 1 館山市 館山 10 分 教区
千葉寺 622 1 千葉市 本千葉 15 分 / 京成 千葉寺15 分 コロンバン 宣教会
銚子 231 1 銚子市 銚子 4 分 コロンバン宣教会
東金 311 0 東金市 東金 10 分 コロンバン宣教会
習志野 2,082 2 千葉市 実籾 10 分 教区
成田 393 1 成田市 公津 の 杜 7 分 教区
西千葉 1,684 2 千葉市 西千葉 8 分 / 西登戸4 分 教区
茂原 360 1 茂原市 茂原20分 コロンバン宣教会

 

 

属人
  教会名 信徒数2000年末現在 司祭数 所在地 担当区域の人口 最寄り駅 担当
属人 六本木 1,100 2 港区     フランシスコ 会
東京韓人 1,035 1 文京区     ソウル 教区

 

 

閉鎖
  教会名 信徒数2000年末現在 司祭数 所在地 担当区域の人口    
閉鎖 葛飾(集) 81   葛飾区   2000年 11月閉鎖  
田無

430

  田無市   2000年5月閉鎖  

小教区の設立に関する資料

東京 千葉 属人
あ行 か行 さ行 た行 は行 ま行

 

教会名

設立年
(東京教区年表)

設立年
(中央協議会)

担当

設立に至る経緯

赤堤

1974

1967

ケベック 会

ケベック会修道院設立。1972年 世田谷教会分教会。74年小教区に。

赤羽

1949

1949

コンベンツアル・フランシスコ 会

コルベ神父は、東京に修道院を建てたいと望んでいた。1947年、焼け残った赤レンガ造りの倉庫が、コンベンツアル聖フランシスコ修道会の赤羽での宣教活動の始まりとなった。1949年8月15日、聖母被昇天の祭日に新修道院落成、土井大司教は小教区として認可。信者20名で赤羽教会が正式に誕生した。

秋津

1979

1934

教区

1932年にフロジャク師が清瀬村に2万坪余山林を購入。翌年4月19日に、新しい聖堂で初ミサ。この聖堂は「イエズスのご降誕教会」とされた。1934年に、300人収容可能の木造の聖堂が建設され、12月24日に落成式が行われ、小教区となった。1959年、清瀬小教区は清瀬と秋津の二つの小教区に分割された。

あきる 野

1996

1996

教区

旧五日市・福生を閉鎖、統合。

浅草

1877

1887

教区

明治維新を迎え、宣教活動が開始されると、築地稲荷橋の教会で受洗した本多喜右衛門は、浅草地区に増え続ける信徒のために、教会堂が建てられることを望んだ。築地教会の助任ラングレー神父は、浅草に説教所をつくり、巡回していたのだが、これだけでは信徒にとって、不都合が多かったからである。しかし築地の外国人居留地以外の土地に、教会を建てる許可を得ることはまだ不可能であった。結局、学校を建てるということで許可をもらい、ラングレー神父を外人教師として迎えた。私立まいかい学校は、1877年4月15日に祝別された。聖ポーロ小聖堂と命名された校内の一室で、この日40人の洗礼式が行われた。
 まいかい学校を拠点とする宣教活動は、めざましい成果をあげた。12月に向柳原町1丁目(浅草教会現在地)に移転した時には、200名に近い信徒がいた。その後小伝馬町や本所の横川町にも信者名儀で土地や家屋が買われ、巡回教会となった。まいかい学校設立7年後、浅草教会担当区域内には1,000名を越える信者がいた。

麻布

1890

 

教区

1882年赤羽橋に築地教会分教会として発足(築地教会所属の信徒の中で新橋、品川から青山間に住む信徒が多くなったため)。赤羽橋の教会が手狭になると、当時神田教会から巡回していたパピノ神父は、1889年、現在麻布教会がある地に土地を借り受け、和洋折衷の聖堂を建築した。彼は建築家でもあり、浅草教会など多くの聖堂を建てた。麻布地区には既にメソジスト派の宣教師が活躍していた。東洋英和女学院は、大きな宣教の成果を上げつつあった。
 1892年3月から、レゼー神父が初代の主任司祭として常住した。

