お知らせ

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東京教区ニュース第102号

1993年05月01日

東京教区総会3月20日 みんなで、東京プレ・ナイス

事例3、1、4に関心が集まる

今年秋に開かれる「第2回福音宣教推進全国会議」(NICE・2)に向かって、東京教区第8回総会が、3月20日、千代田区6番町の雙葉小学校で開催された。まず白柳誠一大司教があいさつ。聖霊に開かれた家庭が、社会に開かれた教会の基であると述べられ、全国会議の出席者11名を紹介した。

続いて、イシドロ・リバス師の基調講演があった。参加者は400名を越え、例年になく盛りあがった。13のグループに分かれ、8つの事例について熱心に討議した。

最後に教区の決算・予算報告がなされた後、森一弘司教から、宮下良平新司祭の紹介で総会を締め括った。

NICE・2出席者紹介

白柳大司教は、1970年に始まった東京教区大会から、今回の第8回東京教区総会「みんなで、東京・プレナイス」までを歴史的展望した後、第2回全国会議の出席者11名を紹介した。

司祭

稲川保明師(教区事務局長)
立花昌和師(豊田教会主任)
E・グリフィン師(五井教会主任)

修道女

Sr.佐久間陽子(福音史家聖ヨハネ布教修道女会)
Sr.成瀬 環タマキ(扶助者聖母会)

信徒

黒川恒雄さん(麹町教会)
加藤正仁マサヒトさん(松戸教会)
西勝敬夫ニシカツタカオさん(調布教会)
稲留敦子イナドメアツコさん(高円寺教会)
織田智恵さん(高輪教会)
中村紀子さん(渋谷教会)

また、全国会議を取材し報道するために、教区広報委員会担当の門馬邦男師と教区ニュース編集委員、Sr.行宗豊子、村岡昌和さん、安藤昭子さんの4人を出席させることを発表した。

リバス師基調講演

リバス師は、「福音宣教」1月号P31〜P67「シノドスに照らされた日本の教会の動き」をテキストに、シノドスの「出発点は信仰と実生活の遊離」にあり、これがNICE・1となったことから説き起こし、NICE・2への流れを説明した。

なぜ「家庭か?」という疑問にも「人間がいちばん傷つくのは家庭であり、人は愛されたい、無限に無条件に愛されたいと思っているが、評価の社会と愛の社会は相反しており、日本人に欠けているものは、愛されている実感である」と指摘した。

さらに、「家庭の解放-対話的に分かち合うことによって心の中のよろこびが広がっていくような福音宣教をしたい。東京教区を通して、家庭に愛されている実感を」と述べて講演を結んだ。

グループによる事例研究

今回の教区総会は、あらかじめ配布された8つの事例(教区ニュース100号)のうち、希望する事例ごとにグループ分けがされた。

400人を越える参加者が最も多く希望した事例は、事例3 子どもの信仰教育と家庭で4グループ、次は事例1 夫婦のつきあい方、2グループ、事例4 年老いた家庭にどうかかわるか、2グループであった。

事例2 生命の伝達
事例5 単身赴任中に起ったこと
事例6 3高にあこがれて
事例7 国際結婚をしたふたりは今、
事例8 ハンディをもった子どもとその家庭

は、各々1グループ計13グループが夕刻まで熱心に分かちあった。

各グループには必らずNICE・2の出席者が参加し、分かち合いの経過・結果をもって長崎に出かける。

新司祭紹介

続いて、森司教から3月7日 東京カテドラル聖マリア大聖堂で司祭に叙階された宮下良平神父が紹介された。なお、宮下師の赴任地は立川・豊田教会。(共同司牧)

NICE・2成功のための祈り

恵みゆたかな神よ
あなたは 教会がすべての
人の救いの秘跡となり
キリストのわざを 世の
終わりまで伝えることを
望まれました。
日本の教会も
あなたの望みにこたえる
ことができますように
光と力を注いでください。
福音に出会う恵みを
与えられたわたしたちが
重荷と苦労を背負う
すべての人びとと ともに
キリストから与えられた
喜びと希望を分かちあい
あなたに向かって歩んで
いくことができますように。
わたしたちの主イエス・
キリストによって アーメン

