菊地大司教

    5月にロザリオを祈る:配信第五週目

    2021年05月31日

    教皇様の呼びかけに応えて、聖母月に祈るロザリオの配信、第五週目です。

    聖母月は5月31日の聖母訪問の記念日で締めくくられます。エリザベトを訪問した聖母は、讃歌「マニフィカト」をもって、自らの生きる姿勢と神への信頼と従順、そして神の望まれる秩序の有り様を高らかに宣言します。

    最終の五連目となりますので、今回はさまざまな方に祈りを唱えていただきました。神学生、シスター、司祭が、順番に祈りを唱えて繋いで参ります。

    以下、本日昼配信のロザリオのメッセージ原稿です。

    2021年5月の第五週

    わたしたちはこの一ヶ月、5月の聖母月にあたり、教皇様と心をあわせ、ロザリオの祈りをささげて参りました。困難な状況は続いています。これからも続けて祈りましょう。困難な状況が改善されるように、いのちの危機から逃れることが出来るように、必要とする人に助けがあるように、祈り続けましょう。

    昨年12月9日の一般謁見で、教皇様はカテキズムを引用し、こう述べておられます。
    「願い求めること。それはまったく人間的なことです。・・・『・・・わたしたちは被造物であって、自分自身の力で存在し始めたわけでもなく、逆境を克服できる力もなく、自分自身の究極の目的でもありません。そのうえ、罪びとであって、キリスト者として、自分自身が御父から離れていることを知っています。懇願をするということは、すでに御父への復帰の第一歩なのです』(カテキズム2629)。
     ・・・『主よ、助けてください!』と叫び、祈るのです。祈りは、漆黒の闇に一筋の光をもたらします。『主よ、助けてください!』この祈りが進路を開きます。道を切り開くのです。」

    教皇ヨハネ・パウロ二世の使徒的書簡「おとめマリアのロザリオ」には、こう記されています。

    「このロザリオというあがない主の聖なる人間性との出会いの場に、わたしたちの生活の中にあるあらゆる問題、心配事、労苦、計画を差し出すのは当然のことです。『あなたの重荷をゆだねよ。主はあなたを支えてくださる(詩編55:23)』。ロザリオを祈るとは、わたしたちの重荷をキリストと聖母の憐れみ深い心にゆだねることです。(25)」

    教皇たちの言葉に励まされて、困難な時期にあって、神に祈り続けたいと思います。

    同時に教皇フランシスコは、同じ一般謁見で、このようにも指摘されています。
    「兄弟姉妹の皆さん、わたしたちは、神が答えてくださることを知っています。自分の祈りを神が聞いてくださらないといって嘆く人は、詩編には登場しません。神は必ず答えてくださいます。今日になるか明日になるか分かりませんが、必ず何らかのかたちで答えてくださいます。神は必ずお答えになります」

    小さな目に見えないウイルスによって、世界は大混乱に陥りました。人類は、いのちの危機を肌で感じました。すべての造り主である神の前で、あらためてわたしたちの限界を認め、神の秩序を実現するために、どこに、そしてどのような神の答えが示されているのかを見極め続けたいと思います。そのためにこそ、立ち止まることなく、祈り続けましょう。

    聖母の取り次ぎを求めながら、みなで共に祈りましょう。

    一日も早く、人類が直面しているこの困難な事態が終息するように、また病床にある人たちにいやしが与えられるように、医療関係者の健康が守られるように、経済の悪化でいのちの危機に直面する人たちに助けがあるように、さまざまな事情によりいのちを守るために助けを必要としている人たち、特に海外から来られた兄弟姉妹に必要な助けが与えられるように、さらに政治のリーダーたちがいのちを守るための正しい判断をすることができるように。

    そして、すべての人の上に復活の主イエスの守りと導きが豊かにあるように、わたしたち自身が御子イエスに倣って行動する勇気を持つことが出来るように、神の母である聖母の取り次ぎを祈りましょう。

    栄えの神秘(日曜日・水曜日)
    第五の黙想
    マリア、すべての人の母となる

    天の栄光に上げられたマリアは、キリストの救いにあずかるすべての人の母となりました。
    「栄光の冠を与えられたマリアは、栄えの神秘の最後に出てくるように、天使と聖人の元后として光り輝いています。それは、終わりの日の教会の姿の始まりでもあり、究極的な目標でもあるのです。(おとめマリアのロザリオ23)」

    「栄光に輝くキリストと聖母を観想することによって」、信じる者はわたしたち一人ひとりが達するように招かれている目的を仰ぎ見るのです。(おとめマリアのロザリオ25)」

    困難な状況のなかにあっても、また大きな不安の闇に包まれていたとしても、わたしたちが道を見失うことのないように、聖母の助けによって光の道を歩むことが出来るように祈りましょう。この一連をささげて、救いを求めるすべての人が御子イエスのもとに導かれるよう聖母の取り次ぎによって願いましょう

    終わりの祈り(教皇フランシスコ

    聖マリア、
    あなたは救いと希望のしるしとして、
    いつもわたしたちの歩みを照らしておられます。

    病人の希望であるあなたに信頼して祈ります。
    あなたは十字架の下で、揺るぎない信仰をもって、
    イエスと苦しみをともにされました。

    「ローマ市民の救い」*であるマリア、
    あなたはわたしたちに必要なものをご存じです。
    わたしたちはあなたがそれを与えてくださると信じています。
    ガリラヤのカナでなさったように、
    この試練の後に喜び祝う時が再び訪れますように。

    愛である神の母マリア、わたしたちを助けてください。
    わたしたちが御父のみ心にこたえ、
    イエスのことばに従って生きることができますように。
    イエスはわたしたちの苦しみをその身に負い、
    わたしたちの悲しみを引き受け、
    十字架を通して、
    わたしたちを復活の喜びに導いてくださいます。
    アーメン。

    神の母聖マリア、
    あなたのご保護により頼みます。
    苦難のうちにあるわたしたちの願いを聞き入れてください。
    栄光に輝く幸いなおとめよ、
    あらゆる危険から、いつもわたしたちをお救いください。