教区の歴史

教区の歴史

カトリック東京大司教区教区長メッセージ(新しい一歩)に対する提言

2001年12月15日

2001年12月15日

 

岡田大司教様
教区再編プロジェクトチーム様

城東地域協力体 事務局

 

主の平和

城東地域協力体では大司教様の指針を受け、教区の再編成に対して9~11月の第三日曜日に集まりを開催し、議論を重ねましたが、各小教区での事情が様々な面で異なることもあり、現段階では、「城東地域協力体の意見」として集約し、まとめることはできませんでした。

 

そこで、11月18日(日)に本所教会にて行われた会議の出席者と、その際に出された主な意見をご報告し、さらに各小教区の意見として集約され、現段階で当事務局まで報告がきている内容をお知らせいたしたいと思います。

よろしくご査収のほどお願いいたします。

 

11月18日の会議で出された主な意見

日時:11月18日(日)14:00~16:30

場所:本所教会

出席者:司祭・・・橋口(赤羽)、吉川(本所)

信徒代表・・・安藤、上沼(赤羽)、浅草(鈴木徳)、渡辺、稲川(梅田)、米林(上野)、藤井(亀有)、寺本、猪野(本所)

アシジの聖フランシスコ宣教修道女会・・・Sr菅内、サレジアンシスターズ・・・Sr原

 

主な意見:

・ (橋口神父) 再編に対して、各教会に共通の理解がないので議論ができない。制度上の問題ではなく、司祭間の協力がまず第一で、再編の前の段階。司祭が少ない時代に発展したようになれないか。宣教師は信徒が担った。熱情がなければならない。これをどうするかが議論されるべき。管理のしやすさではない。どんなに制度を変えても、人が働かなければ何にもならない。

・ 財政問題が内包されているのなら、すべての情報を開示した方が皆の再編の動機づけになる。

・ いろいろな面を見直すよい機会ではある。2~3小教区のグループに分けた方が協力体制は作りやすい。

・ 再編の必要性を、教区内の多くの信徒がもっと感じるように、具体的な再編理由を知らせてほしい。教区全体で共通認識を持てるとよい。

 

各小教区、修道会の意見

次のページから、以下の内容で各小教区の意見をご報告します。

 

 

赤羽教会 浅草教会 梅田教会 上野教会 亀有教会 本所教会 サレジアン・シスターズ

 

 

 

赤羽教会

これまでの流れ

★ 教区ニュース第1998年11月158号

白柳枢機卿様からの諮問課題A「司祭の高齢化と召命の減少に伴うこれからの小教区司牧に対する修道会・宣教会司祭の協力について」同B「地域の修道会・宣教会と小教区の相互理解と協力について」に対する答申を当時の宣教司牧評議会が提出。

 

諮問課題Aに対する具体的提案として

(1) 教区長と男子修道会・宣教会の管区長・地区長(責任者)との公式の話し合いの場を設置することを提案いたします。

(2) 教区長と東京大司教区に存在する男子修道会・宣教会の院長との話し合いの場(あるいは教区本部と修道会・宣教会院長とのネットワーク)を設置することを提案いたします。

(3) 小教区を担当する司祭と修道会・宣教会司祭との間の情報を交わす窓口・機関を設置することを提案いたします。

 

諮問課題Bに対する具体的提案として

(1) 一年に何回かは、同じ地域で別々の主日のミサをするのではなく、ひとつの場(小教区の聖堂、学校の聖堂など)に集う機会をもつことを提案いたします。

(2) 小教区における宣教司牧活動に男女修道者(修道女・修道士・修道司祭)が参加する可能性を拡げることを提案いたします。

(3) 小教区との関係を常に考慮に入れバランスを取りながら、小教区の家庭集会の拠点のひとつとして、修道院を活用する可能性を考えていただくことを提案いたします。

(4) 青少年の司牧など、幼稚園・学校教育・家庭・小教区で共通している課題について、様々な協力を推進していくことを提案いたします。

 

★ 1999年教区ニュース166,167,168

「新しい千年期の教会作りに向けて」 アンケートについて、宣教司牧評議会資料、司祭研修会報告(3頁/12頁中)

 

★ 1999年 当時教区長であられた白柳枢機卿様の下、教区信徒に宛て「新しい千年期の教会作りに向けてのアンケート」が行われました。

このアンケートは、2001年3月に開催される予定だった合同評議会の議題となる「東京教区の小教区の統廃合と共同宣教司牧の可能性について」の予備的な調査として行われた。

「司祭の高齢化・召命の減少に伴う司祭の不足と流動化する日本社会の状況を反映した宣教司牧の多様化」に対処していくために信徒の考えや意見を聞くためのものでした。

 