司祭になることは子どもの頃からの夢 -新・神学生高木健次さん-

父は受洗、僕は神学院へ

「司祭になることは、子どもの頃からの夢だったんです」

船橋教会所属の高木健次さん(22)は、子供の頃からの夢を携えて、東京教区の新神学生として4月5日からガリラヤの家(東京カトリック神学院初年度養成所)での生活を始める。今年は、大阪、京都、横浜、東京から各1名ずつの新神学生の参加(本号が小教区に届く頃には、新緑の中で生活が始まっている)。

高木さんは、今年大学を卒業、選んだ進路に大学の友人たちからは「特殊な職業だな」と言われたそうで、その特殊な職業で目ざしたいのは「小教区の司牧はとても重要な仕事と思っているのでここに力を注ぎ、信徒と福音宣教をしていきたい」と語る。

ご両親、お兄さん、弟さんの5人家族。幼児洗礼で、霊名はパウロ。

「父だけがまだ洗礼を受けていないのですが、4月4日に岸神父様から洗礼を受けるんです。その翌日、僕は那須のガリラヤの家にいきます」と家族の喜びが続く。

きっかけは司祭の言葉だった

子どもの頃、本人は覚えていないそうだが、シスターが高木家を訪ねた日に彼は”ごミサごっこ”をやっていた。「それでシスターや兄は、僕は神父様になったらいいんじゃないかと言い続けていたんです。」

司祭としての召し出しを考えるようになったのは、高校3年の終わり頃。「大学に入った頃、岸神父様が説教かなにかの話のなかで、『信者の男の子だったら、一度は司祭になりたいと思ったことはあるだろう。やってみることも……』という言葉に『そうだ』、それが直接のきっかけになりましたね。その時の状況は覚えていないのですが、岸神父様のその言葉はよく覚えているんです」と召し出しを真剣に考え始めた頃のことを語った。

しばらく教会から遠ざかったりした時期もあったと聞くが、神様の呼びかけは、司祭を通して、高木さんの心を動かしたようである。

幸福な家庭

「でも召し出しがはっきりするのは神学校へ入って生活しながらだとおもうんですが」と今の気持ちも話した。

「教会へ行くのをさぼったり、信者じゃない人と同じような生活をしていたりで、司祭になりたいと思っていても”自分がなるとは……”と、問題の外に置いていたんですけど(それがこうなったのは)家庭かなー、子供の頃から母を中心に、信仰教育というと大げさですけど、そういう雰囲気はありました。信者として生きているという家庭の中で育ちましたね。

父は信者ではないのですが、ずっと理解者で、前から僕よりも熱心に教会へは行っていました」

その家庭の雰囲気のことを「信者でない人にも理解されたということは幸運だったな」

教会学校のリーダーとして子供たちとサッカーをやり、ボウリングにこり、野球が好きだという高木さんのこれからの活躍に期待し、ガリラヤの家の新神学生のために祈ろう。

教区司祭のサバティカル(休暇)制度確立

-5年ごとに3ヶ月、10年ごとに6ヶ月-

懸案の教区司祭のサバティカル制度の骨子が固まり、3月29日、司祭の月例集会で酒井俊雄師(西千葉教会)が発表・説明を行った。

それによると、正式発足は1998年。それまでの5年間を準備・調整期間とし、教区司祭を叙階年数別に4つのグループに分け、順次休暇を希望するかどうかを問い合わせていく。一通りの問い合わせが終わった時点より、正式に休暇制度が実施されることになる。
主な規定は次の通り。

休暇期間は、叙階後、5年ごとに3ヶ月以内、10年ごとに6ヶ月以内。休暇期間中も、原則として、現行の給与が支給される。また休暇期間中の代行司祭の補充は、原則としてサバティカル委員会が調整する。

大司教は「この制度が、日夜司牧宣教に専念する神父たちが心身をリフレッシュするために役立つならば、喜ばしいことである。また信徒の皆様には、この制度の趣旨を理解してほしい」と語っている。

C-TIC

新オフィスオープン 渋谷教会地下

3月21日、渋谷教会にオフィスを移したC-TIC(カトリック東京国際センター)は、前途を祈って、ミサを捧げた。当日、晴天に恵まれて参加者が多く、国際センターに対する関心の高さをうかがわせた。

ずーむあっぷ ペトロ・ネメシェギ師

東西冷戦の終結と共に、宗教活動が自由となった祖国ハンガリーの神学生の指導のため、請われて日本を離れることになった。

日本での生活は36年。その大半は、教義神学を教えるかたわら、東京カトリック神学院のコオペラトールとして神学生養成の奉仕にささげられた。東京教区の若手の司祭のほとんどは、師の薫陶を受けている。

