ケルン週間を迎えるにあたって

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    2004年2月16日

     

    東京教区の皆様 

    既にお知らせしましたように、2004年3月20日から29日まで、ケルン教区長マイスナー枢機卿一行をお迎えして、東京・ケルン両大司教区友好関係50周年を祝うケルン週間が行われます。この機会にあらためてこの友好50周年の意味を説明し、皆様のご理解とご協力をお願いする次第です。

     

    〈ケルン・東京の友好関係とケルン精神〉

    今から50年前、日本と同じ敗戦国であったドイツのケルンにはまだ戦争の傷跡が残っており、再建されていない教会も数多くありました。当時のケルン大司教ヨーゼフ・フリングス枢機卿は「司教とは、自分の教区だけでなく宣教地の教会のためにも責任を持つものである」という考えから、わたしたち東京教区を援助することに決めました。同枢機卿は、この関係をただ一方的に援助するという「親子関係」ではなく、対等な兄弟姉妹としての「友好関係(パトーナーシップ)」として提案しました。当時の東京教区は貧しかったのですが、霊的活力に恵まれ、召命も豊かでした。そこでフリングス枢機卿は東京教区の信者に、ケルン教区の召命のために祈るようにと願われました。フリングス枢機卿は、ケルンの人々が東京と日本の教会との交流によって自らを霊的に刷新し、成長させることができると考えたのです。

    以後両教区はこのパートナーシップを続けてまいりました。「対等な関係」とはいってもこの間、東京教区がケルン教区よりいただいた経済的援助は多大なものでした。ケルンの援助によって建設された教会施設は、東京カテドラル聖マリア大聖堂、東京カトリック神学院、上智大学や数々の小教区、と枚挙にいとまがありません。この援助はケルン大司教区が余ったお金を東京に回してくれたと言うものではありませんでした。むしろ、ケルンの貧しい信者が生活を犠牲にして心を込めて捧げてくださった献金の結果なのです。

     

    〈ミャンマーの教会との友好関係〉

    1979年、両教区の友好25周年にあたり、当時の白柳誠一東京大司教(後に枢機卿)は「ケルン精神」を学び、ケルン教区の召命のために祈るよう教区の信者に呼びかけました。そして、来日した当時のケルン教区長ヘフナー枢機卿と白柳大司教はケルン精神をさらに発展させようと考え、25周年以降は力をあわせてミャンマー(旧ビルマ)の教会を支援することに合意しました。こうして東京大司教区では、毎年11月の第3日曜日を「ミャンマーデー」と定め、ミャンマーの教会のための献金を呼びかけることになったのです。ミャンマーが支援先に選ばれたのは当時ミャンマーが最も貧しい国の一つであり、わたしたちの援助を非常に必要としていたからであります。

    わたくしは2004年1月、ミャンマーの教会を訪問しミャンマーの司教協議会の総会に出席いたしました。司教方は総会の中でわたしたちの「ミャンマーデー」にならって、同じ日、すなわち11月の第3日曜日を「東京デー」と定め、ミャンマーの教会を挙げて東京大司教区とその召命のために祈ることを約束してくださいました。

    ミャンマーの教会は50年前の日本の教会と同じように司祭への召命は数多く、大神学校では希望に燃えた敬虔な神学生で溢れています。しかし建物は老朽化しかつ非常に手狭になっています。そのため今、ミャンマーの司教協議会は新しい神学校の建設を計画しています。わたくしはこの計画に是非協力したいと考えています。おりしもケルンの大司教ヨアキム・マイスナー枢機卿はこのたびわたしたちに寄せられたメッセージの中で「ミャンマーへの援助を強化したい」と明言しておられます。なおこの3月の50周年行事にはミャンマーの司教協議会・神学校委員会の司教お二人が参加されます。そこでこの機会にこの課題をケルン大司教区といっしょに相談する予定でいます。

     

    〈お願い〉

    そこであらためて皆様にお願いいたします。 

    1. 東京・ケルン友好50周年記念行事の趣旨をご理解いただくために、是非とも友好50周年記念誌『兄弟として』をお読みください(近日中にお届けします)。両教区の関係を振り返って感謝の心を深めるとともに、「ケルンの精神」を学びたいと思います。 

    2. ケルン教区の召命促進のためにお祈りください。

    (別紙の例文を共同祈願やミサ後の祈りに使用したり、この意向でロザリオなどの信心業をし、「祈りの花束」をささげていただくことなどをしていただければ幸いです) 

    3. 東京・ケルン友好50周年記念行事の趣旨とミャンマーの教会との交流と支援をご理解いただき、応分の献金をお願いいたします。

    (記念行事全体の費用は800万円ほどかかります。また、ミャンマーの新しい神学校建設のためにも集まったお金を使わせていただきたいと思います。東京教区の信者数で割ると、信者一人あたり最低200円というのが目安になります。各小教区・修道院で集めた献金を5月30日聖霊降臨の主日までに教区本部にお送りください) 

    皆様が四旬節のよき準備を送られ、恵みに満ちた復活祭を迎えられますよう祈ります。