青梅

1967

1959

教区

1959年、立川教会の巡回教会として献堂。67年準小教区、70年小教区に。

大島

1967

1967

教区

 

大森

1928

1922

教区

1922年に「麻布教会と横浜の間には教会がないので、その中間地点で布教をするように」とのレイ大司教の指示により、パリ外国宣教会ブルトン師(初代主任司祭)は稲畑勝太郎氏(貴族院議員、関西の実業家)の社宅(品川区大井出石町)を借りて仮聖堂をつくり、訪問童貞会(現聖母訪問会)の修道女2名とともに仮修道院、英和幼稚園、医院を開設し布教を行った。1923年、関東大震災で被災した聖堂復興のために現在地を購入、たまたま震災後に出石町に避難していた教皇使節ジャルディニ大司教に相談、聖堂建設費不足分3,000円の寄付を受け、ジャルディニ大司教、ブルトン師により献堂された。

荻窪

1962

1961

教区

1961年10月設立。ケルン教区の援助。62年献堂。

葛西

1969

 

アウグスチノ会

アウグスチノ会、松江教会献堂。1985年現在地に移転、名称変更。

蒲田

1940

1961

教区

1958年土井大司教 、蒲田教会建設を計画、設立準備。60年土地取得、61年小教区設立。ケルン教区の援助。

亀有

1965

1971

コンベンツアル・フランシスコ 会

1955年12月に、コンベンツアル聖フランシスコ修道会が当地に修道院を設立し、57年8月に荒川区の三河島教会の巡回教会として発足した。58年3月、幼稚園認可。71年小教区として認可される。91年に現聖堂と修道院落成。

神田

1874

 

教区

1871年ラテン語神学校、1872年ラテン語学校聖堂で最初の洗礼式。1874年神学校、神田猿楽町に移転。現在の神田教会に。

北町

1959

1959

教区

1959年、ケルン教区の寄付によって現在の土地が購入された。仮聖堂によって、4月5日にスタート、同年11月3日に献堂。

喜多見

1931

1928

教区

1928年、伊東家プライベートチャーチ創設。31年、教区に献納され、戸田主任司祭着任。教区の事情により、土地を売却し、78年礼拝会内の現在地に移転。

吉祥寺

1950

1949

神言会

1935年神言会宣教師(西荻窪借家)、36年聖アルベルトホーム(修道院・研究所)吉祥寺に開設、42年高円寺教会の分教会に。49年現在地に移転し小教区となる。

清瀬

1936

1936

教区

1936年7月、ベタニア修道女会所有地(現秋津教会)に、パリミッション会フロジャック神父が教会を創設。1940年、清瀬駅南にマリア会が清瀬修練院を建てる。1958年清瀬修練院、大磯に移転。その跡地の一部を東京教区が譲り受け、ケルン教区の援助による聖堂が建設され、現在の清瀬教会が誕生した。それまでの清瀬教会は、秋津教会として再出発した。

小岩

1958

1958

教区

56年本所教会準小教区(信徒105名)、58年5月献堂。 ケルン教区の援助による。

葛飾(集)

 

 

教区

2000年10月閉鎖

高円寺

1928

1928

教区

関東大震災を契機に、東京の人口は西郊外に移動し始めた。それに合わせて、1928年豊多摩郡杉並村字高円寺に場所を定めた。パリ外国宣教会のマイエ神父は、シャンボン大司教より任命され、1928年1月15日、高円寺教会主任司祭として着任した。同年11月献堂。信徒数298人。

麹町

1936

1949

イエズス 会

女子洗足カルメル会修道院が上石神井に移転した後、1936年3月22日、シヤンボン大司教によって祝別式が行われ、聖テレジア教会として出発した。しばらくは邦人司祭による司牧が行われていたが1940年12月末、第二次世界大戦の戦局進展に伴い、東京教区の司祭の補充ができなくなり、イエズス会に委託されることになった。1947年、新教会建築にあたり、土井大司教とイエズス会との問で契約が交わされ、従来の小教区聖テレジア教会はイエズス会に委託されることになった。1949年4月献堂。現聖堂は1999年献堂された。