「これから祖国の福音宣教に行きます」と別れを惜しむ人々に明るく語る。

(イエズス会士 70歳)

青年ネットワーク事務局だより ネットワーク派遣ミサ

東京教区青年ネットワーク事務局も発足後3年を数え、多くのメンバーがかかわりをもってきました。3月から年度変わりでもあり、それぞれの道を歩んで行く人も多かったので、去る2月28日に「派遣のミサ」を行いました。事務局が居候させていただいている高円寺教会に、今までネットワークにかかわってきた約30名ほどのメンバーが集ったのでした。

発足準備段階からかかわった人、東京教区100周年記念「青年祭」にかかわった人、事務局の専従をした人、これから専従をする人などなど。晴佐久神父の司式で手作りのミサが始まりました。「青年祭」の為に作られた聖歌を歌い、手作りのホスチアいただき、共に祝福し合い、それぞれの道に派遣されて行きました。晴佐久神父のミサ中のお話しで「ここに集った人たちが、それぞれに出会ったのはなんと不思議なことで、まさにネットワークだ」とおっしゃったことが印象的でした。

また、森司教もメッセージを下さり、巣立つ人々これから頑張る人々を励まして下さいました。

3年前にはまったく見知らぬ人々が同じ場所に集い、情報誌を編集・発行したりイベントの企画運営をしたり、泣いたり笑ったり。ミサ後に3年間のネットワークの歩みを撮影したビデオを見ながらそれぞれの思いをかみしめていました。

〜専従が交代しました〜

初代専従者:長渡陽一、2代目専従者:中村一直に代わってこの4月から、3代目として「渋谷加奈」さんが専従となります。はりきっていますのでよろしく御願いいたします。

訃報

M・デフレン師

祖国ベルギーで帰天。去る4月5日朝、本国ベルギーで病気静養中のデフレン師が帰天した。通称サムと呼ばれる宣教援助会の宣教師として1954年に来日。故土井、白柳両司教の秘書として大司教館に勤務。後、本郷教会助任、喜多見教会、志村教会の主任を歴任、1990年から病気静養のためベルギーに帰国していた。1926年生まれ。

一藤 甫(イチフジ ハジメ)氏

去る3月2日、一粒会の発展と普及のために尽くした一藤甫氏が肺炎のため死去された。また東京教区総会などの大看板も毎年、書家でもあった同氏に書いてもらっていた。亨年69。荻窪教会所属。

教会学校リーダー、一泊交流会

教会学校の中心はキリストの出来事を聞くこと

若いパワーが集まって、教会学校リーダー、一泊交流会がラ・サール研修所において開かれた。3月19日〜20日という連休時にもかかわらず、熱心なリーダーたちが、自分の教会学校で使っているカリキュラムをエンヤコラと抱えて来てくれた。

2日目は、山本量太郎神父から『主日の典礼に合わせたカリキュラムの立て方と実際』についての話を伺った。

「そもそもキリスト教と呼ばれるようになったのは…」という話から始まり、教会学校の「教」「学校」も考え直さなければいけない、もっと生活の場に近いもの、家庭に近いものであることが理想である。また、カリキュラムというものも、家庭でお父さんやお母さんが子どもを育ててきたその過程と似ていてよいもので、そこでは形ではなく気持ちが大事にされるものでありたい。

リーダーたちも教会学校があるから行くというのではなく、リーダーとして集まることがリーダー自身の生活の一部となっており、その集まりが魅力あるものとなっていることが望ましい。

日曜日に子どもたちが集まるその中心にキリストの出来事がある。キリストの思い出は、すべての人に開かれている。時代と民族を越えてキリストの出来事を語り伝えることができるために福音の朗読がある。教会学校の中心もまたキリストの出来事を聞くことにある。福音は答えを出すものではなく問いかけである。

子どもたちが典礼に参加できるような工夫が必要である。聖書の朗読も子どもたちがするなど。

教会学校は教えて答えを与えるというより、問いかけが必要で、その中から出てきた質問にリーダーもいっしょに考え続けていくという歩みがたいせつである…といった含蓄のある講話があった。

