教区の歴史
町田教会「ウエルカム・テーブル」一日黙想会中ミサ説教
2013年07月26日
2013年7月26日
聖マリアの両親 聖ヨアキムと聖マリアの記念日
汚れなきマリア修道院(町田市)にて
説教
きょうわたしたちはここに集まり一日黙想会に与っています。それは特別な場所で特別な時間を設けて、神の言葉、主イエスの言葉を集中的に聞き味わい、信仰を深めるためであります。
きょうの福音は種まきのたとえです。同じみ言葉を聞いても、それを受け取る人の心の状態によってその結果が違ってきます。
よい心の人、み言葉を聞く準備の出来ている人にみ言葉が告げられますと、その人はみ言葉の意味を悟り、豊かな実りをもたらすことができる、とイエスは教えています。
わたしたちの心はみ言葉を聞く準備が出来ているでしょうか。わたしたちの心はどんな状態でしょうか。
み言葉を聞くためには環境も大切です。わたしたちがこの修道院に集まったのは、この恵まれた環境でみ言葉を聞くことに心を集中するためです。
今日の第一朗読は出エジプト記で、モーセがシナイ山で十戒を授かったという箇所です。第一の掟から第四までは神ご自身に対する人の守るべき掟が述べられています。
今日あらためて思いますことは、「偶像崇拝を禁じる」という部分が実に長く詳しいということです。第五の掟は「殺してはならない」です。殺すとは何を意味するか、実に多くの説明が必要だと思うのですが、ここでは「殺してはならない」だけで終わりです。
考えますと、わたしたちは、神でないものを神にしてしまうという誘惑に囲まれているのです。神でないものを神にすることが偶像崇拝です。神以外のものをこころから出して心を空しくし、ただ神にだけ心を開かないと神の声は響いてはきません。偶像から心を離し、ひたすら神のことばに耳を傾けること、それが黙想です。雑念から逃れられませんが、雑念にとらわれないよう、拘れないようにしたいものです。偶像に捉えられないよう、きょうは特に祈りましょう。
きょうわたくしは二回の講話を致しました。
第一は旧約の預言者エリヤの話です。
第二は平和旬間にちなみ、「地上の平和」について話しました。
このつたない講話が皆さんに心に響き、よい実りをもたらすよう願い、祈ります。