小金井

1975

1975

教区

1939年戸塚神父によって桜町病院が設立され、神父の帰天後、福音史家聖ヨハネ布教修道女会に引き継がれた。この敷地内にあった聖堂に集う信者が増えたので、1975年に正式に吉祥寺小教区から分かれ、小教区として認可される。

小平

1955

1957

教区

吉祥寺教会のナーベルフェルト神父によって、1953年5月に磯野氏宅でミサがささげられる。1954年7月に聖堂が献堂され、吉祥寺教会の分教会としてスタート(当時の信徒数は58名、世帯数29)。1956年にサンタマリア幼稚園開園。聖堂、幼稚園、司祭館の土地・建物は、磯野氏の寄贈による。1957年4月、小教区として独立。現聖堂は、1975年に献堂。

三軒茶屋

1954

1953

フランシスコ会

1952年フランシスコ会(ローマ管区)修道院設立。53年土井大司教小教区認可。

瀬田(分)

1960

1952

フランシスコ会

フランシスコ会聖アントニオ修道院の付属聖堂として発足。1954年聖アントニオ神学院が設立され、1960年に現在の聖堂が完成した。三軒茶屋小教区に所属するが、分教会として独立した活動を行っている。

潮見

1950

1960

教区

1950年蟻の会。1951年蟻の町食堂(私設聖堂)。1960年6月蟻の町(隅田公園脇)潮見に移転、蟻の町教会としてスタート。62年枝川教会。 65年4月小教区認可。85年10月潮見教会と改称。

渋谷

1949

1960

ドミニコ 会

1949年2月にカナダ管区ドミニコ会の宣教師によって池尻教会が始められ、聖イメルダ幼稚園が併設された。1956年、渋谷区南平台の伊達宗彰公邸に教会敷地を購入、1959年12月に渋谷教会で真夜中の初ミサが行われた。60年小教区区域決定献堂。

志村

1967

1967

教区

64年土地購入、ゴールドマン師の尽力、ケルン教区の援助。

下井草

1949

1949

サレジオ 会

土井大司教サレジオ会に教会建設を依頼。1949年4月献堂。

成城

1955

1953

教区

53年喜多見教会出張所(ボストン大司教クッシング師寄付金、土井大司教成城教会設立基金とする)。55年献堂。

関口

1899

1900

教区

オズーフ大司教は、松平屋敷跡4,800坪を購入した。1887年レイ神父、聖母仏語学校(工芸学校)を創立した。1893年、聖母仏語学校付属聖堂は、小石川聖マリア教会として独立し、小教区としての性格を持つようになった。1896年レイ神父は、関口天主堂の建設に着手し1899年に完成。1912年、小石川聖マリア教会(関口天主堂)に於いて、東京教区長レイ大司教の着座式が行われた。彼は以後、大司教座のある築地には住まわず、関口教会内で執務した。1920年、大司教座は築地から関口に移転。1964年12月8日には、現在の関口カテドラル聖マリア大聖堂が完成。教区の式典行事は全てこの大聖堂で行うことが出来るようになり、関口教会がこれを担当することになった。

関町

1957

1957

教区

ケルン教区の援助による。

世田谷

1948

1946

教区

45年、今田師、土井大司教に新教会設立を希望し許可される。46年中西邸米軍接収をきらい、今田師と契約。渋谷教会として発足。48年聖堂移転。世田谷教会と改称。

洗足

1946

1948

教区

1946年西小山教会所属信徒岩瀬家、邸宅を提供し、教会活動始まる。48年現在地を取得。50年現聖堂献堂。

高輪

1959

1959

教区

1948年、スカボロ外国宣教会の宣教によって始まる。59年、木造の旧聖堂献堂。

高幡

1982

1969

教区

1969年メルセス会修道院・幼稚園設立、ケベック会司祭チャプレンに就任。70年現聖堂献堂、豊田教会分教会に。82年小教区として独立。

立川

1952

1954

教区

1947年国立町信徒宅でミサ。52年現在地に土地購入。同年末仮聖堂献堂。54年本聖堂献堂。

国立(集)