★ 2000年4月教区ニュース172号

アンケートについて森司教様が「試分析」として集計結果を解説。

 

★ 2001年3月教区ニュース180号

教区再編のプロジェクトチームが始動。

 

★ 2001年6月25日大司教メッセージ『新しい一歩』を発表

(7月15日までにこのメッセージに関しての意見、質問を小教区から提出する様要請。)

 

★ 2001年7月22日教区集会開催される

 

★ 2001年7月教区ニュース185号

大司教メッセージ『新しい一歩』の発表と教区集会の報告。

 

★ 2001年9月

7月に行われた“教区集会”の記録が教区から出された。

 

★ 2001年9,10月教区ニュース186号

小教区再編成「ボールは各地域協力体に」

 

★ 2001年11月教区ニュース187号

プレ司祭集会 信徒同様、司祭もとまどっています

・小教区の存在は教区長との契約

・「修道会が小教区を司牧するのは、本来の使命ではない」とは?

・修道会の人事権は司教にはないということを自覚するべきである

 

赤 羽 教 会

2001年11月17日

1.大司教様のビジョンをもっと行き渡らせてください。

 

a・今、何故「再編成」をしなければならないのか理解できるように。

今年6月に発表された「新しい一歩」にあるメッセージに書かれている【「決意表明」(P.5)、Ⅳ,小教区の再編成と教区としての宣教司牧の強化(P.5)、2,教区としての宣教司牧の強化(P.6)等】にあるような事はなぜ再編成をしなければすすめられないのか、説明されていません。

現況の小教区制度のどの部分がどのように現実に沿っていないのか、説明がされていませんし、また信徒達はその必要性を現実の問題として捉えられない人が大勢います。そして、仮に再編成したときの将来のビジョンが良く分かりません。

b・「廃統合」から「再編成」

昨年、岡田大司教様が東京教区長に着任されてから今まで使われていた「廃統合」から「再編成」へと表現が変わっていますが、目的の変化・経緯を説明していただきたい。

c・大司教様とプロジェクトチームとの考えに差はないのでしょうか?

 

2,教区と修道会、宣教会との協力についての話し合いはどのようにすすんでいますか?

 

3,召命について真剣に取り組んで欲しい。

召命については「新しい一歩」には一言も書かれていませんが、どの様に取り組もうとしているのでしょうか?

 

4,地域協力体は基盤になれるのでしょうか?

“城東地域協力体”に関しては、基盤になり得ない。

協力体の集会でも問題の理解度にばらつきがあり話し合いがむずかしい

 

 

 

浅草教会

再編成問題――岡田大司教の教区再編成指針をうけて

(地域協力体のため)

1) まずは現在の小教区内の協力から出発する。 入門クラス推進チーム

 

福音宣布(司牧宣教)へ協力    結婚準備

葬儀準備

堅信準備

福音宣布チーム(対内、対外)

病院訪問

聖書全体から福音の喜びを受け取る「聖書読み」

翌日のミサへの協力

 

2)   1)を基本として、各共同体間の協力をはかる。

上からの構想でなく、下からの構想とする。

 

 

以上

 

 

 

梅田教会

01.11.04 「小教区再編成」 P8 の5つの項目についての具体的意見

 

( 1) カトリック教会は一つである。修道会と教区の教会に分ける事という考え方は間違いである。教区司祭と修道会司祭のそれぞれのカリスマで協働すればよい。

 

( 2) 教区が修道会ときちんと契約をして事務的に運べばよい。

 

( 3) 教区の地域協力体分割については、どんな理由にしろ見直したらよい。見直す必要がある。

 

( 4) 司祭が減少しても、信徒が燃えているなら、それでよいではないか。

 

( 5) 自分に近い教会に行くのがよい。共同体に所属するのが大切。司祭同士の協力が大切。

 

( 6) どの教会も同じ形の宣教をするのは無理だと思う。個人個人が派遣された場所で宣教する。

 

( 7) 共同体の作り直しについて、もう少し具体策を出して頂かないと、信徒一人一人が具体策を出すのは無理なような気がする。

 

( 8) 教区の所属をきちんと地域に限定してきた。現代は急速な移動が多く、既存の方法では無理がある。滞日外国人をもふまえた方法が必要である。

 

( 9) ミサの後の時間を、ここが“ふるさと”と感じられる時間にしたい。人との繋がりが大切。

 

(10) 再編成後の協働司牧になったら、今の梅田のカリスマ(例えば滞日外国人の幼児洗礼)を小教区に生かす事ができる。

 

(11) 開かれた教会を実行していくために、信徒に現在→未来の対比を具体的に示さないと、誤解と動揺をあたえてしまう。

 

(12) 修道会運営の教会のこれから20年を考え(老朽化も考慮に入れ)、一ブロック一教会とし(各修道会)、閉鎖、教区移譲、縮小し、修道会本来の仕事に移行していけば。

