教区の歴史

教区の歴史

宣教協力体の名称と宣教司牧評議会について

2003年09月29日

宣教協力体世話人神父様
宣教協力体協議会の皆様

 

+主の平和

この夏、各宣教協力体協議会から宣教協力体の名称案や協議会のメンバー構成・運営方法などについての報告をいただきましてありがとうございます。教区本部で全体を検討いたしましたが、メンバーや運営方法は特に問題がないと思います。宣教協力体の名称について、それぞれに意味深い提案をしてくださっていることは理解しておりますが、全体を通して見たときに、より分かりやすくバランスの取れた名称を用いるほうがよいと考えております。本部提案 (教区ニュース206号【表1】参照) を作りましたので、ご検討ください。また、宣教協力体の番号につきましても、この際ですので東から西へ・北から南へという原則で番号を振りなおしました。教区としてはこのように呼んでいきたいと考えておりますが、ご提案くださった名称は愛称として残してくださってもかまいません。また、どうしても不都合があるとお考えの場合は、11月末までに教区本部にご連絡ください。クリスマスまでに最終決定しますがそれまでは仮称として使わせていただきます。 

東京教区の宣教司牧評議会は2000年の教区長の交代に伴い、解散したままになっておりました。宣教司牧評議会は、教区の宣教司牧の課題について、信徒・修道者・司祭の意見を吸い上げるための重要な機関であります。本来ならば、できるだけ早い時期に招集すべきでありましたが、わたくしとしては、前教区長の時代からの「小教区の再編成」という課題にまず取り組み、新しい教区・小教区の態勢がある程度整った時点で、それに基づいて評議員を選ぶほうがよいと判断し、これまで開催を延ばしておりました。

多くの皆さまの声を聞き、さまざまな議論を経て、今年の復活祭から宣教協力体が始まり、それぞれの宣教協力体の協議会も動き始めました。そこでこのたび、別紙のように東京教区宣教司牧評議会を始めることにいたしました。

始めるに当たって、もっとも苦慮したのは評議員の選び方です。

宣教司牧評議会は、教会法によれば、信徒代表者の会議というよりも、教区司教の諮問機関という位置づけです。何かを決定することよりも、教区の幅広い層の方々の意見を教区司教の方針に反映させることを目的としています。各宣教協力体から 1人の評議員を出していただくことを原則にし、評議員の多くは信徒であるべきですが、修道者や司祭の評議員も加わる必要があります。また男女、年齢のバランスを取ることも大切ですし、移住者の多い教区の現状を考えれば外国人信徒の声も反映すべきです。もし、22の各宣教協力体から信徒の評議員を1名推薦してもらい、それ以外に上のようなバランスを考えて司祭・修道者・女性・若者・移住者などの評議員を追加するとあまりにも数が多くなり、話し合いにならなくなってしまいます。

そこで少し複雑な選び方をすることになりました。

22の宣教協力体から、さまざまな年代・性別の信徒15名、教区司祭2名、修道会司祭2名、女子修道者3名の計22名を選ぶことにします。まず、女子修道者3名は東京教区修道女連盟の推薦に基づいて選び、司祭4名は司祭評議会の意見を参考にして考えました。この 7名が所属する宣教協力体からは今期は信徒の評議員は選ばないということになります(次の会期には別の宣教協力体から司祭・修道者の評議員を選ぶことになっています)。

女子修道者・司祭の評議員は次の宣教協力体から任命することになりました(名称は本部提案の仮称を用いています)。

 

女子修道者

9 「中央・千代田宣教協力体」(大島・神田・麹町・築地)

16 「豊多摩南宣教協力体」(下井草・関町・徳田)

19 「多摩東宣教協力体」(多摩・府中・調布) 

 

教区・修道会司祭

4 「東葛飾宣教協力体」(亀有・豊四季・松戸)

13 「玉川通り宣教協力体」(三軒茶屋・渋谷・瀬田)

14 「世田谷南宣教協力体」(上野毛・田園調布・碑文谷)

21 「多摩北宣教協力体」(あきる野・青梅・小金井・立川)

 

 

残りの15の宣教協力体から15人の信徒評議員を選ぶことになりますが、各宣教協力体から1名を評議員の選出してもらったのでは、評議員の年代・性別などのバランスがとれなくなると予想されます。そこで、 15の宣教協力体協議会に、それぞれ3名の評議員候補を推薦していただくことにいたしました。この3名は男女、さまざまな年代、さらにできれば日本語の会議ができる移住者などの条件をできる限り配慮してお選びください。

この件につきましても、11月末までに3人の候補者の氏名・性別・年齢・出身国・所属教会・連絡先住所・電話番号を教区本部までお知らせください。

推薦された方々の中からさまざまな意味でのバランスを考え、各宣教協力体1名を12月中に任命させていただくことになります。なお、このような選び方をいたしますので、すべての評議員は宣教協力体の代表者ではなく個人として参加することになります。とはいえ、宣教司牧評議会と各宣教協力体とのパイプ役になることは大いに期待しております。

面倒な手続きになりまして申し訳ありません。結果的に各宣教協力体から、自由に評議員を選んでいただくということはできませんでしたが、上記のような趣旨ですのでよろしくご理解・ご協力お願い申し上げます。

 

2003年9月29日 

東京大司教 ペトロ 岡田武夫

 


 

別紙 

東京大司教区宣教司牧評議会

 

目的 

第ニバチカン公会議と教会法の精神にのっとり、東京教区の宣教司牧活動全体について、信徒・修道者・司祭、さまざまな立場の人の意見を反映させることを目的とする。

 

取り扱い事項 

本評議会は、一般的には大司教の諮問する事項、特に教区の宣教司牧の方針にかんする事項を取り扱うものであるが、当面(この2~3年)は東京教区が現在進めている教区の刷新について信徒・修道者などの立場からの幅広い意見を聞く場とする。

より具体的には、

(1)宣教協力体の動きの情報交換、問題の分かち合い、今後の進め方の検討

(2)3つの優先課題(信徒養成、移住者司牧、心のケア)についての検討委員会で作られたプランについての幅広い見地からの検討

 

会期(任期) 

2年(第1期は、2004年1月から2005年12月まで)

 

構成 

評議員は信徒・修道者・司祭から構成される。さまざまな形で推薦された人の中から、教区司教は構成員のバランスを考慮して22名の評議員を任命する。その際、 22の宣教協力体からそれぞれ1名の評議員が出るように配慮する。これに教区司教指名の若干名を加えて全員で25名を超えないようにする。

 

開催日時

評議会は隔月の第3土曜日に開催する。午後3時から5時

 

会場

東京大司教館

 

※ 第1回評議会は2004年1月17日(土)に行う。