カトリック東京大司教区教区長メッセージ(新しい一歩)に対する提言 千葉地域協力体

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*緒言

この提言を集成するにあたりどのような経緯(プロセス)でどのような方針あるいは目的で作られたかを以下に簡潔に記述する。:

上記6月25日付けカトリック東京大司教区教区長ペトロ岡田武夫大司教様のメッセージによる呼びかけにたいし、各小教区では直ちに対応がなされ、それぞれの司祭、信徒による真摯な話し合いがもたれた。7月22日に教区集会が開かれ(7月22日(日)教区集会記録参照)、各小教区ではさらに継続して話し合いが行われた。

 

千葉地域協力体では

2001年7月15日の委員会で、千葉地域協力体としての提言を効率良く集約出来るように次のメンバーによるプロジェクト・チームを編成しこのチームがリーダーとなって 話を進めて行くことが決定され委員会により了承された。

西千葉教会主任司祭 幸田 和生

習志野教会( 加勇田剛也、吉田真一、中山敦雄)

西千葉教会( 久米倫男、三島公 )

五井教会 (赤窄芳子、太田孝平 )

千葉寺教会( 奥村桂一 )

事務局  (赤窄晃 )

会長   ( 茂原教会・立川國紀)

副会長  ( 東金教会・丸尾剛彦)

 

7月22日に教区集会が開かれ『7月22日(日)教区集会記録参照』千葉地域の小教区では引き続いて 話し合いがおこなわれた。

2001年 9月16日(日) 佐原教会  (千葉地域協力体会議)

に会合が持たれ 話し合いの結果、10月16日までに各小教区の意見をまとめて事務局に提出し、提出された資料を基に10月20日に小教区の意見集約のためのプロジェクトチーム会議を開くことが決定された。

2001年10月20日(土) 西千葉教会 (プロジェクトチームによる小教区の意見集計会議)

ここでは 集められた12小教区の意見(文書)を吟味し千葉地域協力体としてのまとまった提言として提出出来るための準備作業を行った。

それと同時に 11月10日に 再度プロジェクト チーム会議を開き、11月18日の協力体全体会議で話し合うため、 たたき台資料としての 提言書を作成することが決められた。

2001年11月10日(土) 西千葉教会 (プロジェクト チーム会議)千葉地域協力体としての提言のとりまとめと11月18日の会議のための資料作成準備の会議が持たれた。

2001年11月18日(日曜)14時ー17時まで習志野教会に於いて、上記たたきだい資料を基に つぎの小教区の司祭及び教会委員(長)、地域協力体委員が参加し 熱心な討議が行われ提言が集約された。:

            

習志野、西千葉、千葉寺、東金、茂原、五井、木更津、館山、鴨川、佐原、 成田

(東京大司教区 教区長ペトロ岡田武夫ーオブザーバーとして)

 

なお 以上の経緯(プロセス)を見て 理解出来るように 何度も話し合いが持たれ出来るだけ小教区の意見を正確に反映させるための努力がなされた。

他方、この提言を集約作成するための 方針あるいは 目的としては 既述のように あくまでも 小教区の意見を正確に反映させることではあるが、この提言書は、千葉地域協力体全体として ”カトリック東京大司教区 教区長 ”に提出されるものなので 次の諸点が留意された。

 

イ。正確さを追求するあまり、表現が露骨になり関係者に礼を失した表現があれば極力避けた。

ロ。千葉地域協力体としてコンセンサスを得て進められているプロジェクトを否定するような表現は避けた。

ハ。議論のための議論は避けて、教区長の問いかけに対して、あくまで真摯に誠実に回答(対応)することに努めた。

ニ。11月18日以前の小教区から提出された意見書の中にはなかったが 11月18日の全体会議で提案された諸事項について それが前向きな事柄については 全て採用した。

従ってこの提言書は幾つかの話し合いの段階を経てまとめられたものなので、小教区からの意見の真意を出来るだけ損なわないように集約したが、表現方法は幾つかの箇所で修正されている。

 

 

2001年11月18日に討議され 集約された 提言は つぎの通りである。

 

 1.標題”新しい一歩” 8ページ(4)の

*その地域社会の中で宣教することの意味は何か。宣教するためにどのような具体的 なことをしているか。あるいは何が足りないか。これから特に何をしなければなら ないか。(私達がこの地域でキリスト信者として何をしていけばいいのか?取り組 むべき優先課題は何か?)