その後、マタイ15章37〜42節の課題が与えられ、これをどのように伝えるか、小・中・高学年の3つのグループに分かれてカリキュラム作りに取りかかった。

グループごとにケンケンガクガク「こんな高学年を受け持ったことがない」などと昼食を挟みながらも意見が交わされた。最後の発表では、お互いに伝えたいところは同じだったと胸をなでおろしたのだった。
(間島道子)

ちょっとおたずねします

Q、わたしは子どものころ、両親や教会の神父様から、聖体拝領後は祭壇に向かってお辞儀をしないでそのまま席にもどりなさいと教わり、今までそのようにしてきました。ところが周りを見ると、ほとんどの人が聖体拝領後、祭壇に向かってお辞儀をしてから席にもどっているようです。わたしもお辞儀をするようにしたほうがよいのでしょうか。教えてください。

A、今までどおりにしてくださって結構だと思います。このことは、以前も今も変わらない基本的な考え方だと思いますが、目に見えないキリストを目に見えるものとして表す最高のしるしを自らの内にいただいたばかりなので、そのことを何よりも大切にするため、自分の周りにあるキリストを表すほかのしるし(祭壇、十字架等)には特にお辞儀をしなくてもよいということのようです。聖体は拝領したら、自分の内にキリストご自身がおられることを強く意識しながら自分の席にもどります。

次のようなケースが参考になるかもしれません。

司祭が聖体をささげ持って移動するとき、祭壇等の前を通ることもありますが、決してお辞儀をしません。また、行列用の十字架をもって行列の先頭に立つ奉仕者が祭壇の前に来たとき、祭壇に対してお辞儀をしません。ろうそくを持つ奉仕者も同じです。

このようにキリストを表すしるしを自分が持っているとき、周りにあるキリストを表す他のしるしに対して特にお辞儀をしないのが普通ですから、最高のしるしを自らの内にいただいた直後も同じようにするのはむしろ当然のような気がします。

それとは逆に、聖体拝領の直前には、一礼してから司祭の前に進みでるようにお勧めします。

(山本量太郎神父)

教会・修道院巡り(24)『ベリス・メルセス宣教修道女会』

メルセス会は1218年、ペトロ・ノラスコによって、アフリカでイスラム教徒に囚われて奴隷となり、棄教を迫られているキリスト教徒を開放するため、自分の生命を身代わりにさしだすことを目的に、スペインのバルセロナにおいて、『虜あがないの聖母(メルセスの聖母)修道会』(男子修道会)として創立された。

会の初めは、アフリカで奴隷開放のために働いた何千という修道士たちの殉教の歴史であった。

修道士たちの働きを援助するために、女子のメルセス会が続いて創立された。

時代も過ぎ15世紀末になると、バスク地方の山村ベリスで、メルセス会の修道女たちは観想生活を始めた。

20世紀のはじめ、一修道女であったマルガリタ・マリア・マトゥラナは、会の創立の目的であるあがないの秘義を観想するうちに、当時の教会の必要性に応えて、観想修道院の扉を開き、全世界へ出て行き、宣教するという新しい神の招きを感じた。

観想と宣教、清貧・貞潔・従順と第四誓願の「自分の生命を失う危険があっても、必要な場合、人びとのために宣教の使命を全うする」という生き方への招きに応え、1926年に中国へ、27年にサイパンへ、29年に日本へ宣教を開始した。

この改革の中心となったシスターマルガリタ・マリアは、新しいベリス・メルセス宣教修道女会の創立者となった。

修道女は世界各地(アフリカ、アジア、中米、北米、ヨーロッパ)の貧しく、抑圧されている民衆の中で、彼らとともに、社会正義が行われる社会を築くために、愛に根ざした共同体作りのために働いている。

深い観想からほとばしり出る愛から、キリストのメッセージを兄弟たちと分かち、信仰を養い、社会の不正義からの開放に生命をかける、この生き方をもって、日本では本部を杉並区高円寺南5-11-35に置き、学校教育、教区・小教区への奉仕、山谷の労働者のためのマリア食堂と生活指導の福祉活動、JOC、また特にアジアの女性や滞日外国人労働者の人権問題、カトリック正義と平和協議会の中では特に太平洋と環境問題にとりくみ、活躍している。

本部〒166杉並区高円寺南5-11-35

NICE・2信徒代表はこの人たちです

加藤正仁さん (松戸教会所属)

