教区の歴史

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テ・デウム集会 聖体賛美式中の挨拶―カテドラル献堂50周年を迎えて―

2014年12月26日

東京カテドラルにて

教皇庁大使ジョセフ・チェノットゥ大司教様、神父様、ブラザー、シスターの皆さん、お集まりの皆さん、

クリスマスおめでとうございます。

今年も無事に年末の「テ・デウム」の集会を迎えることができました。父と子と聖霊の三位の神様と、わたしを支え助け導き、わたしの為に祈ってくださっているすべての皆さんに、心から感謝いたします。


教皇ベネディクト十六世による『信仰年』は2013年11月24日の「王であるキリスト」の祭日で終了いたしましたが、その日に、教皇フランシスコは新しい使徒的勧告『福音の喜び』Evangelii Gaudiumを発表いたしました。

これは、悩み悲しんでいる世界中の人々への希望と慰めの書、勇気と希望を与える教えであります。

わたしたちはこの一年、この教えを学んで参りました。なお来るべき2015年、この教えに励まされて、人々へ慰めと希望を伝え証するという教会の使命を遂行してまいりましょう。


2014年10月にはヴァチカンで臨時シノドスが開かれ、わたくしが日本カトリック司教協議会会長として出席いたしました。主題は「福音化を背景とした家庭への司牧的挑戦(Pastral Challenges to the Family in the Context of Evangelization)」です。

2015年10月にはその継続である通常シノドスがヴァチカンで開催されます。主題は「教会と現代世界における家庭の召命と使命(The Vocation and Missionary of the Family in the Church and Contemporary World )」です。

家庭という誰にとっても非常に大切な共同体の福音化のために今年も祈りそのために働きたいと思います。


2014年12月には、わたしたちは東京カテドラルの献堂50周年記念行事を実施いたしました。ケルン教区をはじめとする多くの皆さんの祈りと支援に改めて感謝いたします。

献堂50周年を記念し、教区の「祈りの家」の中心であるカテドラルの使命をより明確に示すために、主日と祭日の晩の祈りを大聖堂で開始いたしました。

多くの皆さんの参加をお願いします。


 なおご存知のように東京教区の優先課題は次の三つです。
  1) すべての信者の霊的成長(信仰の生涯養成)
  2) 多国籍教会としての成長と互いのサポート(CTICなどの活動)
  3) 心の問題へ理解と助け合い


これは変わることのない東京教区の優先課題です。来年も種々の機会にこの課題の内容を検討し、また深める努力を重ねて行きたいと考えております。


2014年を振りかえりますが、すぐに心に浮かんでくる出来事は、6人の教区司祭が亡くなられたことです。

特に11年間教区事務局長を務めたチェレスティーノ神父の帰天はわたくしにとって大変辛く悲しいことでした。

帰天された神父様方のために、慎んで永久の安息を祈ります。