 

1996

 

 

田無

1988

 

 

2000年5月末閉鎖

多摩

1972

1972

教区

白柳大司教設立。多摩ニュータウン。

調布

1967

1967

サレジオ 会

1950年サレジオ会神学院、調布に移転。54年喜多見教会分教会洗礼第一号。67年小教区認可。

築地

1874

1874

教区

1874年東京市から居留地の一部を借り入れ、パリ外国宣教会が仮聖堂を建てた。1876年オズーフ司教が日本北教区の教区長に任命され、築地教会を司教座と定めた。1878年聖堂が建てられる。1891年東京大司教区設立、首都大司教座となる。1920年大司教座は関口教会に移転。

田園調布

1932

1932

フランシスコ会

シャンボン大司教、フランシスコ会(カナダ管区)に宣教活動を要請。1930年借家にて活動開始。32年現在地に修道院献堂、小教区としてフランシスコ会に委託。

上野毛(分)

1988

1952

カルメル会

51年、女子会、東京に男子カルメル会創立を願う。52年カルメル会修道院設立。修道院付属聖堂にて始まる。

徳田

1936

1936

教区

関口主任フロジャック師、結核療養所退院者のため、江古田に借家。宣教活動始める。36年献堂。

豊島

1949

1949

コロンバン会

1948年コロンバン会土地取得。49年献堂、小教区活動開始。

豊田

1967

1967

教区

66年土地取得(前年よりプロテスタント集会所を借入) 、八王子教会分教会としてスタート。67年5月準小教区。同年11月献堂。70年小教区認可。 

八王子

1896

1877

教区

テストヴィド師シ→メイラン師シ→1896年献堂(本町) 1877年、元八王子村にて創立。現在の本町には1896年に移転建設されたが、半年後に大火のため焼失した。 1913年に新聖堂が落成したが、第2次世界大戦の際、空襲により全焼。その後、1950年に現聖堂の祝別式が行われた。司祭館兼信徒会館の建物は、1992年に建てられた。

泉町(分)

1878

 

教区

 

初台

1956

1956

レデンプトール会

1951年レデンプトール会、台東区より移動、初台で宣教活動カを始める(修道院)。 54年、聖ヨゼフ保育園開園。56年世田谷教会から独立し小教区となる。

碑文谷

1951

1948

サレジオ会

1947年用地取得(5000坪)。48年ダルフィオール師、宣教のため当地に着任、ミサを始める。49年講堂建設、幼稚園開設。54年聖堂献堂される(目黒教会分教会?)。67年小教区となる。

府中

1990

1978

ミラノ会

1978年ミラノ外国宣教会の付属聖堂として建てられた。1990年1月小教区となる。

本郷

1927

1927

教区

レイ大司教は、1923年の関東大震災で被害を受けた小教区の聖堂再建のため、多大の力を注いだ。同時に、新しい小教区設立の必要にも迫られ、築地の土地を分譲して、本郷、高円寺、大森、麹町に土地を購入した。1927年3月29日、本郷上富士前町にあった旧華族の住居をそのまま、土地と共に購入した。6月1日、東京府知事の教会設立正式許可をもって出発し、同年12月18日誕生した。

本所

1885

1879

教区

浅草教会助任フォーリ神父は、本所・浅草地区に増え続ける信徒・求道者のために教会堂を建てようと、横川町74番地(本所教会現在地)に広い土地を購入した。1880年4月献堂。1885年浅草教会から独立。

町田

1958

1958

教区

ケルン教区の援助による。

松原

1965

1955

淳心会

1953(昭和28)年10月。当時の淳心会管区長が、会員の上京の折の宿泊兼宣教所として開設。1954年ごろ、門に「カトリック淳心会」の表札が掲げられ、不定期にミサがささげられるという巡回教会(世田谷教会の分教会)の形がとられていた。1955年8月、常駐の司祭の任命が決まり、9月に着任、教会付近に住む信徒の司牧と宣教が始まった。1965年2月、新聖堂が完成、東京大司教区から宣教担当を淳心会に正式に委託され、小教区として独立した。