東京教区NICE・2準備委員

「家庭というテーマのどこに焦点をあてて話し合うか、プレNICE・2の8つのテーマの中では、自分の仕事(あけぼの学園園長)との関連から、ハンディを持った人達のことを思いました。

ハンディを持った人のことを積極的に考え、受け取っていくことは実際問題難しい。私たちに積極的な価値観がないため、かれらの人権、存在の意味を学ぼうとせず、ネガティブな要素が強いため不当な扱いをしているからです。

強者の価値観の中から漏れてしまった人達に光を当てるのがキリスト、そういうキリストの精神をNICE・2につなげていけるようにしたいと思っています」と熱っぽく語る。

稲留敦子さん (高円寺教会所属)

宣教司牧評議会議長であり、東京教区NICE・2準備委員である。

「代表に選ばれて、まず自分の勉強になると感じた。自分の家庭も含めて、どこの家庭も傷ついていると思っているので張りきっています」と語る。

西勝敬夫さん (調布教会所属

宣教司牧評議会委員

「祖父から3代続くカトリック信者の家庭だが、皆さんのご期待に添える者でもないのに、参加できることを最大の喜びとしています。」

織田知恵さん (高輪教会所属)

東京教区NICE・2準備委員

「今日話したみんなの幅広い意見を代表して持っていって伝えたいと思っています。東京教区は、外国人問題等顕著な問題が現われているので、特色を伝えなければならないと思っています」

中村紀子さん (渋谷教会所属)

東京教区NICE・2準備委員

「全国の皆さまと、持ち寄ったことを通して深めたい。私が今日話し合ったテーマは老人問題ですが、東京は地方出身者が多いので、年とった親を引きとるのか等の問題を、地方と東京都の関連で全国の人と話し合いたいと思っています」

黒川恒雄さん (麹町教会所属)

大学卒業後、故今田師の指導を受けた筋金入りの信徒の一人。

工学院大学の学園統合情報システムセンター所長として、また同学園常務理事として重責をこなす他、麹町教会で土曜に開かれるキリスト教入門講座のお手伝いなど、多忙な日々を過す。

松戸を拠点に 東部ボランティアコーナー誕生

教区福祉委員会の指導を受けながら一昨年末から準備が進められてきたブロックレベルでの福祉活動連合体「カリタス東京・東部ボランティアコーナー松戸」(略称TVC松戸、代表者朝戸苑生さん)の開設式が4月5日、「悩みの相談コーナー」の電話(0473-63-1747)の設置場所、そして第一拠点の松戸教会で行われた。

記念ミサは教区福祉委員のひとり三好神父、松戸教会主任藤岡神父、同助任兼当コーナー指導司祭五十嵐神父の共同司式で、来賓、ボランティア30数名があずかり、あと総会とパーティーが続いた。

活動は、毎週月曜日の「相談コーナー」(随時ボランティアの派遣を含む)、月1回の「ボランティア勉強コーナー」、そして楽しみながら活動資金を捻出する「手芸コーナー」の3本柱。ほかに1口月300円の資金ボランティア制があり、将来、悩みの相談電話の設置教会の増設が夢。

構成は城東ブロックの約半分の松戸、豊四季、船橋、葛西、赤羽、梅田、小岩の7教会に千葉ブロックの成田教会で、他教会の参加が待たれる。

この種の福祉活動が中央の「カリタスの家」だけでは不十分なため、教区福祉委員会ではさらに教区の西、南、北部へと、コーナー設立を積極的に指導している。

なお五十嵐神父は4月から上智社会福祉専門学校に学んでいる。

編集部から

教区ニュースのスタッフにたのもしい人が加わりました。猪熊太郎助祭です。多摩教会出身で、現在町田教会で助祭奉仕中。休刊となった「すくらんぶる」を引き継いだ新しい情報のページを担当します。彼をよく知る某師曰く「システム手帳の鬼です」。自称「文具おたく」

教区総会でNICE・2の代表が発表されました。編集部からも門馬師以下4人が生き生きした情報をお伝えするために出かけます。この他に土・日を利用して残りのスタッフも長崎に行き、街の声など、生の声をお伝えしようと一同張り切っております。どうぞお楽しみに。

若い人達向けの記事が少ないという声が教区ニュースへ寄せられていますが、中高生青年の方達、何かお気づきのことがありましたら、編集部へお知らせ下さい。