大司教

2024年 復活祭 菊地功大司教メッセージ

2024年03月31日

皆さん、ご復活おめでとうございます。

今年の復活徹夜祭に参加されましたでしょうか。復活徹夜祭では、闇の中で復活のロウソクに火が灯されました。ロウソクの炎は小さな火です。小さな明かりです。しかし、「キリストの光」と司祭が唱えて、皆さんお一人お一人の小さなロウソクにその火が渡されていきました。分かち合われていきました。その時、どうなったでしょう。暗闇の中に多くの人がロウソクを持って佇んでいる中で、光は闇を打ち払いました。

これが、わたしたちがやりたいことです。わたしたちの一人ひとりができることは本当に小さなことですが、一緒になって自分のロウソクをしっかりと灯し、それが皆で集まると大きな明かりとなって闇を打ち払うことができます。

教会は、この世界にあって希望の光でありたいと思います。復活の主は新しいいのちを生きる希望の光です。わたしたちをこのいのちに与るようにと招いておられます。

皆さん、この世界は今どうでしょう。暗闇の中にわたしたちはさまよっていませんか。いのちが危機に直面していませんか。この中でわたしたちは、絶望ではなくて希望を生み出す存在でありたいと思います。この復活にあたってわたしたち一人ひとりに与えられている光を分け与える使命を思い起こしましょう。

よい復活祭をお迎えください。