祭壇奉仕者選任式ミサ説教

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    四旬節第3主日、東京カテドラルにて

    [聖書朗読箇所]

    説教

    今日祭壇奉仕者に選任される人は次のお二人です。
    ミカエル 泉 雄生(イズミ ユウ)さん
    パウロ  野口邦大(ノグチ クニヒロ)さん

    今日の四旬節第三主日の福音は「イエスの宮清め」と言う出来事を伝えています。イエスは言われました。「この神殿を壊してみよ。三日で立て直して見せる。」(ヨハネ2・19)この言葉にユダヤ人たちは、「この神殿を建てるのに四十六年もかかったのに、あなたは三日で建て直すのか」(ヨハネ2・20)と言って、イエスに躓いたのでした。弟子たちにもこのイエスの言葉は不可解でしたが、イエスが三日目に死者の中から復活されたとき、この言葉の意味を悟ったのでした。イエスの言われた神殿とは、ご自分の体のことだったのです。

    イエスは復活されて天に昇り、弟子たちに聖霊を注いで、新しい神の民、教会を設立しました。新しい神の民はキリストの霊を受け、聖霊の神殿とされたのです。実に使徒パウロは、「わたしたちは神の神殿なのです。」(2コリント6・16)とのべています。わたしたちはみな心に聖霊を受け、キリストの体とされているのです。

    新しい神の霊が与えられることは既に旧約聖書のエゼキエルの預言で述べられています。(エゼキエル36・26) また預言者エレミヤは「新しい契約」への希望を述べ、心に記される新しい律法についてのべています。神は、「わたしの律法を彼らの胸の中に授け、彼らの心に記す」(エレミヤ31・33)と言われ、「そのとき、人々は隣人どうし、兄弟どうし、〈主を知れ〉と言って教えることはない。彼らはすべて、小さい者も大きい者もわたしを知るからである」(エレミヤ31・34)と言われました。

    このエレミヤの預言は主イエス・キリストの十字架と復活、聖霊降臨によって実現したのです。十字架に架けられたキリストは復活し、弟子たちに霊を注ぎました。わたしたちは「石の板ではなく人の心の板に、書き付けられた手紙」(2コリント3・3)とされ、神はわたしたちに、新しい契約に仕える資格、文字ではなく霊に仕える資格を与えてくださったのです。(2コリント3・6参照)
    またパウロは言いました。「文字は殺しますが、霊は生かします。」(2コリント3・6)「主の霊のおられる所には自由があります。」(2コリント3・17)

    今日の第一朗読は、モーセを通してイスラエルの民に律法が与えられたことを述べています。律法の中心は十戒です。イスラエルの民は「主が語られたことをすべて行い、守ります」と約束し、モーセを仲介者として、主なる神と契約を結んだのでした。(出エジプト24・7-8参照)
    しかしイスラエルの民は十戒を守ることができませんでした。神はあらためて新しい契約を準備され、イエス・キリストを通してすべての人を救いへ招いてくださいます。

    さて、今日、祭壇奉仕者に選任される
     ミカエル 泉 雄生さん
     パウロ  野口邦大さん

    お二人はこの神の救いの計画を宣べ伝える司祭への道を歩んでいます。パウロが今日の第二朗読(一コリント1・23)で述べているように、司祭は「ユダヤ人には躓きであり、異邦人には愚か」である十字架につけられたキリストを宣べ伝える者です。

    どうか日々の祈りと霊的生活を大切にし、霊の導きに従って使命と任務を果たすよう務めてください。