教区の歴史

教区の歴史

東京教区修道女連盟研修会ミサ (聖心女子大学)

2004年01月04日

2004年1月4日

 

新年明けましておめでとうございます。 

主の公現の日を迎えました。第1朗読でイザヤは次のように語っています。「(エルサレムよ)起きよ、光を放て。あなたを照らす光は昇り、主の栄光はあなたの上に輝く。見よ、闇は地を覆い、暗黒は国々を包んでいる。しかし、あなたの上には主が輝き出で、主の栄光があなたの上に現れる」。本日の典礼のから「ひかり」というテーマに注目してみたいと思います。天の父である神は光です。御子キリストは光よりの光であります。第2バチカン公会議の『教会憲章』Lumen Gentium は次のように述べました。「キリストは諸国民の光であるから、聖霊において参集したこの聖なる教会会議は、すべての被造物に福音を告げることによって、教会の面上に輝くキリストの光をもってすべての人を照らすことを切に望む」。 

光よりの光であるキリストから光を受けてすべての民をキリストの光で照らしすべての被造物に福音を述べ伝えることこそ教会の本質的使命です。教会の使命、それはキリストの光によって日本の人々、東京の人々を照らしこの社会・世界をより福音の精神にかなったものとするよう務めることです。教会は復活のキリストの現存のしるしであります。教会は時には輝かしいしるしとなりますが、時にはほの暗いしるしでしかありませんでした。東京教区はこの年、首都圏の教会として、より輝かしい復活のキリストの証人、キリストの復活の栄光を現し伝える共同体として成長していきたいと切に望みます。 

昨年の4月20日、東京教区では教区の再編と刷新のために宣教協力体を発足させるとともに優先課題への新たな取り組みを開始いたしました。そのために教区本部事務局の充実が緊急課題であると考えております。なお、同時にカテドラルのあり方、カテドラル構内のより一層の協力と一致を推進することも重要であると思います。2004年の12月8日はカテドラル献堂40周年です。この機会にカテドラルが教区の典礼と祈りの中心であるという役割をよい堅固なものにしたいと望んでいます。また、本年は東京・ケルン友好関係50周年の年です。25周年を期して東京教区はミャンマーの教会との友好関係を開始しました。これからもミャンマーの教会とのつながりを大切にしていきたいと思います。今年はもう一つ重要な行事がカテドラルで行われます。第30回「正義と平和協議会」全国集会・東京大会です。この大会をとおして日本の社会に対する教会の福音的あかしを浸透させたと願っています。 

本日の奉納祈願で次のように祈ります。「黄金、乳香、もつ薬ではなく、主イエス・キリストご自身を表すこの供え物によって、いのちの糧を受けることができますように」。この年のわたしたちの祈り、行い、行動のすべてを心を込めてささげましょう。主なる神に、イエス・キリストの御からだにあわせて。そして、マザー・テレサの言葉に倣って。日々の小さな行いを大きな愛を込めておささげいたしましょう。