三河島

1933

1933

サレジオ 会

1933年、シヤンボン大司教は三河島地区で働くよう、サレジオ会を招き、土地を提供した。1939年6月29日小教区となった。

町屋(分)

 

1931

教区

1931年上智厚生館創立。1933年現在地に移転。その後、旧上智セッツルメントの附属聖堂としてその施設内にあったが、1993年4月、上智社会事業団より駐車場だった土地を無償提供され、三河島教会の分教会として聖堂が建てられた。

目黒

1953

1947

教区

47年ベネディクト会修道院、小教区認可長い間ベネディクト会の担当であったが、1999年4月より教区司祭が担当する小教区となった。 交通の便がよく、施設も大きいことから2000年4月にCTIC(カトリック東京国際センター)司牧センターが開設された。

市川

1949

1945

教区

1945年、土井大司教による教区と近隣在住の本所教会や九州平戸出身の信徒が私財を投じて誕生。49年現在地移転、献堂。

鴨川

1952

1952

教区

1951年コロンバン会ジムドイル師、鴨川(貝塚)教会設立。英語塾。52年献堂。

木更津

1951

1952

教区

コロンバン会設立1951年木更津海岸埋立地に敷地が購入され、仮の聖堂が建てられた。翌年聖堂が建てられ、その後赴任した司祭と信者達の信仰と努力、アイルランドの兄弟の暖かい献金により、1955年に、現在の聖堂が献堂された。

五井

1965

 

コロンバン 会

1964年五井教会として独立。65年献堂。コロンバン会設立。

佐原

1950

1950

教区

コロンバン会設立。50年前、コロンバン会フォード師によって佐原に宣教拠点が設けられた。正式に小数区と認められたのは1967年。1987年から、教区に移管され、教区司祭が宣教司牧の責任を負うようになった。

館山

1949

1947

教区

1948年土地取得、別荘を聖堂とする。コロンバン会設立。

千葉寺

1956

1956

コロンバン 会

コロンバン会設立。1955年、 聖コロンバン会によって、 約300坪の教会用地が 「千葉市千葉寺町」 に取得され、 翌56年に鉄筋コンクリート二階建ての司祭館が完成、 同年12月に半地下の旧聖堂 (現在のホール) が完成した。

都賀(集)

 

1994

 

千葉寺・西千葉両教会による運営。

銚子

1951

1951

コロンバン会

1883年千葉教会の4ヶ所の布教所の一つ。1951年献堂。コロンバン会オサリバン師。

東金

1960

1959

コロンバン 会

1959年コロンバン会によって設立(茂原教会の巡回教会)、1966年独立し小教区となる。

豊四季

1971

1971

教区

1970年白柳大司教、松戸教会20周年の折、柏教会設立を発表、主任司祭任命。71年献堂。91年現在地に移転、豊四季教会と名称変更。

習志野

1973

1968

教区

1966年土井大司教、教会設立を決定(土地はそれ以前に、ケルン教区の援助により取得)。68年小教区として設立、献堂される。73年新聖堂献堂。2000年12月移転 、習志野教会と名称変更。

成田

1986

1986

教区

1975年集会所建設、佐原教会巡回教会として発足。82年分教会、84年小教区となる。

西千葉

1882

1956

教区

ヴィグルース神父1882年亥鼻台教会(築地教会分教会)→伝道士による運営→1939年小松師常住→宇都宮教会巡回教会→1947年吾妻町仮聖堂→54年現在地に移転、西千葉教会となる。

松戸

1950

1950

教区

明治10年代からのパリ外国宣教会による宣教。土井大司教の意向による設立。

茂原

1883/1953

1952

コロンバン会

1883年8月聖堂献堂(ヴィグルース師)→巡回教会→1952年コロンバン会設立。

 

 

 

 

 

六本木

 

1967

属人

 

東京韓人

 

1985

属人

 

 

 

