菊地大司教

    5月にロザリオを祈る:配信第二週目

    2021年05月11日

    教皇様のロザリオマラソンの呼びかけに応え。困難な状況が一日も早く終息するように、またいのちが守られるように、ロザリオの祈りを唱え続けています。東京大司教区では、栄えの神秘を、メッセージとともに、5月中の毎月曜日、一連ずつですが、ロザリオの祈りを配信しています。

    以下、5月10日月曜日のお昼に配信した、ロザリオの祈り第二週目のメッセージ原稿と祈りの意向です。ビデオは、youtubeのカトリック東京大司教区のアカウントからご覧いただけます。

    2021年5月の第二週

    教皇フランシスコは、昨年の5月に信徒に手紙を送り、そこにこう記しておられます。

    「五月は、神の民がとりわけ熱心におとめマリアへの愛と崇敬を表す月です。5月には家庭で家族一緒にロザリオの祈りを唱える伝統があります。感染症の大流行によるさまざまな制約の結果、わたしたちはこの『家庭で祈る』という側面がなおさら大切であることを、霊的な観点からも知ることになりました。・・・だれかと一緒に唱えることも、独りで唱えることも、どちらの機会も最大限に活用して、状況に応じて決めることができます。」

    世界が困難な状況に直面するとき、ロザリオを祈るように呼びかけるのは、教会の伝統です。例えば1965年に、世界平和のために聖母の取り次ぎを祈ってほしいと呼びかけた回勅「メンセ・マイオ」で、教皇パウロ六世はこう述べています。

    「五月は、・・・わたしたちの願いがよりたやすくマリアのあわれみ深い心に近づく道を見いだすときです。教会の必要が求めるときに、あるいは人類が何か重大な危機に脅かされているときにはいつでも、キリスト者に公の祈りをささげるよう勧めるためこのマリアにささげげられた月を選ぶのは、わたしの先任者たちに好まれた習慣でした」(3)

    パウロ六世は、ロザリオの重要な要素として「賛美と祈願」に加えて、「観想」が重要であることを説いておられます。使徒的勧告「マリアーリス・クルトゥス」には、「観想という要素がないならば、ロザリオは魂の抜けた体にすぎません。・・・主にもっとも近かったマリアの目を通して主の生涯における神秘を黙想できるように役立つべき」と記されています(47)。

    わたしたちはこの困難な状況のただ中にいて、いのちの危機に直面しながら、暗闇から抜け出す光を求めて祈ります。同時にその祈りは、助けを願い求めるだけでなく、キリストに倣ってわたしたちがどのように生きるべきなのか、キリストのみ顔を聖母とともに探し求める観想の祈りの道でもあります。

    教皇フランシスコは、「ラウダート・シ」の終わりにこう記しています。

    「イエスを大切になさった母マリアは、今、傷ついたこの世界を、母としての愛情と痛みを持って心にかけてくださいます。・・・マリアは、イエスの全生涯を『心に納めて』おられたばかりか、今や、すべての物事の意味を理解しておられます。ですからわたしたちは、この世界を知恵の眼(まなこ)で見られるようにしてください、と彼女に願うことが出来るのです。(241)」

    困難を取り除いてくださるように願うとともに、この現実の中で、神の御旨を実現していく道はどこにあるのか、祈りのうちに聖母とともに探ってまいりましょう。

    東京教区では五月中の毎週一回、月曜日に、栄えの神秘の一連を、メッセージとともにインターネットで配信します。聖母の取り次ぎを求めながら、この5月の間、みなで共に祈りましょう。

    一日も早く、人類が直面しているこの困難な事態が終息するように、また病床にある人たちにいやしが与えられるように、医療関係者の健康が守られるように、経済の悪化でいのちの危機に直面する人たちに助けがあるように、さまざまな事情によりいのちを守るために助けを必要としている人たち、特に海外から来られた兄弟姉妹に必要な助けが与えられるように、さらに政治のリーダーたちがいのちを守るための正しい判断をすることができるように。

    そして、すべての人の上に復活の主イエスの守りと導きが豊かにあるように、わたしたち自身が御子イエスに倣って行動する勇気を持つことが出来るように、神の母である聖母の取り次ぎを祈りましょう。

    栄えの神秘(日曜日・水曜日)
    第二の黙想
    イエス、天にあげられる

    復活された主イエスは、弟子たちの前で天に上げられ、御父の右の座にお着きになります。

    復活のいのちに生き、天に上げられた主イエスは、その栄光の座にあって、すべてを支配しておられます。

    わたしたちは、主に従う者として、王であるキリストの支配が完成するように務めなくてはなりません。

    神が求められる秩序が、この世界に実現するように務めることは、すなわち平和を求めることです。それは人間のいのちが、その尊厳を完全に守られる世界を実現することでもあります。

    被造界が神の望まれる秩序のうちにあるように努力をすることです。

    この一連をささげて、わたしたちが主の復活の証人として生きることができるよう、神の望まれる世界の実現のために働く勇気と知恵が与えられるよう、聖母の取り次ぎによって願いましょう。

    教皇フランシスコの祈り

    聖マリア、

    あなたは救いと希望のしるしとして、

    いつもわたしたちの歩みを照らしておられます。

    病人の希望であるあなたに信頼して祈ります。

    あなたは十字架の下で、揺るぎない信仰をもって、

    イエスと苦しみをともにされました。

    「ローマ市民の救い」であるマリア、

    あなたはわたしたちに必要なものをご存じです。

    わたしたちはあなたがそれを与えてくださると信じています。

    ガリラヤのカナでなさったように、

    この試練の後に喜び祝う時が再び訪れますように。

    愛である神の母マリア、わたしたちを助けてください。

    わたしたちが御父のみ心にこたえ、

    イエスのことばに従って生きることができますように。

    イエスはわたしたちの苦しみをその身に負い、

    わたしたちの悲しみを引き受け、

    十字架を通して、

    わたしたちを復活の喜びに導いてくださいます。

    アーメン。

    神の母聖マリア、

    あなたのご保護により頼みます。

    苦難のうちにあるわたしたちの願いを聞き入れてください。

    栄光に輝く幸いなおとめよ、

    あらゆる危険から、いつもわたしたちをお救いください。