*小教区の再編成に向けて今後のプログラムをどのように進めたらいいか。

4-2で今後の課題として取り上げられている項目ー教区としての宣教司牧の強化

ーを進めるためにはどうしたらよいか。

(千葉で再編成するとしたらどういうことが可能か?自分の教会では何処と組めば よいか? どんな問題をクリアしなければならないか?)

について各小教区では真摯な話し合いがが行われ(教会によっては)アンケート調査を行い回収し再度討議を行うなど熱心な対応がなされた。

なお当然のことであるが、これらの意見(提言)集約はあくまで 呼びかけに対する第 一段階の 対応であり 具体化は段階を踏んで 進めていくことになる。

 

 

2.【その地域社会で宣教することの意味は何か。】

この項について各小教区の意見(提言)は、表現の方法、言葉のニュアンス等多少の差異はあるが 以下のような項目に集約される。

イ)社会の中で弱い立場に立たされている人々(病者・貧者・障害者・身よりのない老人や外国人)への奉仕を通してして少しでもキリスト教の教えを広めること。    

ロ)科学的(特に自然科学)的思考だけが唯一の真理とされる現代の風潮と経済的利益のみを追求しがちな社会に於いて、癒し救いを求めるキリストを知らない多くの人々へ福音をの述べ伝えつつ、自らもキリストの教えに従って生きること。

ハ)上記 イ)・ロ)を踏まえ、地域社会で積極的な関わりを持ちそこに生きる人々の平安を祈ること。

 

3.【宣教するためにどのような具体的なことをしているか。(あるいは何が足りないかこれから特に何をしなければならないか。)】

イ)主日・平日のミサを通しての宣教とキリスト教講座(カトリック入門講座)・勉強会などの開催。聖書勉強会。

ロ)教会行事(復活祭・クリスマス・バザー・コンサートなど)へ地域社会の人達に広く参加を呼びかける。

ハ)祈りの会(実践も当然大事なことであるが祈りのバックアップが必要)

ニ)福祉活動による弱者への奉仕

ホ)教会報・ホームページ・教会案内等による広報活動。

(何が足りないか。これから特に何をしなければならないか。)

ヘ)種々の活動が教会内に留まっていて、一見活発に見えても、内向きの ”仲良しクラブ””になってしまって、他者(地域社会)への働きかけが弱い。

ト)他宗派との連携(エキュメニカル活動)に消極的である。もっと柔軟性が必要。

チ)教会の外に向かっての宣教と同時に 内部に向かった 宣教 つまり、カトリック信徒として洗礼を受けて教会に属していた人達が何らかの理由で教会に来られな   くなってしまったことに対して、来るのが妨げになっている事由を理解して妨げを除くように努める。

リ)福祉活動、祈りの集い、教会学校、勉強会、が他教会(小教区)との関わり、連携によって活性化されることが必要。

この問いかけ、つまり 何をしなければならないか? については色々なことが列挙され ているが 基本中の基本は ーーーー 信徒一人一人が内を蓄えなければならない、つまり内的な霊性を高めると共に広い社会性を身につけ人格を充実させなければならないーーーー ということ、それは 仲良しグループで内向的になることではなく教会の足腰 を強めるため、また信徒の霊性を高めるため祈りや、聖書による分かち合い、家庭での信仰教育などが大切であり、こうした霊的指導によって強められた信徒が、社会の中、家庭の中で生きていくことと、また他者から強制されて、ということではなく、自らが生きていることの喜びと、信ずることの喜びを体現していくことが、 ”宣教する” と 大上段に構えなくても、自然に宣教活動につながっていくはずである。

又、これとは別の角度から、待ちの姿勢 ではなく個々人がより積極的に 周りの人達に福音を伝える努力をしなければならない、とい意見もあった。

 

 

4.”新しい一歩”という岡田大司教様の問いかけに対する小教区からの提言に加えて、7月22日の教区集会に参加したときの印象 と全体の流れの中での感想と提案等 を以下に列記する。