東京教区の地域協力体

中央 城東 城西 城南 城北 武蔵野 多摩 総武 千葉
中央
教会 信徒数

担当

麻布 1,275 東京教区
大島 28 東京教区
神田 1,217 東京教区
麹町 10,488 イエズス会
関口 2,014 東京教区
築地 376 東京教区
本郷 466 東京教区
六本木 1,100 フランシスコ会
東京韓人 1,035 ソウル教区
     
信徒合計 17,999 人口の 2,4%
地域の人口 757,000

城東
教会 信徒数 担当
赤羽 1,308 コンベンツアル会
浅草 402 東京教区
足立 457 サレジオ会
梅田(分) 254 東京教区
上野 317 東京教区
亀有 359 コンベンツアル会
本所 766 東京教区
三河島 664 サレジオ会
町屋 133 東京教区
     
信徒合計 4,660 人口の0.31%
地域の人口 1,496,000

城西
教会 信徒数 担当
赤堤 466 ケベック会
喜多見 534 東京教区
三軒茶屋 1,113 フランシスコ会
瀬田(分) 686 フランシスコ会
渋谷 1,118 ドミニコ会
成城 1,647 東京教区
世田谷 710 東京教区
初台 1,055 レデンプトール会
松原 1,131 淳心会
     
信徒合計 8,460 人口の0.78%
地域の人口 1,087,000

城南
教会 信徒数 担当
大森 656 東京教区
蒲田 524 東京教区
洗足 821 東京教区
高輪 1,356 東京教区
田園調布 3,034 フランシスコ会
上野毛(分)

1,704

カルメル会
碑文谷

1,833

サレジオ会
目黒 1,393 東京教区
     
信徒合計 11,321 人口の0.52%
地域の人口 2,198,00

城北
教会 信徒数 担当
秋津 601 東京教区
板橋 750 フランシスコ会
北町 664

東京教区

清瀬 1,324 東京教区
志村 276 東京教区
下井草 2,203 サレジオ会
関町 1,518 東京教区
徳田 1,114 東京教区
豊島 1,250 コロンバン会
     
信徒合計 9,700 人口の0.39%
地域の人口 2,499,000

武蔵野
教会 信徒数 担当
荻窪 481 東京教区
吉祥寺 5,224 神言会
高円寺 1,490 東京教区
小金井 1,436 東京教区
小平 1,063 東京教区
調布 1,236 サレジオ会
府中 656 ミラノ会
     
信徒合計 11,586 人口の0.60%
地域の人口 1,950,000

多摩
教会 信徒数 担当
あきる野 189 東京教区
青梅 420 東京教区
高幡 758 東京教区
立川 1,772 東京教区
多摩 712 東京教区
豊田 310 東京教区
八王子 2,031 東京教区
泉町 東京教区
町田 1,870 東京教区
     
信徒合計 8,062 人口の0.38%
地域の人口 2,149,000

総武
教会 信徒数 担当
葛西 837 アウグスチノ会
小岩 622 東京教区
潮見 358 東京教区
市川 862 東京教区
豊四季

1,913

東京教区
松戸 1,415 東京教区
     
信徒合計 6,007 人口の0.19%
地域の人口 3,268,000

千葉
教会 信徒数 担当
鴨川 54 東京教区
木更津 530 東京教区
五井 496 コロンバン会
佐原 75 東京教区
館山 100 東京教区
千葉寺 622 コロンバン会
銚子 231 コロンバン会
東金 311 コロンバン会
習志野 2,082 東京教区
成田 393 東京教区
西千葉

1,684

東京教区
茂原 360 コロンバン会
     
信徒合計 6,938 人口の0.17%
地域の人口 4.077.000

東京都の教会

東京教区のために働く司祭の年齢(教区司祭、修道会、宣教会の司祭)

現在東京教区のために働いている司祭: 113人(グラフの棒一本が一人の司祭です)
平均年齢: 58才
現在75歳以上の司祭8.85%
5年後75歳以上の司祭26.67%
10年後75歳以上の司祭 33.33%

年齢 司祭数
80+ 5
75-79 5
70-74 22
65-69 8
60-64 14
55-59 15
50-54 11
45-49 7
40-44 13
35-39 8
30-34 4
-30 1
   
合計 113