 

(13) 小教区の壁を取り除くのに、修道会の働きを期待する。

 

(14) 信徒の横のつながりは各々が「参加・協力」する事に努力し、共同体(互助会)意識を養っていく事につとめ、わかちあい、祈り、学ぶ場を広げ、教会から社会へ向かう。

 

(15) 信徒の把握は本部で全部出来る(パソコン入力)

 

(16) 「新しい一歩」を読んで、司教様の決意と信徒への協力、理解・賛同への希望は良くわかりました。司教様がこの事について一般信徒と速く対話集会を持たれる事を望みます。

 

以上

 

 

上野教会

(上野教会アンケート用紙)
信徒各位

2001.10.7
カトリック上野教会信徒会

 

岡田大司教メッセージ「新しい一歩」に関するご意見・要望の集約

 

カトリック上野教会信徒会では、岡田大司教のメッセージ「新しい一歩」に関するご意見・要望を皆さんに求めます。下記の設問に対して具体的・積極的なご意見・要望をお願いします。10月14日までに聖堂内のBOXに投函してください。集約したご意見・要望を10月21日の城東地域協力体の打ち合わせで発表いたします。

 

 

1.司祭の高齢化と神学生の減少に伴って今後教区は司祭の不足が避けられない状況に置かれます。あなたは、どう対応したら良いと考えますか。

次の項目のうち適当と思われるものを選んでください。

 

1 現状のまま何とか頑張る

2 司祭を教区内の複数の教会に常駐し、そこからそれぞれの教会に派遣をする。司祭は複数の教会を担当し、教会に常駐しない。

3 地域(ブロック)毎に一つの教会を選び、そこに複数の司祭を配置し地域内の各教会に派遣する。司祭は複数の教会を担当し、選定教会以外には常駐しない。

4 教会の数を司祭の数に見合ったものに整備縮小する。

5 外国人司祭を増やし、各教会に常駐できるようにする。そのために早急に外国人司祭の要請をはかる。

6 その他(下記に具体的にご意見・要望をお書きください)

 

 

 

2.上記設問を踏まえて今後近隣教会との関わりはどうしたら良いですか。

 

 

以上(ご協力ありがとうございました)

 

 

 

2001.10.14

カトリック上野教会 信徒会

岡田大司教メッセージ「新しい一歩」に関する意見

問1

1. 信者として今まで通りにと願ってもこのままではといった思いもあります。

未来に向かって新しい出発の為に再編成も必要です。

いつも先頭に立たれているのは神様です。私は従います。

 

2. 主に信頼してみんなで犠牲にしながら真剣に信じて叫び祈る。

それこそが最大の解決だと思います。

 

3. 東京教区の統一した信徒会則が必要。

 

4. 城東地域の小教区を再編成し、司祭が常駐できる教会にする。

それぞれの信徒の希望に沿って教会を選ぶ。

現状のまま残る教会があっては不公平と感じます。

 

5. 地域協力体を基盤として世話人司祭を選任し、地域共同体の一体化事務会計を目指す。

 

6. 実状が詳細に判りませんので如何にしたら良いか答えに困っています。

 

7. 司祭が常駐しなければ、信者が減少しその教会は維持できなくなる。

 

8. 外国人司祭を増やすという事は、外国国籍信徒を受け入れる事と平行して進めたら良いと思う。

 

問2 近隣教会との関わりについて

1. 小教区のあるいろいろな事情を、地域共同体に融和させる為の話し合いを継続して行う。

 

2. もっと交流を深めて、共同で何かをやれたら良い。

私達一人一人が協力しなければならないと思っています。

3. 共同黙想会・研修会・一日バス巡礼などで交流を深める。

4. 福祉に関する事、又は何らかのイベントを計画してお互いに集まる機会を多くするように努力する。

5. 歴代の司祭の中には、個性が強く他教会との交わりを嫌っている司祭がいる。

 

岡田大司教メッセージアンケート集計結果 <回収数:16通>

 

1.・・・・・・・2               2.・・・・・・・・7

2.・・・・・・・3                       17

3.・・・・・・・7

4.・・・・・・・3

5.・・・・・・・5

6.・・・・・・・10

 

 

 

 

亀有教会

「新しい一歩」についての意見

何とかまとまった意見を提言したいと思いましたが、私たち信徒の意識が乏しいと考える現状です。私たち信徒が持っている実状を申し上げて意見とさせて頂きます。

 

1.(今回の)問題点に積極的に取り組もうという意識があまりない。

 

2.会議等での発言は、後日さらなる議論を要求されるという誤解などもあり、なかな積極的な意見が出てこない。

 