イ)いわゆる構造改革を行うと必ず内部から抵抗勢力が出てくるが、岡田大司教による 強いリーダシップと英断を期待している。

ロ)福音宣教における共同体のあり方について指針があれば、提示していただきたい。 現小教区の中で時間をかけて(数ヶ月)研修を行いたい。

ハ)カトリック教会には、20代・30代の若い人達が来なくなっていて、将来が不安 である。

ニ)司祭不在の際の司式に備える必要があり、集会司式者等信徒の養成が重要となる。 信徒養成講座は東京が中心であるため、千葉地域での開催を希望したい。

 

 

5.【小教区の再編成に向けて今後のプログラムはどのように進めたらいいか。】

(今後の課題として取り上げられている項目ー教区としての宣教司牧の強化 ーを進め  るためにはどうしたらいいか。)

この点に関しては、問題が根元的で、かつ多岐にわたるため 今後の議論を通して、段 階的に検討されるべきものと考える。

ここでは各小教区から出された提言項目を以下に列挙する。(今後の議論 討論のたたき台になるのでは。?)

イ)地域協力体に課題ごとのチーム(あるいは研究会 )を設け各小教区共通の認識にたって問題解決に取り組む。

ロ)小教区の壁(閉鎖性)を取り除き、小教区同士 の交流と協力が得られる環境整備をまず行う。

ハ)カテキスタ(宗教教育・宣教)、ケースワーカー(福祉)、カウンセラー、各種外国語講師など専門分野の育成を地域協力体レベルで図る。その場合 その人の適性等も十分考慮する必要がある。

ニ)教会には、(心の病で)心の癒しを求めて色々な人がくる。しかし(教会によっては)司祭一人で全てに対応するのは物理的に無理である。この問題を司祭だけにまかせず専門家及び信徒も含めて教会全体で対応していかねばならない。

ホ)子供の要理教育の充実が急務である。そのためには 神学生・修道者・修道女 の日曜学校などへの積極的参加が必要。父母達への研修。

ヘ)司祭の仕事を可能な限り信徒に移管する。司祭が宣教司牧活動に専念出来るように司祭と信徒両方での意識改革が必要となる。

ト)司祭と信徒の役割が、小教区の再編の過程と再編された結果により、大きく変化していくことが当然想定されるので、(司祭と信徒双方の)意識改革が必要である。

チ)CTIC 千葉(現時点では準備段階)の機能を充実させ、外国人の為の信仰面・生活面の相談窓口を軌道にのせる。現状では一般信徒との距離がありすぎる。

リ)財政面では、地域協力体に相互扶助(小教区間の)の制度を設け、優先順位を付けて、財政面の相互援助体制を確立する。

ヌ)会計・事務処理の新体制への移行は、出来るところからひとつずつ行う。財政規模、借入金の有無、建物の建設・修繕の必要度、墓地・納骨堂の有無 と維持方法など小教区によってかなりの相違があり、新体制へ移行のためには、可能なところから順次実行していくことを希望する。

ル)信徒使徒職(ボーイスカウト、JOCーカトリック青年労働者連盟ー、信徒による経験交流等)が小教区制度により阻害されてきた歴史があるので、再編成の視点で再検討する必要があるのではないか?

(その他)上記の事柄を具体化していくための仕組み(システムつくり)が必要であるという意見もだされた。

 

 

6.(自分たちの地域協力体を2ないし3分割するとすれば、どのようなグループに分けられるか。)

 

千葉地域協力体としては次の2案に集約した。

現状の12小教区による千葉地域協力体はながい歴史もあり、それ相応に十分機能してきたので、例えば、以下の何れかの案が採用されたとしても、相互の協力体制は維持していく。

 

A 案    図  A  参照

第1グループ(習志野、成田、佐原、銚子) (信徒数 ; 2781 司祭数;5)

第2グループ(西千葉、千葉寺、東金、茂原)(信徒数 ;2977 司祭数;4)

第3グループ(五井、木更津、鴨川、館山) (信徒数 ;1180 司祭数;4)

 

B 案         図 B 参照

第1グループ(習志野、成田、佐原、銚子) (信徒数;2781 司祭数;5)

第2グループ(西千葉、木更津、五井、館山)(信徒数;2810 司祭数;5)

第3グループ(千葉寺、東金、茂原、鴨川) (信徒数;1347 司祭数;3)

 

以上

 

 

2001年12月5日
千葉地域協力体