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    「新教皇フランシスコの選出を祝って」日本カトリック司教協議会会長談話

    2013年03月14日

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    カトリック信者の皆様 

    新教皇フランシスコの選出を祝って

    日本カトリック司教協議会会長
    大阪大司教 レオ 池長 潤

    3月13日、アルゼンチン出身のホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿が新しく第266代教皇に選出されました。教皇はフランシスコと名乗られます。 

    新教皇は、これまでの牧者としての豊かな経験に基き、福音宣教への強い熱意を持って、これからの教会を指導してくださるだろうとわたしたちは期待しております。神がこの新教皇をつねに力づけ、必要なすべての助けを与えてくださるよう祈りたいと思います。

    さて、カトリック教会は、第2バチカン公会議(1962年~1965年)開幕から50年を機に、昨年10月より1年間を「信仰年」と定めた前教皇ベネディクト十六世の意向に従い、公会議の精神に生きるように努めています。同公会議は、教会の現代化、世界の苦しむ人々との連帯、他宗教やキリスト教各派への敬意と対話を打ち出しました。また、「自分の懐に罪人を抱いている教会は、聖であると同時につねに清められるべきであり、悔い改めと刷新との努力を絶えず続ける」(教会憲章8条)と宣言して、教会は常に回心する必要があると表明しました。教皇フランシスコ一世と共に、わたしたちはまず教会の刷新のために努力しなければならないと思います。

    そして、昨年開かれた第13回世界代表司教会議(シノドス)で発表されたメッセージの中では、「新しい福音宣教」へと教会が歩み続けるために、わたしたちは至るところで福音を告げ知らせ、信仰を活性化する必要があると述べられています(最終メッセージ 2参照)。また、福音を宣べ伝えるために「必要なのは、イエスが人々に近づき、人々を招いたやり方を再発見し、現代の状況の中でそれを実践すること」(最終メッセージ 4)が求められています。

    新教皇とともに、カトリック教会は、現代世界のさまざまな問題を解決するために関わっていかなくてはいけないと自覚しています。たとえば、さらに深刻さを増した経済格差の是正。貧しい人、子ども、難民、女性の権利の擁護。受胎から自然死に至るまでのいのちを守ること。各地の戦争や紛争の中で、正義と人権、平和を実現するために献身すること。信教の自由の保証と宗教間の対話。宗教を理由にした暴力の根絶。原発などのエネルギー問題の解決と環境保護への努力。医療を受けられない人々への対応・保健活動。そして、移住者への奉仕などです。カトリック教会は、国際レベルでも、国内レベルでも、すべての国、国連、国際機関、そしてすべての善意の人々との協力のうちに、これらの課題と取り組んでいこうとしています。

    わたしたちも新教皇のために祈るとともに、神の国の建設のために力を尽くしていきたいと思います。そして、新教皇のために、聖霊の導きを祈り、教会の母である聖母マリアに取り次ぎを願いましょう。 


     

    新教皇 フランシスコ

    1936年12月17日 アルゼンチン・ブエノスアイレス生まれ(76歳)。

    1958年イエズス会入会。1969年司祭叙階。1992年ブエノスアイレス補佐司教。

    1998年ブエノスアイレス大司教。2001年ヨハネ・パウロ二世より枢機卿に親任。

     

    ※この文書を発表した当初は「フランシスコ1世」と表記しておりましたが、新教皇の呼び名は「フランシスコ」とすることになりましたので訂正させていただきました。2013/3/15