3.日々の行事等に追われ、教会委員に任せている面が多く、積極的にこの問題に関わろうとしない。

 

以上のような現状で、現在のところ、「亀有教会の意見」としては集約されていません。

 

12月14日  亀有 藤井

 

 

 

本所教会

 

(本所教会アンケート用紙と集計結果) 
信徒各位

2001.11.4
本所カトリック教会 教会委員会

 

岡田大司教メッセージ「新しい一歩」に関するアンケート

本所教会では『新しい一歩』を400部取り寄せ、連絡ポストに入れました。 

また、同誌の8㌻の7月1日、7月22日の各集会の様子は議事録等で報告しました。

この大司教の呼びかけに対して12月15日までに地域協力体を通して我々信徒の具体的、積極的な意見、要望が求められています。

 

そこで本所教会は、このアンケートを実施し、11月18日に開かれる城東地域協力体会議に報告しなければなりません。皆様のご協力をお願いします。

回答数 44名

(1) 現在東京教区には、個々の小教区では対応しきれず、教区全体として取り組まなければならない緊急で重要な課題が山積しています。その為小教区以外でも働く多くの司祭を必要としています。

あなたはこの様な問題の状態を知っていましたか。(数字を○で囲んで下さい)

 

 1.知っていた  27名     2.「新しい一歩」で知った  13名     3.知らなかった  4名

 

(2) 司祭は高齢化し、召命も減少している為小教区に派遣できる司祭数が減少し、今の小教区の数(約80)をそのまま維持することは、既に困難になっています。日曜日のミサもたてられない教会も出てきています。あなたはこの様な状況を知っていましたか。(数字を○で囲んで下さい)

 

 1.知っていた  28名     2.「新しい一歩」で知った  13名     3.知らなかった  3名

 

(3) 次の項目のうち適当と思われるものを選んでください。(数字を○で囲んで下さい 複数可)

 

 5名   1.現状のまま何とか頑張る。

 

 10名   2.司祭を教区の一箇所に集め、そこからそれぞれの教会に派遣する。司祭は複数の教会を担当し、

教会に常駐しない。

 

19名 3.地域毎に一つの教会を選び、そこに複数の司祭を配置し地域内の各教会に派遣、司祭は複数の教会を担当し、選定教会以外には常駐しない。

 

8名   4.教会の数を司祭の数に見合ったものに整備縮小する。

 

13名   5.外国人司祭を増やし、各教会に司祭が常駐できる様にする。そのために早急に外国人司祭の要請をはかる。

 

(4) 上記の設問を踏まえて今後の近隣教会との関わりについてご意見が有りましたらどうぞ。

 

以上

ご協力有難うございました。

 

 

 

城東地域再編について 

 

平成13年11月30日

本所教会 寺 本 恵 一

 

本所教会では、岡田大司教のメッセージ「新しい一歩」に対するアンケートを 11月4日より11月11日に行い、その結果を城東地域協力体会議に報告、協力体が纏めて12月15日に大司教に報告することになりました。

さて、6月25日に発表された「新しい一歩」を当教会では400部を取り寄せ信徒各位に配布、7月1日の教会委員会連合会、7月22日の教区集会等の様子は議事録をもって知らせ理解を深めてもらい、

大司教のご要望に答える様努めた。

情報を与えるばかりだったので、信徒がどのように考えてくれたのか、確かめる為のこのアンケートにより理解することが出来た。

また、東京大司教区の将来に就いて現状に併せての考えを書いてもらった。

 

大司教は、地域協力体を二つか三つに分けるお考えのようです、それにはどうしたらよいかを問いかけておられます。

これに対しては、このような意見も有りました。

 

1案
分割はしない。

 

2案
Aグループ    浅草   上野   本所
Bグループ    赤羽   足立   梅田
           亀有   町屋   三河島

 

3案
Aグループ    浅草   上野   本所 梅田   町屋
Bグループ    赤羽   亀有   足立   三河島

 

他に、総武地域協力体が東京都側と千葉県側に分かれるような場合。

東京都側に    葛西   小岩   潮見   本所

【小岩 本所 は幼稚園が有る。】

 

また、中央地域協力体が分かれるような場合。

築地   神田   上野   浅草

 

上記二案は、JR総武線 JR山手線 バス路線 地下鉄等交通の便がよく、会合等に都合が良いと思います。

 

 

以上

 

 

 

サレジアン・シスターズ

教 区 再 編 成 に つ い て

各小教区の現実からの意見を参考に熟慮、識別と云うことになるとは思いますが、一つの意見としては再編成に先立って、教会共同体の各役割の於いて「牧者・リーダー・信徒など、それぞれの現状認識、養成がしっかり行われて」準備されることが大事ではないかと思います。

 

城 東 地 域 協 力 体 サレジアン・シスターズ