皆さん、主の降誕おめでとうございます。

クリスマスは喜びのシーズンです。この喜びはいったいどこから来るのかと言えば、それは平和が確立されているところからやって来ます。

お生まれになった幼子は平和の君であると、聖書に記されています。平和とは、ただ単に戦争がないことを指しているのではなくて、神の秩序が確立されていること、すなわち、神様が望んでいる世界が実現していることを指しています。

今の社会はどうでしょう。世界では今、戦争が起こり、多くの人が命の危機に直面しています。不安の中で生きています。わたしたちの国でも様々な暴力的なことが起こり、また、感染症の状況も続いています。

多くの不安を抱えながら生きているわたしたちの心に、希望はあるでしょうか。喜びはあるでしょうか。

このクリスマスに、一人でも多くの人たちにイエス・キリストの喜びを、イエス・キリストの希望を伝えていきたいと思います。

クリスマスにあたってあらためて、わたしたちの中に誕生された幼子、神のみことばに耳を傾けましょう。

大司教
タルチシオ　菊地功